ーーー八月二十九日ーーー
私、上条当麻は上の命令で海へ行くことになったのですが…
「なんで皆様もついてきてるんでせうか? 」
「いや、なんか上の命令で行けって言われた」
「同じく」
「同じくゥ」
「いやいや天上はまだわかるけどなんで戦ったばっかりの一方通行さんも居るんでせうか!?しかもなんか知らないイケメンが居るし! 」
「お、俺をイケメンと認識できるとはやるじゃねぇか」
「イケメンっていうよりホストかぶれっぽいんだよ…」
「第2位w言われてやンのww」
「うるせえぞクソモヤシ!ミンチにしてやろうか! 」
「あァ?やンのか第2位」
「はいはい喧嘩しない。上条、悪いけど上からの命令なんだ。Level5三人は上条当麻とインデックスの護衛ついでに楽しんでこいって言われてるんだよ。あとこのホストっぽいのは垣根帝督、学園都市第2位だ」
本当は御使堕しのために『ブレイク』だけがついていく予定だったのだが、俺が上条と一方通行の親交を深めるためにアレイスターにお願いしたのだ
「ま、まあそれなら仕方ないか…ってLevel5三人に護衛されるLevel0って…」
「まあ今回は俺たちの休暇を兼ねてんだよ、しっかり守られとけ。あと俺のことはていとくんって呼んでくれ」
「わかったていとくん、よろしくな! 」
「ていとくン(笑)」
「煽るな一方通行…垣根はそのあだ名気に入ってたのね」
「おうよ!初めてのあだ名だからな! 」
「みんなのキャラが濃すぎてすっかり私が空気になってるんだよ…」
その後軽く自己紹介をし、アレイスターが手配したマイクロバスに乗り込んだ
ーーー旅館ーーー
「学園都市御一行様ですね? 」
「あ、はい」
「遠方はるばる遠いところまでご苦労様です。部屋は二階の"垣根"の間でございます。では、ご案内します」
「垣根…」 ←上条
「垣根www」 ←俺
「…」 ←垣根
「くっ…ふっ…w」 ←一方通行
「ていとくんと同じ名前の部屋なんだよ! 」 ←インデックス
「くそっ…なんでなんだよ…」←垣根
「"垣根"、仕方ないさ、諦めろ」 ←犯人(俺)
ーーー垣根の間ーーー
襖を開けると、この人数で余裕で寝れるほどの部屋が広がっていた
「うわー!とっても広いんだよ! 」
「よかったな!インデックス! 」
二人はしゃぎ回るインデックスと記憶の無い上条
「ほえー…なかなか風情のある部屋だな」
「…悪くねェな」
「メルヘンな部屋じゃなくてよかったな、ていとくん? 」
「もうその話から離れろ! 」
「とうま!海に行ってみたいかも! 」
「よしわかった!行くか!お前らはどうする? 」
「俺も行こうかな? 」
「行く行く!未元ビーチバレーやろうぜ! 」
「ボールぐらい持って来てるから大丈夫だって…」
「行くゥ」
ーーー砂浜ーーー
「行くぜ!ファイアトルネード! 」
「いや、それ超次元サッカーだから」
垣根が未元物質で本当にファイアトルネードを実現したり
「うおっ!危ねえ! 」
それを上条が打ち消したり
「ギャハハハハ!ッエーイ☆」
浮いたボールを一方通行がベクトル操作で消滅させたり(予備があったので大丈夫だったが)
「チャンスなんだよ! 」
インデックスが予想以上に強かったり
「ATフィールド、展開! 」
取れないボールを俺がATフィールド(壁)で打ち返したり
旅館の人が温泉を勧めて来たときには目をまん丸にしていた
ーーー温泉ーーー
「いやー疲れたなぁ」
「全くだ、お前ら本気になりやがって」
「なんだと?上条、お前はインデックスとイチャイチャしてたくせに…コンビネーション抜群だったな」
上条が能力ボールを打ち消し、それをインデックスが取りにくい位置に打ち返すというプレーが目立っていた
「久しぶりにテンションがあがっちまったなァ」
「第1位…お前そんなに細いのに良く動けたな」
「あァ?こんなのベクトル操作で余裕だァ」
「能力の無駄遣いじゃねえか…」
ーーー垣根の間ーーー
アニメで小さすぎるエビフライを見ていたので、折角だから豪勢にしようと食事代を10万円ほど上乗せしたらものすごい豪華になった
すき焼き、刺身、茶碗蒸しetc…
こんな感じの豪華な食事が滞在期間中毎日続くらしい
「おいしい!おいしいんだよ! 」
「上条さんは初めてこんな豪華な料理を食べましたよ…」
「うめェ」
「いつもコンビニ弁当だったからな…久しぶりにまともなもん食べた気がする」
「俺もだな。自炊はしてるけど」
ーーー旅館近くのカラオケーーー
「放て!心に刻んだ夢を!未来さえ置き去りにして! 」 ←一方通行
「歌はうまいんだけどそれをあくせられーたが歌ったらまずい気がするんだよ…」
ーーー垣根の間ーーー
俺たち五人は川の字に布団を並べて寝ることにした
「じゃあおやすみー」
「「「「おやすみ(ィ、なんだよ!)」」」」
ちなみに
俺 垣根 一方通行 インデックス 上条
という感じで並んでいる
俺は消灯してすぐに携帯を開き、メールをした
ーーーー
from:天上薫
to:一方通行、ていとくん
sub:上条が寝たら
本文:
肝試ししない?
