自称凡人が参戦する血界戦線!   作:『 』を応援するテト

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今回はオリジナルのお話です。


自称凡人、ケモミミが生えた??

ブラッドベリ総合病院の1件から数週間後、鍾離とツェッドはスティーブンからお遣いを頼まれ再び病院を訪れていた。

 

院内は今は落ち着いており鍾離は待合室でルシアナから書類を受け取っていた。前回の件でブラッドベリ総合病院が浮上している間はライブラのメンバーを速やかに治療の為に受け入れてもらえるようスティーブンからの打診があった為だった。

鍾離「では、確かに書類は受け取った」

ツェッド「早急なご訪問ですみません…」

ルシアナ「いや〜ミスタースティーブンは仕事熱心ですね、私も人の事は言えませんけども…」

鍾離「ルシアナ殿は医者として最善の仕事をしているさ」

ツェッド「僕はその場に居ませんでしたが話は伺って…コホッ」

鍾離「ツェッド…やはり休んでいた方が良かったんじゃないか?」

ツェッド「大丈夫です…」

ツェッドの顔は少し赤く染まっており見るからに風邪を引いている様だった。責任感の強いツェッドは風邪ぐらいで休む必要はないと思っていたので、本人が大丈夫と言うので鍾離も無理強いはできなかったのだ。だけども…

ルシアナ「まぁ!医者の前でそんな強がりするなんて…ホントは自分から申告して貰ってから診断したかったんだけど…」

ガシッ

ツェッド「…え?」

ツェッドは異界看護師に抱えられた。

ルシアナ「診察室まで直行で運んであげますね!」

そう言うと異界看護師がツェッドを抱えたまま診察室に移動し始めた。

テッテケテ〜

ツェッド「あのホントに大丈夫ッケホッ……ああ……」

鍾離「もう強がりをするな、熱もあるだろうし無理をするのは良くないぞ?俺はここで待っているから診てもらって来るといい、ルシアナ殿よろしく頼む」

ルシアナ「言われなくても任されましたよー!」

そう言いながらルシアナとツェッドは診察室に入っていった。

鍾離は待合室で待っていると患者の異界人の人達が咳き込んでいるのが多く見えた。

鍾離(……今日はやけに異界人が咳き込んだり具合が悪そうなのを見かけるな…)

それからしばらくするとルシアナが出てきた。

ルシアナ「とりあえず風邪引いてるみたいだから薬出しときますね〜」

鍾離「……ただの風邪か、それなら良かった」

ルシアナ「彼、ここに来るまで何とも無かったって言ってたけど最近流行ってる異界風邪にかかちゃったみたいね。一度もかかってないと問答無用でかかるけど薬飲んでれば数日で治るわよ、安静にしてればだけども」

ルシアナの後ろからマスクをつけたツェッドが出てきた。

ツェッド「ケホ……ご心配をおかけしました」

ルシアナ「じゃあ私は仕事に戻るわね!お大事に〜」

そういうとルシアナは待合室を出て行った。

鍾離「ではオフィスに戻ろう、キツイようなら言ってくれ」

ツェッド「…ホントにすみません」

こうして鍾離達はオフィスに戻ったがまさかこの流行っている風邪から大騒動になるとは思っていなかった…

 

ーーー翌日、レオナルドの部屋

レオ「ふぁ〜」

レオナルドはベッドから起き上がり顔を洗おうと洗面所に向かうと寝ぼけながら鏡を見た。

レオ「……ん?アレ…なんかまだ寝ぼけてんのかな…変なのが鏡に写ってるような…」

シャージャバジャバジャバ、ゴシゴシ。

レオ「………んんん!?」

ガシッ!!

レオナルドが鏡を掴み近くで見ると自分の頭に犬耳がついているのに気が付いた。

レオ「な、な、な…なんじゃこりゃああああああ!!!」

レオナルドは急いで着替えようとすると尻尾までついているのに今気が付いた。

レオ「………叫ぶの後にしよう…とりあえず…」

そうして大急ぎでライブラオフィスに向かった。

ドタタタタタタ、バダン!!

