ヒト>ウマ>ヒト   作:ゼン◯ロブロイ

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思い付きとノリだけで書いた、今は反省している
多分続かない?


神様、私何かやらかしたでしょうか?

一日目

 

私の名前はくろがねさいと

鉄再人、と書く

諸事情により、本日より日記を残す

ま、脳内日記というか…カミサマとやらが後から見るために残さねばならないそうだ

 

そう、カミサマ

私はカミサマに転生させられた存在なのだ

自分で言ってて、これは人に言ったら病院に連れてかれるよなぁ、としみじみ思う

 

だが、悲しいかな事実なのだ

 

 

私は、私の主観での前々世、人であった時の記憶から引き継いでいる

昭和に産まれ、何となく他人の適正や才能の有無というのが解る人だった

深く考える事もなく、占い師の真似事をして生計を立てていたのだが…まぁ、失敗した

平成も終わりが見えた頃の事だ、助言をした相手が逆上して刺殺されてしまったのだ

 

まぁ、言い方が悪かったというのは理解するが、何も殺さずとも良かったろうに

兎も角、そうやって死亡した私は、自称カミサマに出会う事になった

 

 

ちょっと生まれ変わってみないか、と

えらく軽い感じで誘われて、私という自意識が継続するのなら、と

受け入れた、受け入れてしまったのだ

 

そこからはカミサマに説明、というか、無理で道理をこじ開ける力(回数限定)と、健康な肉体、精神的な頑健性を押し付けられて転生したのだが

 

 

 

ウマだった

 

所謂サラブレッドというもので

ヒトであった頃には多少見ていた、くらいなので知識も殆ど無い

そんな状況でウマである

幸い健康な肉体と頑健な精神のおかげで発狂する事も無く

今生の母、アームペロットには育児放棄されたものの生産者一同に助けられ

無事競走馬として歩み始めたのだが…

 

 

買われた先がドブラックであった

馬主殿の意向が100%通る零細厩舎と、身内騎手

サクッとデビューを勝利で飾ると毎週延々と出走である

健康な肉体と頑健な精神が無ければあっさり死んでいたのではないだろうか?

正直なところ、生涯で何戦したのかもわからない程、出走したものである

そんな競走馬生活ではあったが、数少ない良かったことを上げよう

ヒトであった頃に、強く印象に残った事故があった

ライスシャワーの宝塚記念と、サイレンススズカの天皇賞秋である

自慢ではないが、二度の競争中止以外では掲示板を外したことのない馬生

その二度の競争中止が彼らに関わっている

と、それなりに書き記したようだ、続きは後日としよう

 

 

 

 

二日目

 

さて、続きを書こう

と言っても、書くことも大した事は無いのだが

ライスシャワーとは同じマルゼンスキーの血が流れる者同士、という事もあり

何となくではあるが、仲良く出来ていたと思う

ライスシャワーの宝塚記念には、私も出走していたのだが、胸騒ぎが止まらなかった

記憶にあったレースがこれなのか、どうなのか

得られる情報が少ないながらも、第六感的な何かで察知出来ていたのではないだろうかと思う

レースが始まって、彼の様子がおかしい事に気づいた私は、彼のすぐ斜め後ろに付けて備えた

ウマに何が出来るか、と思うだろうが、私には出来るという確信があった

そう、無理で道理をこじ開ける力、とやらである

それまでの私は、そんなものを使う事も無いだろう

そう考えていたのだが、ライスシャワーを知るほどに、彼を助けたいと強く、強く思うようになった

結果から言えば、ライスシャワーは無事では無かったが、助かった

怪しげな力と、私が身体を張って転倒させなかった事で結末を変えられたのだ、と信じたい

 

そして、二度目に使ったのはサイレンススズカ

彼を助けたいと思ったからだ

私は距離も芝もダートも、それこそ障害競走ですらも走れたが、どうにも一着というモノには縁が薄かった

全く取れなかった訳ではないがね

さておき、サイレンススズカ、彼を助けた時も結果として身体を張ったのだが

本当に疲れた…彼のハイペースに合わせてピッタリ付けていたのだが、そこからの大立ち回りである

ジョッキー君も無事であったし、良かったのだが…

 

