ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回で、チェイスと死銃が決着がつきます。


第19話 全ての決着

侑斗side

 

 

 俺はすぐさま、英介の家へと向かい、家にいた妹に上げてもらった。


 妹さんに家中の戸締りを確認してもらって、怪しい奴が居たら知らせるように頼む。


 そして、英介の部屋に入り、部屋にはベッドに横たわる英介が居た。



 

侑斗「英介………。」

 



 タブレットを取り出して、大会の中継映像を見る。
 

 ラフコフとは、因縁がある。
 

 英介はチェイスとして、奴と決着をつけるつもりなのだ。

 



侑斗「チェイス……。絶対に勝て。」



 

シノンside

 

 

 暗視モードに変更したヘカートⅡのスコープを右目で覗き込み、闇風と死銃を迎え撃とうとする。
 

 スコープで確認するが、まだ闇風と死銃の姿は見えない。
 

 だけど、どちらも確実に接近しているのは間違いない。


 チェイスは広大な砂漠の中に立ち、闇風と死銃が来るのを待っている。
 事実上、今回の優勝候補者筆頭だと言われている闇風を一撃で仕留めるということに不安もあった。
 

 闇風はAGI型ビルドでも最強のプレイヤーで前大会の準優勝者。


 私の狙撃をかわす可能性も十分にあり得る。 

 でも、そんな不安もチェイスの姿を見てなんとか無くすことができた。
 カルムやキリト、そしてチェイスがいたおかげで私は今もこうして戦うことができている。

 そのためにも今私がやるべきことを果たさなければならない。



 

シノン(全て終わったら、彼に私の想いを伝えよう。拒絶されても、チェイスにこの想いを伝えたい。)



 

 そう思い、今持っているヘカートⅡに話しかけるように呟く。
 


 

シノン「お願い、私に力を貸して。ここからもう一度、歩き始める為の力を……。」
 

 


 ついにスコープ越しに闇風の姿を捉えた。


 


シノン「速い!」



 

 AGI型ビルドは衰退しているとよく言われているが、そうでもないと改めて思う。
 

 決して立ち止まらず、高速で走り続けることで相手に照準を許さないダッシュは、プレイヤー名の通り、まさしく闇色の風のようだ。


 それでも今ここで倒さなければならない。
 

 すると、1発の銃弾がチェイスに向かっていく。
 

 死銃の物だ。
 

 チェイスは間一髪に避けて、弾丸は遥か後方の廃ビルに着弾して、ビルが崩れる。


 闇風も、突然銃弾が飛来してくることに予想出来ていなかったため、岩陰に隠れて次いで岩陰へと方向転換しようとした。


 闇風を倒せるチャンスは今しかない。


 ヘカートⅡのトリガーを引き、弾丸が放たれる。
 

 スコープ越しに見た闇風は、驚きと悔しさ、確かな賞賛の表情が浮かんでいた。


 闇風のアバターは数メートル以上吹き飛ばされ、砂の上を数度転がり、仰向けになって止まった。
 

 直後、闇風のアバターには【DEAD】のタグが表示され、辺りにはグレネードが散らばっていた。

 

 

ーーチェイス!



 

 すぐに死銃が狙撃してきた方に銃口を向ける。
 

 チェイスはファングスパイディーで弾丸を防ぎながらダッシュしていく。
 

 スコープの暗視モードを切り、倍率を限界まで上げ、銃弾が飛んできた位置を捉えた。
 

 スコープには物陰からサイレント・アサシンでカイトを狙っている死銃の姿があった。


 

 ――いた!

 

 死銃を見ると、恐怖が湧き上がる。

 それでも、チェイスに教えてもらった本当の強さで恐怖をねじ伏せる。
 すぐに死銃に照準を合わせ、トリガーに触れて絞る。


 だが、死銃は弾道予測線に気付き、私にサイレント・アサシンの銃口を向けてきた。


 

 ――勝負!!