レオ「たッ大変なんすよ!!僕に犬耳尻尾が生えて…えッ!?」

オフィスに慌ただしく入ったレオナルドの目に飛び込んだのはメンバー全員に生えたケモミミ尻尾だった。

スティーブン「おはよう少年…やっぱり君もか…」

狐の耳と尻尾が生えたスティーブンが話しかけてきた。

レオ「えええェ…み、皆さんにも……生えてたんすか!?」

スティーブン「ああ…朝起きたらな…生えてた」

クラウス「うむ…」クマ耳尻尾

チェイン「私も…すごく違和感あるんだけど」狼耳尻尾

ザップ「朝スーザンに見られて爆笑された…誰得だよ…こんなん…」猿耳尻尾

鍾離「…」猫耳尻尾

ギルベルト「レオナルドさんこちらのニュースをご覧下さい」梟の尾羽

プツン

ニュースキャスター『今朝のHLでは異様な光景が広がっています!人類型、異界人型問わすケモミミ尻尾や羽、鱗が生えています!』

ニュースではHL中で人々にケモミミ尻尾が生えている様子を伝えていた。

レオ「…これって街中で広がってるて事スッよね」

鍾離「だが症状が出ていない者も居るんだ」

鍾離達はツェッドの水槽があるクラウスの温室に移動した。

ツェッド「…ケホッ皆さんどうしたんです?その耳と尻尾は…」

ツェッドは自分の水槽の中で水に浸かりながら喋っていた、具合はまだ悪そうだ。

レオ「アレ?ツェッドさんは耳と尻尾生えてないっすね、具合は悪そうだけど」

ツェッド「はい、僕は特に変化はありませんが……一体これはどういうことですか?ごほッ」

鍾離「先日ブラッドベリ総合病院に行った時異界人型の患者が妙に沢山咳き込んでいるのをみてな、もしやと思いルシアナ殿に連絡をしてみたらその患者達には耳と尻尾は生えていないそうだ。改めて検査をした所異界風邪菌の他に妙なウイルスも潜伏していたらしい。因みにツェッドにはウイルスは確認されていない、ただの異界風邪だけだ」

スティーブン「その異界風邪を引いてる患者達を経由して俺達にウイルスを感染させてる奴がいるようなんだ…」

レオ「これっ原因ウイルスなんすか!?」

クラウス「今の所症状としては我々には耳と尻尾が生えてその動物の特徴が少し出るだけの様だが感染経路にされた患者のウイルスがこれからどんな変異が起こるか分からない以上早急な原因究明が必要だ」

 

………獣化ウイルス発生から3日後

レオ「なかなか足取り掴めないっすね…」

ザップ「つか俺らは耳と尻尾生えただけだからな、一部のオタク共が狂喜乱舞してる以外何も害が無ぇ」

ザップは生えた猿の尻尾を器用に使い飲み物を取っていた。

チェイン「あんたは正真正銘の猿に進化出来たんだからそりゃ害は無いでしょうね、こっちはバランス取るのが大変よ」

ザップ「ああん!?クソメス犬も特に変わってないだろうが!」

ザップがチェインを捕まえようと絡んで来るのを飛んで回避しているとふとチェインは鍾離に眼が行った。

鍾離「……お茶が熱い…( ᐡ. ̫ .ᐡ )」

鍾離もソファでお茶を飲もうとしているがウイルスの影響で猫舌になっているのか直ぐに飲めずに猫耳がしゅんとしていた。

チェイン(鍾離の耳、しゅんとしてる…なんかかわいい)

