ーーー天上部屋 18:30ーーー
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from:アックア
to:天上馨
sub:無し
本文:本日の午後10時、上条当麻の右手を奪いに行くのである。
イギリス清教にも同様の内容を書いた手紙を送っておいたが、一応貴様にも伝えておいてやるのである。
…貴様も来てくれてよろしいのであるよ?
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「あああああああ!!!なんてメールを送って来やがるんだあの水ゴリラ!!! 」
「ん?お兄ちゃんどうしたのー?? 」
俺は今、アックアから暗に戦おうぜと告げられているメールを受け取って絶望している。
そして何故か俺を兄と認識し、俺の部屋に居候(学園都市公認)することになった東條にも手を焼いている。
名前で呼ばないと全身の血液を逆流させると言うのだ。
なんでこいつに限って能力が進化するんだよ…俺死んじゃうよ…。
念動力の強化版のような能力なので防御できるっちゃできるのだが。
「…なんなんだよ…真を攻略できる代わりにゴリラに殺されるエ○ゲってなんなんだよ…なんなんだよ…。」
「お兄ちゃん、なんなんだよをナチュラルに三段活用したねー。」
「いやいや三段活用になってないから!!あとお願いだから離れてよ!!くっつきすぎだって!!! 」
〜〜〜回想〜〜〜
「君はこれからどうするんだね? 」
「お兄ちゃんと一緒に住むー!! 」
「えっ…えっ? 」
人殺しが楽しい云々言ってた頃よりも楽しそうにスマイルをキメる東條。
やめてください、俺の理性が持ちませぬ。
「で、でも学生の街でそれは…。」
「ツンツン頭の彼なんか14歳ぐらいの子を居候させてるんだよ?その子は16歳だから大丈夫じゃないかな? 」
「2歳しか変わらねえじゃねえか!!!しかも俺より年上だし!!!年上の妹とか矛盾させんじゃねーよ!!! 」
ちなみに俺の誕生日は3月で現在15歳、東條の誕生日は7月で現在16歳なのである。
「その子は高校一年生だから双子で無理矢理通せば問題無いんだね? 」
「無理があるっつーの!!!髪色が違う時点で双子で通るわけないだろうが!!!!」
「ふむ、では戸籍を変更君と同じにしておこう。」
「テメェはいつ現れたんだよアレイスター!!! 」
俺の後ろに突然現れたアレイスター。
心臓に悪すぎるよアレイスター。
「アレイスター、僕は君がエンペラーが最強と認めるまでここには来るなと言ったはずなんだね? 」
「ダメだ、セックス・ピストルズが最強というのは事実だからね。それは認められないよ。」
「お前らは幽波紋(スタンド)で喧嘩してたのかよ!!?0930事件の打ち止めのウイルスの件じゃないのかよ!? 」
「「えっ? 」」
「もういい!!! 」
「お兄ちゃん!帰ろーよー!! 」
〜〜〜回想終了〜〜〜
あれ?これなんてエ○ゲ?ラノベ?いやまあラノベだけどさ。
「むぅ…お兄ちゃんにはこの豊満なオムネが見えないのー?? 」
「見えんわ!!そういう台詞はDカップレベルになってから言いやがれ!!! 」
今はあのミコっちゃんにさえ完全に負けているレベルである。
「えぇーー!!!お兄ちゃん目が悪くなったんじゃないのー!!?? 」
「悪くねーわ!!むしろ1.5でいいぐらいだわ!!!あと実の兄(という設定)を誘惑してくんな!!!! 」
東條の戸籍は変更され、俺の双子の妹ということになっている。
苗字は天上、年齢は15歳、誕生日は3月21日、住所は寮の俺と同じ部屋だそうだ。
生き別れの妹がLevel5の東條だということが判明したので戸籍を変更し、仮に決定されていた誕生日を修正したという設定らしい。
Level5の双子!とかLevel5の血筋!とかでメディアに取り上げられたりしたらどうするのだろうか…。
そういえばこいつが原因でLevel5の序列が変化する可能性があるらしい。
原子レベルの物を一つ一つ動かせるという時点で麦野あたりなら序列的に越えられそうな気がする。
そして俺が東條と苗字で呼んだら俺の水分を一瞬で排出させたり血液を無理矢理逆流させたりするらしいので毎日がスリリングである。
二人称が基本苗字呼びの上条なら即死だろう。
「お兄ちゃん、夕飯の買い物行こうよー!! 」
「ダメだ、昨日受けた能力測定の結果が届くまで待て。」
「どうせメールでも送られてくるんだからいいじゃん!! 」
「…それも一理あるな…。」
完全に郵送だけだと信じていた俺がバカだった。
ーーー第22学区 地下温泉街 スパリゾート安泰泉 20:00ーーー
もうすぐアックアが来るのに何をしているんだという質問は無しだ。
結局夕飯を作るのがめんどくさくなったのでファミリーレストランで済ませた。
そこまでは良かったのだが、インデックスが上条家の風呂掃除をしたことによって寮全体の風呂が潰れたらしい。
いやマジで、俺も上条からの謝罪メールを見た時はビビったよ。何をやったらそうなるんだと。
風呂の水道管に強酸でも流したのだろうか?それぐらいでなければこれだけの被害はありえない。
幸い修繕費は理事会が出してくれるらしいのだが、風呂は1週間は使えないそうだ。
というわけで現在は最もアックアとの戦闘地点に近い、というかほぼゼロ距離の第22学区の地下温泉街に来ている。
「…なんでお前はナチュラルに男湯に入ろうとしてるんだ? 」
銭湯の男湯に入ろうとする俺について来る東條に向かって言う。
「え?お兄ちゃんと一緒に入るのって当たり前じゃないの?? 」
「当たり前じゃないわ!!!年齢を考えろ年齢を!! 」
「えー、でも小さかった時は入ってくれたじゃーん?? 」
なんで思考まで子供っぽくなってるの!?
