暗殺教室〜彼と死神〜 作:らふ
set4 テスト
あの後イリーナ先生が素直に謝りクラスに打ち解けた。別に気にしてないけど、一応褒めてやるくらいのことはした。
そして、かったるい授業を終え全校集会。
山上からほんの2分で降りてこれるから、今日も購買に勝った俺は屋上で昼食を摂ってる。…………けどなぁ
「葉山、俺がE組に行った理由って知ってるか?」
「まぁ、なんとなく分かるよ。」
隣には葉山。屋上で昼食を摂ってるのを見かけるとすぐにこちらに来た。めっちゃ邪魔。
「…………なんとかしろ。ってかしてくださいお願いします」
そう、葉山の周りに群がる女どもが俺の方にも来やがるのだ。「食べさせて」とか、「あーん」とか、「踏んでください!」とか………まぁ、一応全て応えてやってる。
流石にちょっとうざい。
「そう言われても……比企谷に会えるのは久々なんだしねぇ、皆」
その言葉に女どもがキャーキャー騒ぐ。つか、約1名男子なんだが……
「いいのか、俺はE組だぞ」
「何か事情でもあるんだろ。それくらい知ってるさ」
………そう理解者ズラされんのが一番ムカつくんだよ。
「へぇ、巷で噂の白王子さまはオトコにも言うことが違うねぇ」
だから、おどけて言ってやった。白王子はちらっと聞いた程度だ。
「はは、君もそういうのに興味があるんだね。そーゆう、キミも王子様だと思うけど?」
葉山が返すと、群がってた皆、「ねー」と同調した。う、うぜぇ。
「バカ言え。王子様なんてのは一人で十分なんだよ。」
そう、王子は一人で十分。二人もいらない。
「そう………………ところで、さっきから気になっていたんだけど、そこの金髪のお姉さんはキミの知り合い?」
「…………聞かないでくれ」
そこには触れるな。質量は感じないけど精神的に重いんだよ。主に肩が。時折寝息が俺の耳にかかるのがまた腹立たしい。
♬・.′•*
月一の全校集会。E組にはちょっとキツいイベントだろう。
『要するに、君たちは全国からより選ぐられたエリートです。この校長が保証します。が、慢心は注意です。油断していると……どうしようも無い誰かさん達みたいになっちゃいますよ』
毛が薄い校長先生が嬉嬉として言う。
あの校長に薦めた育毛剤聞いてないのかな……有名なブランドでレビューもいいはずなんだけど。
『こら君たち笑いすぎ!!校長先生も言いすぎました』
あはははははと、嘲笑いが響く。気を抜くと体育館を潰してしまいそうだ。自重、自重。
『続いて生徒会からの発表です。生徒会は準備を始めてください』
烏間先生が腹を抑えて歩いてる。さっき薦めたスイーツが腹にきたのか。後で謝っておこう。
「誰だあの先生?」
「シュッとしててかっこいい〜」
「でも、なんか腹抑えてね?」
そんな烏丸先生に倉橋と中村が話しかけ、何やら注意している。
「何か仲良さそー」
「いいなぁ、うちのクラスブサメンしかいないし、それに比企谷もいるとか……」
「…………蹴られたい」
男子は、黙ってるし、最後の奴!ずっとこっち見つめてくるな!!なんか文句でもあんのか?!
ガラッ……カッカッ……
今度はイリーナ先生。体育館に入るのと同時にキョロキョロし始めた。
何探してんの?
「ちょっ……なんだあのものすごい体の外人は!?」
「あいつもE組の先生なの?」
ヒソヒソヒソヒソうるせぇなぁ。1回占めなきゃわかんねぇのか?!
「ねぇ、烏間あの子は?」
「何しに来たイリーナ!?」
「う、うるさいわね。一応情報収集よ。で、あの子はどこなの?」
切羽詰まってる。探している生徒に余程大事な用事でもあるのか。
「誰のことだ?」
「え、えっと、その……は、は、は…」
言いずらそうにモジモジしてる。煮え切らない。イリーナ先生ここが体育館だってこと忘れてねぇか?