レオ「まぁ確かに今はザップさんの言う通りですけども、でもなんか僕は色んな臭いが分かるようになって来たんだよなぁ…やっぱり怖いですよ…」

ツェッド「余り被害が少ないのは人類だけで街中は大騒ぎですよ、ニュースでは異界人型は元々ない器官が出来て体調不良になる人達が続出しているそうです」

ツェッドはすっかり具合が良くなっていた。

鍾離「ツェッドは風邪が治って良かったな」

ツェッド「はい。ルシアナ先生からもらった風邪薬が効きました」

レオ「でも何でツェッドさんだけはただの風邪だったンすか?」

鍾離「ルシアナ殿の話では異界型の者たちが罹った異界風邪のみがウイルスに変化するようなんだ」

ザップ「コイツは半魚人だからただの風邪で済んだって事か」

レオナルド達が話をしていると扉からスティーブンが電話をしながら入って来た。

スティーブン「__ああ、直ぐに向かう」

スティーブンが電話を切るとレオナルド達の方を見た。

スティーブン「揃ってるな?今クラウスが獣化ウイルスが酷くなった異界人と交戦中だ、至急現場に向かうぞ」

スティーブン達は車に乗り現場に急行した。

スティーブン「クラウス!!」

クラウス「スティーブンか!済まないが数が多いので応援を頼む」

スティーブン「聞いてた通りに酷い状況だな、異界人型が軒並み理性を失ってる…」

現場に到着したスティーブン達が見たのはゴリラの腕が生えてしまった異界人達や蛇のが混じった様な見た目になっている異界人など様々だが周囲にいる他の異界人達に向かって暴れている光景だった。だが暴れている中に人類は混ざっていない。

レオ「うわっ…何すかこれ…何で皆暴れて!?」

鍾離「あのウイルスが原因だろう…それにしても暴れているのは異界人だけなのが気になるな…」

スティーブン「調べるのは後だ鍾離、とりあえず今は鎮圧して拘束する!!」

スティーブン達は暴れる異形化した者達を制圧すべく戦闘を開始した。

ザップ「おらァーッ!!ええいッ!このッ!落ち着けッ!」

ツェッド「これ以上暴れるなら怪我をしますよ!!」

斗流の2人は血糸を使って暴れる者たちを拘束していく。

レオ「わわわわッ!!」

鍾離「ハァ!!」

鍾離はレオナルドに向かってくる暴徒を槍を使い下あごを狙って失神させ、スティーブンは片っ端から凍らせて行った。

 

戦闘開始から数時間、漸く事態は収束した。

クラウス「ふぅ…拘束完了だ」

スティーブン「はぁ…やっと終わった…怪我させずに拘束だけってのがまた疲れた」

ザップ「うぇ〜何か無性にバナナ食いてぇ…甘いもんが欲しい…」

ツェッド「本当の猿みたいな反応してますね…」

ザップ「うるへぇ魚類!」

ダニエル「ようライブラ御一行、ご苦労さん」

そこに現れたのはダニエル・ロウ警部補率いるHLDPの警官隊であった、ちなみに警部補にはダルメシアンの耳と尻尾があった。

レオ「ダニエル警部補……どうしてここに」

ダニエル「HLPDにも感染が広がっていたんでな、HLPDは異界人も多いから変異しちまった奴らを隔離するのに護送してたらお前らに先越されたって訳だ…全く何なんだこのとち狂ったウイルスはよ…」

レオ「そ、そうですか…」

ツェッド「護送している皆さんは大丈夫なんですか?」

ダニエル「こいつらはまだ軽いからな、お前らが無力化した市民もこっちが運ぶんで、眼ェ瞑ってやるから早くうせろ」

スティーブン「相変わらずな対応だね、貸し1つだよ」

ダニエル「それがわかってるからサッサとうせろって言ってんだよ!!」

イライラしているダニエル警部補を背にライブラメンバーは撤収した。

 

………ライブラオフィス

鎮圧に出ていたメンバーが帰るとチェインとギルベルトが待っていた。

ギルベルト「お帰りなさいませ皆様、先程ブラッドベリ総合病院からウイルスの詳細データが送られて来ました。」

チェイン「こっちの調査も進んだので同じく報告します」 

クラウス「ああ、頼む」

メンバーはテーブルの周りに集まりギルベルト達の報告を聞く。

ギルベルト「まずウイルスの調査結果ですが、獣化ウイルスは最初は異界風邪によく似た症状を発症します。この変化する前の獣化ウイルスは異界風邪菌と全く同じ形をしている為初期検査では分からなかったそうです。次に感染者内で変異した後に飛沫感染などで感染者を増やす、厄介なのはナノマシンと同じ性質がある為に異界風邪から変異した獣化ウイルスにかかると文字通り獣化してしまうというのが最初の症状です」

レオ「最初って事は進行するって事ですよね?それ絶対今日暴れた人達と関係してますよね…」

ギルベルト「その通りですレオナルドさん、獣化して何日か経過すると発症した動物の性質をウイルスが再現しようと増殖します。ですが人類型や準人型は動物の特性が強く出るだけですが異界人型特に異業種に属する人達はそのウイルス変異に体質が合わず獣化部位の増加による事で脳内麻薬が異常分泌されて個体差はある様ですが凶暴化してしまうそうです」

