ソードアート・オンライン 紫紺の剣士   作:仮面大佐

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今回は、漫画、『ソードアート・オンライン メモリー・デフラグ コミックアンソロジー』のとある話をベースにしたものです。


日常part2
くしゃみ騒動


カルムside

 

 ある日のALO。

 俺とミトは、ログハウスで2人でイチャイチャしていた。

 まあ、いつもの事だ。

 

カルム「ミト………。」

ミト「カルム………。」

 

 イチャイチャして、そのままキスしようとすると、何やら鼻がムズムズする。

 

カルム「ふっ………う………ふ………ふわ………。」

ミト「?カルム?」

カルム「ぶえっくしょぉい!!」

 

 でかいくしゃみをしてしまい、ミトの顔に鼻水や唾がついてしまう。

 

カルム「ごっ……ごめんミト!」

ミト「だっ、大丈夫だから!気にしないで!」

 

 だが、その後もくしゃみをしてしまう。

 何か、申し訳ないな。

 しかし………3日後………リズベット武具店にて。

 

リズベット「え?」

ラット「ALOに居るとくしゃみが止まらないだと?」

アスナ「そうなの………。」

ミト「カルムも3日前からずっとそうなの。」

 

 どうやら、俺だけでなくキリトもくしゃみが止まらないそうだ。

 リズベット武具店に集まっていたシリカ、ヒロミ、リズベット、ラット、リーファ、ハヤト、シノン、チェイス、ユウキも心配してこちらを見てくる。

 

シリカ「大丈夫ですか?」

ヒロミ「何でなんだろ?」

ユウキ「辛そうだね。」

リズベット「ユイちゃん達も分からないの?」

ユイ「それが、分かりません。」

カナ「私たちが解析できるプログラム深度ではないみたいだし。」

ラット「マジか………。」

シノン「リアルではどうなの?」

チェイス「リアルで風邪をひいたからじゃないのか?」

リーファ「至って健康です。」

ハヤト「カルムも健康だぜ。」

 

 そう、俺もキリトも、リアルで風邪をひいた覚えが無いのだ。

 何でだ………!?

 

アスナ「運営にも問い合わせてみたんだけど……。」

ミト「そんなイベントも状態異常もないらしいのよ。」

リズベット「まあ、何にしろ、今日のクエストは中止ね。」

ラット「そうだな。2人がこの様じゃあ、まともな戦闘が出来ないだろうし。」

キリト「いや、俺たちに構わず行って……くしゅ!!」

カルム「俺たちは大丈夫だから……へぶし!」

ユイ「パパ!」

アスナ「キリト君!」

カナ「パパ!」

ミト「カルム!」

ラット「まるで花粉症だな。」

リズベット「確かに………。」

 

 そんな感じに、くしゃみは未だに止まらない。

 それを見かねたのか。

 

アスナ「キリト君、カルム君!何か飲み物買ってくるね!」

ミト「私も行くわ!」

リーファ「あ、私も行きます!」

ハヤト「俺も行くぞ!皆、飲み物は同じ奴で良いか?」

 

 アスナ、ミト、リーファ、ハヤトが飲み物を買いに出かけた。

 すると、シノンとチェイスが声を出す。

 

シノン「ねぇ、これって、キリトとカルムの2人だけなのかしら?」

チェイス「確かに、感染したりしないよな?」

キリト「酷いな皆………。」

カルム「俺たちを感染源呼ばわりするなよ。」

リズベット「い、一応よ一応!」

ラット「共倒れしたら元も子もないしな!」

 

 そう言って、全員後ずさる。

 皆の行動に、ショックを受けていると。

 

ユウキ「あれ?キリトとカルム、くしゃみ止まってない?」

キリト「え?」

カルム「あ!」

シリカ「キリトさん、止まってますよ!」

ヒロミ「カルムも!」

シノン「どういう事?」

チェイス「分からん……。何故いきなり治ったんだ?」

ユウキ「でも、良かったじゃん。」

 

