今までのが面白いかって聞かれたら面白くないと言うけども
ーーー九月三十日 7:30 第7学区の大通りーーー
みんなー!今日は何の日か知ってるー?
実はねー、0930事件の日なんだー!
だからねー、打ち止めと木原くンには犠牲になってもらわないといけないんだよー!
…今まで出番が2回ほどしかなかったのにすぐに殺してゴメンね木原くン
あと打ち止めも許してね。こうしないと上条がヴェントに殺されちゃうから
で、肝心な俺が何をしているのかというと…
「いつまで逃げ回ってんだゴルアァァァ! 」
(やべえ!やべえってこれ!どうすればいいんだよ!女の子が出す声じゃ無いよ!!)
…何故か俺がヴェントさんと対峙しております
ーーー7時間前ーーー
俺は上条とミコっちゃんの罰ゲームの集合地点を見張っている
あのバカが何やらかすかわからないからな…
そうするとミコっちゃんが上条に遅れてきた
「…来たかビリビリ」
「…ビリビリじゃないっつーの」
「今日はいつまでその余裕を保って居られるのかなー!? 」
「な、何をするつもりなのよ! 」
「知りたいか? 」
「さ、さっさと教えなさいよ! 」
「ホントにー?聞いちゃうのー? 」
見てるだけでウゼェ…
「早くしなさいよ! 」
「まあまあそう怒るなって、上条さんは優しいから一日だけデートに付き合ってもらいましょう! 」
「…え?それだけでいいの? 」
「あれー?美琴様はその先がいいのかなー? 」
「な、そ、そんなわけないでしょ! 」
「さっすが常盤台のお嬢様は進んでるなー! 」
「べ、別にアンタとなら…」
おい、そこでデレるんじゃない
「え? 」←上条
「え? 」←ミコっちゃん
「え? 」←俺
あ、マズイ、俺も声出しちまった
「…誰だそこに隠れているのは」
…バレたか…
「よし、君たち若いカップルにこれを差し上げよう」
呆然としている二人に一枚の封筒を渡す
「大事に使うんじゃぞ? 」
そう言うと俺はどこかへ飛び立つ
上条の服に盗聴器をつけてあるので声は聞こえる
上条は封筒を開けた
「…天上の野郎、後でぶっ殺す」
「え?どうしたの? 」
中には四角の袋に円形の何かが入っていた
「…私も手伝うわよ」
ちなみにこれはイタリアのホテルで夜這いして来た某食蜂から没収したものである
…あ、穴開いてるかも
…まあいっか!なんとかなるでしょ!
ーーー地下街ーーー
一方通行は珍しく焦っている
打ち止めとはぐれてしまったのだ
(やべェな、ここで暗部か何かの奴らに打ち止めを攫われちまったら…)
(…この白シスターはどォしろってンだよ…)
打ち止めとはぐれた挙句、上条家の白シスターと行動するハメになったのだ
「もう、とうまったらどこに行ったの? 」
「…つーかよォ、そのとうまってェのは上条のことだよなァ? 」
「?そうだけど? 」
「…最初っから言えよォ…」
そう言うと一方通行は上条に電話をかけ始めた
『もしもし? 』
「おいこら三下ァ!お前ン家の白シスターが逃げ出してンぞォ! 」
『げっ、マジかよ!…どうしよう…』
「今何やってンだァ? 」
『御坂と…「あー大体わかったンで結構ですゥ」…えー…』
「じゃあとりあえずうちで飯食わせとくから終わったら迎えに来いよォ。黄泉川ン家だぞォ」
『悪いな、今度埋め合わせするから!あっ、ちょっ!御坂! 」
『…ごめん、切るわ』
「朝帰りはすンなよォ」
「むー、とうまったらまた短髪とイチャイチャして…」
「…なンでわかるンだよォ…」
「大体わかるんだよ! 」
一方通行は大きくため息をついた
「とりあえず、今日は上条の予定があるらしいから、打ち止めを見つけたら黄泉川ン家に帰るから飯でも食ってろ」
「ご飯!?やった!ご飯なんだよ! 」
(めんどくせェ…)
一方通行が視線を前に向けると、打ち止めが見えた
(あのガキ…)
よく見ると右手には綿飴、左手にはフランクフルト、頭には暗視スコープが
(あァン?あのガキ金なンて持ってたかァ?)
そう思い、一方通行が視線を打ち止めの後ろに向けると、ポップコーンやら風船やらで両手がいっぱいの白髪の男の姿があった
「…もしもしィ?アンチスキルさンですかァ?すいません、地下街に学園都市最強のロリコンが…「誰がロリコンだ! 」…あ、やっぱり違いました、すいませン」
「お前…なンで打ち止めと…」
「あ!あなた!ってミサカはミサカはあなたに猛スピードで駆け寄って見たり! 」
「あ!かおるなんだよ! 」
「いや、上条たちを尾行してたら迷子の打ち止めを見つけたから一緒に遊んで来た」
「打ち止めァ!お前人様に迷惑かけたらダメだろォがァ! 」
「うぅ、ごめんなさい…」
「あー気にしなくていいんだぞ?金なら有り余るほどあるからな? 」
「はァ…で?いくらだった? 」
「え?いやいいっていいって! 」
「ダメだァ…打ち止めが味を占めてワガママになったら困るからなァ」
「あーそういうことか、じゃあ2000円で」
「…2000円札でいいかァ? 」
「いいけどなんであるんだよ! 」
「自販機で10000円札入れたらお釣りで出てきた」
…それ上条のやつじゃね?
