ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

77 / 160
今回は、ミト達が、大規模ギルドの増援部隊を蹴散らす話です。


第4話 大型ギルドとの衝突

ミトside

 

 翌日、私とカルムは、アスナと合流して、スリーピング・ナイツの元へ。

 

アスナ「ごめんね、2人とも。急にログアウトしちゃって。」

カルム「気にすんな。」

ミト「アスナ、大丈夫?」

アスナ「大丈夫だよ。さあ、ユウキ達の所に向かおう!」

 

 アスナは、無理してる。

 アスナの表情に翳りが見えるのだ。

 多分、お母さんと衝突したんだろうな。

 どうにかしたい。

 カルムももどかしそうな表情になっていた。

 そして、昨日、スリーピング・ナイツと出会った宿に着く。

 そこで、アスナは全員の武装を確認している。

 

アスナ「えーとつまり、ユウキとジュン、テッチが近接前衛型、タルケンとノリが中距離型、そしてシウネーが後方援護型ってことね。」

 

 ユウキは勿論だけど、他のパーティーの装備も、エンシェント・ウェポン級だ。

 しかし全体のバランスは取れているけど、支援役と回復役が足りない。

 

アスナ「って事は、私も後衛に入った方が良いみたいね。」

ユウキ「ごめんね、アスナ。あれだけ剣が使えるのに、後ろに回って貰っちゃって。」

アスナ「ううん、どうせ私じゃ盾役はできないし。その代わり、ジュンとテッチにはバシバシ叩かれて貰うから、覚悟してねー。」

ジュン「お、おう、任せとけ!」

 

 ジュンの若干ぎこちない台詞に、その場にいる全員が笑う。

 そういえば、全員集まるなんて、珍しいわね。

 そうして、私とカルムを含めたスリーピング・ナイツは迷宮区にまで向かう。

 だが、ボスに挑むのはスリーピング・ナイツとアスナのみだ。

 私たちは、ボス部屋の前にまで来たら、帰る手筈になっている。

 だが、気になるのは、大型ギルドの動きだ。

 もしかしたら、今回もスリーピング・ナイツに先に行かせて、失敗したらボスを倒すのではと懸念している。

 そんな事を考えていると、ボス部屋の前に到着する。

 だけど、違和感がある。

 

アスナ「ユウキ、待って。」

ミト「皆、止まって。」

カルム「全員、止まれ。」

 

 私とアスナとカルムがスリーピング・ナイツを止める。

 アスナとカルムとアイコンタクトをして、アスナがサーチャーを召喚して、違和感があった場所に突撃していく。

 すると、潜伏していたプレイヤーが出現する。

 予想通りの展開に、私は鎌を、カルムはメダジャリバーとガシャコンブレイカーを、アスナはレイピアを構える。

 遅れて、スリーピング・ナイツも構える。

 だが、展開は違った。

 

プレイヤー「ストップストップ!俺たちはお前らと戦う気は無い!」

カルム「なら、武器を仕舞え!」

 

 カルムの声と共に、プレイヤーは武器を仕舞う。

 プレイヤーの言い分を聞くと、待ち合わせをしており、仲間が来るまでモンスターに見つからないようにしていたそうだ。

 しかし、怪しい。

 何せ、あの大規模ギルドのメンバーだ。

 一応、見逃す事に。

 その後、プレイヤーは再び潜伏した。

 そして、スリーピング・ナイツとアスナが突入していく。

 だが、アスナ達がボス部屋に入る際に、足元に何かが居た。

 

ミト「カルム。」

カルム「ああ。」

 

 その後、転移結晶を使い、22層のキリトの家にお邪魔する事に。

 キリトも待っていたようだ。

 

キリト「暇だな。」

カルム「暇だ。」

ミト「暇ね。」

 

 だが、アレはカルムが思い出したが、闇魔法の《盗み見》を使ったとの事。

 すると、新たな来客が来た。

 

アルゴ「よう、キー坊にカル坊に、ミーちゃん。」

ジェイク「お久しぶりっす!」

 

 そこに来たのは、ご存じの情報屋コンビだ。

 カルムが依頼した事の結果を言いに来たらしい。

 

カルム「で、どうだった?」

アルゴ「カル坊の予想通りだヨ。あの大規模ギルドは、色々噂が立ってるんダ。」

ジェイク「何せ、ボスの立て続けの攻略に、ボスに挑もうとするパーティーのブロック、闇討ち、集団リンチをしてるって噂が流れてるもんでね。色々と不満があるプレイヤーが多かったっすよ。」

ミト「そして、スリーピング・ナイツの最初の挑戦の後にボスを攻略して、《盗み見》を使っている。辻褄が合うわ。」

キリト「まさか………!行くぞ、カルム、ミト!」

カルム「あいよ!」

ジェイク「ちょっ!?お3方!?」

 

 ジェイクとアルゴの静止も聞かずに、私たちは飛び出していく。

 目的地は、27層の迷宮区だ。

 しばらくすると、索敵スキルに大勢のプレイヤーが反応して、物陰に隠れる。

 

カルム「増援だな。」

ミト「………厄介ね。」

キリト「だけど、好都合だ。……連中の中に紛れるぞ。」

 

