ヒト>ウマ>ヒト 作:ゼン◯ロブロイ
ライス騎手 馬渡場平
サイト騎手 弓引鉄喜(架空騎手)
司会の名もなき記者
UAとお気に入り、評価に色がついて震える
ウマ娘人気やべー…
はい、今回はアイアンサイト号と縁深い皆様にお越しいただき、大変感謝しております。
竹川「いやぁー、あの妖怪の思い出話ならねぇ?」(以下竹
馬渡場「ですよねぇ、ライスん時は世話になりましたけど、色々言ってもいいならそりゃきますよ」(以下馬
弓引「僕、今は騎手引退して厩務員やってんですけど?いや、アイアンサイトの主戦でしたし?一度たりとも屋根は譲りませんでしたけどね?」(以下弓
牧場側にオファー出したら快く送り出されてましたよね?
弓「いやまぁ、そうですけどね…あーもう、サイトの話でしょ、サイトの」
ですね、では早速ですがお話をお願いします
竹「アイアンサイトは初めて見た時から気にはなってたんですよねぇ、実は」
馬「あ、俺もそうですよ。だって距離も適正も脚質まで自由自在とか、興味もたないジョッキーは居ないでしょ」
竹「だよねぇ、僕もアイアンサイトが何処まで力を発揮できるのか気になったもん」
馬「んで、実際どうなのよ、アイアンサイトが一番得意だったのって」
弓「いや…十年以上コンビ組んでましたけど、未だにアイツのベストが解らないんですよね…」
ダート短距離ではいくつかのレースレコードを、芝では有馬でワールドレコード叩き出しましたからね…2分29秒3、普通に10歳超えた馬に出せる訳ないんですがねぇ…
アイアンサイトが保持していたレコードはレースレコード・コースレコード合わせて全距離にありましたからね、判断しようがないでしょうね
ところでお二人のお手馬だったサイレンススズカとライスシャワーはアイアンサイトと大変に仲が良い、というのは周知の事実ではありますが、実際にはどれぐらい仲が良かったんですか?
竹「スズカはもう、見つけたら一目散に行くくらいには。僕より好かれてたと思いますよ(半ギレ」
馬「ライスシャワーもそうだね、兎に角べったり甘えてましたよ。俺が呼びに行ってもゴネるくらい好かれてました(半ギレ」
ま、まぁまぁ…馬に嫉妬しても仕方ないでしょう?一応ある意味で命の恩人?恩馬?になるわけですし。
馬「…まぁ、あの宝塚はもうね、走る前に様子がおかしい気がしてたんですけどね。走り出したらヤバいってなって…正直、アイアンサイトがあそこで支えなかったら、派手に転倒して、下手したら俺もライスシャワーも死んでたかもしれないですね。」
竹「僕の方は逆に、テキも僕もスズカが今までにない仕上がりで、絶好調だって確信してましたから…。もうね、一人旅で盾を持って帰ると確信してまたがってたんですよ、あのレース。」
(一口水を含み、深いため息)
竹「自信を持って最高のスタートを決めたと言えるし、今でも自信を持って乗れてたと言える展開だったんですよ。それにピッタリ付けて来たアイアンサイトに、嫌な汗が止まりませんでしたよ。でもね、僕とスズカなら逃げきれる、走り切れると思ってたんです。なのに、突然体勢が崩れて…一瞬頭が真っ白になって、気づいたらアイアンサイトに支えられて外ラチで、スピードダウンしてました…」
弓「あの時は僕も驚いてましたよ。あの日はサイトが妙に前に行きたがってたんで、任せてたんです。ピッタリつけて、4角手前で行き成り左に崩れたサイレンススズカを見てアイアンサイトが一瞬で前に出てて…僕だって、気づいたら、って感じで。」
ゲートイン前にもアイアンサイトがサイレンススズカを見ていた、という話もありましたし、彼には何か解っていた…或いは、予感のようなものが働いていたのかもしれませんね。
馬「ま、妖怪ですしねぇ」
竹「妖怪だもんねぇ」
弓「妖怪言うなし」
ハハハ、テンプレのやり取りですね、ありがとうございます
怪我から復帰した彼らが海外遠征に出たのには何か理由が?