「あ、それとこれお土産ね」
「そォいえばどこに行ってたンだァ? 」
「ああ、イタリアにちょっと」
俺は一方通行にティンティナブラムのキーホルダーとパスタを渡した
※ティンティナブラムを知らない人は調べてみてね♡
「…」
「ごめん!お願いだからチョーカーに手をかけないでえええ!!! 」
「打ち止めの前でこンなもン渡すんじゃねェ!! 」
「いいじゃん!チ○コウサギで魔除けだぜ!?センスあるじゃん! 」
「言い方が悪いわバカやろォ!! 」
「ねえねえあなた、ウサギはわかるけどチ○コって何?学習装置でも習わなくて…」
「ああもォテメェ!打ち止めが余計な言葉覚えたじゃねェかァ!!あと天井の野郎がそンな言葉覚えさせてたらぶっ殺してるわァ!! 」
「テル○エロマエに出せるんだから大丈夫だろ!! 」
「お前の言い方が無かったらなァ!! 」
俺はさっさと逃げることにした
ーーー今ーーー
で途中でヴェントに見つかってしまったのでこのザマである
2時間ぐらい逃げ続けているのでヴェントもカンカンである
「さっさと出て来いやああ!!いつまで逃げてるつもりなんだよおお!! 」
「私はねえ!!アンタを人肉ジュースにした後に上条当麻をジュースにしないといけないのよ!! 」
(怖え…)
今は廃墟状態のレストランの柱に隠れている
ちなみに天罰術式は解析しようとすると意識をかなり揺さぶられるので、解析ができない
つまり俺の弱点の一つとなっている
しかし、ヴェントに敵意を持たないようにするのもそろそろ限界が来そうである
(さて、どうしたものか…)
するととうとう隠れていた柱が壊された
(レストランが倒壊するからやめろって!!)
「あら〜?そーんなところに居たのねぇ?じゃあこれからは隠れないでさっさと肉団子になりやがれ!! 」
(…仕方が無い)
俺はヴェントと向き合った
「やーっと死ぬ準備ができたみたいねぇ! 」
「…」
「じゃあさっさと殺すケド遺言とかあるー? 」
「…じゃあ一つ」
「ん? 」
「…ヴェェェントちゅわああああんん!!! 」
俺はそう言ってヴェントに飛びかかった
「な、何よ気持ち悪い!! 」
「ヴェントちゃんかわいい!素敵!頭の帽子モフモフしたい!! 」
「いやああああああああ!!! 」
ヴェントはトゲトゲのハンマーを振るが、全て防ぐ
「そんなに嫌がらないで俺の愛を受け止めてよー!!! 」
「ちょ、気持ち悪いから!ホントに気持ち悪いから!! 」
ヴェントは風の力を借りて走り出す
「ほらほらー、そんなんじゃ俺の愛からは逃げ切れないぜ? 」
俺は聖人パワーで並走する
「なんで追いつけるのよおおおおお!!!! 」
「聖人舐めんなああああああ!!! 」
作戦はただ単にヴェントを大好きになる…というシンプルな方法である
自分を見失いそうで怖いが
というかすでに見失っているが
「聖人ってそこまでするの!? 」
「ヴェントちゃんのためなら何でもできるぜえええ!! 」
「じゃあ死ね!!さっさと死ね!! 」
「ああーん、悔しいけど感じちゃう///」
「気持ち悪い!死ね!死ね!地獄に堕ちろ!!んでもって帰ってくんな!! 」
「あっ…」ビクンビクン
「…いやああああああ!!!! 」
流石に芝居とはいえやりすぎたか
「あああああああ!!! 」
ヴェントの速度が落ちてきたのでそろそろキメる
「必殺技!愛の抱擁!! 」
愛の抱擁とは!そのままの意味である!!
「ちょ、やめ…」
「ふぅ…」
ヴェントに抱きついたあと、当て身をするというなんともシンプルな技である
そういえば当て身を多用しすぎじゃね?
