超天才魔法TS転生者ちゃん様監修@バカでもわかる究極魔法の使い方   作:柳之助@バケつ1~4巻発売中

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ヘヴィリスナーズ

 空に浮かぶ船。

 全長三・五キロ、横幅三百メートル、高さ百メートル、甲板が一つの街となっている空母型の飛行旅艦『地獄符』。

 その巨大な建造物全体の周囲を二羽の鳥が舞い駆ける。

 金と白亜の機械鳥と白と黒の鳥人。

 二羽は空を自らのものとし、何度もぶつかり合う。

 

「こいつ……!」

 

 その最中、フォンは顔をしかめた。

 彼女は≪高位獣化能力者≫として、自在に背、腰から翼を生やし、腕を翼に変えることが可能だ。

 ≪正名≫による加速と減速概念を用いずとも、それら自由自在な翼と鳥人族特有の飛行技法と合わせれば本来不可能な空中機動を実現させられるのだ。

 だが、クーフェイは違う。

 

「どういう体なわけ……!?」

 

『か、科装の翼ですが……!? 見てわかるでしょう……!』

 

「わかるかぁー!」

 

 叫びながら空中で交差する。

 フォンは風を纏わせた蹴りを叩き込む。 

 対し、クーフェイが合わせたのは翼だ。

 翼の前縁部の装甲がスライドして展開、金の光が充填される。

 それは高熱を伴う刃となってフォンの風蹴と交差する。

 互いにすれ違い様の攻撃、すぐにお互いが反転。フォンは再度加速しようとするが、

 

『わ、私の方が手が多いですよ……!』

 

 光翼の全体から無数の刃が高速で射出され、回避を余儀なくされた。

 かと思えば、嘴から光線を吐き出し、更には背の装甲が展開し、大量のミサイルがフォンを追いかけ、翼の装甲がスライドして翼爪のようになり、中央から嘴よりは細いが高速かつ複数の光線が発射される。

 避けることは難しくない。

 だが、それでも、

 

「何してくるか全然わかんないんだけど……!」

  

 外見上は鳥なのは間違いないのだが、 身体構造の利用用途が、フォンの知るそれとは全く別物だったのだ。

 装甲がやたらスライドしたり展開したりするせいで、何が出てくるのかわからない。

 光線系にしても体のあちこちから出てくるのだから予測して飛行をするのが難しかった。

 科装。

 フォンが戦った科装は、龍の都でのアルテミスやオクタヴィアス事変の時のポセイドンだが、彼らは人の形をしていて、明確な能力の補助として運用していた。

 だが、クーフェイの場合完全の科装ありきの鳥の体。

 鳥の形というある意味フォンにとって最も見慣れた形のせいで、現実との齟齬が違和感を生んでいる。

 

「やりにくいなぁ……!」

 

『ふ、ふふふ……鳥頭には辛いでしょう……!』

 

「こ、こいつ……!」

 

 おどおどしているくせに、やたら口が悪い。

 鳥姿のせいで表情は見えないが、煽られているようにしか感じない。

 ムカつくし、考えることは多い。

 せっかくの休暇が台無しだ。

 異世界でウィルと空を飛びたかったのに。

 

「ーーーぁ」

 

 今更ながら、主のことを思い出す。

 彼は妹であるロータスと兄妹デート中だ。

 前世で色々、というには色々有りすぎた二人は転生して、巡り合った。

 そんな二人がゆっくりと過ごせる時間は貴重なもので。

 

「私たちが手こずってたら、負けて、傷ついて心配を駆けたらダメだーーー」

 

 だったら、余計なことを考えている暇じゃない。

 意識が切り替わる。 

 相手が何をしてくるのかとか、考えながら戦うのは自分の戦い方じゃない。

 フォン・フィーユイの戦い方は、

 

「ーーー速く」

 

 ただ一つ。

 

「もっと速くーーーー!」

 

 

 

 

『ーーーー!?』

 

 クーフェイの視界からフォンが消える。

 『霓裳羽衣』のセンサーからも反応が消失し、完全に知覚から外れた。

 