滅茶苦茶懐かれたのだ、彼らに

 

そう、彼ら

ライスシャワーとサイレンススズカの両方にである

因みに、死の運命を乗り越えた彼らは揃って海外遠征で結果を出しまくっていた

そんな彼らが国内にいる時期はひたすら私の馬房に来ようとしていたのだ、笑えない

 

それからも色々あったのだが、最後に無理で道理をこじ開ける力を使ったのは、私も随分と年を取ってからだった

と言っても現役の期間が長かったし、引退も彼女が繫殖牝馬となるタイミングであった辺りは、何らかの都合なのだろう

誰の、かは理解しかねるが

 

ファインモーション

医学的に受胎が不可能である、と診断された彼女に、私が交配したわけなのだが

現役時代になんかやたらと懐かれていたのは不思議である

単に彼女の好みだったのかもしれないが、尋ねたことが無いため不明のままだ

 

受胎したのは良いとして、何故受胎したのか徹底的に調査されたものの、不明のままだったのは笑い話にもならないだろう、人間側は、だが

 

産まれた産駒は中々の結果を出せた、と聞いてはいるが

出会ったことは無いので何とも言えないのだが

 

さて、長々語ったが、私の競走馬としての名前を書いておこう

アイアンサイト

それが競走馬としての私の名前である

今日のところはこの辺で切り上げるとしよう

 

 

 

 

三日目

 

私はふと思った

日記とは本来、その日にあったことを書くのではなかったか

前世の話が長引いてしまったのは失敗だっただろうか

ま、良いだろう

ウマ生活が長かったのもあるのだ、多少は目をつぶって頂きたいものだ

さて、現在は何故か再び転生した

今度はカミサマとやらにも出会っていない

物心ついた時には記憶は戻っていたが、それ以上に少々困ったことがあった

以前のヒトの生で持っていた何となく解る能力

これが進化していた

現在の能力と伸びしろ、素質や才能、適正等が数値化されて見えるようになったのだ

まぁ、他人には私に見えているものが見えない、というのは何となく解っていたから良かったが…

一番困ったのは、ウマ娘と呼ばれる種族が存在している事だろうか

何故困ったか、というと…前世でレースを走った彼ら彼女らの名前を持っているからである

しかも、微妙に向こうの彼ら彼女らとリンクしているのか、向こうで仲良かった連中の名前を持ってる子は妙に懐いてくるのだ

正直に言えば、恐ろしいと思う

彼女らの抱える感情は、果たして本当に彼女たちの感情なのだろうか

等と考えていたのは僅かな期間だった

考えたところで意味は無いからだ

そう、考える前に対処せねばならない現実が、目の前に迫ってきているのだ

 

今生の私は、未だ学生の身である

だが、そんな私は出会ってしまったのだ

会ったことは勿論、見たことも無いウマ娘の子供に妙な既視感を憶えた

この感覚そのものは慣れ親しんだとまでは言えないが、それなりに感じてきたモノである

つまり、私の眼前にて一人涙しているウマ娘は、前世で縁があったのだろう

袖擦りあうも他生の縁、手助け出来そうなら助けよう

そう考えたのが良かったのか悪かったのか

彼女と目があった、それはもうバッチリと

瞬きをした次の瞬間には目の前にいて、私を覗き込んでいる

私の中に何を見ているのかは、不明だが、何かマズイと感じた私は…

 

挨拶をした

実際、挨拶は大事

そして、名乗られた名前に震える事になる

ライスシャワー

道理を蹴飛ばして運命を曲げた相手である

こんな場所で出会う事になるとは…それ以上に、同期であった彼が、明らかに年下になっているのだ

前世での年齢差等、在って無きが如しだろう

自意識が継続している私とは違い、この世界の別個の存在である筈の彼女が、私に何かを感じているのは一体なんの冗談なのだろう

気付けば、あれよあれよと親御さんに、時々で良いので遊んであげて欲しいとまで言われている

無邪気に喜んでいるライスシャワー、それを微笑ましいと見守る親

成程、他人事であるならホームドラマの一幕のようだな

当事者として巻き込まれた上に、何やらロックオンされたようだ、と言う事に目をつぶれば、私も微笑ましいモノを見たと言えたかもしれない

 

出会いから約一年、両親の転勤で別れる事となったのだが、普段大人しい…よく言えば物静かなライスシャワーが大層ごねた

子供らしく我侭を言った、とも言えるのだが

お兄さまなんだから離れたくない、とか

私が付いていく、とか

君は本当に小学生かね??

