ヒト>ウマ>ヒト   作:ゼン◯ロブロイ

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ちょっとした落書きをしたくなった
仕事のストレスを発散したかった
今は反省している


まぁ、そんな感じ


閑話・ワンシーン集

 生徒会

 

 

 

 これが…王を守るために作られた三本のベルト…その製品版初期ロットか。

 まさか、編入生君と非常勤の保険医が関係者だったとは、な。こんな物を受け取っては賄賂のようだが、あくまで特撮同好会への寄贈であり、問題がないか我々が先んじてチェックしているというていだな。

 ん? どうしたブライアン。手紙が入っていた? どれ、読んでみようじゃないか。

 

 『皇帝がカイザのベルトで灰に成る』

 

 ! なるほど、皇帝とカイザ、カイザーを掛けて、更には灰とハイ…つまり高揚する事と装着者が灰になっていた事を掛けているのか…大したものだ。実際に私たちは三本のベルトを前にして高揚しているからな…。

 

 ところでエアグルーヴ、暫くは来客や訪問者の予定は無かった筈だな? うん、そうか。つまり今なら出来るという事だな、装着から変身ポーズまでを…!

 あっ、こらブライアン! 早い者勝ちとかいって取るんじゃない! むっ? エアグルーヴ! 君もか!

 …まぁいい、私の手元には丁度χが、エアグルーヴはΔでブライアンはΦか…では、始めようか!

 

 (この後めちゃくちゃ変身ポーズキメた)

 

 

 

 

 

 

 ちくわ大明神

 

 

 

 神様仏様ちくわ大明神さま…どうかお助けを…

 具体的には隣でマッパで寝てるチャンネーへの対処法を授けてください…! なんなら三女神様にだって媚びちゃうよ俺⁉

 

 いやね? 今年はチームの面々もそろそろドリームシリーズ移籍を考えてレース選定してるし、ブライトは合宿明けにデビュー予定だしで時間の融通がききそうだったからさ? 合宿しようかって話になったのはいいんだよ。

 メジロに甘えてばっかりって訳にもいかないから、知人の伝手で民宿紹介してもらえたのもいい。 合宿入りする前に下調べって事で一泊二日で来たのも、まぁ普通だろ?

 

 それに同行したゼーンがニヤニヤしながらビールを勧めて来たのを疑わなかった俺が悪いのか…?

 

 酔っていたとはいえ、俺もノリノリで致しちゃったのは間違いなく事実なわけで…別に嫌だったとかじゃないんだが…、こう、段取りっていうかさぁ?

 あるじゃん? 男としてはさぁ、そういうの。 まぁ、チームの子達の圧とか、オハナさんからの圧とかもあるけどさ。

 俺だって木石じゃあるまいし、そういう感情を向けられてるのくらいわかるっつーの。 あのクソボケじゃあるまいし。

 けどなぁ、こうなったら腹括って話すしかねぇか…。

 

 そういうわけで、色々覚悟とかしたんで脇腹つつくのやめてもらってもいいかな?

 え? 妻妾同衾? ちょっとまって、なんでそういう話に…、え、オハナさんも同意してる? みんな抱えるくらいの甲斐性を見せろ?

 いや、法的にはセーフっつっても、アメリカのヒーローなんだぞオマエ!? そんな相手捕まえてそれは…、え?

 

 待って、なんでメジロ組まで…アッー!!!

 

 

 

 

 

 ハイ、ミンナトシアワセニナルヨウガンバリマス

 

 

 

 

 

 隊長さんのじじょう

 

 

 

 最近の殿下は姉君に似て来られた。 見た目や仕草という事ではなく、空気というか…目の色というか…?