『ど、どこに……』

 

「ここだよ」

 

『!?』

 

 声は、機体の背だった。

『霓裳羽衣』の機体、その背部に鳥の少女が立っている。

 露出度の高い黒衣。

 全身に走り山吹に光る流線形の紋様。

 鳶色の奥に輝く金の瞳。

 背には黒と白の粒子の双翼。

 その姿は、

 

『≪山海図経≫……!』

 

「よく知ってるなぁ。ま、そっちの都合はもういいや」

 

 刹那、『霓裳羽衣』のセンサーが一斉に危険を発し、

 

「≪鳳仙剄・天落≫ッ!」

 

 その名の通り、空が落ちてきた。

 空気の壁だ。

 加速を伴う震脚、それによって発生した衝撃の速度が減衰され、遅く重くクーフェイに打ち込まれる。

 

『ぐ、ぐぅぅぅ……!』

 

 背面の装甲に亀裂が入りながら一気に百数十メートル、落下する。

 光翼から光の刃をフォンへと射出するが、

 

「遅い」

 

 陽鳥は既にクーフェイの真下にいた。

 

『は、速すぎでは……!?』

 

「よく言われるよ」

 

 ≪山海図経・比翼連理≫。

 それをクーフェイは知っている。

 加速と減速という概念の掌握。

 アース111最速にしてマルチバースにおいても最高位に位置する神速の翼。

 

『く、くぅ……!』

 

 身を捩り、翼の前縁のフォースブレードを振るうが当然のように当たらない。

 双翼をはためかせて飛び上がり、『地獄符』の船体に沿いながら、船尾から船頭へ飛ぶ。

 クーフェイの速度でも三・五キロを駆け抜けるのは一瞬だった。

 そして、

 

「次はどうするの?」

 

 その先に、比翼の陽鳥は待ち構えていた。

 

『こ、こうします……!』

 

 それをクーフェイも分かっていた。

 だから既に準備は終えている。

 

『ふ、全武装完全開放(フルバースト)……!』

 

 速度で負け、フォンが先回りをしてくると分かっていたからこその全力攻撃。

 嘴の主砲、趾や翼爪の副砲、装甲各所のマイクロミサイル、翼膜からの光刃掃射。

 『霓裳羽衣』の持つ全武装を一斉に解き放つ。

 空を金色の光が埋め尽くす。

 

「それも、無駄だよ」

 

 その上で尚、フォンは全てを超え、クーフェイの前に現れる。

 難しいことは何もしていない。

 自らに迫る鉄風雷火をその速度で置き去りにした。

 

「≪鳳仙絶招・行雲衝天≫……!」

 

 暴風がクーフェイの胸部に発生する。

 黒と白の粒子風を纏わせたフォンの両足蹴り。

 螺旋を描く衝撃と真空波は、先の一撃と同じく加速して軽く速いものとなり、着弾と同時に減衰されることにより重く遅く『霓裳羽衣』の機体を蹂躙した。

 

『っ……!』

 

 一瞬で、『霓裳羽衣』の全機能が落ちる。

 機体は空を飛ぶ力を失い、

 

『ーーーーーわ、わかっていましたと、こうなる、って!』

 

 クーフェイとフォンを中心に黄金の光、粒子となり、形を得た。

 無数の数式と記号で構成された魔法陣だ。

 

「!?」

 

 驚いたフォンがクーフェイを蹴り飛ばして離脱しようとするが、

 

『も、もう遅いですよ……!』

 

 陽鳥は動けない。

 クーフェイが生み出した魔法陣はある概念を強制させるもの。

 加速も減衰も許さないそれは、

 

『と、止まってください……!』

 

 停止だ。

 魔法陣の囲いの内の全てを止める黄金。

 『山海図経』を使われたら、速度で負けるのは分かっていた。

 だから、彼女はその上で待ち構え、

 

『と、鳥を捕まえるのなら、鳥籠でしょう……!』

 