竹「僕らの方は元々アメリカ遠征を考えてましたからね、その流れで、ですかね。それ以上に、スズカの仕上がりが尋常じゃなかったんです。天皇賞(秋)の時も最高の仕上がりだと思ってましたが、怪我から復帰したスズカは、軽々とその時を超えてたんですよ。」
弓「調教でレコードタイムと同タイムだしちゃったんでしたっけ?」
竹「うん、レースとは状況も違うとはいえ、この仕上がりで引退は余りに惜しいってなってね。挑戦だけでも、というテキの願いが通った形かな。」
馬「アイアンサイトの妖怪っぷりで麻痺してますけど、サイレンススズカも大概おかしいですよね、殴り込んで重賞荒らしまわってG1かっさらって、トドメにブリーダーズカップ取って来るとか…ねぇ?」
竹「アイアンサイトみたいな連闘はしてないからセーフだし…(苦笑」
結果的に、アメリカから来たSSの血統がアメリカを制覇した、というのも向こうで大うけしたとか?
竹「サムライとタッグを組んで帰ってきた英雄、そんな記事まで書かれましたよ…いや、スズカの扱いは最高に良かったんでいいんですけどね。」
馬「流石は最速の機能美」
弓「流石は現代のレジェンド」
竹「君らこんな時ばっかり息ピッタリだなぁ?」
まぁまぁ、活躍と言えばライスシャワーもすさまじい活躍でしたよね?日本馬としては初の凱旋門賞制覇、復帰翌年の97年から遠征に入り、此方も片っ端から重賞をかっさらって、堂々の勝利でしたからねぇ…
馬「あー、まぁ、ライスシャワーも怪我から復帰して国内で一戦して手ごたえを感じましたからね。正直に言えば、怪我をする前より強くなったと思いましたよ。」
竹「適正距離が4000じゃないかって言われてたからって、実際に4000走らせて勝ってきた辺り半端ないよねぇ。流石は仕事人と黒い刺客。」
弓「というか遠征にアイアンサイト連れてくからこっちは大変だったんですけど???お二人ともその辺解ってます???」
竹「うっせ、両方の遠征で芝ダート障害全部走ってかっさらった妖怪の主戦の癖に心が狭いぞー(笑」
馬「そうだそうだー、俺らの活躍が霞みそうなくらい暴れた妖怪の主戦が何言ってんだー(笑」
弓「だから妖怪って…いやでも箇条書きにしたら妖怪としか思えないもんなぁ…」
アイアンサイトの味方が居ないようですね(笑
さて、そんなアイアンサイトですけど、お三方はどんな印象ですか?
弓「相棒、兄弟、半身…ありきたりで陳腐な言い方ですけど、コレ以上はないかなって思いますね。」
竹「恩馬で強敵で、尊敬出来る相手ですかねぇ。」
馬「同じく、ただまぁ、それはそれとして…」
それとして?
竹・馬「大っ嫌いですね。」
弓(爆笑中)
えぇ…そりゃまた、何でです?
竹「僕よりスズカに好かれてるのと。」
馬「俺よりライスに好かれてるのと。」
竹・馬「現役中に一度も乗せてくれなかったからだね(だな)。」
最後は騎手としての御意見としておきましょうか…
しかし、現役中に、とは?
竹「アイアンサイトが引退してから、一日だけ乗せてもらったことがあるんだ。」
馬「あ、遊鷹さんもですか?俺もそうなんですよねぇ。」
弓「お二人とも女房に隠れて浮気相手に会いに来るみたいな感じでコソコソきましたもんね。」
竹「鉄喜君、それは内緒にしてくれよ…ま、それはともかくだ。ディープの主戦で忙しかったけど、何とかスケジュールが空いてね…ディープ共々お邪魔したんだよね。」
弓「いきなり並走相手を頼むよって言いだした時は頭ぶつけたのかなって思いましたけどね。」
竹「酷いなぁ、ちゃんと牧場長には話し通してOK出たからなのに。で、そこで初めてアイアンサイトの鞍上に座ったんだけど…いやぁ、彼は凄いね。引退しても調教は続けてたみたいだけど、現役と遜色ない体躯を維持していただけじゃあない。僕が思うように、イメージ通りに走ったんだ。正直震えたよ、彼が現役で、僕がディープの主戦じゃなけりゃ、何が何でも屋根にしがみついたと思う。」
馬「最上級の誉め言葉っすねぇ…俺も同じ感想でしたけど。」
弓「サイトが褒められるのは嬉しいんですけど、お二人とも目が怖いですよ?」
竹「思う所はたくさんあるからね。ま、それは後で良いとして…僕は一日使って、ディープと僕で目指すべき騎乗をディープに見せたんだ。最初は僕がアイアンサイトに乗って、後は僕がディープに乗って。あれが無ければディープは無敗を貫けなかったと思いますよ。」
馬「俺の時はライスの初年度産駒でもあるローズを連れて行ったんですよね、どうしてもってテキに言われて。」
弓「え、でも平さんノリノリでお前のトーチャンと遣り合ってたライバルで恩馬だからなーって言ってましたよね?」
なんか愉快な風景になってたようですねぇ…
それで、ライスシャワー産駒というと、あの?
