チートウマ娘になったので他が霞むくらいのヒールする。 作:カレンチャンの元おに
なので初投稿です。
「はぁ〜、退屈」
他のウマ娘がトレーニングしているグラウンドの少し目立つ場所のベンチに寝転がり、携帯ゲーム機で遊んでいる性格の悪そうなウマ娘。
そう。何を隠そうこの俺だ。(デデドン)
必死に練習したり体作りをしているウマ娘たちに不審な目を向けられながらするゲームは最高に楽しいな!!!
トレーナーになってくれた新人さんに「君にはトレーニングは必要ないかもしれないけど....とりあえず、グラウンドに行って他のウマ娘たちの練習風景でも眺めてみたら?」と、遠回しに見ることも練習だと言われたのでそれに反抗するためにゲームをしているわけだ。レースは完成されててもゲームとかは普通なので、レースと違ってやってて楽しい。あ、死んだ。つまんな!!!(コンテニュー)
そんな風に練習もせずサボる姿を見せることで悪評の種をばら撒く。こういう地味な積み重ねというのは印象にとても影響を与えるのだ。そういった噂があるのと無いのでは、ファーストコンタクトの印象がまるで違う。ウマ娘達には積極的に私への色眼鏡をかけてもらおう。.....いや、正しいから色眼鏡では無いのかもしれない。
「ねぇ、何あの子」「感じ悪....」「めっちゃ寛いでる」
周りからのヒソヒソ声に少しニヤけそうになってしまう。そうだ、怒れ、孫〇飯.....。おっとぉ?なんだか気の強そうなウマ娘が近づいて来たぜ。釣れたなポッ〇ー!!
「ちょっと、あんた」
「ん〜?なに?なにか用?」
「なにか用、じゃないわよ。練習しないならどっか行ってくれない?邪魔なんだけど」
おー良いね良いね。そういうベタなセリフは返しもベタベタでいいから助かる....ん?待てよ?どっかで見た覚えが.....?
あ!!(ゲス笑)
「あぁ、あんた、この前の選抜レースで私に負けたヤツじゃん」
「うぐ....そ、それがなによ!!邪魔って言ってるんだけど!!」
「ありゃ、これは失礼。邪魔になってたんだねぇ。みんな温い練習してたもんでぇ?まだアップとかなのかと思ったぁ〜。邪魔しちゃって悪いね〜いや〜ごめんごめん!!」
そう言って立ち上がり、時間もいい感じなので嫌味全開で帰ろうとすると、「待ちなさい!!」と声をかけられた。
「今度はなに?邪魔になったのは謝ったじゃん」
「....今度は、勝つわ」
「あっそ。じゃね」
「.....絶対、勝つわよ!!私の名前は『シャウトマイネーム』!!覚えておきなさい!!」
「はいはい。じゃバイバ〜イ。せいぜい無駄な足掻きと努力してて〜」
最後の方は周りにもしっかり聞こえるように、大声で言って帰路についた。周りの好奇の視線が敵意に切り替わる。ひゅ〜、こりゃイイ気分だね!!噂ってのはすぐ広がる。こりゃ明日から、もしかしたらこのちょっと後くらいからすぐにでも学校全体の敵意の的になれるかもねぇ。順調だなぁ!!がはは!!