スティーブン「それが今日の暴走の原因か…ギルベルトさんワクチンの報告は無いのかい?」

ギルベルト「ワクチンを開発するには2ヶ月程かかるそうで…ですが変異する前の原種の獣化ウイルスがあれば直ぐにできるそうです」

クラウス「やはりウイルスをばら撒いた者を特定する必要があるな…」

チェイン「そのウイルスをばら撒いたと思わしき人物ですが足取りが掴めそうです」

狼耳をピコピコさせたチェインが報告する。

鍾離「ばら撒いた人物が分かったのか?」

チェイン「ええ、HLに来て直ぐに地下に潜った奴がいたの。しかも以外な情報元で教えてくれたのリトルアキバのオタク達なのよ…」

クラウス「なぜそこで以前の改造屋が出てくるのだ…?」

チェイン「私が丁度近くで調査している時に偶然見かけたそうで…ダメ元で情報提供をお願いしたらヒットしたんです…」

スティーブン「それで…そいつの情報は?」

チェイン「オタク達の仲間の知り合いに人間にケモミミを生やす事ができないか熱心に研究している女がいたようなんです。オタク達の間でもかなりの変人扱いをされていていつも高圧的な態度を取るから幾つもサークルを追い出されてる。そして1ヶ月前に消息を断ったとか…調べを進めていくうちにその女の名前が『ジェニファー・クロケット』って言うナノマシン開発の研究者で地下に潜った後にあの偏執王アリギュラに接触した様なんです」

レオ「あのアリギュラに…!?」

ザップ「あのキチガイ迷惑公害女がよく契約に乗ったな…」

スティーブン「だがこれで犯人は分かったな…その女は偏執王アリギュラに恐らくナノマシンの改造を契約で頼んだんだ」

ツェッド「あくまでも機械であるナノマシンをウイルスレベルに改造するなんて…」

スティーブン「それを簡単にやってのけて作った玩具で遊ぶが如く災害を起こすのが奴らだからなぁ…」

スティーブンの狐の耳と尻尾がへにゃりとなる。

チェイン(こんな時に不謹慎だけど何かこう…ギャップがかわいい!!)

顔には出さないチェインだか狼の尻尾は皆の見えない所で嬉しそうに振られていた。

鍾離「それで契約者の足取りは?」

チェイン「Σ(°꒳° )ハッそうそう、獣化ウイルスをばら撒く為に人通りの多いかつ人目につかない場所が良いはずだから候補を絞ったわ。パークウェア通りを外れた先の廃棄工場街跡地よ。その場所は普段余り人が寄りつかないけど広場の使い勝手が良いから異界人商人が大量の荷物を移し替える為に人を集める日がある。その日が1週間前にあったのよ」

クラウス「獣化ウイルスの発症時期を考えるとその場所の確率が

高いな…」

スティーブン「そうだな…それでは総員準備ができ次第突入するぞ!!」

 

―――2日後

ライブラメンバーは2つの建物に別れている廃棄工場にクラウス、スティーブン、ツェッドの班と鍾離、レオナルド、ザップの班に別れて突入した。クラウス班が工場内に入り目にしたのは恐らく実験体にされてしまったと思われる大量の動物の死体がありその姿は歪な変形をしておりカラカラに搾り取られたミイラになっていた。

クラウス「なんと酷い事を…!!」

スティーブン「…獣化ウイルスに学習させる為に細胞を吸収させたのか…?」

ツェッド「……」

ギリ…

ツェッドは拳を強く握っていた。

スティーブン「…どうした?ツェッド」

ツェッド「いえ、何でもありません。先に進みましょう」

 

………工場内、一番奥の部屋

その部屋は沢山のケーブルやコードで埋まっておりそこにパソコンを見ていた1人の女?がいた。

???『ん〜?…招いていないお客さんが来たわね?…でも…アラぁ?…ウフフ…なんて好みのケモミミさん達がいるのかしら!!是非とも近くで愛でたいわぁ!!』

ウフフ、ウフフフ、アハハハ…

室内には不気味な笑いが響いて行き、室内のコードやケーブルが蠢き始めた。

 