 俺とキリトも首を傾げていると、ミト達が帰ってきたようだ。

 

ミト「ただいまー。」

シリカ「アスナさん!ミトさん!」

ヒロミ「2人とも、治りましたよ!」

アスナ「そうなの?キリト君!」

ミト「カルムもそうなの!?」

 

 だが、急にまたくしゃみが起きる。

 その現象に、全員驚く。

 

ユウキ「あ、あれ?アスナ、ミト。本当だよ!さっきは治ってたんだよ!」

アスナ「うん。」

ミト「ユウキが嘘を吐くはず無いもんね。」

シノン「…………。アスナ、ちょっといい?」

チェイス「…………。ミト、少しいいか?」

アスナ「え?シ、シノのん?」

ミト「チェイスもどうしたのよ?」

 

 4人は外へと出てしまう。

 

リズベット「えっと………。」

ラット「何なんだ?」

リーファ「………何ですかね?」

ハヤト「さあ………?」

ユウキ「キリト、カルム。くしゃみは?」

キリト「…………!出ない。」

カルム「俺もだ。」

 

 だが、シノンとチェイスがアスナとミトを連れて入ってくると、またくしゃみが出てしまう。

 

シノン「さっき、リズとラットが花粉症って言ったでしょ?」

チェイス「まさかとは思ったが、この様子だと正解だな。」

リズベット「え!?」

ラット「それって、まさか………!」

ユイ「つまりこれは、アレルギー反応です。」

カナ「そして、アレルゲンは………パパだとママが、キリトさんだとアスナさん………だと思われます………。」

 

 その診断結果に、俺とミト、キリトとアスナはショックを受けてしまう。

 それでも、どうにかしようとしたのだが。

 しばらくして………。

 

シノン「え?この距離でダメなの?」

チェイス「15メートルくらいあるぞ?」

ユウキ「一昨日は10メートルも離れれば大丈夫じゃなかった?」

シリカ「2人のくしゃみの回数が増えてますっ!」

ヒロミ「状況が悪化していますね。」

リーファ「大丈夫かな………。」

ハヤト「幾ら何でもおかしいだろ………。」

「「……………。」」

 

 そう、今は、15メートル離れたとしても、くしゃみが頻発してしまう。

 

リズベット「でも、実際問題、お手上げだわ。」

ラット「運営にもユイ達にも分からない以上、何をして誰に聞けば………。」

セブン「皆、久しぶりね。………というより、何か増えてるわね。」

 

 皆が振り返ると、そこにはセブンが居た。

 俺たちがセブンを見ていると。

 

セブン「何よ?そんなに私に会えないのが寂しかったのかしら?ちょっと研究でトラブルがあって、中々こっちに来られな………。」

リズベット「いたーっ!!」

ラット「分かりそうな誰かさんが居たぜ!」

セブン「えっ、ちょっ、何!?」

 

 俺とキリトも、くしゃみをしつつも、セブンの元に向かい、どういう訳か聞く事に。

 だが、現実は、厳しかった。

 

セブン「無いわね。ALO内に病気やアレルギーの類はない。それは断言できるわね。」

アスナ「そう……なんだ………。」

ミト「そうなの………。」

キリト「だ………大丈夫だ………。」

カルム「そ………そうだぜ………。別に死ぬ……訳じゃな………いからさ………。」

 

 くしゃみを何度も連発してるせいか、少し苦しくなってきた。

 キリトの所にはアスナが、俺の所にはミトが近づく。

 

アスナ「キリト君………。」

ミト「カルム………。」

キリト「アシュッんナっぷしっ!」

カルム「ミト……へっくし!」

 

 俺とキリトは我慢出来ずにくしゃみをしてしまうが、ミトとアスナはそれを躱す。

 何度も躱して、ハンカチで俺とキリトの鼻をかんでくれる。

 