ーーーー
from:ていとくん
to:天上薫、一方通行
sub:いいなそれ
本文:
どこでやる?
ーーーー
from:一方通行
to:天上薫、ていとくん
sub:幽霊なんか居ないと思うが
本文:
旅館の中→砂浜→近くの崖
とかどォだ?
ーーーー
from:天上薫
to:一方通行、ていとくん
sub:雰囲気を楽しむもんだからいいんだよ
本文:
了解、では20分後に部屋の前で集合
ーーー廊下ーーー
「よし、じゃあお前ら行くぞ」
「「おう」おォ」
俺たちが廊下を歩き続けていると
「あれ?こんな遅くに何をしているのですか? 」(御坂妹)
「出たーー!!ってあれ?あれって第1位の実験のクローンじゃないか? 」
「あの実験はもう凍結されたァ…もしかして各地に散ったミサカか? 」
「いや…予想以上に早かったな…まあいい、お前らに事情を教えてやる。砂浜に行くぞ」
ーーー砂浜ーーー
「実はな、これは魔術だ」
「魔術?お前もしかして俺よりメルヘンなのか? 」
「ちげェよ。魔術は超能力に対する第二の法則だ」
「一方通行の言う通りだ。今から見せてやるから解析してみろ」
俺は一方通行にやったように炎を飛ばした
「おいおいなんだこれは…全く法則性がつかめねえぞ…」
「これが魔術だ。本来能力者は魔術師と脳の構造が違うから魔術を使うと下手すれば即死、良くても激痛と吐血を伴う筈だが、俺はこの翼に魔力回路を作り出し、脳の代わりをしている」
「へえ…二つの力って言うのはそういうことだったのか…」
「まあ厳密には違うがな。それで、今回の旅にはこの魔術を通してお前らに魔術を知ってもらおうという考えがあったわけだ。特に垣根はブレイク所属だろ? 」
「ブレイクゥ? 」
「学園都市に侵入してきた魔術師に対する組織だ」
「そういえば最近平和すぎて忘れてたな」
「とりあえず今起こっている魔術について説明する。この魔術は御使堕しと言って、天使を降臨させる魔術だ」
「上位に居る天使…今回はガブリエルだが、そいつの魂が人間の体に強制的に入ることによって、人間の体が椅子取りゲーム式に入れ替わっていってしまうという魔術だ」
「はいはーい先生!質問! 」
「なんだね垣根君? 」
「一人分の魂が余りますけどそいつはどうなるんですか? 」
「天使の体に入ってしまいます」
「だが、結局本人たちは入れ替わったことに気づかないので特に影響は無いぞ」
「じゃあなんで俺たちは気づいたンだ? 」
「俺たちの能力はもともと魔術に通ずるものがあるんだよ。それに、全員防御する術を持っている。それに、入れ替わってないやつは気づけるんだよ。上条とかな」
「それに、魔術を起こした術者は入れ替わらないという性質をもつ。なぜか術者は気づけないらしいが」
「今回は偶然起こってしまったケースなんだ。とある場所で偶然、物がちゃんと魔法陣として働いたから、この魔術は起こった」
「じゃあその魔法陣を壊せば解決するのかァ? 」
「ああ、そうだ。でも俺はこの魔術を解決しない」
「なんでだ? 」
「上条の反応を見たいから」
「お前…外道だなw」
「いいじゃねえかwどうせ土御門っていうやつが頑張ってるからw」
「そォかwじゃあほっといていいンだな? 」
「ああいいぞw上条と土御門たちにまかせようぜw」
「じゃあ上条にこの魔術のことは伏せとくかw」
「いいなそれw明日が楽しみだなァw」
「そうだろ?"土御門"」
俺ら三人が茂みの方を見ると土御門が出てきた
「流石はLevel5だにゃー…いつから気づいていた? 」
「最初っからだァ」
「そんなのでばれないと思ってたのか? 」
「ま、それもそうだな。もともとお前たちに接触するつもりでいたからな」
「早速本題だ、なんでかおるんは御使堕しを知っている? 」
「魔術を使う理由は聞いていたからわかったが、知識に関してはどういうことだ? 」
「あ?んなもんアレイスターから聞いたに決まってんだろうが」
「」
「アレイスターってなんだかんだ言っていいやつなんだぜ?置き去りをなんとかしてくれたし」
「妹達を処分せずに済むようにしてやるって言ってくれたしィ」
「最近はプランをやめて学生になろうかなとか言ってたし」
「」
「今回の旅行だってあいつの提案だしな」
