※ 注意 ※
このお話しを読む前にプロローグ
序章であり第6話となる
題名 「 炎の申し子 」を先にお読みください!
第7話
見事にアースドラゴンを討ち果たした煉獄
喜ぶマズルや近付いてくるゼノの姿を見て
ゆっくりと膝をついてしまう
勝った… とりあえず危機は回避出来た
しかしその代償に大きな怪我を負い
気力もかなり消耗していた……
感動と興奮で身体を震わせながら歩み寄っていたゼノ
「むぅ…いかん! すぐに村へ戻るぞマズル」
煉獄のその姿にマズルへと声をかけると
すぐに移動魔法の詠唱を始める
「キョウジュロ…だいじょぶ…だいじょぶ」
ゼノの言葉に頷いてマズルはすぐに煉獄の腕に抱きつく
そして差し出されたゼノの手を握る
「……ルーラ……」
ゼノが呟くと三人の身体は光に包まれ
ガラムの村へ向けて飛び去って行った
「んっ…ここは…?」
煉獄が目を覚ましたのは既に日が暮れ始めた頃だった
「おぉ目が覚めたか! 大活躍じゃったからのぉ」
そばに居たゼノが手に持った酒を飲みつつ
笑顔で煉獄へ声をかける
「すまない意識を無くしていたとは…不甲斐ないな」
煉獄は戦いの後に膝をついたとこまでは覚えているが
その後の意識があまり無いことに苦笑いをする
「気にするな相手はあのドラゴンじゃ。 五体満足で生きて帰れるだけで充分なのにおまえは一人で倒しよった。 ほんとに凄いことなんじゃからな! おかげで村はお祭り騒ぎだぞ 」
ゼノは酒を飲み干しながら
陽気に煉獄へと話す
「それは良かったっ! はーっはっはっはっ」
ゼノの言葉に煉獄はほっとするも
とにかく良かったと笑い飛ばす
しかしあの戦いで内蔵を痛めたはずなのに
まったくと言っていいほど腹の内どころか
身体に痛みが無いことを不思議に思う
そんな煉獄を見ながら
ゼノはおかわりした酒を飲みつつ
「ほんとに大きな声じゃなあ! なんじゃ? まだどこか痛むのか? ワシは回復魔法はあまり得意じゃないんでの」
「いやもう大丈夫…回復魔法? あの一瞬で移動したり土壁を出したりしたような術の一種か! 確か竜、いやドラゴンと戦った時にも不思議に力が沸いてくるような… 怪我を治すようなものまであるとは」
煉獄はゼノの言葉にハッと思い出し
元の世界の死ぬ前に戦った上弦の鬼の
凄まじい回復力が頭をよぎる
「あれは身体強化魔法。 おまえのフルパワーを引き出してそれ以上の能力を出せるようにするものだ。 魔法はこの世界の精霊など全ての根元から力を借りて行う術みたいなもんさ」
何かを考えているような煉獄へ
問いに答えるようにゼノは話しをする
「おまえも火の精霊の力を使った魔法を使っていたのか? それにしては火を身に纏うなんてのは見たことも聞いたこともないが,,,」
続けてゼノは煉獄へと逆に問いかける
「魔法? いや俺はそんなものは使えない。 俺が使えるのは炎の呼吸…修行の末に奥義まで使えるようになったがまだまだだな」
煉獄はゼノの問いに答えるも
最後は自分の至らなさに強く拳を握る
「魔法が使えない? 炎の呼吸じゃと? 聞いたこともないが…となるとやはりおまえは……」
煉獄の話しに困惑するゼノは
やはりあの伝説の話しに出てくる
炎の勇者が頭にちらつく
コンコン… ガチャッ
「ゼノ! レンゴク様の具合は…おぉ目が覚めましたか」
「レンゴクさんは大丈夫ですか? あっ!起きてる良かった」
村長のサボンとユーリが様子を見にやって来たのだった
「あーもう大丈夫だ。 ほらレンゴク村のみんなが待ってるってよ! さてワシも酒のおかわりを…」
ゼノは見に来た二人へ話して
そのまま煉獄へと話しを振ると
酒のおかわりをもらいにと外へと出て行く
「うむっ! もう大丈夫です。 迷惑をかけてしまいすいません」
煉獄はゼノの言葉に返事をして起き上がると
ベッドから立ち上がり二人へと頭を下げる
「いやいや無理はなさらずに! なんせあのドラゴンを倒したとか? 討伐隊みたいな大人数でなら聞いたことはあるがまさかレンゴク様が一人で倒したとゼノから聞いて村中が驚いてまして…」
煉獄の行動に驚き話すサボン
「レンゴクさんはほんとに凄いよね。 私も助けてもらって村も守ってくれて… もう村の英雄よ! みんな喜んでお祭り騒ぎなんだから」
サボンに続けてユーリが興奮して話す
これこれとサボンがユーリへ
苦笑いしながら注意していると
「俺もまだまだ実力が足りませんでした。 きっとゼノがいなければ勝てなかったかもしれない! 彼の魔法という術のおかげです」
二人へ向けて煉獄は少し苦笑いのような表情を浮かべ
明るく振る舞うも悔しそうに拳は握りしめられていた
「…さあ村の者もレンゴク様に謝りたいのとお礼も言いたいらしく! たくさん御馳走も用意しましたので参りましょう」
「さあさあレンゴクさん」
サボンとユーリはそんな煉獄に
心から感謝と少しでも元気付けたい思いに溢れ
煉獄を外へと連れ出そうとする
「はいっ! ではありがたく頂戴します」
二人の暖かい気持ちに煉獄も感謝し
後を追い歩き出す
「そう言えばあの鬼の少女は?」
ふといないマズルを気にかけて煉獄が問う
「あぁマズルちゃんならレンゴクさんと一緒に戻って来てからずっと寝てるのよね! ゼノさんも寝かせとけって」
煉獄の言葉にユーリが答える
( ふむっ! 無事ならば問題はないか )
煉獄はユーリの言葉に頷いて歩みを進める
二人とともに煉獄が村の広場へ行くと
その姿を見た村人たちから拍手と歓声が起こる
今度は感謝や好意の気持ちが溢れる
居心地の良い空気に満ちた
煉獄のための細やかな宴であった
何もかもが初めてではあるものの
竜=ドラゴンという生き物との戦いで
明らかな実力不足を味わってしまった煉獄
こちらの世界ではそんな大物とも
今後は出くわすかもしれません
これからの課題をどう煉獄はこなしていくか
そういったものも楽しみにして頂けたら♪
そして移動魔法としてルーラが登場しました
もちろん皆さんがご存じのドラクエから引用です
オリジナル名の魔法もありながら
皆さんご存じ有名な魔法は色々と取り入れて
解りやすくなるだけに今後も各有名ゲームなど
引用させてもらいます(^-^)/
やっと更新出来まして(^o^;)
私事ながら事故にあってしまい
バタバタが続いてまったく手をつけられず…
もし楽しみにして頂いてる方がおられたら
本当にすいませんでした!
今後は1週間前後で更新していくつもりですので
改めてよろしくお願いしますm(_ _)m