ーーー八月十二日 第7学区の公園ーーー
夕飯の買い物の帰り道でイレギュラーな自体が起こった
まあ俺自体がイレギュラーみたいなもんだが
「よお"第0位"、調子はどうだ? 」
「俺に何の用だ"第2位"」
そう、あのメルヘン野郎である
「おいおい俺には"垣根帝督"って名前があるんだからさ、名前で呼んでくれよ」
「そのセリフをそのまんま返してやるよ」
「そうだな、悪かった"天上"」
「やけに素直だな"垣根"」
「そりゃそうさ、今日はお願いしに来たんだからな」
「"お願い"? 」
「第0位の座をくださいってなあ! 」
垣根はそう言うと白い翼を展開した
「おーおー第2位サマは随分メルヘンなんだな」
俺は三対六枚の翼を展開し、チョーカーのスイッチを入れ、聖痕を開いた
「心配するな、自覚はある」
名言いただきましたーとか思ってたらいきなり翼で太陽光を回折、未元物質によって殺人光線を放ってきた
「お前舐めてんのか? 」
俺はあっさり壁で塞ぐ
「んな訳ないだろう、今のは小手調べだ」
「じゃあさっさと本気出しやがれ」
「ムカつくやつだな」
垣根は音速を軽く超えるスピードで俺には突っ込んできた
当然壁で防ぐが、垣根はそのまま突っ込み続けた
どうやら解析しようとしているらしい
「…そうか、その壁はAIM拡散力場…つまりお前の能力はAIM拡散力場を物質化する能力か? 」
「…当たりだ」
「そうか、なら俺は勝ったな」
そう言うと垣根は未元物質を一帯にばら撒いた
どうやらAIM拡散力場を遮断する未元物質らしい
「どうだ?これでお前の壁の出力は200万分の2だ。これなら俺でも貫ける」
※天上と垣根/200万です
「そうだな、お前は"半分"勝ったな」
垣根は自身を白い繭に包み込み、俺には突っ込んでくる
俺は翼をさらに三対増やし、翼で攻撃を防いだ
「な、なぜ防御できる!?確かにAIM拡散力場は遮断したはず…」
「お前さあ、壁を作るだけで第0位になれると思ってんのか?そんなのはお前もできるだろ? 」
「俺はなあ、もう一つの力を持つハイブリッド故の第0位だ」
「俺の能力は二つの力で成り立っている。両方を一気に失うことがないから"絶対(Absolute)"なんだよ」
「ちなみにこんなこともできるぞ? 」
俺はそう言うと垣根の太ももに壁を展開、足を切り落とした
「ぐあぁ! 」
垣根はバランスがとれなくなり、転んでしまった
「さあどうする?ここで死ぬか、それとも病院に行って助かるか。俺は優しいからな、病院にはつれて行ってやる」
「クッ…生憎俺は死ぬわけにはいかないんでな…敵に助けられるのは癪だが、病院につれて行ってくれ…」
「了解」
俺は垣根の足の断面を壁で防ぎ、足を持って冥土返しの病院へ飛んで行った
ーーー冥土返しの病院ーーー
冥土返しがカルテを読んでいると、部屋の窓からコンコンと音がしたのでそちらを向くと、天上がホストっぽい青年をお姫様抱っこし、片手には血がしたたっている足を持っているというなんともカオスな状態になっていた
「せんせーい、急患ですー」
ーーー3時間後ーーー
「彼は助かりましたか? 」
「僕を誰だと思ってるんだね?あれぐらいすぐに治せるさ」
それぐらいわかってましたけどね
「で?どうして彼はあんなことになっていたんだね?傷口が異様に綺麗だったんだが…」
「彼が襲ってきたんですけど、彼の能力のせいで気絶させられなかったのでこういう風にするしか無かったんです…」
「ふむ、まあそれなら仕方ない…のかな? 」
「それで、彼とは面会できますか? 」
「まあ一応君だけ許可しておこう」
「ありがとうございます」
ーーー垣根の病室ーーー
俺が部屋に入ると、そこには窓に手を掛ける垣根の姿があった
「…」
「…まあ落ち着け、とりあえずお前が俺を襲った事情を聞いてやる」
「事情?そんなの第0位の座になりたいからにきm「本当のことを言え」
「…アレイスターとの交渉権が欲しかったんだ」
「何故だ? 」
「…俺って実は置き去りなんだよ」
「うん」
「俺は引き取られた研究所で地獄を見た。俺は運良くLevel5だったから優遇されてはいたが、他の奴らはどうだ?研究価値のないやつらは実験動物扱いだ」