『おお………。』

ユウキ「アスナとミト、やるぅ………。」

リズベット「流石、閃光と紫鎌と呼ばれてただけはあるわね………。」

アスナ「何だか、キリト君のくしゃみに愛着が沸いてきちゃって………。」

ミト「私も、カルムのくしゃみに愛着が沸いてきて……。」

シノン「ねぇ、2人とも、何か、危ないよ?」

チェイス「そうだな………。」

アスナ「だって、見えなくても、近くにいるのが分かるんだもん。」

ミト「確かにね………。」

ハヤト「そりゃあ、くしゃみをしてたら、誰かが近くに居るって分かるだろ。」

リーファ「あの2人、何か恍惚とした表情を浮かべてるのは、気のせい?」

 

 ハヤトとリーファがそんな事を言うと、セブンがハッとした表情を浮かべる。

 

セブン「あー………。思い出した……。ごめんなさい。私のせいだと思う。ううん………。私なの………。」

『えっ………?』

 

 セブンの発言に、全員が振り向いた。

 そして、解説を始める。

 

セブン「以前にね、ALO内でのストーカー対策の事案があったのよ。詳細は省くけど、簡単に言うと、花粉症をシステム化して、対人で発動するようにしたの。接触頻度と時間間隔によりアレルギー反応として発現する仕組み。くしゃみすれば、接近される前に、被害者にも分かるし、周囲にも伝わる。」

リーファ「お兄ちゃんとカルムさん、ストーカーw………!」

ハヤト「しかも、絵がクラインかよ……!」

ユウキ「………何で笑ってるの?」

シノン「ちょっと待って。」

チェイス「なら、何でアスナとミトの2人は大丈夫だったんだ?同じ条件だろ?」

セブン「男性のみを対象に設定してたから。」

シリカ「そんなシステムが導入されたなんて話、聞いた事ないです!」

ヒロミ「確かに………。」

セブン「正式には導入してないの。まだ実験段階で、データを集める為にこっそり……。そういう訳だから、絶対に発現しないような限界値の設定数値にしておいたのに………!今治すわね〜〜!」

 

 そう言って、セブンは管理者用のメニューを開き、調整していく。

 すると、全員がこちらを呆れた表情で見てくる。

 

リーファ「そうね………。」

ハヤト「そんな常軌を逸していちゃついてる人が居るとは………。」

ラット「想定出来ないよな………。」

リズベット「ねー。」

 

 ぐうの音も出ない!

 くしゃみが治った俺とキリトがそんな風に思っていると。

 

リズベット「あーもう全く、やってらんない。」

ラット「皆、行こうぜ。」

シノン「何か、甘い物を食べたいわ。」

チェイス「奇遇だな。俺もだ。」

 

 そんな事を言って、セブンを連れて、どこかに行ってしまう。

 カナもだ。

 

カルム「おい………。」

キリト「皆………。」

アスナ「ちょっとリズ!」

ミト「どこにいくのよ!?」

リズベット「アンタ達はダメ。」

ラット「少し2人ずつで頭を冷やせ。」

「「「「!!」」」」

 

 リズベットとラットの言葉に、俺とミト、キリトとアスナは顔を赤くする。

 

キリト「じゃ………じゃあ………。」

アスナ「そ、そうね………。」

カルム「じゃあな………。」

ミト「そうね………。」

 

 俺とミトは、キリトとアスナと別れて、ログハウスへと戻っていく。

 

カルム「2人きりは嬉しいけど………頭を冷やすのは難しいよな………。」

ミト「もうっ、カルムったら………。大好きだよ。」

 

 そんな風に、イチャイチャしだす。

 しばらく出来なかった分も含めて。

 




今回はここまでです。
日常回はしばらく続いて、前日譚をやって、アリシゼーションです。
よろしくお願いします。
アンケートの結果、カルムに会わせるのは、神山飛羽真に決まりました。

アリシゼーションの前日譚にカルムに会わせるのは、どちらがいいか

  • 神崎零士
  • 神山飛羽真
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