馬「クイーンオブドナウとの子ですね。ローズブーケは。」
血統がロマン溢れてますよねぇ…
ライスシャワーにはマルゼンスキーの血が、クイーンオブドナウにはミスターシービー、トウショウボーイの血が…
竹「テスコボーイの血が出れば短距離マイルで結果を出しそうな感じですよね。」
弓「でも、巧くライスシャワー側の血も出れば中距離まで伸びるかもしれませんから…ホント、走るまでわからないとはいえ、楽しみな血統になりそうですよ。」
馬「ローズは今年デビュー予定ですけどね、1700から2200くらいが適正じゃないか、ってテキは見てましたね。俺はコイツ、もっと走ると思うんですけど…」
牝馬ですが、走りに期待が持てると?
馬「牝馬で小柄ですけど、ローズは強くなりますよ。それにね…アイアンサイトに並走してもらった時なんですけど、負けん気が強いローズが、平然と走り続けるアイアンサイトについて行ってしまってね、一回だけなんだけど、3200を走れちゃったんだよね。」
竹「身体が出来上がってない子に何やらせてんの(真顔」
弓「いやいや、そこは僕が補足させてもらいますけど、当然ですが全力じゃないですからね?6割くらいで走らせてたんですけど、気持ちよさそうに、軽快に走っちゃったんですよ。しかも余裕たっぷりに。」
竹「は?え、それ何時の話だい?」
馬「今年の4月ですよ。夏にデビュー予定してますから、仕上げを兼ねて、だったんですけど…早熟なのか、それともまだ伸びしろがあるのかは未知数ですけど、新馬の中じゃ頭一つ二つ抜けてる、と思いますよ」
自信満々といった感じですね
弓「自信満々になるのもわかる仕上がりでしたよ。クラシックに今から殴り込んでも勝負になるくらいには、ですが。」
馬「は?ローズならクラシックに今から行っても勝つし?まだまだ伸びるから牝馬でもクラシック三冠だって狙えるし?」
竹「そこまで言い切る程、か…いやぁ、僕も楽しみになってきたなぁ。是非とも乗ってみたいよ。」
馬「遊鷹さんはディープがいるでしょ!シッシッ!」
弓「過保護な兄か父親みたいになってますよ。(笑」
盛り上がってますが、そろそろアイアンサイト関連の話にもどりましょ?
長い現役の間に付いた数々の二つ名は既に愛称のようになってますが…
妖怪、ブロンズコレクター、シルバーコレクター、重賞の破壊者、最強のかませ、バケモノ、最強おじいちゃん…ホント、いろんな名前が付きましたね。
弓「基本、妖怪扱いですもんね。掲示板とかだとテンプレですし。」
竹「何処の話にも絡んできて、やっぱアイツバケモンだわって結論出されてるのは笑うよね。遣り合ってた側からすると冗談にもならないけど。」
馬「あー、それね。どこからカッとんでくるかわからないし、絶対油断出来ないしでねぇ…いや、充実してたし、間違いなく良い経験だったんだけどね?」
弓「こっちは背中にしがみつくだけでも大変だったんですけどね?サイトのヤツはG1だと気合の入りが違ったんで、その辺も理解してたっぽいですし。」
竹「あぁ、わかる!G1でかち合った時は何度か食われるかって思ったもん。」
馬「サラブレッドに対するコメントじゃないですけど、分かりますよ。春天では勝てましたけど、仕上がり切ったライスに負けず劣らずの迫力でしたし。」
弓「あの春天では猛獣二頭とか言われてましたからね、僕ら。」
竹「その猛獣に追いかけまわされた僕に何かないの?君たち。」
馬「差し切って勝っちゃってごめんね☆(笑」
弓「追い込んで二馬身差付けちゃってすみませんでした(笑」
竹「お前ら(苦笑」
こう言っては何ですけど、記録を阻んだ側、阻まれた側なのに仲がいいですね
竹「そりゃ、悔しいですし自分の不甲斐なさも感じましたよ?でも恨みつらみは違うでしょ。あそこまで仕上げて来た陣営を褒めるべきだと思います。」
馬「遊鷹さんがこんなんだから、俺達も毒気がぬかれたっていうか、うん、尊敬できるジョッキーだなって。だから勝っても負けても、それはそれとして考えられるようになりましたね。」