 

 ヘカートⅡのトリガーを引き、死銃もサイレント・アサシンのトリガーを引く。


 2つのライフルが同時に火を噴いた。同時に放たれた弾丸同士が衝突するという奇跡的なことが起こるかと思ったが、ギリギリのところですれ違う。


 死銃が放った弾丸がヘカートⅡに付いていた大型スコープを破壊し、それと同時にスコープ越しに私が放った弾丸がサイレント・アサシンが完全に破壊されるのが一瞬見えた。



シノン「ごめんね……。」


 
 破壊されてしまった、この世界で稀少かつ高性能な銃であるサイレント・アサシンに、弔いの言葉を呟く。
 

 スコープが破壊され、今はもう遠距離狙撃は不可能となってしまった。


 


シノン「あとは任せたわよ、チェイス。」



 

チェイスside



 

チェイス(狙撃では死銃を倒せなかったか。だが、良くやった。後は任せろ。)

 

 

 これで、死銃のサイレント・アサシンは破壊されて、黒星・五十四式のみになった。


 それで撃っても、俺ならブレイクガンナーでも倒せる。
 

 そう思い、加速していく。


 ザザはバラバラになったサイレント・アサシンの銃身の下から細い金属棒を抜き出した。
 

 何だ?あれはクリーニング・ロッドか……? 

 だけど、あれはただのメンテナンスツールで、攻撃してもHPは少しも減らない。


 だが、違和感を感じる。


 クリーニング・ロッドは先端が針みたいに尖っていない。


 ザザに躱されると同時に、ザザが攻撃してくるが、俺はファングスパイディーで防御する。


 だが、ファングスパイディーの隙間を突いて攻撃してくる。
 

 俺は毒づく。



 

チェイス「おい、GGOの中にエストックがあるなんて聞いてないぞ……!」


ザザ「あの2人より、GGOを長く、プレイしているのに、不勉強だな。《ナイフ作製》スキルの、上位派生、《銃剣作製》スキルで、作れる。長さや、重さは、このへんが、限界だが。」

チェイス「殺した奴のエストックをコレクションするだけじゃなく、銃の世界で自らエストックを作り上げるとはな。お前のエストック好きはとんだ悪趣味だな、赤目のザザ。」

 



 俺がSAO時代の名前を言うと、ザザが嬉しそうにしている。

 



ザザ「まさか、俺のことを、覚えて、くれて、いたとはな。だが、お前は、あの頃と比べて、随分と腕が、落ちたな。昔のお前が見たら、失望するぞ。」


チェイス「かもな……。だが、SAOはもう終わったんだ。当然だ。お前はまだ《ラフィン・コフィン》のメンバーのつもりか?」


ザザ「そうだ。オレは、お前とは、違う。本物の、レッドプレイヤーだ。」


チェイス「違う。今のお前はレッドプレイヤーじゃない。今のお前はただの殺人者だ。」


ザザ「なんだと……?」

 

 

 俺の発言に、ザザがピクリと反応する。
 

 ザザに怒りの雰囲気が伝わる。

 



チェイス「それに、ゼクシード達を殺したのも、お前が今持っている拳銃の力でも、お前たち自身の能力でもない。メタマテリアル光歪曲迷彩を使い、総督府の端末で大会出場者の住所を調べた。部屋に予め共犯者を侵入させ、銃撃に合わせて薬品を注射し、心不全による変死を演出をしたんだろ?」

 



 それを言うと、ザザは沈黙した。



 

チェイス「その様子だと、俺たちが導き出した答えは大体正解だったようだな。俺と戦うのが怖いなら、今すぐログアウトして警察に自首す……っ!?」

 



 ザザが銃撃して、俺は何とか躱す。



 

ザザ「俺は、レッドプレイヤーだ……!お前とは、違う……!お前を殺して、あの女を絶望させて、あの女を殺す。」


チェイス「シノンには手を出させない!」



 

 俺はファングスパイディーにエネルギーを纏わせて、突っ込む。


 ザザはそれを躱して、《スター・スプラッシュ》を再現した8連撃技を撃ち込む。


 SAOやALOと比べて、威力が大きい。


 どういう事だ……?



 

ザザ「ク、ク、ク。効くだろ。こいつの、素材は、このゲームで手に入る、最高級の金属、だ。 宇宙戦艦の、装甲板、なんだそうだ。」

チェイス「宇宙戦艦の装甲板か。それなら納得がいくな……。」

 



 随分と余裕だな。


 何故、こんなに余裕なんだ?



