ミトside
アスナがお母さんと和解して、ユウキが私の家に住む事になった。
それをキリトとカルムに言ったら。
キリト「マジかよ………。」
カルム「良かったな。………百合の関係?」
ミト「いや、百合じゃないから!」
そんな風に少しカルムに誤解されたけど、気にしない。
3日後、アスナの家の前で、バーベキューパーティーを開催した。
集まったのは、キリト、カルム、リズベット、ラット、シリカ、ヒロミ、リーファ、ハヤト、シノン、チェイス、パラド、フィリア、レイン、ノーチラス、ユナ、レイモンド、フィリップ、アルゴ、ジェイクを始めとするいつもの仲間達。
ユウキ達、スリーピング・ナイツのメンバー、サクヤ、レコン、アリシャ、ユージーンなどを始めとする一部領主とその側近達だ。
そんなに沢山いるもんだから、わざわざ食材狩りのパーティーが組まれたくらいだ。
アスナ「え〜。それでは、皆の顔合わせを祝して、乾杯!」
『乾杯!!』
そうして、パーティーが開かれる。
その際、ユージーン将軍や、サクヤを始めとする領主組が、ユウキ達を取り込もうと躍起になっていた。
一方、リーファとハヤトとテッチがにこやかに話していると、レコンが嫉妬の炎を燃やしていた。
ハヤト「…………なあ、レコンの奴、ハンカチを口に咥えながらこっちを凝視してるぞ。」
テッチ「何かやったかな?」
リーファ「気にしなくて大丈夫ですよ。」
キリトとクラインとカルムが、ノリ、ジュン、シウネーと話していた。
シノンとチェイス、ノーチラスとユナは2人で一緒に居た。
ちなみに、シノン曰く、祖父母にチェイスを紹介したら、祖父は感激していて、祖母はチェイスに孫娘をお願いねと言ったらしい。
シノン「ねぇ、チェイス、冬休みの時に、来てくれてありがとう。」
チェイス「いずれ、挨拶しに行かないと行けなかったしな。」
ユナ「ノー君も、大学の研究室で、お父さんと頑張ってね!」
ノーチラス「ああ。」
そんな風に話していた。
パーティーはしばらく続いて、シリカとヒロミがつぶやく。
シリカ「それにしても、凄い面子ですよね。」
ヒロミ「何せ、領主やその側近までもが集結してるからね。」
ジュン「ならさ、この後、ボス倒しに行こうよ!」
クライン「お!いいな、それ!」
ジュン「おっしゃ!行こう、行こう!」
「「……………。」」
クラインとジュンのサラマンダーコンビがそんな事を言い出した結果、勢いで二次会が28層迷宮区踏破ツアーとなった。
そして、そのままボスの部屋に雪崩れ込んで、巨大な甲殻類型ボスモンスターを倒してしまった。
それを見て、カルムは。
カルム「何かさ………。ボスが哀れに思えるのは何でだろうか?」
ミト「何でだろうね?」
その後、アスナはまた単独で挑む事を約束したらしい。
現実世界では、ユウキは双方向通信プローブを使って毎日授業にも参加した。
川越の桐ヶ谷家や小野家にも一緒に訪ねて、御徒町のエギルの店にも行った。
キリトにカルム、ユウキの3人は、片手剣使いという事もあって、ALOではソードスキルの工夫について、現実世界ではプローブの発展形についてなど、盛んに議論を戦わせて、時折、私とアスナがやきもちした。
2月になって、アスナとスリーピング・ナイツは、29層のボスをワンパーティーで撃破して、アルヴヘイムにその名を轟かせた。
ALOにて開催された、飛行レースでは、リーファがぶっちぎりで優勝して、悔しかった。
そして、中旬には、統一デュエルトーナメントが開催された。
アスナ「ねぇ、ミトはキリト君とユウキのどっちが勝つと思う?」
ミト「そうね………。あの2人は両方とも強いからねぇ………。」
私やカルムも参加したが、私はユウキに、カルムはキリトに敗北して、どうなるのかを見ていると、キリトとユウキは本気でぶつかっていき、最終的にユウキが優勝した。
カルム本人曰く。
カルム「もうちょいで倒せたんだよ!」
ミト「はいはい。」
そんな事を悔しそうに喚いていた。
3月、私と明日奈、里香、珪子、直葉、携帯端末の中のユイちゃんとカナ、プローブ内のユウキと共に、京都の3泊4日の旅行に出かけた。
その頃には、プローブの情報を複数のクライアントに並列して送れるようになり、スリーピング・ナイツ全員も来た。
宿は、結城家の本家を使わせてもらい、見目麗しい京料理に舌鼓を打つ。
しかし、スリーピング・ナイツ全員から、不満の声が上がる。
その後、VRクッキングソフトで、ユウキ達に京料理を再現した物を食べさせてあげたりした。
そんな感じに、楽しい時間は過ぎていく。
しばらくして、退院数日前、私とアスナは、ユウキに呼ばれた。
ミト「どうしたの、ユウキ?」
アスナ「何か用事があるの?」
ユウキ「うん。ボクね、アスナに渡したい物があって。ミトには、それを見届けて欲しいからさ。」
アスナ「渡したい物?」
ユウキ「うん。ちょっと待ってね………。」
ユウキはそう言って、メニューを操作して、剣を抜刀する。