 最近まではしっくりくる答えが分からなかったのですが、今なら理解出来ます。

 今の殿下は、出奔(陛下承認済み・定期連絡有り・護衛世話役付き)された姉君と同じ眼を…空気を纏っておられます。 即ち、色恋を知った女のそれを。

 不思議というか、不可解ではありますが。 我々が認識している限り外部の異性と接触してはいません。 無論、買い物や日常生活での出来事も把握しておりますので、内部…つまり、学園での接触かとも考えたのですが、エアシャカール様を筆頭に同性でもないようです。

 無論、学園内部に男性が居ない訳ではありませんが、そちらも我々は把握しております。 ですので、直接接触を持った相手ではないと推測されますが…では一体誰なのか、これがわからないのです。

 

 さて、話は変わります…私は現在、お付き合いをしたい、してほしい相手がいます。

 この国に来て出会った、普段は飄々としていて、破廉恥な言動を取り、好みの女性とみれば即口説く。

 私の一番嫌いなタイプであり、修羅場・鉄火場にあっては酷く頼りになる男性。 いざと云う時憎たらしいほど頼れる男。

 

 彼との出会いは最低最悪だと思ったものですが、今となってはアレはアレで良い思い出だといえてしまうのは…惚れた弱み、というものでしょうか?

 最初の時こそ私を口説いて来たのですが、私からグイグイ行くと逃げてしまうのが不思議です。 まぁ、逃がさない方法は覚えましたから問題ありませんけど。

 彼が妹の様に可愛がっているカオリ? さんとも共同戦線をはっていますので、時間の問題でしょう。 先日の麻雀で徹底的にムシりましたし、約束もしましたからね。

 

 ですが、あの時の写真を見せて休日をどう過ごしたかを殿下に説明した時の反応は…。

 さて、どちらが殿下の狙いなのか。 我々の援護が必要な場面が来るのか。 彼のナンパ癖は矯正できるのか。

 考えることは尽きませんね…。 ま、今はシフトの見直しを急ぎましょうか。 殿下が望まれた事を望まれたように成し遂げる、その準備ですし。

 

 

 

 

 

 おじさまとねこ

 

 

 

 いやぁ、商店街の知り合いに頼まれたのを二つ返事で引き受けたの、ちょーっと後悔しそうだわ。 アタシってば自分で言うのも何だけど、猫大好きだからさぁ…。

 猫カフェの一日アルバイトを引き受けたのはいいんですけど、お客さんと戯れる猫チャンを眺めるだけって結構つらいわ~…いや、アタシにも寄ってきてくれてるからそれはそれでいいんだけどね?

 問題が一つというか、ねぇ? 正直に言うと目の前の現実を直視できないというか…。

 

 学園の黒沼トレーナーさんと南坂トレーナー、あと近くの喫茶店のマスターさんにその御友達と思われる男性二人で連れだって来店したんだけどさ。

 平均身長が180センチ超えてる成人男性五人の集団とか怖いよ?

 あと南坂トレーナーとお友達と思われる二人はまぁ、いいのよ? 優男風のトレーナーさんとイケメンだけど愛嬌っていうか、剽軽というかなヒト達は、うん。 たまに来るような客層だと思うし。 なんかトンガッタ髪型に派手なサングラスをつけたお兄さんも、ギリギリありだとは思うの。

 でも、どう考えてもダブルのスーツ着て夜の街を歩いてそうな身長二メートルコンビは何なの!? 百歩譲って黒沼トレーナーさんはあれで結構穏やかな人だってのは知ってるけど…!

 

 それでも二メートルコンビに猫チャン達が一目散に駆け寄っていくのは何かの間違いか木天蓼でも仕込んでるのかと疑いたくなる光景なんですけどぉ!?

 

 とと、いけないいけない…今は仕事中なんだから…!

 

 

 「ほーれ海ちゃんよぅ、こないだは俺を見捨てやがって…! 猫ちゃん追加じゃあ!」

 「やっ、やめっ! アッー‼」

 「…南坂、この子は人に慣れているし物おじしない。 抱いてやれ。」

 「黒沼先輩…詳しいんですね、や、ありがたいですけど…うわ、可愛いなぁ。」

 「やれやれ騒がしい奴らめ、オマエラも俺を見習って文化的にだなぁ?」

 

 

 あの人たちの接客、アタシがやんなきゃなの…? やんなきゃだよねぇ…。

 えっと、イラッシャイマセー。 あ、はい。 180分おやつ・ドリンク付きコースですねー、かしこまりー。

 え? エプロンが似合う、って…トレーナーさんや、アタシみたいな地味ーな子のエプロンに喜んでちゃだめですよーっと。 じゃ、猫チャンのおやつとドリンク用意してきますねー。