 

ザザ「それに、お前の動きは、全部見切っている。数ヶ月前に、この世界で、お前を見つけてから、ずっと、お前の、《ブレイクガンナー》の扱いを、見てきた。本当は、狙撃して、何度も殺してやりたかったけどな……。」

 

 

 くそ、SAOやALOと姿に服装、名前があまり変わってない事が仇になったか。



 

チェイス「お前の得意なエストックを用意して俺の動きを見切っているからが何だ。いくぞ!」


ザザ「イッツ・ショウ・タイム。」



 

シノンside



 

シノン「チェイス……!」



 

 思わず声が出る。


 約700メートル先でチェイスとザザが互角に戦っている。
 

 でも、チェイスの動きが見切られて、躱されたり、防がれている。


 チェイスが苦戦するのは初めて見る。


 そんな光景を見て、私はトリガーに指を掛ける衝動を必死に堪えていた。
 

 ヘカートⅡのスコープは先ほど破壊されてしまい、いつものように狙撃でチェイスを援護することができない。


 スコープがない状態でこの距離から狙撃するのは危険だ。闇雲に撃てば、チェイスに当ってしまう可能性だってある。


 このまま、チェイスが勝つことを祈って、黙って見ていることしかできないことが辛かった。



 

チェイス『お前に何があったのかは、俺にはとても分からない。けど、お前がたった1人で戦ってきたのは分かる。俺なんかよりもよっぽど強い、シノンは。例え、お前の手が血で染まっていても、俺が握る。』

 



 私が泣いていた時、チェイスにこんな事を言われて、とても嬉しかった。


 でも、私がチェイスを助けるには一体どうすれば……!
 

 いや、ある。


 それは死銃にどれくらい効くのかは分からない。


 でも、やる価値はある。
 

 大きく息を吸って、チェイスと死銃が戦っている方を見る。



 

チェイスside

 

 

 スピード、バランス、そしてタイミング。

 全てが完成されている。


 それだけじゃなく、俺の動きを完全に読まれている。
 

 GGOで見ていただけじゃなく、SAOで投獄されてからも、俺への復讐心を糧に、何千……何万回も同じ動作を繰り返して技を磨いたんだろう。


 奴が1年以上もかけて技を磨いている中、デスゲームから解放された俺は、すっかりゲームで死んでも現実で死なない世界で過ごしていたせいか、腕がなまってしまったようだ。


 ここで俺が負けても現実の体が傷つくことも死ぬことはない。
 

 だが、俺が負ければ、ザザは絶対にシノンを《黒星・五十四式》で撃ち、現実世界にいる共犯者がシノン……朝田を手に掛ける。


 俺はシノン/朝田に絶対に殺させないと約束した。


 その約束を果たすためにも絶対に負けるわけにはいかない。
 

だが、このままではジリ貧だ。


 どうすればと思っていると、一本の赤いラインがザザを突き刺す。
 

 照準予測線だ。

 ザザは突然の攻撃で、回避しようと後ろに大きく跳んだ。

 だが弾丸は飛んでこない。

 



ーーチェイス!!
 


 

 これはシノンの予測線による攻撃。

 この半年間の経験と閃き、闘志をあらん限り注ぎ込んで放ったラストアタック。


 幻影の一弾……ファントム・バレットを無駄にするわけにはいかない!
 ザザはメタマテリアル光歪曲迷彩を使って姿を消そうとする。

 



チェイス「させるか!」



 

 すぐさまブレイクガンナーから銃撃して、不可視の何かに当たった。

 



ザザ「グッ!」


チェイス「ここが銃の世界だということを忘れたのが命取りだったな!」
ザザ「まだだっ!」



 

 再び《スター・スプラッシュ》を放ち、俺はそれを食らう。

 だが、俺はまだ負けてない。
 

 それに、俺には奥の手がある。


 すぐさま、ブレイクガンナーにバットとコブラのバイラルコアというミニカーを装填する。


 これは、ブレイクガンナーで使える大技、デッドリベレーションだ。


 その大技をザザにぶつけて、その際に、腰のホルスターに収まっていた《黒星・五十四式》ごとザザを真っ二つに斬り裂いた。


 同時に爆発を引き起こす。


 その衝撃で地面を転がりつつも、何とか起き上がる。


 分断されたザザのアバターと引き千切られた黒いボロマントが宙を舞い、俺から少し離れた場所にザザの上半身が転がり、その近くに僅かに遅れてエストックが地面に突き刺さった。

 


ザザ「まだ、終わらない。終わらせ……ない……。……あの人が……お前たちを……。」

 


 最後まで言い終える前に、ザザのアバターには【DEAD】と死亡したことを表すタグが浮かび上がる。



 