定期的に連絡を取る、と言う事で納得させて、また会おうと言って別れる事になったのは、幸いだったと今でも思う

彼女は外堀を完璧に埋めるつもりだったと、確信しているからだ

さて、今日のところはここまでにしておこう

 

 

 

四日目

 

 

高校卒業と同時に両親の転勤で引っ越した私だが、新たな土地で、新たな出会いがあった

厳密にいえば、一方的ではあるが、懐かしい再会とも言えるのだが…

迷子の栗毛のウマ娘を拾ってしまったのだ

その毛色は色づいた鬼灯のようでもあり、何故か前世の友人を思い出す…うん、何故かじゃないとは思うが、何故かとしておこう

挨拶をして、お互い名乗り、あぁ、やはりと納得する名前を聞いた

サイレンススズカ

前世において、酷く懐いていた友だ

話を聞いてみれば、走るのが愉しくて、延々走っていたら迷ったらしい

小学校の高学年か、中学生辺りに見えるのだが、彼女は少々おバカなのかもしれない

下手をすると出会った頃のライスシャワーよりも精神的には幼いのではないだろうか

私自身も引っ越したばかりで土地勘は薄い

さりとて放り出すのも後味が悪い

仕方なく私は交番へと駆け込んだ

何故駆け込んだ、と表現したかって?

彼女が何故か、私を中心に左回りで何かを確かめていたから、というのも一因である

というか、君はウマの頃の癖まで引き継いでいるのか…

さておき、交番で事情を説明し、サイレンススズカの自宅の場所もわかった

それはいいがお巡りさんよ、何故簡単な地図を書いて私に任せようとするのだ

いや、交番を空ける訳にはいかないのかもしれないが…こう、もう少し何かなかったのだろうか

私のそのような内心を余所に、サイレンススズカは上機嫌に私の手を掴んで一緒に歩きだしたものだから堪らない

ヒトがウマ娘の力に抗える訳が無いだろう?

 

まぁ、制圧や無力化なら可能なんだがね

 

そこからはライスシャワーの時と同じような流れである

眼を離すと一人で何処までも走りだしてしまうから、良ければ、と…

そこまで言われてしまえば、前世での縁もある

余り構ってあげられないかもしれませんが、とは言ったが受け入れる他無かった

 

それから約一年、両親が事故で死亡するまでの付き合いであった

さて、今日はこの辺で区切るか

 

 

五日目

 

 

私の今生の両親は事故で死亡した

公式にはそう言う事になっている、というだけだが

私もその事故で一緒に死亡したと偽装してもらったのは理由がある

両親の仕事が色々な場所を飛び回っていた上に、忙しそうにしていたのもあって聞いたことは無かったが、どうにも色々と危険な仕事を請け負っていたらしい

結果として、両親を排除せんと動いた連中に殺されたのだ

それを聞いて私は、自分自身の適正や才能、素質を見た

その中に私が望むモノが見えた事で決断したのだ

両親の仇に報いを与える事を

そこからは流れるように時間は過ぎた

様々な技術を、知識を、力を蓄え…報いを受けさせた

自らの手を汚した事も、復讐を遂げた事も、区切りがついた…それ以上の感想は出なかった辺り、狂っているのかもしれないなぁ

いやまぁ、狂えるような精神ではない筈なので、人間性というやつを何処かに落としてきたのかもしれないな

それからの私は、闇医者の真似事で生計を立てた

真似事、と言ったのは実際には医者ではないし、対価として金銭のやり取りもしたことが無いからだ

それでどうやって生計を、と思われるだろうが…まぁ、どうにかなっている

ろくでもない人間になった自覚もある

それでも今の私は、私の事が嫌いじゃあ無いのだから不思議なものだ

 

