後、ミトのカルムへの思いも少し明かされます。
その後、ボス攻略前夜パーティーをやると言われたが、その前に、俺達は連携の訓練を行うことにした。
暫定とは言え、3人も入ったので、上手く連携を取れるかの確認だ。
俺達は草原へと出て、2人一組で戦闘する。
俺とミト、キリトとアスナさん、チェイスとハヤトと言った感じで。
カルム「ミト、スイッチ!」
ミト「分かった!」
俺が相手の武器を片手剣で跳ね上げて隙を作り、ミトと入れ替わって、ミトが隙だらけの敵を鎌で倒す。
キリトとアスナさんも上手く連携が取れていて、チェイスとハヤトもお互いを信頼しているかの様に、連携をする。
その後、連携するコンビを入れ替えて行う。
キリト「さて、連携はこんなもんでいいだろ。後は本番でも上手くやるだけだな。」
チェイス「うむ。そうだな。」
ハヤト「皆、お疲れ!」
3人がそう言って、訓練を終えた。
カルム「さて、この後どうする?」
ミト「そうだ!この前助けて貰ったお礼に奢るわよ、キリト。」
キリト「えぇっ!?」
アスナ「そうね。借りを作りっぱなしというのもあれだし。パーティーを組めた縁という事でね。」
キリト「まあ、良いけど………。」
チェイス「俺達も一緒に居ていいか?」
ハヤト「そうだなぁ。お腹空いたぜ。」
そうやって、一緒にご飯を食べる事に。
街に帰る途中に、アスナが呟いた。
アスナ「やっぱり、お風呂に入りたいわね。」
ミト「ちょっと、それは言わない約束でしょ。」
アスナ「そうは言ってもさぁ。」
ミト「まあ、分からなくはないけど……。」
キリト「え?お風呂に入りたい?」
チェイス「なるほどな。」
ハヤト「でも、SAOでお風呂に入れるか?」
カルム「そもそも、この世界では汚れないぞ。」
アスナ「そうは言っても、気分の問題なんです!」
ミト「そうね。」
まあ、そこは女性なんだし。
でも、ハヤトの言う通り、SAOでお風呂に入れるのか?
その時、キリトが呟いた。
キリト「お風呂なら、入れるぞ。」
「「え!?」」
チェイス「そうなのか?」
ハヤト「マジで!?」
カルム「そうなんだ。」
アスナ「ちょっと、どういう意味よ!?」
ミト「ちゃんと説明して!!」
キリト「あぁ……。俺が借りてるのは、NPC農家の家なんだけど、そこではミルク飲み放題で、風呂にも入れるんだ。」
キリトが女性陣の興奮した声に少し引きながら解説した。
アスナさんとミトがプルプルと震えだした。
「「…………して。」」
キリト「え?」
「「お風呂貸して!!」」
キリト「あ、はい。」
カルム「圧がすげぇ。」
チェイス「そこまでか。」
ハヤト「風呂への執着が凄いな。」
そうして、食事をした後、俺達は、キリトが泊まっているというNPC農家の家へと向かった。
アスナさんとミトは、すぐさまお風呂を確認しに行った。
「「うわぁぁぁぁ…………!」」
チェイス「凄いな………。」
ハヤト「本当にお風呂だよ………!」
カルム「へぇぇぇ……。」
キリト「それじゃあ、ごゆっくり………。」
女性陣にお風呂に入らせて、男性陣は待機する。
ミトside
私達は、男性陣を追い出して、お風呂に入る。
本当に、いつぶりだろうか。
アスナ「鍵は……かからないわね。」
ミト「まあ、皆なら、覗かないでしょ。」
そうして、装備を全て外して、お風呂に入る。
アスナ「ハァァァァ……。」
ミト「本当に久しぶりよね。」
アスナ「そうね。………それはそうとミト。」
ミト「うん?」
アスナ「カルム君の事、どう思ってるの?」
ミト「!?」
いきなり何を言い出すの、アスナは!?
