ーーー八月二十一日ーーー
大変なことを思い出してしまった
今日は一方通行がボコられる予定なのに樹形図の設計者が破壊されておりません
完全に忘れてた…
…とりあえずアレイスターに許可取っとくか
「もしもし? 」
「樹形図の設計者なら壊していいぞ。壊せるならな」
「だから早いって!…で?本当にいいのかよ? 」
「ああいいっていいって、もともと今日までに壊される予定だったからな。それに、プランはもういいかなって…」
「はぁぁぁあ?お前何言ってんだ? 」
「この世に楽しみを見出したからね。それに、この世界は不平等が多すぎると思っていたが、予想以上に幸せな者が多いようだ」
「この世界はまだ捨てたもんじゃないってか? 」
「そうだ。だが一応は君の史実通りに進めさせてもらう。多分無いだろうが君や幻想殺しなどがイレギュラーに殺されるのは面白く無いからな…君たちは魅力的すぎる。視点を変えただけでこれほど世界が楽しくなるとはな…」
「そ、そうか、それならいいんだ…」
「私も学園都市の一市民として暮らしてみようかな?青春というのは随分と楽しそうだ」
「もう勝手にしてください…とりあえず情報の隠蔽は頼むぞ」
「わかった、徹底しておこう…かおるん」
「テメェもかこん畜生! 」
「ふふふ、あだ名っていうのはいいものだな」
「ハァ…」
「おや?私にはあだ名をつけてくれないのかい? 」
「そういうのは自分から頼むもんじゃねえよ! 」
ーーー操車場前ーーー
待っていると上条が走ってきた
「よう上条、待ってたぞ」
「ハァっ…ハァ…なんで天上がここに居るんだ? 」
「ん?お前とお話ししにきたからさ」
「どいてくれ…俺には時間が無いんだ…」
「時間か…それなら俺がなんとかしてやる」
そう言うと俺はアレイスターに電話し、実験を20分ほど延期させるように言った
「お前…そんなことができるなら実験を止めろよ…」
「いや、それはできないね」
「なんでだよ!俺なんかよりずっと力があるのになんで妹達を助けないんだ! 」
「…俺は一方通行の友達だ。あいつの考え方は否定することができない」
「友達なら間違いを止めてやれよ! 」
「間違い?何が間違っているんだ? 」
「は? 」
「お前さ、よく考えてみろ。妹達は一方通行に殺されるために生まれてきた。妹達は殺されるのが生きがいなのにそれを奪われる気持ちはどうだ?お前で言えば死ねって言われてるようなもんだ」
「それに、樹形図の設計者がある限り実験は何度でも続く、一方通行が死ぬまでな。お前は人を殺す勇気があるのか? 」
「殺すまでもねぇ!説得して実験をやめさせる! 」
「じゃあ一方通行が実験を諦めたとしよう、妹達はどうなる?その後の一方通行の生活は?妹達の製造費を借金として背負って行くことになるんだぞ?約36億だ。」
「妹達は"処分"され、望まない死に方をしなければならない。諦めた一方通行、止めたお前を恨みながらな。いや、そんな感情も無いか」
本当はそんなことにはならないが脅しの意味を込めて言っておく
「テメェ…それは妹達を人形って言ってんのか! 」
「ああ、そうだ。"今の"彼女らはただの人形だ」
「このっ…」
上条は俺の胸ぐらを掴む
「感情の無い人間はただの人形だろ?自殺願望があるだけのな」
「いい加減にしろよテメェ! 」
そう言うと上条は俺に殴りかかる
「どう考えてもあいつらは生きてんじゃねーか!どこが人形なんだよ! 」
「ハァ…このままじゃ話が平行線だからお前にいいことを教えてやる。俺と一方通行はな、妹達が感情を覚える、つまり生きたいって訴えかけてきたら全力で実験を止めると決めている。それこそ研究所、死体処理場、樹形図の設計者など全部破壊するレベルでな」
「だからどうした!これ以上死人が出るのを黙って見てられるか! 」
「ふーん…お前本当は戦いたいだけじゃないのか? 」
「何を言って…」
「戦わなくて済む方法を教えた、今の妹達は助けられても迷惑だということを教えた、それなのになんでまだ戦おうとする?それじゃただのバーサーカーだよ。妹達の立場になって考えてみろ、突然現れたバカに勝手に"正義"とやらを押し付けられて、勝手に実験を中止させられて、勝手に処分されて…お前がやってることは本当に人助けなのか? 」
「結局人殺しじゃないか、一方通行と同じことをやってるんだよお前は。違いは"今の"妹達に利益があるか無いかだ。…ここまで説得してもお前は行くのか? 」
「ああ、行くさ」
「…お前は話も聞けないバカなのか? 」
「人一人助けられなくなるならバカでいいよ」
「ふーん…まあいい、そこまで言うなら行けばいいさ。だがそれで妹達が処分されることになったらお前が恨まれろ。処分されなくてもお前が責任持って幸せにしろ、生きたいと思わせてみろ。それが守れないなら俺が責任持って妹達の代わりにお前を殺す。わかったか? 」
「ああ…わかった」
「じゃあさっさと行けこのバカ」
「ありがとな、天上」
「礼なんて言われる筋合いはねえよ」
俺は一方通行と上条の戦いを見守ることにした
ーーー10分後ーーー
俺は倒れて目を閉じている一方通行に近づいた
「よう一方通行、やっぱりやられたか」
「あァ…ああいうのがホントのヒーローなんだろォなァ」
「世間一般からしたらな。俺からしたらただのバーサーカーにしか見えないよ」
「バーサーカー? 」
「あいつさ、妹達の感情を芽生えさせるっていう、戦わなくて済む方法を教えてやったのにお前を倒しに来たんだ。バーサーカーにしか見えないね」
「そォだな、そうとも言えるな…」
「ま、上条の努力の末も見ないといけないし、樹形図の設計者を破壊しますか…」
そう言うと俺は六対十二枚の翼を展開
200万のAIM拡散力場、自身のテレズマをフルで使用し、槍を作り出した
完全にロンギヌスの槍であったが…
「そぉい! 」
俺が軽く槍を放り投げると、常人では目に見えないレベルのスピードで飛んで行った
「うん、多分壊れたな」
残骸(レムナント)が残ると面倒なので予定よりも高威力のものをぶつけた
結果、本当に消滅してしまったのだが…
「お前…怪物の俺が怪物と思えるほど怪物だなァ…」
「そうでもねぇよ。お前も覚醒したらこんなもんさ」
「それを覚醒しないでやり遂げるお前が怖ェよ」
「だがまァ…お前にも罪を背負わせちまって悪かったなァ」
「いいんだよ、俺が好きで背負ったんだから。だからお前は気にしなくていい。妹達が生きたいと思えるようになったら、俺とお前で妹達に償おうぜ? 」
「あァ、そォだな」
ーーー窓の無いビルーーー
「ふふふ、バーサーカーとは言い得て妙だな」
「それに、天上君と一方通行の友情…美しいのか汚れているのかよくわからないな」
「しかし…オムライスとはすごいな」
「この前現出してレストランで食べてみたがあれは今までで一番美味しかった」
「今度はハンバーグとやらに挑戦してみようか…」
キャラ崩壊が進むアレイスターであった
はい、どんどんアレイスターが壊れて行きます
それと、一方通行は少し原作より丸くなっております
バーサーカーといえば雁夜おじさんを思い出しますね
『僕のサーヴァントは最強なんだ!(集中線)』