可哀想なのは抜けないので転生したら、俺が忌子だった。 作:胡椒こしょこしょ
とある山の中のこれまた片隅。
そこだけ森林を切り取ったかのようにして作られた集落。
それが庭先衆の集落である。
総人口は大体30人程度。
マジで小さな集落ではあるが、しかして貧しいというわけではない。
それは当然、庭先衆というのは忍者であって様々な家に雇われる現代で言えば傭兵のような役割を持った家だからだ。
『卑怯、外道、非情』を掲げ、金さえ払えば前の主人ですら惨殺してみせるいかれた殺人集団。
それが庭先衆への評価であった。
...なぜ、そこまで詳しくなったのかって?
そりゃ.....俺も庭先衆の忍の端くれの端くれのそのまた端くれのさらにその端材くらいの存在にはなったからだよ。
あれから赤松さんに家に連れ帰られて、里の人間に説明すること2日。
結局のところ、俺はある程度まで育ててそれで里にとって有用かでその後の残留が決まると方針が定まったことで晴れて正式に庭先の人間となった。
付けられた名前は庭先雑草。
まぁ、この里ではその生まれ方や技でちゃんとした花や木々の名前を襲名するっぽいので他所からやってきてある程度の期間受け入れるだけの長期的居候のような俺にはそれでいいと思われたのだろう。
相変わらず付けられる名前に関しては悲しくなるほどに良い名前ではなかったのだ。
そんでもって、庭先衆としての在り方を叩き込まれたのはとても早く6歳くらいであった。
物心ついて、それなりに運動が出来るようになる年代。
大体小学生1年生くらいの年齢から庭先衆での訓練が始まったのだ。
あの時の事は忘れられない。
まだ物心ついたばかりであろう俺に、赤松さんが開口一番にこう言ったのだ。
『まず、初めに言っておくとお前は俺と柊の子供ではない。貴様の母にあたる人物から預けられただけのみなしごに過ぎん。』
正直、6歳の子供に急に言うには重すぎる事実だと思うんですがそれは....。
まぁ、俺も赤子の頃から意識あるから知ってるけどね?
そんでもって赤松さんはさらに二の句を継いだのだ。
『だからこそ、お前が我らが庭先衆の一員...家族の一員としてあり続けたければ16歳までに鍛錬に励み、自身の有用性を示し続ける必要がある。それが出来なければ...貴様は最早庭先衆には要らん人間だ。この里から追放する。』
もうそれも言っちゃうんすねって感じ。
6歳まで育ててくれていたはずなのに、情け容赦ない感じは間違いなく忍者である。
まぁ、無能を飼っている余裕はないということだろうか?
それか庭先衆の名に泥を塗ることになるからとか?
(そんな雑魚召し抱えていたら)ブランドが落ちますよ!ってか?
落ちません!!(願望)
まぁ、だからと言って俺に「そんなこと言わずに家族仲良くしましょうよ~」とは言えるわけがない。
マッマの覚悟とか見ちゃってるしね。
それにそもそもが俺がまともに使い物になるか判別できるまでは育てるという契約だったし。
だからこそ、俺は首をただ無言で縦に振るしかなかったのだ。
そんな俺の様子を見て、赤松さんは呟いた。
『....母に似て生まれた自分の身の上に感謝するのだな。貴様がもし父に似ていた場合、私はここまで貴様を育てることは出来なかった。』
そこは普通にアンタの感想ですよね?