「解剖されたり、変な薬を飲まさせられたり、用がすんだやつらは性欲の捌け口にさせられたり…」
「俺はそんなことをする研究員、研究所が憎かった。だから壊した。それで暗部落ちってわけさ、笑えるだろ? 」
「いや、ちっとも笑えませんが」
「それで、お前を倒してアレイスターとの交渉権を得ようとしたわけだ、わかったか? 」
「わかったけどさ、俺に直接言ってくれればよかったのに…結局、置き去りの処遇をよくしろってことだろ? 」
「…ああ」
「じゃあ俺がアレイスターに頼んでやるよ」
「いいのか? 」
「ああ、それぐらいならいいさ」
俺はそう言うと電話をかけた
「もしもし? 」
「置き去りについてだろう? 」
「はえぇよバカ」
「置き去りについてはなんとかしよう、私も話を聞いてて心が痛んだからな」
「どうもありがと」
「だが条件が一つ、"スクール"を解体し、垣根帝督、天上薫、土御門元春の三名で対魔術の組織を作る、それでもいいか? 」
「ああ、わかった。どうせ俺以外は暗部なんだろ?俺は気にしないから別にいいさ」
「わかった。では組織名は『ブレイク』だ」
「幻想殺しとかけてんのか? 」
「そうだ。では、後日連絡する」
「…だそうだ、垣根。組織が変わるらしいが大丈夫か? 」
「ああ…置き去りを救えるならな」
「お前は優しいな…不器用だけど」
(そう、俺なんかよりずっと)
「そんなことはない。俺は目的のために何人も人を殺した、物を壊した、破壊し続けた。今更善人になろうなんて思わねえよ」
「そうか…まあ人は誰しも誰かを救いたいと思ったらヒーローになれるんだ、自分に自信をもてよ」
「ありがとな…"かおるん"」
「テメェ!なんでその名前を知ってやがる! 」
「お前を監視してたんだから知ってるのは当たり前だろ? 」
「…もういいよわかったよ…"ていとくん"」
「テメェこそ一丁前にあだ名つけてんじゃねえよ!なんだよていとくんって! 」
「じゃあ"冷蔵庫"って呼ぶぞこの野郎! 」
「やめて、なんかそれ聞いたら震えてくる」
結局、二日後にメールが届いた
from:☆
to:天上薫
sub:連絡だよ☆
本文:
暗部組織ブレイクについて説明するね☆
担当者は木原数多(あまたんって呼んでね)だよ☆
あまたんには猟犬部隊と掛け持ちしてもらうからね☆
あと全員の顔合わせは八月十五日だから☆
p.s.
今時の女子高生風にメールしてみたのだがどうかね?
ーーーーーー
from:天上
to:☆
sub:件名なし
本文:
キメェ○ね
この後集まった時に木原くンにあまたんって呼んだら殴られました
ーーー八月二十一日ーーー
俺にはもともと補習など無いのだが、暇なので上条の補習と一緒に宿題をやることにしている
主に上条の珍回答を見るのが目的なのだが.記憶喪失のフォローも兼ねている
ついでにこれから必要な知識を教えてやったりしている。特に"ねぼし"のためだが
〜〜〜化学の補習中〜〜〜
『上条、熱膨張って知ってるか? 」
『これを応用すれば、拳銃に熱湯をかけて動作不良にすることができるんだぜ? 」
『天上ちゃん、そんなことは滅多におこらないのですよー…』
〜〜〜回想終了〜〜〜
で、俺と上条は帰路にてジュースを買うため公園の自動販売機の前に立っていた
「な、なんてことだ、2000円札しか無い…」
「ちょw上条wなんで今時2000円札www」
「仕方ない、入れるか…」
そう言って上条が2000円札を投入した
しかし10秒待っても20秒待っても金額が表示されない
「うわあー!!飲み込まれたー!! 」
「…っ、……ふっw」
俺は笑いすぎて息ができていない
「仕方ねーなーw、俺が奢ってやるよ」
と言って1000円札を投入すると…飲み込まれた…
「ちょw天上wwお前も飲み込まれてんじゃねーかwww」
「うるせぇ!この自販機が悪い! 」
「ちょろっとー、ジュース買わないんだったらどいてくれないかしら? 」
「ああ、すまん…っていうかこの自販機飲み込むぞ? 」
「わかってるわよ…ってアンタ!ってアンタも!? 」
「どっちのことなんだよ」
「ふ、ふん!いいわ、今は私の目的を遂行するだけよ! 」
「さいですか…」