世界一当て身をしたオリ主でギネスに載れそうだな
それにしても…俺が上条よりも優先度が高いのは問題だな
ーーー橋ーーー
「一体なんだってんだ? 」
「街には人一人も居ねえし…」
「それにこの空気…魔術か? 」
「あらあら、魔術を知っているなんて流石は対魔術組織ブレイク所属ですねぇ、"垣根帝督"」
「あぁ? 」
「おや?もう私の顔を忘れたのですか?それは残念ですねー」
「…テメェみてえに俺の体をいじくったやつなんていくらでも居たからな、忘れちまったよ」
「ふふ、もう忘れてしまったんですかー?じゃあもう一度自己紹介してあげましょう、私、"木原病理"と申します」
「…ああ、テメェ木原か。そういえばそんな名字の改造車椅子乗った能力泥棒の緑パジャマババアも居た気がするな」
「思い出してくれましたかー? 」
「ああ、そりゃ嫌ってほどにな」
「ふふ、それは良かったです」
「で?何の用だ?こんなお話をしに来ただけじゃないんだろ? 」
「ええ、勿論です」
「最近、暗部組織に居るとはいえ表の世界でバカをしている輩が居るという情報を聞きましてねー」
「なんだ?更なる暗部に引きずり降ろして解剖でもすんのか?冷蔵庫になるとか嫌だぞ? 」
「いいえ、そんなことはしませんよ」
「ですが、今の楽しい楽しい光の生活は"諦めて"もらいましょう」
ーーー歩道橋の下ーーー
「はァ…」
一方通行は自分が潰したワゴン車と人間の残骸を見てため息をつく
(ったく、まだ俺を付け狙ってるバカが存在すンのか)
一方通行が呆れていると、後ろからさらにもう一台黒ワゴン車が現れる
すると中から人が現れ、こちらに向かって無言でバズーカを放った
巨大な音を立てて周りのワゴン車は爆発するが、一方通行は傷つかない
「ギャハハハハハハ!!!演出ご苦労!!! 」
「あ? 」
炎と黒煙が晴れると、ワゴン車の側に金髪で顔に刺青がある男が見えた
「木ィィ原くンよオォォォォ!!!なんだァ?その思わせぶりな登場はァ? 」
「俺としてもお前のツラ拝むのは勘弁して欲しかったんだけどなあ…」
「こんなことなら猟犬部隊辞めてブレイクについてた方が金も稼げるし良かったかもなあ…」
「今更俺の顔見てビビってンのかァ? 」
「お前はホントに昔からムカつくガキだよなあ…ま、これも上からの指示だから仕方ねえよな」
「そういうわけで殺すわ」
すると木原くンが一方通行に向かって走り出す
(何考えてやがンだァ?このバカ…)
木原くンは一方通行に殴りかかる
一方通行は反射しようとその場を動かないでいるが、木原くンのパンチは反射を貫通し、一方通行の頬へ届いた
「ブゴオォッ!! 」
一方通行は少しよろめくが、それでもまだ立っている
「どォいうことだ…」
一方通行は木原くンの手袋に目をつけると、全力で駆け出し、手袋を破壊した
(これで木原のクソ野郎も…)
「あーもしかしてこれが攻撃の秘密って思っちゃったのかなー? 」
木原くンは一方通行の横に回り込む
「けど違うんだよなあ」
木原くンは一方通行の横腹を思いっきりアッパーする
「ゴガアァッ!! 」
一方通行は殴られた反動でガードレールにもたれかかる形になる
「まさか…自分の体に超能力を開発…」
「ハハハハハハハッ!!!違う違うそうじゃねーよ!! 」
木原くンは一方通行の顔を殴り、地面に倒れ込ませる
その後、一方通行の顔を踏みつけ始めた
「テメェの能力は何でも反射しちまうんだろ?なら話は簡単だ」
「お前が反射し始める瞬間に腕を引いてやればいい」
「すると自分で攻撃をくらいに行くことになるってことだ、わかってくれたかな?マゾヒスト君? 」
「…クソったれが」
そう言うと一方通行は木原くンに風のベクトルを収束させて打ち込む
木原くンはキーホルダーとしてつけていた簡易型音響兵器を発動させ、その攻撃を防いだ
「何ィ…? 」
「特定の音波や何かでそういった攻撃は全てジャミングできんだよ」
「…ちく…しょォが…」
「あ、そうそう、おたくの娘さん預かってるんだけどどうするよ? 」
一方通行が顔を上げると、そこには猟犬部隊に捕まっている打ち止めの姿があった
「っ…打ち止めァ!!!!! 」
一方通行は余力を振り絞って風のベクトルを再演算し、打ち止めへぶつけた
「あーあーゴルフボールじゃねえんだからよ、人をヤード単位で飛ばしてんじゃねえよ…」
木原くンは一方通行の顔を蹴ると、待機している猟犬部隊の元へ向かった
「一方通行はどうしますか? 」
「いやー殺すよ?ああいう根暗な野郎を見てるとイライラすっからさあ」
「しかし、最優先事項は打ち止めの回収…」
「あ、もしかしてお前って最近補充されたやつ? 」
「え、あ、」
「ああいいっていいって、ただルールがわかってないのなら教えてやる」
「ここに居るのはみんなクズの集まりだ。人権なんてものは無え。だからいくらでも替えがきくよ?わかってんのか? 」
「は、はあ」
「あ、お前今死んだぞ?もう一度聞くけどよ、わかってんのか? 」
「は、はい! 」
「うし!わかればいいんだ!じゃあこれからも殺されないように頑張ってくれよ? 」
木原くンは一方通行の方へ歩き出す
(…起きろよラッキー…俺はまだ打ち止めを守り切れてねェ、だから…まだ死ぬわけにはいかねェンだよォ!!)
「なにしてるの? 」
一方通行にラッキーが訪れた
今回は長くなるので分割させてもらいます