チートウマ娘になったので他が霞むくらいのヒールする。 作:カレンチャンの元おに
なんだか早くも凄い期待して貰っているのを感じて凄い緊張しています。
言えねぇ.....。勘違いやGL展開が起きるのかも未定だし、同級生とかどこの年代にするかも未定なんですわよ......。心臓バクバクですわ!!!無計画ですわ!!!
選抜レース。トレーナーに自身の走りを見てもらうための大事な大事なレース。これを通してトレーナーと出会い、そこからちゃんとしたレースに出走できるのだ。そんなレースでは誰でも緊張する。なので隣でめちゃくちゃに緊張している右隣の子をバチバチに挑発したらちょうどよくゲートが開いた。これ幸いにと好スタートを決めてやると、周りのウマ娘が少し驚いた顔をして面白かった。俺のメインの脚質は【追い込み】、サブは【逃げ】。距離は中距離〜長距離だ。脚質どちらもレース展開を掻き乱すのにちょうどいい脚質なのでありがたい。距離も、レースの花形の距離だ。もう神にヒールやれと言われているかのような天性の身体と才能が、この身体と脚には備わっている。3女神も趣味が悪いことで....。(暗黒微笑)
さてレースに視点を戻す。現在俺は大逃げ中。せっかく良いスタートが切れたので、その勢いのまま脚の回転を一定に保つ。今回の距離は2000。体感で800を超えてまだまだスタミナが潤沢。後続とは既に大差。俺にはまだまだギアを上げられる余裕すらある。うーん。このまま勝っても良いがこう、もっと悪い走りがしたい(適当)。もちろん反則にならないように。どうしたらいいかな.....。
せや。(ニッコリ)
《とあるウマ娘》
隣の子の発言に気が取られ、若干出遅れてしまった。
───私の引き立て役"。
あの子の発言が頭の中で繰り返される。あんなあからさまな挑発に、気を取られてしまった自分が恥ずかしい。そして同時に、別のことも恥じていた。
引き立て役。彼女は私のことをそう表現した。私は自分の走りのアクセサリーに過ぎないと。最初はその発言にカッとなった。結果、出遅れた。あの言い方には今でもムカつきはする。だがしかし、それと同時に納得もしていた。最初に「よろしく」と声を掛けられた時、私はとても嬉しかった。
──あぁよかった、そうだよね。やっぱり走るなら楽しく走らなきゃ。
そう、現実を楽観していた。だけど、次の一言で理解させられた。ここからのレースは、遊びじゃないんだって。これからの1回1回のレースに、自分の競技人生がかかっている。この選抜レースなんてまさにそれだ。ここでトレーナーに選ばれないと、その後のレース自体全て出られない。では選ばれるためにはどうするのか?
──私の"引き立て役"。
自分以外を、自分の踏み台にするしかない。
──私の"引き立て役"。
上から伸びる手を掴むための、踏み台に。
──私の"引き立て役"。
ありがとう。やっと目が覚めたよ。
前を走っていたあの子のペースがゆっくりと落ちてくる。あんなに大逃げをしたんだ。当たり前のことだ。あの子のペースに掛かってしまいスタミナを食い潰された逃げウマ達がバテバテと後ろに行く。それをかいくぐって、少しずつペースを上げる。私は差しウマ。差すには少し速いが、既に折り返し地点を超えている。スタミナには自信があるし、少しずつ脚を速めて距離を縮めていく。残り、500。本格的な差しの体勢に入った。全力で脚を回して、
私とその子の肩が並んだその時、思わず声が出てしまった。
「えっ.....?」
芝を力強く踏み込む音が耳に入ってくる。
まさか、いや。そんなはずない。嘘だろう.....?
そんなことを思ってももう遅かった。
「お先♪」
全身が冷え込むほどに、軽い声だった。
《ゴミクズ》
ゴオル!!ゴオオオオオオル!!!(サッカー並感)
決まったあああああ!!!っしゃおらぁ!!!
いやぁいい顔してたなぁあの2着の子なぁ!!!(声だけキレ気味)
何をしたかということだが本当に見れば簡単なことで、逃げながら追い込みをしたまでだ。わざと速度を落として、少しずつ後ろの子に合わせる。そして俺を抜こうとした瞬間に、ギアを一気に上げて加速、最後にバカにしたような一言を添えて走りきる!!!FOOO!!!今日はねゴ〇リ!!フロアを沸く沸くさせていくよ!!!(テンション故障)
あの「嘘でしょ....」って蒼白の顔!!いやぁヒールのやりがいってここだよここぉ!!!そりゃこんな大逃げしてる奴が追い込みだとは思わないよなぁ。残念だったなぁ!!ケケケケケケ!!!
疲労からか、芝の上にへたれこんでいる2着の子。できる限りにこやかにその子に近付く。
「お疲れ様。良い走りだったよ」
「はぁ...うん、そっちも、お疲れ様ぁ...」
息を整えながら話す2着の子の目線に合わせてしゃがむ。
「うん。ちょうどよく私を目立たせてくれた。ありがとね」
笑顔のままできる限りあっけらかんとした声で言い捨てる。
「....。」
「まぁ君も2着だし、私ほどじゃないにしてもトレーナーに声は掛けてもらえるんじゃない?」
「...1つ聞いていい?」
「良いよ。こんだけ役に立ってくれたんだもん。なんでも聞いて?」
いやクソ野郎かよ俺。(自画自賛)
何だこの人をイラつかせる天才。俺なら帰ってTwitterでめちゃくちゃ悪口書くぞ。
「あなたの脚質って、なに?あんな最後の加速するなんて、普通の逃げじゃないし.....」
まぁ気になるよねそりゃ。俺だってなんて答えれば....。
せや。(ニッコリ)
「ただの追い込みだよ」
「えぇ!?」
「ただの、追い込み。私的には追い込みのペースで走ってたんだよ?意外と周りが遅くって驚いちゃった。じゃ、そろそろトレーナー達が集まって来たし、一緒に行こうよ!!ワンツーフィニッシュ私達ならいっぱい声掛けてもらえるよきっと!!私と君で9:1くらいの割合だと思うけどね!!」
決まった....。完璧な悪役ムーブ!!これは嫌われますね間違いな....。
「あぁ....うん....。はぁ、貴方の相手なんだか疲れるなぁ...。私はトコトコ。あなたの名前は?」
「名前?ワーストビトレイヤ。よろしくね?」
初投稿でした。
主人公ことワーストビトレイヤちゃんの見た目のイメージは決まってませんが、カフェより真っ黒な見た目かなーというイメージカラーはあります。ドーベルやライスみたいな少し茶色っぽい感じや、カフェのように白い流星が入っていることもなく、水に落とした墨汁くらいの真っ黒な髪かなーってイメージを持って書いてます。
今回モブっ子ちゃん視点がめちゃくちゃ多かったですが、次回からは気をつけて主人公視点も多くしたいです....。