幼児化でもしたのかよ!!!
「…外ではダメだ。」
「じゃあ家ならいいんだねー!!やったー!!! 」
「うがあああああ!!!やっちまったああああ!!! 」
「じゃあまた後でねー!!! 」
東條はルンルンと歌い出さんばかりのスキップで女湯に入って行った。
意外と頭が回るようだ。余計なことにだけだが…。
ーーー男性陣サイドーーー
「あ"あ"あ"ぁぁ…。」
体を流した後、湯船に浸かると度々の残業で疲れきったサラリーマンのような声が出た。疲れてんのかな…俺…。
すごく気持ちいい、ものすごく気持ちいいよ、うん。ただ問題なのが…。
「死ねや一方通行!!! 」
「このクソメルヘンがァ!!! 」
「や、やめろ!!!その銃弾みたいなお湯を上条さんの方に向けないでー!! 」
「黒キ色ハ水ノ象徴。其ノ暴力ヲ以テ道ヲ開ケ。(さあおきろクソッタレども。ぜんぶこわしてゲラゲラわらうぞ。)」
「うわあああああ!!!!…って何も起きねえじゃねえか!!!土御門!!」
「カミやん、オレは嘘つきなんだにゃー。」
「ふむ、では私が本物の水の魔術というものを見せてやるのである。」
「後方のアックア!?ここで何をしている!! 」
「そこの幻想殺しの右手を奪うまでの暫しの休息だ。」
「なんだ、休息なら仕方ないにゃー。」
「土御門!? 」
「おい一方通行!!あのおっさん見てみろよ!!水の龍とか作ってんぞ!!! 」
「すげェ…。」
「っしゃああ!!未元龍じゃあああ!!! 」
「はいはい解析解析ィ。」
「ああっ!!折角作ったのに!! 」
一方通行と垣根は好き放題やりだすしさらっと混じってる水ゴリラはお湯で魔術使い出すしその影響で水位が下がったので俺の下半身がスースーするしお湯に未元物質が混ざるしで散々である。
アレイスターの仕業か何かは知らないが何故か俺たち以外に人は居ないので危険ではないのだが、俺の心労はとどまることを知らない。
さっさと帰らないかなこいつら…。
「ああ、ちょっと君、彼らに静かにするように言ってもらっていいかい? 」
俺たち意外に誰も居ないと思っていたがそうでは無いらしい。
「ああ、すいません…エイワス、何をやってるんだ。」
俺は声をかけられた方に顔を向けると、そこにはぼんやりと全身から光を放つ金髪碧眼の美青年の姿があった。
「おや、もうばれたのかい? 」
ーーー女性陣サイドーーー
この頃美琴は湯上がりゲコ太ストラップが手に入るというスタンプラリーのためにこの銭湯(というかほとんどプールランドのようなものだが)に通いつめている。
「今日はどこで稼ごうかしら…。」
美琴は学園都市ならではの特色のある様々な温泉が表記されてある地図を見ながら思い詰める。
「超音波温泉はもう入ったし電気風呂は電気使いの私には意味ないし…。」
「ま、これでいっか。」
美琴は一般の温泉と同じぐらい薬効成分が高いという温泉に目をつけると、エレベーターに乗り込みその温泉がある階層のボタンを押した。
「わざわざ温泉なんて書かないで入浴剤を入れただけの風呂って書けばいいのに…。」
美琴が温泉の考案者に対して失礼なことを言っていると、その温泉があるという階層についた。
美琴は受付で入浴料金を払った後、脱衣所に入って手慣れた手つきで制服を脱ぎ、タオルを体に巻いて温泉に突入した。
(いちいち何度も温泉に入るのはめんどくさいわね…。)
ここに来ると門限までに帰ることができないので現在は黒子に迷惑をかけっぱなしなのである。
美琴はずらりとシャワーや蛇口が並ぶ一角に腰掛け、自分の体温から体を洗う上で適温のお湯を計算してくれるというなんとも便利なセンサーに手を当てると、約38℃とモニターに表示された。
(一瞬だけ湯船に浸かるだけにするっていうのはどうかしら?)