 比翼の翼を手折った。

 

『と、鳥籠の鳥なんてーーー何も怖くないですね?』

 

 

 

 

 

 

「オォ……!」

 

 気合と共に御影は大戦斧を振るう。

 ここ三ヶ月、復興指揮や政務にかかりきりだったため、まともに体を動かすことができなかった。

 必要なことであり、それを嫌に思うことはなかったが鬼種として戦闘欲求は本能だ。

 それ満たされていないことに対するストレスは確かにあった。

 

「ハッ!」

 

 だが斧を震えば三カ月分のストレスが発散されていく。

 自分の磨いた武を振るうというのは、やはり楽しい。

 だが、それはそれとして、

 

「仏頂面だな、真砂!」

 

「元々こういう顔よ」

 

 破顔する御影とは対象的に、真砂の表情は硬い。

 だが、それは真砂が追い詰められているわけではなかった。

 

「やる……!」

 

 五指を立てた手刀は小さく細い。

 だが、それで御影の大戦斧としのぎを削っている。

 魔力を纏っているのか黒く染まっている手刀が丁寧に振るわれる。

 鋭い舞いは華やかさな動きではないが、無駄がなく機能美に満ちていた。

 踊るように、というには硬いが、無機質に、というには美しい。

 

「せっかく殴り込みに来たんだ、もうちょっと楽しそうにしたらどうだ!?」

 

 御影が振るった大戦斧の軌道から、炎が生まれ、それはさらに蛇の形を得て、真砂へと飛ぶ。

 開いた顎は真砂を飲み込んでもあまりある大きさ。

 対し、学生服姿の少女はただ腰を落とした。

 ごうっ、と炎蛇は真砂を飲み込み、

 

「ーーーーー!」

 

 次の瞬間には、炎蛇が消し飛ぶ。

 炎の残滓が砂浜に散る中、その中心点にいるのは中空で逆落としの体勢になった真砂。

 履いていたローファー靴とニーソックス、どちらも色が黒だったのでわかりにくいが、手刀と同じ魔力を通した光沢を宿していた。

 炎蛇の飲み込みに対し、サマーソルトキックのかち上げで迎撃したのだ。

 

「なら、次もいけるか?」

 

「っ!」

 

 その間に、御影は当然動いていた。

 炎蛇を目眩しとして、真砂の背後へ。サマーソルトの後隙に向けて大戦斧を叩き込む。

 真砂の反応も早かった。

 中空逆落としという不安定な体勢で、腕と足の身振りだけで御影と向き合い、その勢いのままに手刀を射出する。

 衝撃と炎が、花となって咲き誇った。

 

「……!」

 

 御影と真砂が砂浜を滑りながら距離を取り、対峙する。

 ふと、真砂が自らの手に目を落とした。

 手刀を放ち大戦斧とぶつけ合ったそれは、

 

「流石、天津院御影といったところかしら」

 

 五指の指先に亀裂が入り、血を流していた。

 対して御影は羽織は焦げているが、傷はない。

 

「獲物を出す必要が出てきたんじゃないか?」

 

「そうね」

 

 御影の挑発に、真砂は静かに頷き、

 

「来ませい――――鵺」

 

 その名を呼んだ。

 瞬間、二つと一つが出現する。

 真砂の両の掌に二振りの黒刀。

 加え、彼女の背後に出現した存在に御影は既視感を覚えた。

 狐の頭、蛇の尾。胴体は頭部の毛並みが違い、犬のもの。

 三種の生き物が混ざり、さらにデフォルメされたようなそれは、

 

「三貴子――――?」

 

『わふっ!?』

 

『しゃー!?」

 

『こーん!?』

 

 御影の周囲に、拒魔、夜刀、玉藻も現れて驚きの感情を全身で表した。

 

『ぬーん……』

 

 鵺と呼ばれた存在は重く低い声と共に真砂の頭の上に乗る。

 真砂は右の切っ先を天に、左は地に向けて胸の前で掲げた。

 目を伏せ、

 