五日間に亘ってつらつらと過去を書きだしたが、明日からは…

まぁ、書くならその日の出来事になるだろう

何が起こるのか、何を書くことになるのか…今だけは楽しみにしておこうと思う

 

 

 

 

 

六日目

 

 

私は今、偽名?というか前世での名前を名乗っている

まぁ、医者まがいの仕事をする上での芸名のようなものだ

今日は久しぶりに客…というか、元患者というべきかな?がやってきた

 

元患者の名前はマルゼンスキー、前世の祖父である

今生では何の因果か、年下の女性になっているのは悪い冗談であってほしかったが、現実として目の前にあるのだ、受け入れる他あるまい

彼女は中央トレセンの生徒…らしいが、脚部不安を抱えていた

以前に治療した生徒から話を聞いてここに辿り着き、治療を受け

治療した時点でも中々に有名な選手となっていたらしい

らしい、としているのは私がレースを見ていないからだ

尤も、見る必要もない程度には彼女の速さは見たというのもあるが

ウマ娘の患者は少なくない、知り合いを応援し始めたらキリがない、というのと…

まぁ、贔屓をしてしまいそうだからだ

所詮は若造の私に自重や忍耐、割り切りというものは完全には身についていないと自覚しての判断である

 

話を戻すと、マルゼンスキーは完治して以降も定期的に検査を受けに来ているのだ

生まれつき脚部に僅かではあるが変形があったそうで、それが原因で全力疾走が難しかった

が、私の診察で判明したのはもう少し違うモノだった

脚部の変形を無意識に庇う動きを長年続けていた結果、骨格に歪みが出ていた

これによって関節の可動範囲が狭まっていたのが一つ

そして、その狭まった可動範囲ですら柔らかくしなやかに動かせる脚だったために、負荷が大きくなっていた、これが二つ目

最後に、彼女の天性の素質とも言うべきものだが…

優れた心肺機能と、それを十全に発揮して稼働する筋肉

例えるならば、シャーシだけは強度に不安があるが、エンジンやタイヤ等は抜群に性能が良いレーシングカーのような状態だったのが彼女だ

 

機能として全力疾走のトップスピード、加速性能にリミッターが掛かっていたから出来なかった

そして、自身の脚部が全力に耐えられるかの不安が原因で全力疾走出来なかった

この二重の意味で走れなかった彼女は、それでも恐ろしく速かった

その彼女が治療を受けた結果は恐ろしいものだった

まず、最高速度の上昇、加速性能の上昇、そして最高速度の維持性能の上昇である

コースを走って計測した結果が、レースではないし環境の差もあるとしても、タイムだけなら芝2000のワールドレコードに迫っていた、と聞けばヤバさも理解できるだろう

そして、此方は副次的な結果だが、距離適性が恐ろしく伸びた

ざっくり言うなら、燃費改善とより繊細なスタミナ管理の実現

そして、長距離から短距離まで問題なく全力稼働可能な肉体として仕上がってしまった…

従来のペースでも十分な速さだというのに、少なくとも芝3000程度ならペースダウンすらおこさずに走り切れてしまった

まぁ、治療後の経過観察として走らせたら延々走りぬいてしまっただけなのだが

 

この時彼女の出自も関係する事でちょっとあって…まぁ、自重を投げ捨てた事をやらかしたんだが…

この結果を受けて、マルゼンスキーは私を信頼するようになった

それはいい

いや、仮にも医者と患者のような関係なのだからある程度は信頼された方がいいのは間違いないのだ

間違いないのだが、信頼が重たい気がする

あとなんか距離が近い

週一の検査もそろそろ必要ないだろう、と伝えてみたら

出来れば脚の状態チェックとして継続してほしい、それとも私が来るのは迷惑だろうか、と返された

私も健全な男性である以上、見目麗しい女性を好んで遠ざける気も無い

なので、キチンと予約を入れて、来院前に連絡をしなさいと告げて話を切った

切ったつもりだったんだが、であれば連絡が取れた方がいいから、と個人の端末を把握されたのは…いや、まぁいいか

四六時中連絡が飛んでくる訳でもない、あくまで連絡用なのだろう

 

