カルムside
ある日のALO。
シリカ「んひゃあっ!!ちょ、ちょっとリズさんっ………。やめて下さいよぉ〜!」
リズベット「ふふっ、良いじゃない、減るものじゃないんだから!」
カルム「どういう状況?」
ラット「実はな………。」
ラットが話したのは、リズベットがシリカの猫耳が気になったからだそうだ。
シリカと同じケットシーのアルゴ曰く、人間には存在しない感覚器官故、すっごく変な感じがするらしい。
ちなみに、それを言った直後に、彼氏のジェイクに触られるのは悪くないだそうだ。
つまり、惚気話だ。
見かねたアスナとミトが助け舟を出す。
アスナ「ちょっとリズ。そこら辺にしたら?」
ミト「何か、おじさんがセクハラしてるようにしか見えないよ?」
シリカ「というか、ただのセクハラですよ!良いんですか、こんな事して!!」
すると、その疑問にユイが答える。
ユイ「はい。女性プレイヤー同士では、ハラスメント防止コードに抵触しません。」
シリカ「そんなぁ〜………。」
リズベット「アスナもミトも触ってみなさいよ。そうすれば、私の気持ちも分かるから。」
アスナ「えぇっ、確かに、気にはなるけど……。」
リズベット「この毛並みを堪能しないなんて、勿体無いわねぇ……。」
ミト「…………じゃあ、ちょっとだけ………。」
どうやら、ミトとアスナは誘惑に負けたそうだ。
ミト曰く、猫の耳を触ってるみたいだそうだ。
その後、触発されたのか、リーファやフィリアも触り出す。
男性陣は、蚊帳の外に居た。
特に、ヒロミが面白くなさそうな表情を浮かべていた。
ヒロミ「…………。」
リズベット「ねぇヒロミ。実はアンタも気になってるんでしょ?」
ヒロミ「じゃ………若干………。」
ハヤト「気になるんだ………。」
ヒロミ「ていうか、そんな事をしたら、ハラスメント防止コードが発動するでしょ。」
ヒロミのその問いに、今度はカナが答える。
カナ「はい。シリカさんがボタンを押せば、ヒロミさんは牢獄送りです。」
シリカ「あ、あたし、ヒロミ君になら、触っても構いません!」
ヒロミ「え!?」
カルム「シリカ………。」
ラット「随分と大胆だな………。」
ミト「まあ、シリカとヒロミは付き合ってるんだから、それぐらいは良いんじゃない?」
ヒロミ「い、良いの………?」
シリカ「はい、どうぞ!」
ヒロミ「じゃ、じゃあ………。お言葉に甘えて………。」
そんな風に、ヒロミはシリカの耳を触り出す。
ヒロミの顔が、凄く赤い。
すると。
ユウキ「ただいまー!」
ミト「おかえり。」
シノン「……………。」
リーファ「あっ、ユウキさん、シノンさん、チェイスさん、ノーチラスさん、ユナさん。お帰りなさい。」
チェイス「これは、どういう状況だ?」
ヒロミ「み、皆さん!?いや、これは、別に、やましい事をしてる訳じゃ………!」
ユナ「ヒロミ君?少し目が泳いでるよ?」
ノーチラス「僕の目からしたら、年下の少女を弄ぶ変態にしか見えないけど………。」
リズベット「そう言われると、そうね。」
ヒロミ「リズさん!?事の発端はあなたでしょう!?」
流石にヒロミが不憫で仕方なかったので、擁護する事に。
シリカの同意の元、ヒロミが触っていた事を。
キリト「………という訳で、ヒロミはシリカの同意の元、触ってたんだよ。」
シノン「なるほどね………。」
ノーチラス「ヒロミ、悪かったな。」
ヒロミ「いえ、誤解を招くような事をした僕が悪いと思うので………。」
ユナ「そういう事だったんだ。」
ユウキ「そういえば、シノンもケットシーだよね。チェイス、シノンの耳も触らせてもらえば?」
チェイス「いや、流石にそんな事はしないぞ。」
流石はチェイスだ。
だが、俺は見逃していない。
シノンが少し残念そうな表情を浮かべている事を。
すると、シノンにチェイスが近づいて。
チェイス「…………後で良いか?」
シノン「…………良いよ。」
なるほど、イチャイチャする為の材料にしてくるか。
そんな風に思っていると。
リーファ「でも、猫耳って、凄く可愛いですよね!ケットシーのアバターも作りたくなった!」
アスナ「うん。そうだね。」
ミト「見てるだけでも癒されるけど、実際に触ってみたら、何だか羨ましくなってきた。」
エギル「そういう事なら、良いアイテムがあるぞ。」