『≪焦がれて捧げ、契りてこの血に―――我示さん≫』

 

 黒紫が吹き荒れる。

 

「それ、はっ……!?」

 

 真砂の周囲から生まれた黒紫の炎は柱となって天に昇った後、彼女の体に纏うように伸びていく。

 足元から彼女を包んだ炎は、黒のセーラー服の上から布の形となって重なる。

 ローファーはハイヒールに、スカートは長くスリットが入ったものに変貌し、両肩には豪奢な着物が羽織られた。

 黒を主体に、紫、濃い赤で構成されたのはドレスだった。

 漆黒のティアラを頭に乗せ、短かった銀の髪は腰まで延長し、毛先に黒紫の光が宿る――――だけではなく。

 広い額に、髪と同じく黒紫の炎の角が二本形成された。

 カツンと、高らかな靴音が響く。

 開いた両目の琥珀には、やはり黒紫の炎が宿り、

 

『――――――≪戦紫万紅・玄地ノ焔≫』

 

 真砂は、その名を口にした。

 瞬間、吹き荒れる彼女の炎。

 

「おまえ、は―――」

 

 その姿を前に、御影は驚きを隠せなかった。

 御影自身が三貴子の力をその身に宿した姿と酷似している。

 だが、何よりも目を引いたのは、

 

「――――鬼種なのか!?」

 

 ハーフ、片角である御影とは違う。

 先程まで何もなかったはずの額にある双角。

 炎で形作られているが、まさしく鬼種のそれだ。

 

「難しい問いね、天津院御影」

 

 自身から吹き荒れる焔とは正反対に、真砂は静かに言葉を紡ぐ。

 

「答えはあげられないわ。私たちは、私は、貴女達に語ることはできない」

 

「随分と勝手だな、おい!」

 

「当然でしょう。いきなり殴りかかっているのだから」

 

「…………それは、まぁそうなんだが。そう開き直られると、なんだ、困るな?」

 

「えぇ、そうね」

 

 真砂は大真面目に頷き、

 

「だから、覚悟は問わない」

 

 構えた二刀に焔を滾らせた。

 

「っ―――≪祈りて舞い―――!」

 

「そんなものは必要ない」

 

 御影もまた、自らの力を使おうとし、しかし遅かった。

 

「覚悟がいるのは、私たちなのだから」

 

 黒紫の双炎が、鬼の姫へと炸裂した。

 

 

 

 

 

 

「っ……ごほっ、ごほっ!」

 

 砂浜に倒れた御影は、しかし自分の体に疑問を得た。

 痛みはある。体に力も入らない。

 だが、

 

「傷が、ない……?」

 

 炎の刃で体を斬られたと思ったが、しかしそれだけだ。

 体は裂けていないし、焼けてもない。

 ただ、斬られたかのような感覚があるだけ。

 

「っ、どういう、つもりだ……?」

 

「殺すつもりはないというだけ」

 

 歩み寄る真砂は変わらず静謐さに満ちていた。

 だだ、その声には、

 

「私たちの目的に、あなたの死は必要ない。だけど、再起不能、この先数年は動けなくなってもらうだけ」

 

「お優しい、ことだな」

 

 苦笑しつつ御影はどうにか体を起こし、膝を立てる。

 

「だが、数年動けなくなる怪我とか、結構なものだと思うんだが?」

 

「安心して、封印術は学んだわ。貴女からすれば、少し眠ったくらいの感覚よ」

 

「真面目か」

 

 言いつつ、体を起こす以上は御影は動けなかった。

 夜刀たちも出せず、為すすべがない。

 それを真砂もわかっていたのだろう。

 ゆっくりと右の刃を振り上げ、

 

「えぇ――――大真面目に、貴女を打倒するわ」

 

 振り下ろした。

 

 

 

 

 

 

「うひー、大変だったねぇー」

 

「くっ……!」

 

 クロイツは、塗料まみれになって動けなくなったトリウィアを前に大きく息を吐いた。

 武器のない状態で、相手の動揺に助けられた形だが、結果は結果だ。

 