先程のファインプレーを思い出して上機嫌になりながら廊下を歩いていると、前方からなにやら存在感のあるウマ娘が来た。赤毛にティアラを乗せて、これでもかと自信満々に廊下を歩くその姿には、初対面ながら見覚えしかなかった。.......なんか俺に向かって歩いて来てるように見えるそのウマ娘の名は、
「ちょっと、そこのアンタ!!」
ダイワスカーレットである。
「えっと、私?なにか用?」
「なにか用、じゃないわよ!!噂は聞いたわよ。ウマ娘とかトレーナーを心底バカにしてるウマ娘が居るって!!」
なんだかちょっとだけデジャブを感じながらダイワスカーレットに指を刺される。っていうかデッッッッッッカ......。動く度にデッカ。(語彙力消滅)
「アンタ、私と勝負しなさい!!」
「えぇ....?初対面で人に指差すような礼儀のなってない奴からの勝負とか受ける必要性感じないんだけど」
「アンタみたいなのに礼儀や敬意なんていらないでしょ!!」
全くもってその通りではある。一応自分は15歳なので高等部所属で、ダイワスカーレットは中等部なので何歳か先輩である。ダイワスカーレットは他のウマ娘(トウカイテイオーやツインターボなどフレンドリーなウマ娘を筆頭に)は、中等部や高等部とかそういう先輩後輩みたいなのは気にせず会話をしていることが多い。だがダイワスカーレットは少し違う。先輩にはちゃんと敬意を払って敬語で喋るし、謙遜なんかもできる良い子ちゃんなのだ。いつも連れ添っているウオッカも若干その影響を受けてか、目上の人には少し下手になることもある。
そんな真面目なダイワスカーレットなら自分の噂を聞いた時にどこの学年かくらいは軽く調べているはずである。その上で、先輩であるにも関わらず自分には敬意や敬語は必要ないと判断したわけだ。
良い敵意である。
「今年の冬にあるG1レース、『阪神ジュベナイルフィリーズ』で私と勝負よ!!その腐った根性叩き直してやるわ!!」
「なにそれ.....。変なティアラ付けた馬鹿っぽいウマ娘に馬鹿っぽい宣戦布告突きつけられた.....。今日は厄日だ.....。」
「なっ.....!?あ、あ、アンタねぇ!!」
怒りでプルプル震えるダイワスカーレットを見て、流石に言いすぎたかもしれないと少し反省する。絶対に謝らないが。
「はぁ.....。勝負の件は考えとく。じゃあね」
「ふんっ!!」
プンスカしながら歩いていくダイワスカーレットに背を向けて、俺はトレーナー室に向かうのであった。
「あれ、ビトレイヤさん。どうしたの?」
トレーナー室に入ると自分のトレーナーが仕事をしていた。やっぱり最初あたりだからか、それとも常にこんな調子なのか、忙しそうである。
「忙しいとこごめんね〜トレーナー。ちょっと出たいレースが出来てさぁ」
「!!あ、あぁ!!良いよ!!えぇっとジュニア級のレースは.....これか。それで、どのレースに出るの?ジュニア級は7月までのレースはごめんけど出られないんだ。7月にメイクデビューがあって、それまでトレーニング期間だからね。だから4月から6月までのレースは2年目からになるんだ。.......それで、どこに出たいの?」
わっくわくでレースのことを説明してくれたトレーナーの話を聞きながら、正直忘れかけていたダイワスカーレットの勝負のことを思い出した。ダイワスカーレットは良い子だから、本当にジュベナイルに出て勝負するつもりで居るんだろうなぁと若干考えて、トレーナーに出るレースを伝えた。
「12月のホープフルステークス。だからそれまでに参加出来るようにレーススケジュール組んでね」
ダイワスカーレット、無視します。(クズ)
ダイワスカーレットの口調こんなんだっけ。
中等部と高等部の関係ってこんな感じだっけ。
メイクデビューの時期ってここら辺だっけ。
アンチヘイトとか嫌味ってこんなもんかな。
色々確証がない初投稿です。
クズの担当トレーナーくんには一応名前を付けようと思ったのですが、考えつきませんでした。
トレーナーくん「ビトレイヤが自分からレースの提案を!?(ワクワク)」
ビトレイヤ「こりゃ良いチャンスやな(ニチャア)」
こんな関係でもウマ娘とトレーナーの関係は学園の中でもかなり清楚かもしれないと思えてしまうあたりウマ娘とトレーナーの関係って爛れてるなって。(一部のしっとりウマ娘を見ながら)
トレセンは婚活会場だった....?