すると、エギルが入って来る。
カルム「盗み聞きか?悪趣味だねぇ。」
エギル「いや、あんなに騒いでたら、嫌でも聞こえてくるぞ。」
ハヤト「それで?良いアイテムって?」
エギル「おう。これだ。」
エギルが取り出したのは、猫耳型のアクセサリーアイテムだ。
キリト「な、何だこれ!?」
ユウキ「猫耳………だよね?」
カルム「猫耳だな………。」
ラット「何だ?エギル。そんな趣味があったのか?」
パラド「人は見かけによらねぇな。」
シノン「いや、流石にそれは違うでしょ。」
ミト「見た感じ、頭部に装備するタイプのアクセサリーって感じ?」
エギル「ああ。最近買い取りした物でな。着けると、敏捷性が飛躍的に跳ね上がるんだよ。」
へぇ、性能は凄いな。
ユナも感心するような声を出す。
ユナ「本当に猫になるんだ!」
エギル「猫耳が欲しいってなら、試しに装備してみれば良いじゃないか。」
リーファ「え?良いんですか?」
エギル「ああ。試着ならタダで良いぞ。勿論、そのまま買い取って貰ってもいいけどな。」
チェイス「商魂逞しいな。」
そうして、女性陣が猫耳をつける事になった。
だが、この時の俺たちは、まさか、あんな事になるとは、誰も思わなかった………。
どうやら、まずはリズベットが着けるそうだ。
リズベット「どーよ!」
ユイ「リズさん、とっても可愛いです!」
ラット「へぇ………。意外としっくりくるな。」
リズベット「意外とってどういう事よ!?」
ラット「まあ、似合ってるぞ。」
ミト「じゃあ、次は私が着けてみるわね。」
次はミトか。
次の瞬間、まさにそれは、晴天の霹靂の様だった。
霹靂とは、雷の意味だ。
ミト「ど、どうかな………?」
カルム(可愛い!!!)
その時、俺の脳内で、《マリアージュ!》という変な音声が聞こえた気がする。
奇跡的相性と書いて、マリアージュ。
カルム「凄く………似合ってるぞ……!」
ミト「あ、ありがとう………。カルムが喜んでくれるなら……ずっと、このままでも良い気がするわね………。」
俺とミトが自分達の世界に入ろうとすると。
フィリア「ちょっと!すぐにイチャイチャしようとしないで!」
パラド「凄く仲良いな!」
シノン「あの2人って、すぐにイチャイチャしだすわよね。」
チェイス「もう慣れた。」
リーファ「じゃあ、次は私が。」
どうやら、次はリーファだな。
リーファが猫耳を装備する。
リーファ「どうかな………?」
アスナ「似合ってるわよ!ねぇ、キリト君、ハヤト君。」
キリト「ああ。我が妹ながら、自慢したくなるな。」
ハヤト「おう!似合ってるぜ!」
リーファ「えへへー、ありがとう!」
シノン「うわ、シスコン………。」
チェイス「確かに………。」
キリト「ええっ!?感想を求められたから答えただけだぞ………。」
ユウキ「それじゃ、次はボクが着けてみるよ!」
ユウキが猫耳を着ける。
リーファ「うんうん、良いじゃない!」
ユナ「おてんば猫ちゃんって感じだね!」
ユウキ「ミト、似合ってるかニャー?!」
ミト「可愛い!!自慢したくなるわね!!」
シノン「こっちもシスコン……。」
チェイス「そうだな。」
ミト「失礼ね。自慢の妹を褒めてるのよ。」
カルム「シスコンなミトも………悪くないな。」
ノーチラス「今度はこっちがおかしくなった……。」
ユナ「そうね………。」
失礼な。
そんな風に思っていると、次はフィリアの番になったそうだ。
フィリア「に、似合う………?」
リーファ「凄く似合ってますよ!」
ユナ「もう少し、自信を持った方が良いんじゃない!」
カルム「似合ってるぞ。」
フィリア「ありがとう………。うう……も、もう良いよね!」
どうやら、フィリアは恥ずかしくなって、猫耳を外したようだな。
次は、ユナの番だ。
ユナ「どうかな……?ノー君……?」
ノーチラス「凄く………似合ってるぞ。」
ユナ「ありがとう!」
アスナ「こっちも仲良いわね。」
ユナ「じゃあ、次はユイちゃんとカナちゃんね!」
ユイとカナが、猫耳を着ける。
ユイ「出来ました!」
アスナ「わぁ……。ユイちゃん、すっごく可愛い!」
キリト「ああ、ほんとに。ユイはなんでも似合うな!」
カナ「どう?」
ミト「うん!すっごく可愛い!!」
カルム「ああ。我が娘ながら、自慢したくなるなぁ!」