弓「僕は元々、自分以外のジョッキーは尊敬すべきだと考えてましたからね、嫌われてたなら兎も角、そうじゃないなら嫌う理由なんて無いですよ。」
案外とサッパリした関係だったんですね…それでは、皆さんとアイアンサイトの思い出というか、エピソードがあればお聞かせください。
馬「あ、じゃあ俺からいこうか。ローズ連れてった時の話なんだけどさ?アイアンサイトと走ってて気に入ったのか懐いたのか、やけにすり寄ってたんだわ。んで、こんなに可愛いウチのローズに好かれてるアイアンサイトに恨み言の一つも言ってやろうかと思ったらさ、死んだ魚のような眼をしてたんだよね…アレなんなの?ウチのお姫様じゃ不満かね?」
弓「あ、それはですね、ファインモーションに種付けしてからそうなるようになったんですよね。有難い事に種付けの話は結構来てたんで、サイトも種付けするまでは嬉しそうというか、楽しそうというか?まぁ、そんな感じなんですけど、終わったら目からハイライトが消えるというか、さっき言われてたような死んだ魚の眼みたいになるんですよね。」
竹「そりゃまたどうしてだろうね?」
弓「サイトにとってはファインモーション以外に種付けしてしまうのはなんか、罪悪感?んー…あれですよ、浮気しちまった感?があるらしくて。暫くは落ち込んじゃうんですよね…」
竹「相変わらず人間臭いというか…面白い馬だねぇ(笑」
弓「あ、これが目が死んでいくサイトの動画です(スマホで動画再生)」
竹・馬(爆笑中)
弓「見せた僕が言うのもなんですけど、笑いすぎじゃないですかね?」
竹「いや、これは笑うでしょ…目は口程に物を言うと言っても、ここまで雄弁なのは珍しいというか、ねぇ?」
馬「ですね、表情がほぼほぼ変わってないのに眼だけがすーっと変わっていくのがもうね…」
流石は中の人が居ると言われるアイアンサイトですね(笑
竹「確かに人間臭いというか、同年代の人間と一緒にいるような感じもしますよね、彼に関しては。」
弓「サイトは賢さも人間並みですからね…あいつ、調教の時も関係者以外が居たら不機嫌になってましたし、僕以外が乗ろうとすると一回は拒否してたんですよね…今はそんな事なくて少し寂しいような気もしますけど。」
馬「鉄喜君も子離れできない父親みたいになってるじゃないか(笑」
弓「僕は良いんですよ、相棒で兄弟分で半身なんですから。あ、そういえば…ローズブーケで思い出したんですけど、サイトって気に入った相手には適正とかを教えてるっぽいんですよね。」
竹・馬「は??」
弓「教えてるっていうか…ほら、ローズブーケと一緒に3200流したじゃないですか、結果的にですけど。今までにも何度か似たような事してるんですけど、相手が走れない距離には絶対連れて行かないんですよ、アイツ。」
馬「え、マジ?それどれぐらい信用していいの?」
弓「ちょっとした縁でテイエムオーシャンと並走した時は2000で一回とまって、ゆっくり2400まで流した、といえば信用出来ます?」
竹「確か…1200で新馬戦勝利して、マイルから2000までは勝率が良かった、かな?」
馬「ちょっと調べるけど…1600から2000で11戦走って、5勝。二着が一回、三着が三回…掲示板外したのが二回、ですね。」
竹「数字として出てくると、信じたくなってしまうなぁ…今度はスズカの子を連れてくるよ、並走よろしくね?(真顔」
弓「いやあの、僕が決められる事じゃないんで…許可が下りないとですね…?」
アイアンサイト伝説がまた一つ…彼の伝説は幾つ増えていくんですかねぇ…
と、そろそろお時間のようです。今回はこの辺でお開き、と言う事で。
また次回、よろしくお願いしますね。
竹「あ、はい。次はもうちょっとアイアンサイト関連でしゃべりますね(笑」
馬「じゃあ、俺も今回話せなかった事をしゃべります(笑」
弓「お疲れさまでした。次があれば…まぁ、しゃべっていい事はしゃべります、ハイ。」
次は…一体何を…
次、何書こうか悩んでたら殿下…つまりこれは
-
天井!
-
爆死!
-
単発!
-
十連!
-
そんな事より殿下出すんだよあくしろよ
-
イベ内容見てから書け♡
-
カレンとライスとウララ…あっ(察し