彼女が何度かジャンプし、『いくわよ』と言うと、自動販売機の横を思いっきり蹴った
「チェイサー!! 」
「何やってんだテメェは…常盤台のお嬢様はみんなそんなことやってんのか? 」
「女子校ってね、そんなもんよ」
御坂がハズレのスープカレーをしかめっ面で開けながら言う
「お、おい天上、あいつ誰だ? 」
「ああ、あいつは学園都市第3位の御坂美琴だ。お前はよくあいつと勝負してたなー」
「…何やってたんだよ俺…」
「ちょっと、何ボソボソ喋ってんのよ」
スープカレーを飲み終えた彼女は缶をレールガンの要領で飛ばす
「おいおいゴミ箱を潰す気か? 」
「手加減してるに決まってるわよ…そ、そうよ!アンタ達!勝負しなさい! 」
「えーめんどっちぃからパス」
「上条さんも面倒ごとはできるだけさけたいのですのことよ? 」
「それに、お前が俺に挑んだって勝てねえよ」
「う、うるさいわね!Level4のくせに! 」
とか言ってると電灯の上にAIM拡散力場を感じたので見てみると黒子がテレポートしてきた
「まあまあお姉様、補修などとお姉様に似合わないことを仰られていると思ったら殿方と逢引するためでしたのね…って2人!? 」
「なんだと"オセロ"、お前は俺らがこいつの男に見えるのか? 」
「オwセwロwww天上は天才かww」
「…っ、……くっw」
どこかデシャヴを感じる光景だ
「オセロってなんですの!とにかくわたくしはお姉様に寄ってくる野蛮人共を駆逐しなければならないんですの! 」
そう言うと死ねぇ!と言わんばかりに黒子が俺にドロップキックを放ってきた
俺はあっさり壁を展開して防いだが
「な、なんですのその壁は」
「あなた、それはこの私を学園都市第0位と知っての狼藉ですの!? 」
常盤台繋がりで婚后光子のモノマネをしてみた
「ちょwお前なんだよそのお嬢様キャラww」
上条は婚后光子のことを知らないのでお嬢様だと思っているのだろう
「www婚后さんwwなんでアンタが知ってんのよwwって第0位!? 」
「んどうした? 」
「アンタこの前はLevel4って…それに第0位なんて無いはずじゃ…」
「この前登録されたんだよ」
「まさか第0位様にバカにされるとは…」
「…余計あんたとは戦ってみたくなったわね…」
「めんどくせぇ…よし上条、逃げるぞ」
俺は上条をお姫様抱っこして翼を展開した
聖痕を開いているので造作もなかった
「絶対に右手でさわるんじゃねーぞ! 」
「え? 」
…時すでに遅し、翼が消失していた
「テメェ!右手で触るなって言っただろ! 」
「お前が急にお姫様抱っこするから悪いんだろうが! 」
「ああもう仕方ねぇ!俺が戦ってやるよ! 」
「ほ、ホント? 」
「ああホントだ!今回っきりだからな! 」
ルールは気絶させたら勝ち、ということにした
「じゃあいくわよ! 」
「お、お姉様、流石に公園でLevel5同士で戦うのは…」
「じゃあ止めてみろ!黒子(ホクロ)! 」
「ムッキィー!ホクロってなんですのぉー! 」
黒子がまたしてもドロップキックを放ってきたので聖人の力でそれを掴み、地面に組み倒すと手刀で意識を奪った
「…アンタ、風紀委員の黒子を体術で負かすなんてやるわね」
「まああいつが単純だっただけだ、俺は対したことはしていない」
「ふぅん、じゃあいくわよ! 」
そう言うと御坂は雷撃の槍を放った
翼を展開するまでもなく壁で防いだ
「先に言っておくが、俺は第2位を倒すような化け物だからな。第2位と絶大な壁があるお前じゃ勝てないぞ? 」
「お前…人間やめてんだな」
上条がボソッとつぶやく
「ふん!そんなのやってみないとわからないじゃないの! 」
「じゃあすぐに倒してやるよ」
御坂は超電磁砲を撃ってきた。どうやら本気で殺しにかかってきているらしい
「俺とお前じゃ能力の次元が違うんだよ…」
俺はそれを壁で防ぐ
「じゃあな」
俺は音速以上のスピードで近づき、手刀を食らわした
「上条、帰るぞ」
御坂と黒子をベンチに座らせながら言った
「あ、あぁ。っていうかなんでお前動くだけでソニックブーム的な物が出るんだよ…」
俺達は寮に向かって歩き出した
「ミサカの出番は…とミサカは肩を落とします」