「そ、そうか、わかった。とりあえずこれは俺たちが解決するから楽しんどいてくれ」
「そォするよ」
「じゃあ俺たちはもう帰るわ、おやすみー」
「あ、ああ」
(アレイスターは何をやっているんだ!?もしかして魔術!? )
ーーー翌朝ーーー
上条が家族を迎えに行くというので、ぐっすり寝ているインデックスを置いて俺たちは旅館の前に立っていた
(お前ら、あくまで俺たちは御使堕しのことは知らないんだからな)
(おう)
(おォ)
「おーい!当麻かー!久しぶりだなあ」
「そ、そうだな、父さん」
※上条は記憶喪失です
「はい、仕事先で買ってきたお土産だ」
「あ、ありがとな、父さん」
「いいんだよそんなこと。父さんにはお前のためにこんなことしかしてあげられないからね…そこの三人は友達かい? 」
「あ、はい、クラスメイトの天上です」
「クラスメイトになる予定の垣根です」
「同じくクラスメイトになる予定の一方通行ですゥ、ごめんなさい名前は忘れてしまいましたので一方通行って呼ンでくださいィ」
「…ってお前ら転校してくんの!? 」
「そうですか、うちの当麻がお世話になってます」
「あ、いえいえいいんですよ、こちらも迷惑かけさせてもらってますから」
「ははは、当麻にいい友達が居るんだなぁ」
「まあな」
(昨日できた友達だけど)
「あ、荷物持ちましょォか? 」
この一方通行、何故か綺麗である
「ああ別にいいよ、わざわz「お兄ーちゃーん! 」
龍神乙姫が走ってくる
「ええと、どちら様ですか? 」
「ああ、当麻の従妹の乙姫ちゃんだよ」
「そうですか…って第3位!? 」
「第3位だとォ!?なんでここに居るンだ!? 」
「お前ら…もう忘れてんのか」
「当麻お兄ちゃーん!会いたかったよー! 」
「御坂!?お前なんでこんなところに居るんだ!? 」
「みさか?誰それー? 」
「それになんだその気色悪い妹キャラは! 」
「何よー! 」
「おい上条…当麻!どこが御坂なんだ?俺には黒髪短髪の普通の女の子にしか見えないけど…」
もちろん嘘である。バリバリ御坂にしか見えない
「そうだぞ当麻!どう見ても第3位じゃないだろ!あいつがそんなに可愛げがあるわけがない! 」
垣根は思い出したようだ
「そ、そう…か? 」
「あらあらー、当麻さん的には久しぶりに会った乙姫ちゃんに抱きつかれるのが恥ずかしいのかしら? 」
「インデックス…テメェ、ここで何してやがる…」
「おいおい当麻、母さんにテメェはないだろう? 」
「そォだぞ当麻、親は大切にしとけよォ。俺みたいに親の顔を忘れるようなことになる前になァ」
一方通行が名前呼びは違和感が半端ない…
あととっくに親の顔は忘れているのだが…
「今度はもう騙されねえぞ!どう見てもコイツはインデックスじゃないか! 」
「はあ?何言ってんだ当麻、どう見ても茶髪で長髪の美人さんじゃねえか! 」
もちろんインデックスにしか見えておりません
「あらあらー当麻のお友達はお上手ねぇ」
「いやいやそれほどでも」
「一体なんなんだよ…お前か!天上!こんなドッキリを仕掛けたのは!どこにドッキリ大成功のボードがあんだよ! 」
「はあ?何言ってんだお前?ドッキリって…何を? 」
(((www)))
(天上は俳優顔負けの役者っぷりじゃねェかw)
(上条w面白いなw)
「当麻君は疲れてるんですよきっと…行きましょうか」
「ああ、頼むよ」
「どうなってるんだーー!!! 」
ーーー旅館ーーー
「ようこそいらっしゃいませ」(御坂妹)
「て、テメェもグルか御坂妹…!一体いつから隠れてやがった! 」
「…はあ? 」(御坂妹)
「あ、ああすいません、コイツは今疲れているようで…」
「よーこそお越しくださいましたー…ゴフッゴフッ…お部屋にご案内致します」(ステイル)
「っ…アガガッ…アガっ…」
「さあさあ、こちらへどうぞ…」(ステイル)
「おや?お連れ様がお目覚めのようで…」(ステイル)
「ふぁーあ…あ!とうまー!おはよう!早く朝ごはん食べに行こ? 」(青ピ)
「うわああああぁぁぁぁぁ!!!! 」
「…すいませントイレ行ってきていいですかァ? 」
「…ダメだ俺もヤバイ」
ドッキリというのは予想以上に大変だった
合宿的なこともやってみたかったので天上たちも同行させました