リズベット「はは………ただの親バカね。」
ラット「そうだな。」
ユイ「では、最後はママですね!」
リズベット「トリなんだから、期待してるわよ!!」
アスナ「もう、プレッシャーかけないでよ……。」
そして、トリのアスナが猫耳を着ける。
アスナ「いざ着けてみると、やっぱり恥ずかしいな………。」
リズベット「ふふっ、いいじゃない。キリト、ほら、感想は?」
キリト「うん、可愛いと思う………。」
アスナ「そ、そうかな………?キリト君が喜んでくれるんだったら、その……ずっとこのままでも………。」
ラット「そこのお二人さん、2人の世界に入る前に、戻って来い。」
アスナ「ええっ!?別に、そんなんじゃないよ……。」
シノン「自覚がないみたいね………。」
チェイス「やれやれ………。」
こうして、女性陣全員が、猫耳を装備している。
フィリアを除いて。
リズベット「さて、男性陣には、誰の猫耳が一番可愛かったのか、決めてもらおうかしら。」
カルム「え?俺たちが選ぶの?」
シリカ「ちょっと待って下さい!猫耳装備に参戦していない私たちは不公平ですよ!ねぇ、シノンさん!」
シノン「別に私はどうでも良いんだけど……。」
ユナ「そういう事なら、誰が一番猫耳が似合うかを決めて貰おうよ!」
シリカ「はいっ!それなら、元から猫耳が付いているケットシーも選択肢に入りますよね!」
フィリア「じゃあ、男性陣は誰か1人を選んでよ。」
ノーチラス「そんな事言われても………。」
パラド「ならよ、いっその事、エギルなんてどうなんだ?」
チェイス「エギルだと?」
パラド「だって、この猫耳を勧めたのはエギルだろ?なら、エギルも付けてみないと!」
エギル「んまあ、構わんが………。」
おい、待て………!
そう静止しようとしたが、失敗した。
パラドの奴、絶対面白がってるだろ……!
エギル「どうだ?」
ミト「…………。」
アスナ「これは………。」
キリト(ぜ、絶望的に似合ってない……。)
カルム「どうすんだよ………って、あれ?パラドは?」
ヒロミ「なんか、どっか行ったけど……。」
ハヤト「何か、置き手紙が置いてあるな。」
ノーチラス「何何?『これは、男性陣としての意見だ。だから、俺のせいじゃないぜ。』と書いてある………。」
チェイス「逃げたぞ………。」
カルム(アイツ、全責任を俺たちに押し付けて逃げやがった!)
この場には、微妙な空気が漂っていた。
エギル「何だお前ら、このアイテムは誰も買わねぇのか?」
シノン「パラドがエギルが一番似合うって言ってたから、装備したまま商売すれば?」
リズベット「厳つい顔した店主が猫耳着けてるお店なんて、行きたくないんだけど……。」
エギル「ひでぇ言い草だな……。せっかく売れると思ったんだが………。」
フィリア「男性陣が馬鹿なことを言ったおかげで、一気にテンションが下がったわね。」
エギル「ああ。これはもう営業妨害だな。罰として、この猫耳は、男性陣に買い取って貰おうか。」
「「「「「「「え!?」」」」」」」
シリカ「わあ!それ、絶対可愛いと思います!」
嫌な予感………。
すると、危ない笑みを浮かべ、手にはもう一つの猫耳を持ったアスナとミトが近づく。
しかも、ニヤニヤしているリーファとリズベットも近づく。
ユウキは、エギルを見て爆笑していた。
アスナ「良いわね!キリト君!」
ミト「カルムも、絶対似合うわよ!」
リーファ「お兄ちゃんとハヤト君の猫耳かぁ……。見てみたいかも!」
リズベット「ほらほら〜、皆期待してるわよ!」
キリト「勘弁してくれ………!」
カルム「あぁ、そうだ俺、用事あるんだった!じゃあ、帰るわ……!」
俺が帰ろうとすると、ミトが凄まじい力で手を掴んでくる。
ミト「待って。」
カルム「ミトさん………?」
ミト「せっかくなんだし、着けようよ。」
カルム「いや………。」
ミト「返事は、YESか、はいよ。」
カルム「はい…………。」
そうして、男性陣は、猫耳を着けられ、全員から爆笑された。
あのシノンですらだ。
その後、ヘラヘラしながらやってきたパラドを全員で簀巻きにして、パラドにも着けさせた。
今回はここまでです。
ちなみに、パラドは猫耳を着けられただけでなく、色々とお仕置きされました。
どうお仕置きされたのかは、ご想像にお任せします。