【 煉獄 奇旅 】 異世界炎聖伝説   作:煉獄杏寿LAW

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第10話

ガラムの村を旅だった煉獄たち
ルーラの移動魔法で降り立ったのは
サピード国の首都であった

サピード国の首都アルサピード
その入り口の大きな門から
三人は中へと入って行く………









情報を求めて………

 

ざわざわ、、、ざわざわ、、、

 

「これは……かなり賑わっているようだな!」

煉獄は大量に見える人々の姿に驚くも

多種多様な人種が居ることに興味を示す

 

「そうかレンゴクはまだマズル以外の種族を見ていなかったか」

ゼノが笑いながら問うと

 

「うむっ!…しかし色々な人たちがたくさん居るものだ」

煉獄は答えながら自然と笑顔になる

 

そんな煉獄の後ろへ

マズルは隠れるようにしている

 

「やはりまだ慣れんよな」

ゼノは苦笑いしながらに呟いて

そんなマズルの頭をポンポンとすると

 

「レンゴク! まずはサピード王に会うのじゃ。 ワシは宮廷魔術師と付き合いがあるでの…来訪者が来たと言えばすぐに会わせてくれるじゃろう」

煉獄へと話すとゼノはマズルの手を引き

着いてくるように促す

 

「サピード王……王様とやらか」

煉獄は頷いてから呟くとゼノたちに続いて歩き始める

 

 

 

アルサピードの街並みは煉獄にとって

初めて見るものばかりだけに視線が泳ぐ

 

そのため足が早い訳ではないゼノたちだが

少しばかりの人混みではぐれてしまっていた

 

 

 

「ふむっ……ゼノたちを見失ってしまったな。 まあ王様は一番大きな建物に居るのだろう! ひとまずそこへ向かうとしよう」

判断が早い煉獄にしても初めての場所などに

少し気をとられていたからなのか

 

ドンッ

 

小さな子供が煉獄へとぶつかり

すぐに走っていってしまう

 

 

ふと煉獄は隊服の中にあった財布が無い事に気づく

この世界では元のお金など通用はしないが

何より財布の中に入っているある物を取り返すべく

煉獄の姿は一瞬で子供を視界に捉えるほど

素早い動きで追いかけていた

 

 

 

「うわっ! 何だよ離せ」

すぐに煉獄に捕まった子供は両肩を押さえられて

まったく身動きが出来ないまま叫んでいる

 

「盗みは良くないぞ少年!」

煉獄は取られた財布を既に懐へと戻して話す

 

「うるせぇっ! こうでもしないと食いもんが無いんだ」

子供はバタバタと暴れながら叫ぶ

 

「ふむっ! それは良くないな」

煉獄は呟くと子供の両肩を押さえていた手を話す

 

「うわっ! いってぇ」

急に自由の身になった子供は前のめりに倒れる

 

何かを考えこんでいる煉獄を見て

また子供は走り去ろうとする

しかしまたすぐに煉獄が前へと立ちはだかる

 

「なんなんだよ財布は返したろ」

眼前に立つ煉獄へ子供が叫ぶ

 

「返したでは無く俺が自分で返してもらったんだがな」

子供の言葉に煉獄が答えると

「とにかく一緒に来るといい! 今から王様に会うから食べるものをくれるよう俺も頼んでやろう」

 

「はっ?何言ってんだ? 王様に会う? 簡単に会える訳ないだろ」

煉獄の言葉に一瞬キョトンとした子供だが

すぐに現実的ではない内容にケチをつける

 

「俺もよくわからないのだが俺の仲間が王様の仲間と知り合いみたいでな! だから行こう」

煉獄はそう言うと一番に大きな建物である

お城へ向けて歩き始める

 

 

「何だこいつ? 変なやつだな」

子供は憎まれ口を言いながらも煉獄の後を着いてくる

 

その姿を確認しながら煉獄はうんうんと頷き

笑みを浮かべながら歩いて行くのであった

 

 

 

 

あまりにも大きな建物であるお城に近づくと

煉獄はそれを見上げて満足げな顔をする

 

「こりゃレンゴク! どこに行っとった?」

聞いたことのある声が近付き

文句を言うゼノと心配そうに見ているマズルがそこに居た

 

「すまないっ! 色々と見ていたら離れてしまったようだ。 しかし再会出来たことだし問題ないな」

煉獄はゼノの言葉とマズルへ向けて笑顔で話す

 

その言葉にマズルは笑うと

「何を他人事のようにばかたれが! …ん? その子はどうした?」

ゼノは煉獄の言葉にイラッとして話し出すも

その後ろに居る子供に気づいて問いかける

 

「あぁ…俺の財布を盗んだ子でな!」

煉獄の言葉にゼノは驚く

 

「なんじゃと? 何故それで盗人の子を連れてるんだ?」

驚きながらゼノが聞くと

 

「盗みをしないと食べることが出来ないと言う。 ならば王様に食べ物をもらえばいいと話してな」

煉獄がそう話すとゼノはあきれたように

 

「おまえは何を言うとる? まったくこいつは……」

ゼノは溜め息をつきながら話す

 

 

その会話を聞いていた子供が

「ほれみろ! やっぱり出来もしないじゃねえか」

煉獄へ向けて言い放つ

 

「いやまだ聞いてもいない! 無理かどうかもわからないだろう」

煉獄は瞬時に子供の顔を覗き込むほど

近付いてその言葉に答える

 

あきれながらゼノはお城の門番をしている兵に話しかけ

宮廷魔術師への取り次ぎと何か食べる物をと

話しをして来るのだった

 

 

 

 

「ほれ! これを持ってけ。 行くぞレンゴク」

ゼノは兵が持ってきた食べ物を子供へと渡すと

煉獄へと話して城内へと歩き出す

 

マズルも心配そうにしながら

何度も振り返りゼノに着いていく

 

「さあこれでもう大丈夫だな! 人から物を盗むのは良くない。 もうやめておくんだぞ」

煉獄はそう言うと子供に手を降り

ゼノの後を追って歩き始める

 

「あっ………おいっ……あ、ありがとう!」

照れ臭そうにしながらもお礼を言う子供

 

煉獄はそれに笑顔で振り返り頷くと

羽織をバサッと翻して歩いて行く

 

子供にはそんな煉獄が

とてもカッコ良く見えたのだった

 

 

 

 

煉獄は城内へ向けて歩きながら財布を取り出し

その中にある根付けを確認する

 

それは大事な弟からもらった手作りの根付け

とても大切にしている宝物だけに

財布を返してもらわないといけなかったのである

 

 

 

 

 







お待たせしていただけに
すぐの更新です!


来訪者の詳しい情報を得るため
国外れのガラムの村から
サピード国の首都へやって来た煉獄たち

色々な人種を見て興味だらけで
仲間とはぐれてしまった煉獄
ちょっとした事件がありましたが
やはり人柄の良さが溢れています(^o^)

そして弟の千寿郎から贈られた
大切な物を大事にする姿にホッコリ♪

ちなみに「根付け」は今で言う
チャームやキーホルダーみたいなものを
イメージしてもらえたらいいと思います


いよいよ次回は王様に出会い
今後の旅路が決まっていく
そんな話しになります

お楽しみにお待ち頂けたらとm(_ _)m

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