【 煉獄 奇旅 】 異世界炎聖伝説   作:煉獄杏寿LAW

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第3話

怪しい者としての疑いは消えずも
村へと招き入れられた煉獄

案内を言い出た老婆の後を着いていく…






感謝の御馳走

 

少し歩くと前の老婆が煉獄へと話しかける

 

「申し遅れました私はこの村の村長でサボンです。 じいさんが死んで私が引き継いでいるようなもの… こんな何もない村ですが美味しい食事でも食べていかれるが良かろうて。」

 

後ろから着いてくる煉獄へ

サボンと名乗った老婆が笑顔で話しかける

 

どちらかと言えば歩みの遅い老婆であるサボン

それを気遣ってか力強くも明らかにゆっくりと歩み

着いてくる煉獄の優しさが伝わってくる

 

疑いを持った申し訳無さと言葉無くもわかる暖かさを

感じるからの自然と出た笑顔であった

 

「サボンさん…ふむ! 気にしないでください。 怪しい者と思われて仕方ない状況だ。 本人さえよくわかっていないのだからな。 はーはっはっはっ」

 

煉獄はサボンの笑顔を見て答えるように

笑顔を浮かべ話し返すと自らの言葉に笑う

 

煉獄のその言い様と大きな声で笑うのを見て

サボンは改めてこの若者を疑う意味など

最初から無かったのだと笑顔で頷く

 

 

サビード国の外れにある村 ガラム

あまり広くもなく平和の一言で片付くような

どこにでもある小さな村の高台に

他の家屋より大きめなサボンの家があった

 

既に建物の台所らしきところから

モクモクと煙が見えている

サボンに指示されたユーリが煉獄のために

先に食事の支度を始めていた

 

 

 

「ささっ! どうぞお入りください」

ドアを開けて中へと招くサボンの言葉に

 

「うむっ! では失礼します」

軽い会釈をして答えると

煉獄は屋内へと入って行く

 

洋式のような家の作りに

興味でキョロキョロと見てしまう

 

村を歩いて来た時から

いくつかの家があったが

どれも煉獄には珍しい作りだからである

 

( なるほど…

  やはりここは俺の居た世界ではないのか )

 

薄々と感じてはいた

まず自分は死んだはず…

 

ユーリを助けた時に倒した

熊のようだが倍ほどに大きな動物

 

そして村とは言えど

見たこともない家の数々

 

( しかし何故?

   死んだならどうしてここに居る? )

 

 

考えを巡らす煉獄へ聞いた声が話しかける

「お疲れ様でした! 村の入り口では大変だったみたいですね。 とにかく助けてもらったお礼にお腹いっぱい食べていってください」

続々と出来上がる料理を運びながら

ユーリが笑顔で話しかける

 

「あぁきみか! これは美味しそうだ。 ありがたく頂くとしよう」

煉獄は笑顔で答えて食べようとする

 

「ほんと大きな声!」

「ふぉっふぉっふぉ! 元気じゃなぁ」

答えた煉獄の返事にユーリはまた驚き

サボンと顔を見合わせ笑っている

 

しかしすぐに笑いは収まり

何故か食べようとしない煉獄を見て声をかける

 

「どうなされた? 」

「気に入らなかったですか?」

 

二人の心配した問いかけに

煉獄はぶんぶんと顔を左右にやると

「いや…食べるための箸がない!」

 

煉獄の言葉に二人はキョトンとなり

「ハシ? ハシとは何です?」

「よくわからないけど…フォークとナイフなら置いてありますよ」

 

二人の返答に煉獄も少し唖然とするも

「ふぉーくとないふ…これか…しかし…」

 

煉獄の姿にサボンは先に食べはじめ

それを見入る煉獄の姿に少し笑ってしまう

「ふぉっふぉっ! ささっ 冷めないうちに…」

 

サボンの食べる姿を見ていた煉獄は改めて

進められ慣れない手つきで食べはじめる

 

「うむ…うまいっ!!」

一段と大きな煉獄の声と食べっぷりだが

ユーリとサボンは慣れたとばかりに

二人とも笑いつつ食べるのであった

 

 

 

フォークとナイフにだいぶ慣れて

腹も膨れてきた煉獄の姿を笑顔で見ている二人

 

ユーリが片付けをはじめながら

用意した暖かいお茶を差し出す

 

「ありがとうユーリ。 さて…レンゴク様は何か聞きたいことがあるのではないかぇ?」

サボンはお茶を飲んで話し出す

 

「ありがとう! あぁ…聞きたいこともたくさんあるのですが何から話したらいいものか…」

煉獄はユーリへとお礼を言うと

話しを切り出したサボンに答えようとするが

考えが纏まらないだけに言葉に詰まる

 

「あなた様はきっとこの世界の者ではない! ですかの?」

サボンの話した言葉に煉獄はハッとなる

 

「俺もそう思います! 俺は自分がいた世界で死んだはず。 なのに気づいたら森の中に…」

 

煉獄の言葉にサボンは頷きながら

「やはりそうじゃったか! 見たこともない服装に不思議な形の剣。村の入り口で初めて見た時からもしやとは思いましたが… あなた様のように突然と現れた人の話しを聞いたことがあったもので…」

 

「なんと! …俺と似たような人が…」

( もしかしたら他に隊士が居るかもしれない )

煉獄はサボンの言葉に思わず立ち上がり

大きな声が更に響いて聞こえる

 

 

「また驚いちゃったフフフ。 その話しなら私も聞いたことありますよ! じゃあレンゴクさんは違う世界から来た人なのね。 凄いあの話しはほんとだったんだ」

片付けを終えて戻ってきたユーリが笑いながら話す

 

「すまない! そうだと言っていいものかわからないが…たぶんそうなるのだろう。 サボンさん、その話しを詳しく聞かせてください」

煉獄は落ち着いてユーリに答えながら

改めて座るとサボンへ向け質問をする

 

「そうじゃのう…あまり詳しくは知らんのですが何人かこの世界に突然と現れた人がおるという話しを聞いたことがあるのですじゃ。 それに詳しい者が村の外れに住んでおります! 呼んで来させましょう」

 

サボンはユーリへと声をかけると

ユーリは頷いて素早く家から小走りに出て行く

 

向かう先には小さな小屋といった感じの

古びた建物に住む人物を呼ぶためである

 

この人物、そして一緒に住む小さな女の子が

これからの煉獄と運命を共にする事になるのである

 

 

 

 






サボンによって異世界である疑惑が確信となりました
次話には煉獄にとって運命的な出会いが待っています

そしてこの世界の全容も少しずつ…

今後も素人作者の読みにくい想像小説ですが
暖かい目で楽しんで頂ければ幸いですm(_ _)m



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