 

 

 うわはずい、アタシ赤くなってるわ…熱いったらないじゃん。 てゆーかほら、社交辞令なんだし何照れてんのよネイチャさん! くぅ~、うにゃああああああ…。

 

 

 

 

 カオリちゃんのゆううつ

 

 

 

 あたしは間違いなく幸運だ。

 憧れたティアラの一冠、桜花賞を取れたのだから。

 

 あたしは不幸だ。

 京都ステークスでレース中に複雑骨折してしまったのだから。

 

 あたしは幸運だ。

 死んでいても可笑しくなかった状況から生還したのだから。

 

 あたしは不幸だ。

 もう、レースを走れないのだから。

 

 

 兄貴は警察官で、その友人の探偵やボディガード、よくわからない何でも屋みたいな奴、色んな人達に可愛がられた。

 事故の後も、軽く走るくらいなら問題ないくらいに回復出来たあたしは、レースを走れないのに、それでもトレセンに在籍している。

 高等部で卒業も近い、てのもある。 サポート課に移って色々試してる、てのもある。

 けど、一番大きいのは…兄貴達のおかげで、せい、かな。

 

 兄貴達はアタシの事をカオリと呼ぶ。 あの女好きの大馬鹿が言い始めたあだ名がみんなにうつってしまった時は思い切り尻を蹴っ飛ばしたものだ。

 今となっては、レースで結果が出なくてむしゃくしゃしてたあたしのガス抜きも兼ねてたのは知ってる。 あたしにべったりな兄貴に心配かけたくなくて、誤魔化してたのに。

 そんなもんしるか、とずけずけと言うあのバカがカオリカオリと何度も呼ぶから…もう、そう呼ばれないと落ち着かなくなってしまった。 これは責任取らせないとだめだよね?

 そんな女好きの馬鹿は、「高校生とかガキじゃねーか、色気づくなんて3年はえーよベロベロバー!」なんて言いながら逃げて行ったが。 勿論追いかけてって蹴っ飛ばしたが。

 

 そんなバカが、アタシが怪我をしたレースでコースに飛び込んできて、アタシを受け止めてなきゃ…或いはここに居なかったかもしれない。

 そんなバカと兄貴が、知り合いの医者に頭を下げて引っ張って来てくれなきゃ、アタシは歩けなかったかもしれない。

 足が砕けた痛みに意識が遠のく時見た、泣きそうな、辛そうなバカの表情はらしくないから…もう見たくないな、なんて考えながら気絶したのを、誰も知らない。

 

 ま、つらつらと考えたところで答えなんてもう出てるんだけどさ。

 あたしは…アイツにカオリって呼ばれるのが好きなんだ。

 アタシはアイツの笑顔が好きなんだ。

 あたしはアイツと馬鹿やるのが、嫌いじゃないんだ。

 アタシはアイツがほかのオンナを見るのが嫌なんだ。

 

 だから、これはケジメ。

 卒業したら、ワンダーパヒューム(学園に名前を)置いていく。

 アイツ、馬鹿でスケベだけど変な女にはモテルから…兄貴達にも協力してもらって、捕まえなきゃね?

 だって、あたしをカオリ(アタシ)だって言ったのはアイツなんだから。

 治療をしてくれたお医者さんも、「あのバカを捕まえるんなら手伝うよ?」って言ってくれてたし、最悪他の人が居ても、アタシはウマ娘だからセーフ。 まぁ、あんまり気分は良くないけどね。

 

 さて、どうやって勝ち筋を掴もうかな?

 

 

 

 

 

 偶然? 必然? 運命?何時かの明日に繋がる今日

 

 

 

 

 いや~、評判通りの美味しいラーメン屋さんだったね、シャカール♪

 

 「アー…まぁ、ウマかったな。」

 

 ? どうしたの、シャカール。 奥歯にキクラゲが詰まったみたいな顔してるよ? 大丈夫? 爪楊枝いる?

 

 「どんなツラだよ、そりゃ。 さっきの店じゃ聞かなかったが、隣に座ってた男は恋人かなんかか?」

 

 いいえ? (現実では)初対面だし(現時点では)名前も知らない人よ?