集中するユウキを、私とアスナは無言で見守る。
その時、風が吹き、一枚の花弁が湖に落ちた時だった。
ユウキ「やぁぁぁぁ!!」
その掛け声と共に、ソードスキルを大木に向かって放つ。
ユウキ「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
最後の一撃が、ユウキの咆哮と共に放たれた。
その途端、属性余波の爆発が起き、突風が私とアスナを襲った。手で顔を庇い、煙が晴れるの待っていると………ユウキの前に、一枚の羊皮紙が出来上がっていた。
その羊皮紙を、アスナに渡す。
ユウキ「アスナに受け取って欲しいんだ。ボクのOSS………。」
アスナ「………私に、くれるの………?」
あの羊皮紙は、OSSの伝承書だ。
ユウキの言葉に、アスナが驚く。
ユウキ「アスナに受け取って欲しい。」
アスナ「で、でも………。」
ミト「良いじゃない、アスナ。」
アスナ「ミト………。」
ミト「ユウキの想いも篭ってるから。」
アスナ「…………うん。分かった。」
そうして、マザーズ・ロザリオは、アスナに渡された。
そして、遂に、ユウキが退院する日。
私は、両親とついでに冬馬も連れて来た。
理由は、両親が、冬馬に会いたいと語ったからだ。
その結果、冬馬は異常に緊張した表情で来ていた。
冬馬「ど、どうも……。小野冬馬と言います。」
お母さん「話は深澄から聞いてるわ。」
お父さん「娘をありがとうね、冬馬君!」
深澄「ちょっと、恥ずかしいからやめて!」
そんな風に話していると、病院に着いて、両親が倉橋先生と話している。
私と冬馬、木綿季は、部屋で話していた。
木綿季「まさか、ミトがお姉ちゃんになるなんて!」
深澄「私も、初めて聞いた時にはとても驚いたわよ!」
冬馬「何か、複雑だな。」
木綿季「まあでも、よろしくね、ミト!」
深澄「うん!それと、リアルでは、深澄だからね。」
木綿季「そうだった!」
そんな風に話していると、両親達が戻って来て、手続きが終わった事を知らせる。
木綿季「倉橋先生、ありがとうございます!」
倉橋「木綿季君も、新しい家族と共に一緒に暮らしてね。」
お母さん「さて、冬馬君!私の事は、お義母さんって、気軽に呼んでね!」
冬馬「いや、恐れ多い………。」
お父さん「謙虚だね。まあ、良いんじゃない?」
深澄「お父さんもお母さんも、冬馬を弄らないで!」
そんな風に話していると、後ろから声がした。
明日奈「深澄。」
深澄「明日奈………。」
そこには、和人と明日奈が来ていた。
冬馬「どうしたんだ?」
和人「いや、倉橋先生に用があってな。」
倉橋「和人君。あのプローブは本当に凄いよ!協力してくれて、ありがとうね。」
和人「いえ、こちらこそ。」
倉橋「これで、メディキュボイドは実用化に漕ぎ着けそうだよ。」
木綿季「そうなんですね!………ボクみたいな難病に苦しんでる人に使ってあげてください。」
倉橋「うん。いやぁ、木綿季君や、外部提供してくれた人には、感謝したいよ。」
倉橋先生の言葉に、冬馬と明日奈が引っかかったのか、聞いてくる。
冬馬「外部提供してくれた人?」
明日奈「メディキュボイドは、医療メーカーが作ったのではないんですか?」
倉橋「うん?あぁ………。」
倉橋先生が、記憶を探るような表情をして、答える。
倉橋「実はね、確かに作ったのは医療メーカーなんだけど、基礎の部分は、無償で提供されたんだよ。確か、神代凛子っていう人だったかな?」
神代凛子!?
その名前に、私、冬馬、和人が驚く。
木綿季、明日奈、お父さんとお母さんは首を傾げていたが、私たちの様子に気づき、声をかける。
驚いた理由は、茅場晶彦からザ・シードを受け取った際に、現実で接触したからだ。
明日奈「どうしたの!?」
和人「俺たちは、その人を知ってる……。」
木綿季「え………?」
冬馬「会った事もあるんだ。その人は、ダイブ中のヒースクリフの世話をしていた人だ。彼と同じ研究室で、一緒にフルダイブの研究をしていた。」
深澄「つまり、メディキュボイドの、本当の設計者は………!」
明日奈「団長………茅場晶彦………!?」
私と明日奈、冬馬、和人は、戦慄する。
茅場晶彦が残したのは、まだまだあるという事になる。
それと同時に、胸騒ぎがした。
何か、とんでもないことが起こりそうな気配がする………。
3ヶ月後、この時の勘が、現実になるなんて、この時の私は思わなかった。
今回はここまでです。
暫くは、日常回と前日譚を書く予定で、それらを書き終わったら、アリシゼーションに入ってこうと思います。
アリシゼーションの前日譚にカルムに会わせるのは、どちらがいいか
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神崎零士
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神山飛羽真