「は、なんだ?」
「は……は、はっ!花見てくるねっ!?」
ぷいっと背を返してどっか行った。あの人何しに来た??
『はいっ、今配ったプリントが生徒会行事の詳細です』
「え?」
配られてない。てか、行事なんてどうせ参加しないからどうでもいい。さっさと集会終わらせろ。
「え?何?俺らの分は?」
「…すいません、E組の分まだなんですが」
『え?ない?おかしーな……ごめんなさーい3ーEの分忘れたみたい。すいませんけど、ぜっ?!』
ぐぎゃー、と悲鳴が近くで聞こえマイクが倒れた。
僅か3秒。それで全てが終わった。飛び乗って組み伏せて、踏む。
『なぁ、どーでもいいけどさ、E組いびりでいちいち間をあけんの辞めろよ。』
「は、はいっ!すすすす、すみません、!?」
滑舌が悪いな。これまで散々生徒会でも仕事をこなしているはずなのに。
「ついでに、プリントも配れ」
「そ、それはっ!」
「答えは、Yesか、はいだ。言え」
「う、うぐっ、こんなことして、ただではっ!」
反抗期なのかなこの子。躾は大事ですよ?
「あ?言えっつったよな?い、え」
頭を踏んでるから喋りづらいようだ。じゃあ、腹を潰せば言葉がでるかな。
「は、はひぃ……」
その前にギブアップのようだ。停学になりませんようにっ!
「じゃ、言いたいことは言ったし、この件の目撃者は、"誰"もいないな。さっさと終わらせろ」
場がシーンと静まってる。と、体育館の玄関から突如声が聞こえてる
「ぅ……ぉ」
何者かがこちらに走ってくる。揺れる金髪が鬱陶しい美人な先生はやはり、あいつしかいない。
職員室に捨てられたのに腹立っているのかちょっと顔が歪んでる。
「あ?あぁ?!イリーナ先生?!」
「や、やっと見つけた!!」
相当疲れているのか息を切らせて、台に登ってくる。おい、マスカラ落ちてんぞ。
「見つけたって、お、おいっ!?じ、じゃ、俺はこれで」
イリーナ先生が俺の右腕に抱きついてくるので、引きずってステージを降りた。
予想以上に面倒な集会になった……
°・.
あれから、そのまま体育館には居ずらかったし、先に体育館から出て自販機でマッ缶とパックのジュースを1つ買った。
「………はぁ、一応教師だろイリーナ」
未だ右腕が重い。猫みたいだなこいつ。構わなくなったら引っ付いてきて、構ったら構ったでうるさい。そこが可愛いんだけどな。
「ん~やっぱり心地いい……」
すりすりとやはり猫みたいに甘えてくる。ここまで男慣れしている奴が俺なんかにベタつくとは……ちょっと苛めてみるか。
「はむっ……」
イリーナを片手で抱き締め、首筋に痕が残るよう強めに噛む。
「んん……っ」
イリーナが肩がビクついて小さな悲鳴を上げる。面白いのでもうすこし攻めるか。
「かぷっ…」
もう一度噛み付いて、ぎゅっと抱きしめた。
「ひゃっ!?」
「これでいいだろ。」
イリーナからそっと離れてジュースを渡す。イリーナはまだ何かされると思っているのか目を瞑って固まってる。
「……….っ、ん?……へ??」
何が起こったのか分からなくて混乱してるみたいだ。
イリーナの首筋を指先で指して、ジェスチャーする。
「マーク。気づけよバカ」
それから踵を返して立ち去る。
遠目でちらっとイリーナ先生の方を向くと渡したジュースを持って俯いてた。…………あれ?なんか間違えた??
+補足説明
マークーーー、いや、そんなことよりビッチ先生がヒロインになってる?!烏丸先生早くなんとかして!!
イリーナ先生ーーー比企谷は自覚してるのかしてないのか……よく見ると言い換えてます。イリーナ先生とイリーナ、結構真面目なのかも。
葉山隼人ーーこいつについては知らん。はやはち?お望みとあらば……
キスーー首筋のキスは執着。因みに耳は誘惑。唇は愛情。