 私たちは、その増援のプレイヤーに紛れ、一緒に向かう。

 すると、スリーピング・ナイツとアスナ達が見えてくる。

 私たち3人は、頷いて、システム外スキル、《壁走り》で増援のプレイヤーを追い越していき、スリーピング・ナイツとアスナの目の前に着地する。

 

カルム「悪いけど。」

ミト「ここから先は。」

キリト「通行止めだ。」

 

 私たちは、それぞれの武器を構え、増援のプレイヤーに制止の言葉を投げる。

 

アスナ「キリト君!カルム君!ミト!」

ユウキ「あの人は………。」

 

 すると、増援部隊のリーダーと思われるサラマンダーが前に出る。

 

プレイヤー「おいおい、ブラッキー先生達よ。たった3人で、俺たちを相手にするのは無理じゃね?」

キリト「やった事ないから分からないな。」

カルム「フルレイドのパーティーと戦った事なんて、これまで無くてね。」

ミト「それに関しては、2人と同感ね。」

プレイヤー「そりゃそうだ。………メイジ隊、焼いてやんな。」

 

 すると、後方から沢山の魔法の詠唱が聞こえてくる。

 全て、《単焦点追尾》型。

 移動回避は無理だね。

 

アスナ「3人とも!」

ミト「大丈夫よ。」

カルム「キリト。アレ、行けるか?」

キリト「そうだな。」

 

 カルムとキリトは、メダジャリバーとユナイティウォークスを構える。

 同様のソードスキル、《デッドリー・シンズ》で全て斬る。

 

ユウキ「うっ………そぉ………。」

タルケン「魔法を………斬った……?」

テッチ「偶然じゃなくて?」

 

 アレは、キリトとカルムが使えるシステム外スキル、《魔法破壊》だ。

 2人はGGOで弾を斬った事があるらしく、私やアスナ、クライン、リーファ、ハヤトも練習してみたが、断念した。

 一応、後衛職のチェイスも、《魔法破壊》は出来るらしい。

 シノン曰く、「チェイスってね、私のヘカートの弾を視線だけで見切って、斬ったのよ。」と語っており、その際のシノンの顔は、苦笑していた。

 

プレイヤー「何だソリャ……?」

キリト「う〜ん。どんな高速魔法も、銃弾の発射速度と比べたら遅いからな。」

カルム「俺たちを甘く見たな。」

プレイヤー「陣形を整えろ!!」

 

 流石に陣形を整えるのが早かった。

 私は、アスナに声をかける。

 

ミト「アスナ!3分時間を稼ぐわ!その間に、早くボス部屋に入って!」

アスナ「分かったわ!」

 

 キリトとカルムは、更に武器を出す。

 キリトはエクスキャリバー、カルムはガシャコンブレイカーを取り出す。

 エクスキャリバーの放つ圧に押されたのか、増援部隊が怯む。

 

プレイヤー「怯むな!たかが3人……!」

クライン「オリャアア!俺たちも居るぜ!見えてねぇだろうけどな!」

ジェイク「全く!アルゴに頼まれて、増援引き連れてきて正解だったっす!」

パラド「こんな面白い事を、俺抜きでやるなんて、白けた事すんなよ!」

レイモンド「ゲームであっても、最低限のマナーは守りやがれ!この野郎!」

フィリップ「そんな事をしても、ちっとも面白くないだろう?」

 

 増援部隊の後方から、クライン、ジェイク、パラド、レイモンド、フィリップの声がする。

 ジェイクの言う通り、アルゴに頼まれたんでしょうね。

 

カルム「行くぜ、お二人さん!」

キリト「ああ!」

ミト「ええ!アスナ達の邪魔はさせない!」

 

 私たちも飛び出していき、増援部隊と戦っていく。

 私は、鎌を振るって、盾で守っている人を吹っ飛ばしていく。

 カルムは、オーズバッシュやクリティカルフィニッシュを駆使して、装甲を抉っていく。

 キリトは、ユナイティウォークスとエクスキャリバーの二刀流で敵を倒していく。

 ジェイクは、短剣と素早さを活かして、相手を暗殺するかのように倒していく。

 レイモンドは、ビッカーチャージブレイクで敵を薙ぎ払う。

 フィリップは、遠距離から風の魔法で、私たちに向かう魔法を打ち消していく。

 しばらくすると、増援部隊は全滅して、アスナ達は中に入ったそうだ。

 

ジェイク「ま、こんな目に遭いたくなかったら、こんな事はやめておくっすね。」

 

 ジェイクは、リメインライトに向かって話しかけていた。

 しばらくすると、全て消えていた。

 

ジェイク「じゃあ、俺とアルゴは、先ほどのネタで、ちょっとギルドに話してくるっす。」

レイモンド「じゃあ、俺とフィリップも帰るわ。」

キリト「そうだな。」

ミト「ごめん、アスナ達が心配だから、私は残るわ。」

カルム「そっか、祝勝会の準備は、俺たちでやってるから、それじゃ、また後で。」

 

 アスナ、私、信じてるから。

 ユウキ達と一緒にボスを倒す事を。




今回はここまでです。
次回は、ユウキの核心に少し触れます。
アリシゼーションでのカルムの武器は、刃王剣十聖刃に決まりましたが、アリシゼーションの前日譚として、『この聖なる刃に祝福を』の主人公、神崎零士か、本家仮面ライダーセイバーの変身者、神山飛羽真を、カルムと邂逅させたいと考えています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。