チェイス「いや、お前たち《ラフィン・コフィン》はもう終わりだ。ここにいるお前たちや現実世界にいる共犯者もすぐに警察に捕まる。」

 



 俺はザザにそう言い残して、後ろを振り返ってこの場を離れる。
 

 砂漠の中を歩いていると、前の方からスコープを破壊されたヘカートⅡを抱えたシノンがやってくる。

 



シノン「お疲れ様……。」


チェイス「ああ、シノンも良くやった。最後のバレットラインには助けられた。」



 

 俺とシノンが拳を突き合わせていると、2台のバイクの音がして、カルムとキリトが来た。
 

 2人は、大分ボロボロだった。



 

カルム「そっちも片付いたみたいだな。」


キリト「苦戦したけど。」


チェイス「こっちも苦戦した。」



 

 それでも、2人が無事でよかった。



 

キリト「死銃が倒された今、この大会における危険は去った。シノンを狙っていた共犯者も捕まるのを恐れて逃げ出したと思うぜ。」


チェイス「だが、俺は念の為、ログアウトしたら、シノンの家に向かう。キリトとカルムは、依頼人と親父に連絡してくれ。お前達の依頼人なら警察も動いてくれるしな。」


キリト「分かった。」


カルム「えっ?2人ってリアルでも知り合いなのか?」


シノン「ええ、そうよ。2人ともチェイスの知り合いだから教えておくわ。私の本当の名前は朝田詩乃。住所は東京都文京区湯島四丁目……。」

 

 シノンがアパート名と部屋番号まで教えた途端、キリトとカルムは驚いた。



 

カルム「湯島だったら、今俺たちがダイブしている千代田区の御茶ノ水からかなり近いぞ。」


シノン「そこって眼と鼻の先じゃない。」
 

 


 これには俺もシノンも驚いた。


 キリトとカルムは住んでいる埼玉県の川越市じゃなくて別のところからダイブしているとは聞いていたが、まさかこんなに近いところからダイブしていたとはな。



 

カルム「それなら連絡したらすぐに俺たちも向かうぞ。」


キリト「警察が来るまでの間に、1人でも多くシノンの傍にいた方がいいからな。」


シノン「カルムはともかく、アンタも来るのね。」


キリト「俺はダメなのかっ!?」


シノン「冗談よ。チェイスやカルムの話を聞いて私が思っていたよりマシな人だったしね。」


キリト「解せぬ………。」


カルム「まあまあ……。」

 



 落ち込んでいるキリトをカルムが慰めていた。


 この間にも中継カメラたちが集まってきて、大会の優勝者が決まるのを待ち望んでいるようにも見えた。


 

 
チェイス「だけど、俺達4人で早く大会の優勝者を決めないとログアウトできないぞ。」


キリト「そうだったな。どうやって決めるか?」


カルム「俺は遠慮しておく。体力も限界だし、この状況でこの場の全員に勝てる気もしないから。それに、俺の帰りを待っている人にすぐ会いたいし。」


キリト「俺も帰りを待っている人がいるからパス。やっぱり銃より剣の方が俺に合っているしな。でも、最後くらいは銃で決めるか。カルム、やるぞ。」


カルム「ああ。」

 

 

 キリトは《FNファイブセブン》、カルムは《ゼットシューター》を取り出す。


 向かい合い、お互いに向かって同時に発砲。

 2人は倒れ、残ったアバターには【DEAD】のタグのタグが浮かびあがった。
 

 その顔は、安らかだった。



 

シノン「まさか最後は2人揃って相打ちで死ぬなんてね。」


チェイス「コイツらは慣れない銃の世界で戦ってきたんだ。今はゆっくりと休ませてやろう。」


シノン「そうね。じゃあ、2人の邪魔にならないように決着を付けましょう。」


チェイス「ああ。」


 俺たちは、2人がいる場所から離れ、シノンと向き合う。
 


 

チェイス「俺たちはどうやって決着を付ける?昨日みたいに決闘スタイルをして勝負を決めるか?」


シノン「それよりもいい方法があるわよ。チェイスは、第1回BoBは優勝するはずの人が油断してお土産グレネードに引っかかって2人同時優勝になったことは知っているでしょ?」


チェイス「ああ。」


シノン「なら話は早いわ。」



 

 シノンは俺の手に何かを置いてスイッチを入れた。


 この世界で何度も見たことがあるものため、シノンが俺の手に置いたものはプラズマグレネードだとすぐに分かった。

 