まぁ俺も同感なんですけど。
多分話していた感じで見ると、母ちゃんと親しい間柄だったみたいだし。
マッマ縛りつけているパッパに良いイメージ持ってるわけないもんなぁ。
それ抜きにしてもパッパのことは嫌いなので、鏡を見ても嫌な気持ちにならないのはマッマのおかげだろう。
ありがとう...マッマ、俺の身の安全と精神衛生を守ってくれて.....。
なんにせよ、その日から俺の生活圏を確保する為の鍛錬が始まった。
鍛錬は苛烈の一言に尽きる。
叱られ怒られは当然のこと。
井戸から落とされ、大木から地面に落とされ、水に沈められ、刀で斬られ、拳で気絶するまで殴られ、叩きつけられ、骨を折られ、縛られ、炙られ、囲まれ、痺れさせられ、毒を飲まされ、起こされ、騙され、誑かされ、刺され、抉られ、凍傷を起こすぎりぎりまで外で放置された。
これまで蛮行によって負った傷は枚挙に暇がないし、死にそうになった場面すら数えきれない程ある。
実際に数日、目を覚ますことのなかった時もあった。
実際、それまでの月日を形容するなら地獄という言い方が最も相応しいだろう。
それでも頑張ってきたのは、それが俺が一族という確固たる枠組みに加わる為だったということに他ならない。
なににも属さず人間が生きていけるワケがない。
現代でもそうなのだから、この時代であれば尚の事である。
だからこそ、今まで10年近く修練を続けてきた。
続けてきた....んだが.....。
「雑草のお兄ちゃん!今日は蓮華の応用である穿穴・蓮華が出来るようになったよ!!」
俺の傍らに駆け寄って笑顔で俺を見上げる彼女。
彼女の名前は庭先夏凜。
俺を引き取った庭先衆頭領が一人、庭先赤松の実の娘。
俺が5歳の時にこの世に生を受けた少女だ。
なんというかほんわかとした感じの印象の少女で、常に穏やかな笑みを浮かべている忍者の娘とは到底思えない少女。
そんでもって、義理とはいえ兄として生活していた為にこの里の中では唯一俺を慕っている少女である。
「そ、そうなんだ...あ...あはは....凄いじゃないか!才能が...ある、な。うん。」
だが、褒めようと思ってもスムーズに褒められない。
当たり前だ。
目の前の俺よりも5歳も年下の少女が今や庭先衆としての基本も完璧に習得して、応用編とやらもとんとん拍子に習得しているのを他所に、俺は十年経っても庭先衆として基本の技術の習熟も儘ならなかった。
庭先衆の格闘術として初歩であるはずの発頸『紅葉』の完成度すら低い。
そう、俺は焦っていた。
このままでは、確実に俺は...この里を追い出されると。
そう確信していたのだった。
「雑草のお兄ちゃん.....、大丈夫?」
「え?何が?ほらほら、そんなことよりもこんなところで油売ってないでもっと鍛錬しなさい。そうすれば君はもっと強くなるし、そうなると父上も喜ぶさ。」
「う、うん!わかったよっ!」
こちらの顔色を伺いながらも元気に答える彼女に、俺は何食わぬ顔で答える。
そして、向こうに行くように促した。
はぁ....マジでどうすれば良いんだよ.....。
当然鍛錬をさらに厳しくするつもりではある。
しかし、それでもまったくうまく行くビジョンが見えないのであった。
◇
そして、16歳となった今日。
俺は今....赤松さんの前に正座していた。
暗い夜、いつもは煩わしい程に聞こえていた虫の鳴き声もまるで俺への処遇を言い渡すのを今か今かと待っているかのように静まり返っている。
目の前では険しい表情で俺と相対する赤松さん。
空気は冷たく張り詰めて、身体をブルリと震わせてしまう程だ。
永遠にも続くと思う程の静寂。
先に、口火を切ったのは赤松さんの方であった。
「...雑草、なぜ今日ここに呼ばれたのか....分かるか?」
そりゃ、分からなかったらおかしいくらいだし。
俺はゆっくりと確かに首を縦に振った。
すると、赤松さんもゆっくりと二の句を継ぐ。
「お前が、この10年間。懸命に修練に励んでいたことは知っている。....だが、現状貴様は庭先の拳闘術の中でも初期の初期のである紅葉すら覚束ない。かといって他の武器を使うことが出来るほどに才覚があるわけではなく、十分に出来るのは歩法だけ。これが意味するところが分かるか?」
あっ....(察し)
そりゃもう完全に理解できていますよ。
これ、あれでしょ?
契約に従って、お前クビやって言われるって事でしょ?