………ザップ班が入った工場内部

ザップ班が侵入した工場では無人の状態で工場が稼働していた。

レオ「誰も居ないのに機械が何か作ってる…?」

ザップが機械が作っている者を確認する。

ザップ「何だこりゃ…?」

機械は次々に何かの鉱物を砂状に分解している様で鍾離は分解される前の鉱物を手に取った。

鍾離「これは…確か精密機械などに使われるレアメタルの1種だ、余り高価な部類で無く比較的手に入りやすい物だか…」

レオ「ならこの砂って…ナノマシンの元!?」

鍾離「その様だな…この建物は只の生産区域か」

ザップ「んじゃコッチは外れかよ…」

レオ「……いえ、まだ地下に空間が」

ガーーー、ガシャンッ!!

工場のシャッターが閉まり完全に閉鎖された。

鍾離「気づかれ閉じ込められたか…」

ザップ「オイオイ、熱烈歓迎ってか?」

レオ「そんな呑気な…僕らの事どっかで見張ってるんすよ!」

シュー…シュー…

換気扇から何やら煙が入って来た。

レオ「これは明らかにヤバイやつ!!」

ザップ「毒ガスで仕留めようって魂胆か?甘いんだよ!!」

鍾離「…?!少し待てザップ!!」

 

ザップ「斗流血法カグツチ『刀身の壱_焔丸』!!」

 

ヒュン……ボォオオオッ

ザップの一撃が壁を切り崩して穴を開けるとそこから一気に空気が流れて来た。

ザップ「ケッ!!ボロ工場なんざの壁なんて豆腐以下だっキ!」 

ザップ「!??」

ザップは自分の口を抑えた。

レオ「…?!ザップさん、今語尾がおかしかったワン…!?」

ザップ「ブフッwお前もおかしいぞっ!!ウキッ」

鍾離「…やはり先程散布された煙…獣化ウイルスだったか…ニャ」

ザップ「ブアハハハ、ヒヒヒヒ!!マジ!!鍾離の語尾!!無理だっキ!!笑いが止まらん!!ウキキキキッw」

レオ「そんな笑ってる場合じゃ無いワン!!」

鍾離「…語尾以外に症状は出ていない様だニャ。先に進むニャ…」

ザップ「( ゚∀゚)ウキャキャキャキャʬʬʬʬʬʬʬʬʬ」

ウイルスを追加感染されてしまった鍾離達は語尾がおかしくなりザップは暫く笑いが止まらなかった。

その頃クラウス達は…

ドガァン!!ピキィン!!

同じ様に獣化ウイルスを散布されたがクラウスが床を叩き割地下に逃げスティーブンが穴を塞いだ為に追加感染を免れていた。

クラウス「2人共、先程の煙に触れていないな?」

スティーブン「ああ、大丈夫だ」

ツェッド「危なかったですね…」

クラウス達が周囲を確認すると壁一面にケーブルが張り巡らされていた。

クラウス「これは…!?」

???『はぁ〜い♡そこのイケてるケモミミさん達〜♡』

そこには金髪の美女が居たが体の半分以上がケーブルに埋まっていた。

スティーブン「…ジェニファー・クロケットだな」

ジェニファー『アラヤダぁ〜イケメンに名前を知ってて貰えるなんて、照れるわぁ♡そのもふもふもとっても素敵♡でも私なんかよりも生産工場に入って来た黒猫様とのお喋りをしてて欲しいわぁ…♡その方が萌えるから♡』

ツェッド「萌える?何を言っているんだこの人…」

スティーブン「…情報元がオタクだって聞いた時点でちょっとは予想はしてたけどやっぱりかぁ…しかもかなり腐ってる…」

クラウス「スティーブン、彼女は腐敗していないが…」

スティーブン「違うんだ…クラウス…そう言う意味じゃないんだ…」

スティーブンの耳と尻尾がへにゃりと落ち込んだ。クラウス達のやり取りを見ていたジェニファーはケーブルに埋まっていない上半身をくねらせて悶えていた。

ジェニファー『ちょ、マジの天然のやり取り!?これは薄い本が厚くなる〜♡やっぱりアリギュラ様との契約は間違ってなかったわ〜!!あの方のお陰で長年夢見てたイケメンケモミミBLGLが生で見れる!!ナノマシン研究ではケモミミを生やすことはできずHLには醜い異界人ばかりでガッカリしていたけど…これで醜くて萌えない異界人の奴らを一掃出来る〜!!』