チェイス「おい、これってまさか……!」

 

 

 その先を言おうとすると、シノンが抱きついてきて、目を閉じて顔を近づけてきた。
 

 そして、唇には温かくて柔らかい感触が伝わる。
 

 頭が真っ白になったが、すぐに今何が起こったのか理解し、「何やっているんだ」とシノンを引き離そうとするが、口は塞がれてガッチリと抱き着かれて実行することはできなかった。
 

 数秒後、シノンは唇を離し、目を開ける。

 シノンは頬を赤く染めていて、俺と間近で向き合っていた。
 


 

シノン「チェイス、好きよ……。」
 

 


 シノンが笑顔でそう言い残した瞬間、俺たちの間に眼も眩むほど強烈な光が生まれ、爆炎に包まれた。




 

         試合時間:2時間6分19秒
 


   第3回バレット・オブ・バレッツ本大会バトルロイヤル、終了
 

 
    リザルト:【Sinon】及び【Chase】同時優勝






 

ノーチラスside



 

 その頃のALO

 

 

 アスナ、ミト、ハヤトがログアウトした後、僕、ユナ、シリカ、ヒロミ、リズベット、ラット、クライン、リーファ、レイモンド、フィリップ、フィリア、レインは中継を見ていた。


 僕達が見ている中、チェイスが、死銃を倒し、キリトとカルムも戦っていた相手を倒した。

 



ヒロミ「どうやら、3人は、死銃を倒したみたいですね。」


リズベット「全く、あたし達に心配かけたんだから、後であの3人にはちょっと説教しないといけないみたいね。」


ラット「全くだな。アイツらには長めの説教と行こうかな……!」


シリカ「まあまあ、皆さん、あれだけ頑張っていたんですから、大目に見てあげましょうよ。」


クライン「そうだぜ。大会で残っているのもアイツらだけだし、ベスト4入賞を祝ってやろうぜ。」


ノーチラス「よくやったよ……。」


ユナ「そうだね!」

 

 

 その間にも、キリトとカルムがお互いを同時に拳銃で撃って相討ちとなって倒れ、残りはチェイスとシノンだけになった。

 



リーファ「そう言えば、あの水色の髪をした女の人って、チェイスさんの彼女かな?」


フィリア「確かに、チェイスと親しげだし。」


レイン「そうだね……。」


フィリップ「あり得るかもね。」


レイモンド「まさか、アイツがねぇ……。」


クライン「そんなわけ無いだろ?チェイスは女っ気が無いんだぞ。」

 

 

 クラインが笑いながら否定すると。
 僕達が見ていた映像に、シノンがチェイスにキスをして、爆炎に包まれた所が映った。


 殆どが顔を赤くしてフリーズして、フィリップとリズベット、レイモンドは驚いたような表情をしていた。



 

リズベット「最後の最後で良いものを見させてもらったわよ、チェイス。念のために録画していて正解ね。」


フィリップ「ほう。大胆だねぇ。」


レイモンド「これ、ネット中が大騒ぎする奴じゃねぇのか?……どうしたクライン?」



 

 クラインが俯いていた。
 

 すると、顔を上げて。



 

クライン「チェイスの野郎ォォォッ!裏切りやがったなァァァァァ!!」

 

 クラインの叫び声がイグドラシル・シティ全域に響き渡った。


 これは後で知った事だが、GGOでも、男性プレイヤーが叫び、何人もの女性プレイヤーがショックを受けたとな。



 

侑斗side



 

 俺は、英介の部屋でGGOの中継映像を見ていて、チェイスが決着を着けたのを見て、ホッとしていた。

 



侑斗「って事は、あと少しで戻ってくるな。」

 

 

 真っ先にお祝いしてやろう。
 

 そう思っていたが、シノンというプレイヤーがチェイスにキスしているのを見て、驚いた。



 

侑斗「おおっ!………これは、これは。お2人さん、良い画だねぇ。」

 

 

 これは、揶揄いがいがあるぜ。
 

 それにしても、大胆だねぇ。

 




今回はここまでです。
キャリバーの最後の話でアンケートは終了します。

アリシゼーションのカルムに持たせる武器はどれがいいか?

  • 火炎剣烈火
  • 無銘剣虚無
  • 刃王剣十聖刃
  • 闇黒剣月闇
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