ミト「何の事よ?」
アスナ「惚けないで。分かるんだからね。君が最近、カルム君の事を気になってる事は。」
ミト「…………うん。」
認めるしかないか。
ミト「アスナ。あの時、私はあなたを見捨てそうになった。」
アスナ「うん。」
ミト「でも、彼は違った。何が何でもあなたを助けようとした。そんな彼の姿勢に興味を持って……。」
アスナ「なるほどねぇ………。」
ミト「何よ、その含みのある視線は。」
アスナ「いや、ミトも女の子っぽい事を考えるんだなぁって。」
ミト「!?」
アスナ「まあ、最終的には助けてくれたから、良いけど。それじゃあ、早速確認してみたら?」
ミト「いや、多分気づいていないと思うから。」
アスナ「まあ、いきなり聞くのも時期尚早か。なら、少しでもアプローチをしてみたら?」
ミト「…………うん。」
アスナ「じゃあ、早速聞いてみたら?私を是が非でも助けた理由を。」
ミト「分かった……。」
そうして、お風呂から上がった。
カルムside
俺達は、最後の最後までボス戦の確認を行なっていた。
カルム「つまり、ボスのHPが減ると、武器を変えるって事だな。」
キリト「あぁ。」
ハヤト「まあな。」
チェイス「だが、βの時と変更された可能性もある。それは警戒しなければならないな。」
話していると、ドアがノックされた。
ドアを開けると、そこには、2人組がいた。
この2人は知っている。
カルム「やあ、アルゴ。ジェイク。」
アルゴ「よっ、カル坊!」
ジェイク「邪魔するぜ。」
アルゴにジェイク。
この2人はβテスターで、その知識を他のプレイヤーにも情報として売っている。
βテストの時にも世話になった。
キリト「やあ、アルゴ。ジェイク。」
アルゴ「よっ、キー坊!」
ジェイク「キリト。早速だが、取引の情報だ。」
2人から話されたのは、キリトが持つアニールブレードを3万9800コルで買うというものだ。
違和感を抱いたキリトが誰が交渉しているのかを聞くと、キバオウというあのサボテン頭だそうだ。
そうして、キリトは取引を蹴って、不成立になった。
しばらくすると、ミトが出てきた。
キリト達は、話し合いを続けていた。
ミト「お風呂よかったわ。」
カルム「良かったな。」
ミト「ねぇ、話があるんだけど。」
カルム「あぁ、良いぞ。」
ミト「じゃあ、外に出ない?」
そうして、外に出た。
外にあったベンチに座った。
ミトが切り出してきた。
ミト「聞きたいのは、あの時、何で是が非でもアスナを助けようとしたのかって所。」
カルム「あぁ。それか。」
ミト「何で?死ぬ可能性もあったのに。」
カルム「何でかか。俺はさ。怖いんだよ。」
ミト「何が?」
カルム「大切な仲間が死ぬのが。」
ミト「………。」
カルム「勿論、自分が死ぬのも怖い。でも、守るって約束したのに、破るのは後で絶対に後悔する。だからこそ、助けたいって思ったんだ。」
ミト「そうなんだ………。」
カルム「だからこそ、明日のボス戦では誰も死なせたくない。」
ミト「君は凄いね。」
カルム「当然の事をしたまでだよ。」
ミトは少し俯いている。
ミト「じゃあさ。私が死にそうになったら、あなたは助けるの?」
カルム「愚問だろ。助けるに決まってる。」
ミト「そっか………。」
カルム「だから、明日は頼む。」
ミト「分かった。」
ミトは少しスッキリした表情をしていた。
ミト「じゃあさ、明日はお願いね。それと、いつか、伝えたい事があるんだ。その為にも、死なない様にする。」
カルム「あぁ。それは気になるから、俺も死なない様にしないとな。」
そうして、俺達は眠りに入った。
前回の一件で、ミトはカルムへの好意を抱くけれど、カルム本人は気づいていないという感じです。