ツェッド「醜い異界人の排除って…!?彼らも歴とした人です!なぜこんなウイルステロを起こしたんですか!!」

ジェニファー『ん〜綺麗なお魚さんねぇ?貴方は変わった変異をしたのかしら?でも〜萌えをすっごく提供してくれてるからお答えしちゃう♡あのドギツイ怪物達をアリギュラ様に改造して頂いたケモミミウイルスの媒介にしたのは私の命令で最初にあいつらの遺伝子情報をケモミミウイルスが記録して次からの感染者に異界人が罹れば変異増殖のスピードが倍速になる様にしているの♡だから人類種は単純にケモっ子になるだけだけど醜い奴らは暴走するってわけぇ♡私の好みのケモミミイケメン美女のみのパラダイスを作る、これがぁ私の萌え萌えパラダイスの計画よ〜♡』

ジャリ、ピキ… 

スティーブンの踏みつけた床が少し凍りつく。

スティーブン「理解したくたくないけど理解したよ…あんたのくだらない妄想の為の獣化ウイルスなわけだろ?こんな複雑な事例えナノマシンから改造されたウイルスでも望む変異を起こすには司令塔が必要だ」

クラウス「その姿を見るに貴女自身が獣化ウイルスの司令塔に改造された。ならば…」

ツェッド「貴女を倒せばウイルスの活性化が遅くなる!」

3人はジェニファーに武器を構えた。

ジェニファー『ふーん?イケケモでも悪さをするならそのまま固めてお人形にしてあげるわぁ♡』

壁一面にあるケーブルが蠢き出しクラウス達に襲いかかった。

ザシュ、ズルンッ!!

ツェッドが切断したケーブルの断面から新たにケーブルがが生えクラウス達が直接ジェニファーに攻撃しようとすると大量のケーブルに阻まれてしまう。

ドガガガガガッ、シュウ…ズルズルン。

クラウス「強くは無いが次々と…」

スティーブン「凍らせても量が減らないのが厄介だな…」

ツェッド「寧ろどんどん増えている様です!!」

ジェニファー『む〜だ♡ここ一面にあるケーブルはアリギュラ様に改造してもらったナノマシンの超強化版♡契約の支払いとしてお金だけじゃなく私自身もナノマシンの集合体に半分改造されたけどそのおかげでこんな素敵な触手を手に入れたわぁ♡これがあれば…ンフフ♡あ~妄想が捗るわぁ〜♡』

一方ザップ達は再度工場地下に進むとナノケーブルが生えている沢山のゾンビキメラに襲われ闘っていた。

ザップ「ウキィイ!!燃えつきろやオラァア!!」

鍾離「…テニャ!!」

ドゴォオオン!!

ギシャァァァァ!!