さて、長々と書き散らかしたが…こんなモノでいいか

明日は平穏な一日だと良いのだが

 

 

 

七日目

 

 

平穏を願う事の虚しさよ

今日という一日を振り返って、どうしてこうなったと言いたい

普段通りに午前五時辺りで起床し、日課の散歩に出た

近所の路地裏やビルの隙間のような場所を見回りを兼ねて歩き回る

案外、妙な奴が居たりするのでやらない訳にもいかない

何故なら、そういうのに限って私目当てのヤツだったりするからだ

ま、偶にしか出会う事は無いのだが

見回りを兼ねた散歩も終わり、塒兼診療所に戻ると何かがいた

近寄ってみれば、見覚えのないウマ娘であることが分かったが、何やら様子がおかしかったので運び込むことにした

思えば此処で警察なりに連絡していたらまた違ったのかもしれない

 

運び込んで軽く調べたが外傷は無し

顔色や皮膚の状態から栄養失調が疑われたので検査、特段問題は無さそうなので栄養点滴で様子を見る

二時間程で目を覚ましたので色々と聞いてみたのだが、割と面倒な事が分かった

 

彼女は、前世の私を受け入れたウマ娘のようなのだ

何故断定できないか、というと…私自身が魂を保持しているのに目の前のウマ娘には、断片的ながら私の魂、というか記憶と能力が受け継がれている

だが問題は名前を受け継いでいないと言う事だ

ウマ娘は名前を引き継いだ存在とそうでない存在では、明らかに上限と下限に差がある

これは前世から自意識を引き継いでいる私の主観的な判断でしかないが、事実であると考えている

無論、名前を引き継いでいないウマ娘であっても能力的には成長してしまえばG1制覇も可能だろう

だが、前世で遣り合った連中の中でも一際速かった連中の名前を持ったウマ娘は…

モノが違う、所謂天才のような存在として確認出来ている

ま、そこまで数を確認出来てはいないのだが…確認出来た連中が揃いも揃って、とくればなぁ

幸いというかなんというか、直接知り合いにはなっていないので此処に突撃してくるものは殆ど居ない

さておき、何故前世の私と繋がりがあるのかと判断したかだが…感覚的なモノになる

目を覚ましたこの子の目を見て、直感的に私だと感じたのだ

だが困ったことに、この子は記憶喪失だと思われる

仕方なしに警察へ連絡を入れて調べてもらったのだが…

該当者無し、捜索願も出ていない

つまり、身寄りも記憶も手掛かりすらも無いウマ娘という事になる

困ったが…彼女に聞いてみた

どうしたいか、と

 

此処に、私と一緒に居る、と言い出したのは…まぁ、何となく理解できる話だ

色々とあやふやな中で、彼女なりに私とのつながりを感じたのだろう

彼女に名前が無いのも不便だろう、と名前候補を幾つか提示した結果

彼女の名前はショウセイで登録される事になった

引き続き警察には事件性が無いかも含めて調査してもらう事になったが…

まぁ、友人に丸投げである

こうして身元引受人として、仮にではあるが保護者として

ショウセイとの暮らしを始める事になった訳だ

一日で過ごすには随分と内容が濃いが、取り急ぎ着替えや生活用品も揃えなければならない

連れだって買い物に行き、女性の買い物の長さというモノを実感する羽目になったのは御愛嬌という事にしておこう

だが、風呂と寝床に潜り込んできたのは矯正しなければなるまい

記憶喪失に関りがあるかもしれないので、無下に出来ないとはいえ…

年頃の女性であるのだ、何としても矯正しなければ

今、コレを書いている横で安心して眠るショウセイを見ながら

明日の私が強い意志で矯正することを期待して眠ろうと思う

 

これもカミサマとやらの仕業ならどうにかして一発殴りたいものだ




読みにくいな…

ハイライトグッバイは

  • 居る訳ないだろ!
  • 2019産駒の一頭です
  • 2020産駒の一頭です
  • ファインモーションが産んでくれました

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