いやいやそれはダメかと考えつつボディーソープで全身を洗い、湯船へ向かった。
(いっそ黒子を連れてきてスタンプを2倍にするってのは…ダメか。)
美琴の脳裏には体を蛇のようにくねらせてテレポートで飛びついて来る変態の後輩のビジョンが浮かんだ。
「はあ…あと半分もあるのか…。」
まだ半分しか溜まっていない自分のスタンプカードを思い浮かべながら湯船に浸かると、美琴の脳は停止した。
「……え? 」
なぜならその先には見覚えのある銀髪碧眼のシスターの姿があったからだ。
「あれ?短髪なんだよ!! 」
「ちょっ、なんでアンタがこんなところに居るのよ!! 」
「短髪、お風呂では静かにするのがマナーなんだよ? 」
インデックスは口元に人差し指を当てながら言った。
「大声出しててしかも明らかに日本人じゃないアンタに注意されたのはショックだわ…。」
美琴はそうぼやきつつも、こちらに視線を投げかけて来ている少女の方へ目を向けた。
「ってアンタ!!あのバカにサッカーボールで母性の塊を惜しむことなく披露してた女じゃない!! 」
「ぼふぇっ!? 」
若干意味不明な言葉を発した美琴。
さらに意味不明な吹き出し方をした五和。
〜〜〜回想〜〜〜
ある日、ツンツン頭の少年が五和という少女とお話ししていました。
すると、どこからかサッカーボールが強烈なスピードで飛んできて、ツンツン頭の少年の頭にぶち当たりました。
その衝撃で少年は少女の豊満な胸にダイブしましたとさ。
〜〜〜回想終了〜〜〜
「そ、それは事故であって別に私が何かしたわけじゃブツブツブツ…。」
「あれー??キミって御坂美琴ー?? 」
壊れたテープのように同じことをブツブツと呟き出した五和の後ろから赤毛の少女が現れた。
「アンタ…もしかして噂の第8位かしら? 」
「あららー、やっぱり知ってたかー。ま、当然だよねー! 」
「確か…東條真…だったかしら? 」
「うん、今の苗字は天上だけどねー! 」
「…は? 」
目が点になる美琴。
「そういえばかおるの部屋から女の人の声がすると思ったら…まことだったのかな? 」
「そだよー。」
「ちょっ、ちょちょちょっと待って!!アンタあの天上馨の何なの!? 」
「何って…双子の妹だけどー?? 」
白目に見えなくもないレベルで目が点になった美琴。
「ふ、ふふふふ双子!?あいつに妹居たの!?っていうか白髪と赤髪の双子ってどんな両親よ!? 」
天上がもともと黒髪ということさえ忘れている美琴。
「うーん、私たち置き去り(っていう設定)だからわかんないやー…。」
「そ、そうだったの…ごめん。」
厳密には置き去りでは無いのだが、天上兄妹は置き去りとして登録されている。
「じゃあなんであいつはアンタのことを何も言わなかったのかしら…。」
「ああ、最近生き別れの双子ってことがわかったからねー、ついこの前戸籍変更したばっかりなんだー。」
「へ、へぇー…。」
(じゃあなんで一緒の部屋に住むことになってるのよ!?)
「そんなことがわかるなんてすごいんだよ…。」
「別に私が私がわたわたわたわたわたわたわた…。」
「女風呂はいいね、女風呂は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ。」
自身が女体化していることも忘れて女風呂に興奮しているアレイスター。
ーーー男性陣サイドーーー
「光ってるんだからわかるに決まってんだろ!!! 」
「おっと、それもそうか。」
そう言うとエイワスは体の発光を抑えた。
「…なあ天上、その人って誰なんだ?知り合いか? 」
俺に問いかけた上条を含めた全員がこちらを見ている。
「あ、ああ、こいつはスウェーデンから来た俺の幼馴染のイワス=アイワなんだ、今久しぶりに会ったからちょっと話を…。」
「こんにちは。」
俺は第0位の頭脳をフル回転させ、エイワスの適当な生い立ちを考えた。
エイワスのイワスとAiwassのAiwaをローマ字読みしてくっつけただけであるが…。
スウェーデンはなんとなくである。
「さっき光ってなかったかァ? 」
「そうそう、俺も見たぜ? 」
「確かに光っていたのである。」
「能力か何かか? 」
くっ、痛いところを突きおって…。
「こいつはいわゆる原石という体質でな。興奮したりして感情が高ぶると体が光るんだよ。」
「珍しい能力だにゃー。」
そりゃあ最初っからそんな能力なんて無いからな!!
「今日は久しぶりにカオルの顔でも見ようと思ってここに来たんだ。実際に見てみたらつい興奮してしまってね、珍しく発光してしまったよ。」
「そうであるか。」
ナイスフォロー!!さすがエイワス!!
「ただし性的にだがね。」
エイワスがそう言った瞬間、俺以外のみんなが後ずさった。
フォローされたけどこれじゃ台無しじゃないか!?
「フフフ、冗談だよ。」
天上が「双子で髪色が違うのはおかしい」みたいな感じのことを言ってましたが、調べてみるとそんなことは無いらしいです
この天上の発言は天上の知識不足だったということにしておいてください