ドドドドドッ…

レオナルドは戦闘に巻き込まれないように部屋の隅に避難していた。

レオ「ガチのバイオハザードだワン…」

ガラガラ…バチッ…バチッ…

レオ「…わふ?なんか物が焦げる臭いがする様な…」

レオナルドが物陰を調べると鍾離達の攻撃によって空いたと思われる

穴があり中にはケーブルが通り断線して火花が散っている。

レオ「うわッ危ないなぁ…漏電してるワン…これもしかしてこの工場のメイン電力ワン?」

ゾンビキメラを片付けた鍾離たちがレオナルドの所に来た。

鍾離「少年、怪我はないかニャ?やはり語尾の違和感がすごいニャ…」

ザップ「ウッキキwもうお前あんま喋んなブフッ…wようやく笑いが収まってきてんのにw」

レオ「わふぅ…あんだけ笑ってまだ笑えるっすか…それよりこれ見てください。多分これこの工場の電力ケーブルだと思うワン」

鍾離とザップは壁の穴を見た。

ザップ「さっきのやつで空いたキャ?」

鍾離は漏電している箇所を見て元素視覚を使った。

鍾離「確かにかなりの量の雷元素が流れているニャ…流れを見るにどうやら1ヶ所からこの工場全体に供給しているようだニャ」

ザップ「なら流れの元を断っちまえば工場は止まる訳だなッキ」

レオ「絶対敵が待ち構えてる展開だワン…」

道中大量のゾンビキメラが襲ってきたが鍾離達にあっという間に倒され

電力の供給元にたどり着いた。

バリリリリ…

そこにいたのは体に大量のケーブルを繋がれもがいている異界人だった。

異界人『ウゴァ…あ、あ、助けて…』

どうやら彼の話ではアリギュラに捕まり人体実験された後ジェニファーにより獣化ウイルスの影響で強力な電気を発生できるようになり発電機として繋がれてしまったらしい。

レオ「酷い…なんて事をするワン…」

異界人『…ガ、ガ、お願いします…俺を助けてくれぇ…』

ザップ「助けるってもお前がビリビリしてちゃ触れねぇだろッキ」

異界人『あが、が、自分じゃ…止められなくて…でも1番太いケーブルが…あの女に繋がってる…ギ、ギ、それを切ればあいつは強力なナノマシンを操れなくなる…HL中の獣化ウイルスを自分で…制御してるあいつは…強化ナノマシンまで手が回らない…電力で自分を強化してる…』

鍾離「なるほど…分かったニャ」

レオ「必ず助けるワン!!」

そして異界人の背中から伸びている一際太いケーブルがあった。

ザップ「ウッキ、コイツだな…さっさとぶった斬るぞ!!」

ケーブルを守ろうと大量のゾンビキメラがが襲い掛かってきたが鍾離の元素スキルに防がれ…

 

鍾離『難攻不落ニャ!!』

 

ザップ「斗流血法・カグツチ『刀身の四_紅蓮骨喰』ッキ(ぐれんほねばみ)!!』

 

ズバン!!バリリリリ…

ジェニファー『え!!?何で!?』

ジェニファーの操るケーブルの動きが鈍り始めた。

ツェッド「動きが遅くなった!」

クラウス「恐らくザップ達が上手くやってくれた様だな!!」

スティーブンはクラウス達の前に出て攻撃をした。

 

スティーブン「エスメラルダ式血凍道『絶対零度の風』!!(ヴィエントデルセロアブソルート)」

 

シュウゥウウン…パキィィィン!!

スティーブンの技で周囲のケーブルは完全に凍り…

 

ツェッド「斗流血法・シナトベ『刀身の拾_双翼刃、天羽鞴弐連』

!!」

 

ツェッドの技で凍ったケーブルを巻き込みジェニファーに強力な風をぶつける。

ガガガガガガ!!

だがまだ近くのケーブルでジェニファーは身を守った。

ジェニファー『うううぅ!!でもまだ強化ナノマシンは残って…』

スティーブン「よそ見したな」

ジェニファー『!!』

ジェニファーの背後にクラウスが既に構えていた。

ジェニファー『そ、そんな…ケモミミ達の楽園がぁ…』

 

クラウス「ブレングリード流血闘術『111式十字型殲滅槍』(クロイツヴェルニクドランツェ)!!! 」

 

ドォオオオオン…きゃああああああ…

こうして獣化ウイルスを撒き散らしていた犯人を確保できた。

 

ーーー

獣化ウイルスをばら撒いたジェニファー・クロケットは逮捕され、捕まって改造されてしまった異界人もブラッドベリ総合病院に搬送された。ルシアナいわく『アリギュラの改造は戻せないかもしれないけど…獣化ウイルスで起きてる電気はワクチンが完成すれば治るはずよ。あなた達のおかげで原種のウイルスが入手できたからね〜』

それを聞いた被害者の異界人は泣いて喜んでいた。

 

で、ライブラメンバーはと言うと…

チェイン「アハハハハハꉂꉂ(˃᷄ε ˂᷅ ๑))あんた達何その語尾あっはははwww」

事務所に戻り報告する為に喋ったらチェインに大笑いされていた。

ザップ「ちっくしょ〜メス犬め〜俺も大笑いしたから人の事言えねぇッキ…」

レオ「ルシアナさんからはワクチンが出来るのは2日後らしいのでそれまでこのままみたいワン…」

鍾離「……。」

ツェッド「クラウスさん達のチームで良かった…」

スティーブン「同感だね…あれはもっと嫌だな」

クラウス「私は気にならないが…」

こうして獣化ウイルス事件は解決したのだった。

 

ーーーアニマルでパニック!?__終幕__

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