今朝、とうとうマンハッタンカフェのものと思われるウマッターのアカウントを見つけてしまった。
投稿内容は隠し撮りと思われる写真。
しかも偶に取る仮眠の風景。
この事を彼女に聞こうにもどうしたらいいのかと悩んだ。
そこにとあるウマ娘の投稿が流れてきた。
◆
「……なぁカフェ」
「……はい、何でしょうか?」
「そう言えばって思った事があってね。カフェはウマッターってやっているのか?」
ウマッターという単語を聞いて、ピタッとマンハッタンカフェの動きが止まる。
暫く彼女は動かなかったが、結論が出たのか恥ずかしそうに肯定した。
「ええ……ですが突然どうしたのです?」
「いやぁ……たまたまこっちのタイムラインにウマ娘の面白いアカウントが流れてきてね」
そう言って流れてきたアカウントのプロフィールを開いて彼女に見せる。
アカウント名はマスカレード。
アイコンは地面に蝉の死骸。
ヘッダーは顔を覆うぐらいのマスクがズラリと並んでいる。
自己紹介欄には彼女の名前が記載されている。
「えっと……この子の何処が面白いんです……?」
「呟き……というか撮っている風景が面白くてね」
そう言ってプロフィールを上にスクロールする。
すると現れるのが彼女の投稿。
「こ、これは……」
「な? 面白いだろ?」
毎回決まった時刻に写真が投稿されている。
その写真は『トレーナーらしき人物の仮眠』を撮影したものだった。
そしてその投稿に『今日のニッキー』と一言。
構図や仮眠を取っている人物の姿勢が毎回違うので、とてもシュールである。
リプライには彼女のトレーナーらしき人物が何か言っていた。
ただその絡みは毎回の様で、ウマいねの量からしてフォロワーにはその光景を見るための人が多いのだろう。
フフッ、と彼女が笑った。
「で、この子自身のことを調べたんだ」
「このシロイマスクと言う子ですか?」
「ああ」
そして用意した画面を見せた。
カメラに向かってポーズを決めているウマ娘の写真。
しかし異様な雰囲気を醸し出す、顔を覆う程の大きさの白い仮面が特徴的だった。
「この子……」
「しかも、走っている時以外どの写真もカメラに向かってポーズ決めているんだよね」
「不思議な子……ですね」
白毛のウマ娘。
そういえば何処かで見たような、と彼女が呟いた。
さて、そろそろ切り出すか。
もう一度シロイマスクのウマッターの画面に戻る。
「トレーナーさん……?」
彼女のフォロー先のアカウントから今朝見つけたマンハッタンカフェと思われるウマ娘のアカウントに飛ぶ。
「それでカフェ……この投稿について聞きたい事があるんだ」
そう言って推定彼女のアカウントのメディア欄を見せた。
コーヒーの写真に混じって隠し撮りと思われる写真がちらほら写っている。
「こ、これは! そのっ……」
「あ、いや別に怒ってないよ? ただ、カフェもこう言うことするんだなって思ってね」
「だ、だから、違うんです」
恥ずかしいからとりあえず控えて欲しいと言おうとしたところ、急に彼女がこちらに向かって突き飛ばされた。
「えっ!?」
パシャリ、とシャッターの音が鳴る。
そして通知設定をしていた彼女のアカウントのツイートされた事が通知される。
「もしかして……」
「はい、あの投稿は『お友だち』の仕業なんです……消そうとすると怒ってしまうので消そうにも消せなかったんです……」
投稿された写真は、マンハッタンカフェがトレーナーに抱き着いた瞬間のもの。
本文には「なかよし」の四文字。
瞬く間に投稿は伸び、暫くの間ウマ娘の間に「なかよし」と言う投稿の構図は流行ったとか流行らなかったとか。
因みにシロイマスクはと言うと、その間トレーナーにジャーマンスープレックスを決める投稿がされていた。
感想・評価・ブクマ、本当にありがとうございます……!!(*≧∀≦*)
因みに「なかよし」の投稿には一部どうやって撮影されたのか疑問に思った人がいたとか
次回、バレンタインにバレンタインネタを投稿予定
つまりこの回は嵐の前の静けさ……