 

 「は? いやマテマテ、待とうか。 いいか、順を追って質問するから答えろ。」

 

 突然変なシャカール。 まぁ、いいけど。 それで、質問て?

 

 「あー…店に入って目があった瞬間、自然に空いてるテーブルじゃなくてカウンターに向かったよな? 相手も当然のように椅子を引いてくれたわけだが。」

 

 そうね、紳士的な対応だったと思うなぁ♪ メニューも差し出してくれたし、気が利くよね~♪

 

 「違うそうじゃねぇ…いや、いい。 次に、隣の男とは特に会話はしなかったし目線も併せてなかったが、普通にオレラの分が来るまで待ってたよな、あの男。」

 

 うん、のびちゃうから先に食べればいいのに、一緒に食べたかったのかな? 可愛いよね!

 

 「なんでそういう感想になる…ええい、次だ。 殿下サマが何も言わないし素振りも見せてないのにタイミングどんぴしゃで辛子高菜や紅ショウガ、胡麻に胡椒に替え玉にトッピングの煮卵の追加までやらせてたよな?」

 

 あっ、やらせてたなんてひどーい! アレは彼が気を利かせてくれただけだもん! そんな意地悪な言い方すると替玉券上げないよ?

 

 「いや、別にいらねーし…ハァ…。 じゃあ最後に、食べ終わった殿下サマの口元を自然に紙ナプキンで拭って、伝票を取るついでに殿下サマの手の甲に口付けしていった相手とは初対面で名前も知らないヤツだッつーんだな?」

 

 だからそう言ってるじゃない、疑り深いんだからもー。 あ、でもでも、誰にでもあんな真似を許すわけじゃないよ? 彼だから、彼だけに許してるんだからね?

 

 「お、おう。 ハァ、まったくもって意味が分からねぇが、SPが動いた様子もねーし、オレが気にしてもしょうがねぇか。」

 

 フフッ、そうやって心配してくれるシャカールの優しいところ、好きよ?

 

 「チッ、揶揄うんじゃねーよ。 問題ないならいいさ。 早いトコ帰ろうぜ、門限も近いしよ。」

 

 そうね、帰りましょう。

 

 

 

 またね、名乗ってもくれないつれない旦那様。 次はちゃーんと、今のお名前聞かせてね♪

 

 

 

 

 

 

 玩具? 否! 教材であるッ!!

 

 

 

 VRウマレーター、ですか?

 

 「うむっ! 近年発表されたVRマシン、そのウマ娘対応型だッ!」

 

 あの~、理事長、これって相当お高いモノだったと思うんですが…? またポケットマネーで購入したとか…言いませんよね?

 

 「否定ッ! これは技術検証段階で試作されたモノを改修したモノだッ! 開発側からのご厚意で寄贈されたッ!」

 

 えぇっ!? こ、これフルセットを寄贈、ですか…? あの、端末ポッド18基拡張済みを4セット設置されてるのが、全部ですか?

 

 「うむっ! 更にさらに、特撮同好会にも別口でワンセット寄贈されたッ! 世界各国のレース場の再現も可能な筐体であるから、教育に役立てて欲しいとの事だッ!」

 

 あのぅ、それ、本当に寄贈なんですか? 実は何か裏があるとか…?

 

 「御心配は尤もですが、杞憂にすみそうですよ。 寄贈と設置に関する手続きは私が請け負いましたが、何も問題はありませんでした。」

 

 あら、樫本さん…貴女が言うなら間違いないですね! 安心しました!

 

 「衝撃! たづな! 私への信用が低くはないだろうか!?」

 

 理事長の日頃の行いを考えれば妥当では?

 

 「順当な判断かと。 私は仕様書と説明書を特撮同好会に届けてきますので、理事長のおもりはおねがいします。」

 

 はい、任されました♪ それでは理事長、使用許可やコマ割り等も含めて詰めましょうか。 お仕事の時間ですよ~♪

 

 「ちょっ、たづっ…ぬわーーー!」

 




まぁ、短いけど…うん、許して?

そろそろ掲示板また書きたいなぁ…
時間が欲しい

次の掲示板は…

  • 競走馬じゃろ
  • ウマ娘さね
  • トレセン学園やな
  • ジョッキー回ですぞ

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