「それじゃー、トップコートで〆だよぉー」

 

 通常の塗料弾頭とは別の、封印専用のそれをグレネードランチャーに装填。

 トリウィアに銃口を向け、引き金へと指を掛け、

 

「―――――へ?」

 

 銃身に線が見えた。

 それを認識した瞬間、銃身が両断された。

 

「な、なんですとぉー!?」

 

 驚きの声を上げながらも周囲に意識を飛ばす。

 トリウィアは塗料によって拘束して動けない。

 ならば、別の何か、誰かによるものだと考え、

 

「遅いでありますな」

 

「!?」

 

 クロイツの全身が打撃された。

 何かがぶつかったというわけではなく、純粋に彼女自身の体が強烈な勢いで弾き飛ばされたのだ。

 

「これ、は……!」

 

 それが何なのか考えつつ、姿勢を整えながら着地。

 そして彼女が見たものはトリウィアの前に立つ青年と女。

 

「……援軍ってわけかぁ!」

 

 

 

 

 

 

『ま……まったく、手こずらせてくれましたね……』

 

 中空、光の檻の中で意識を失うフォンを閉じ込めたクーフェイはゆっくりと高度を落としていた。

 

『い、意識を失っている間に、封印術をかけないと……あぁ……面倒ですね……厄介ですね』

 

 眼下には背の高いビル街が広がっている。

 その内の一つに、適当に目当てを付け、そこに向けて降りようと翼を広げた時だった。

 何かが飛んでてきて、翼にくっついた。

 

『う……うん?』

 

 四角い、やたら派手なネオンレッドに光る小さな機械。

 それが、ピッピッ、という速いテンポの音を刻んでいた。

 

『は……はて……爆弾では……?』

 

 クーフェイが言った瞬間、言葉通りに爆発した。

 

『く、くぅ……!』

 

 強烈な衝撃は、通常の爆炎というよりも純粋なエネルギーの炸裂だった。

 機体が大きく態勢を崩し、光の檻が解け、フォンが街へと落下する。

 

『ま、まずっ……!』

 

 意識を失っているのだ。

 回収しなかったら、

 

『じ、地面ぐちゃぐちゃグロ映像……!』

 

 未来を想像し、追おうと思い、

 

『―――!』

 

 ≪霓裳羽衣≫のセンサーに新たな反応があった。

 それはビルとビルの間を高速で跳躍し、落下するフォンを優しく横抱きに確保する。

 

「ぴょんぴょん飛んでまぁ大したもンだねェ、流石中国四千年ってやつカ? いや、あんま関係ないンだったカ?」

 

『つ、次から次に……! 陽キャはこれだから!』

 

 振り返った先にいたのは、機械の翼の人影。

 眼下のセンサーにいるのは赤い髪の水着姿。

 

 

 

 

 

 

「―――!」

 

 真砂が剣を振り下ろした瞬間、自身と御影の間に振ってくるものがあった。

 

「ぬぅぅぅん!!!」

 

「にゃあああ!!!」

 

 筋肉と猫耳だった。

 

「フッ! ハッ! ハアアアアアア!! ―――――ニッ!」

 

 ブーメランパンツの筋肉は全身を躍動させ、サイドトライセップスと共に輝く白い歯の笑顔。

 

「アリーナアアアアア! 見えてるかにゃああああああ!?」

 

 水着型科装の猫耳は笑顔と指ハートを振りまいた後に可愛らしいアイドルポーズ。

 それを前にし、

 

「友人ですか」

 

 それでもなお真砂の生真面目さは薄れなかった。

 

 

 

 

 

 

 そして。

 ソウジ・フツノと新島巴は。

 景・フォード・黒鉄とマリエル・デュ・アルトーネは。

 ロック・アルカイオス三世と天音ナギサは。

 異口同音にて答えた。

 

「―――――オタクだ!」

 




真砂
ダークプリンセス

クーフェイ
ダークバード


オタクたち
オタクたち


だいぶおまたせしました。


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