戦力外通告でしょ、コレ。
「はい....、俺はこの里を出て行かなければいけないんですね?」
俺が言うと、赤松さんは深く頷く。
「そうだ。この16年間育てて来て、私にも親子の情が湧かなかったわけじゃない。...でもそれはそれ、これはこれだ。我ら庭先には使えない無能は要らない。今すぐ、荷物を纏めて出て行け。」
そう言うと、赤松さんは立ち上がる。
襖の方へと向かう。
そして、こちらを見ることなく言葉を吐いた。
「....お前の母親との契約だ。貴様が使い物にならないと分かった時点でたとえどのような事が起きようが、貴様をこの庭先に置いておくわけにはいかない。自分から出て行かないようであれば...自分からその足で庭先から去ることが出来ない場合は、そんな役立たずの両足を鶴を折るかのようにへし折り、身体を馬車にでも括りつけて八条島の船番にでも送りつけてやる。...立つ鳥跡を濁さず。庭先であれる最後の時くらい、潔くあれ。」
そう言って赤松さんは部屋を出て行く。
....どうやら、予断は許されないらしい。
ここで出て行かずになぁなぁで済ますことも出来そうにない。
であれば、出て行くしかないだろう。
この人たちの言う力尽くがどれだけ恐ろしい物か、俺は一緒に過ごして知っているからな。
「分かっています。」
「良い、明日の早朝までには身支度を済ませろ。」
そう言って赤松さんは部屋を後にする。
暗い部屋の中、後に残されるのは無能の烙印を押された俺ただ一人。
なんだろうな....赤松さんにあんな豪語してた所悪いけど母さん、アンタの息子全然大丈夫じゃなかったよ。
「はぁ.....これどうすんの?」
溜息を吐いて正座を崩した。
そして仰向けになる。
視界一杯に広がる木組の天井。
俺、なんも分からないなりに頑張ったんだけどなぁ.....。
それでも才能があるかないかはやっぱりどんなものにも付き物。
俺にはそれがなかったのだ。
庭先の血を一ミリも継いでいなかったのも原因なのかもしれないな...そう自分を納得させる為の言い訳する。
まぁ、ここでうじうじ考えていたって時間は無情にも経過する。
朝になって用意できていなければマジで足で折り紙された後に馬車に括りつけられてしまうだろう。
西洋の中世でもそんな残酷な所業しなかったと思うんですがそれは.....。
とにかく今早急に行うべきなのは用意だ。
後のことはそれから考えるしかあるまい。
そうと決まれば身を起こして部屋を出る。
そして屋敷の中を歩いて、自分の部屋を目指す。
縁側からは庭が見える。
もはや見ることもない庭。
普段から死に物狂いな毎日だったのでゆっくり眺めたことなど訓練を始める6歳になる前の日向ぼっこの時くらいでしかなかったが、なるほど何にも感じない。
どこにでもありそうな日本庭園だ。
殺人集団とか言われてる癖にこういうところは普通なんですねって感じ。
俺の部屋は屋敷の中でもかなり端。
それでいて他の人の部屋よりも狭い。
こんな広い屋敷なのに、俺の部屋は6畳程度だった。
布団がかなり大きな面積占める。
そんな部屋に入ると、壁に掛かった苦無を1本手に取る。
こんなもの持っていても俺はうまく扱いきれないのだが、まぁなんか料理したりとか蔓とか切ったりと生活面で使うのであればなんら問題はないだろう。
まぁ、持っていくものと言ってもこれくらいしか俺は私物を持っていない。
用意と言われてもあとは物包んで運ぶ用の大きな手ぬぐいとかを荷物としよう。
それにしたって.....。
「マジでこの先どうしよう....。」
俺はこの狭い庭先衆の里しか世界を知らない。
そもそも原作も知らないのでどこで何が起きるのか以前に誰がメインキャラクターでどこに居るのかもわからないのだ。
これでは神に吹っ掛けられた可哀想な末路を辿るヒロインたちを救うということも出来ないだろう。
「それももう、誰がヒロインかもわからないのだし神が勝手に言って俺をここに送ったわけだから律儀に言われた通り救おうとする必要もないんだよなぁ....。」
何はともあれ、まずは第一に考えるのはここを出てどう生活するか。
それだけだな。
そう自分の中で結論づけると部屋を出る。
そうして俺は里を出て、誰の庇護下でもない知らない世界での生活に一歩踏み出した。
◇
雑草が里を出て、数日が経過した。
そんな真夜中。
庭先衆の頭領の一人である庭先赤松、松衛門は自室でひじ掛けに体重を預けながらも、本を読む。
そんな彼の横に一人の女性がぴったりと付いていた。
庭先柊、庭先赤松の妻に当たる人物である。
「松衛門....本当に、よかったの?あの子のこと....。庭先である私と貴方が愛し、願わくば生涯仕えていたいと思った主の子供、なのでしょう?」
柊は本当によかったのかと松衛門に聞く。
松衛門は本から目を離さずに口を開いた。
「良かったのかも何も、それが契約だ。一生の主足り得る人との契約だからこそ、破ることなく私たちは厳守しなければいけない。それが忍だ。契約は、情や命よりも重い。...少なくとも、私はそう信じてる。」
「それは....そうだけど.....。」
柊は顔を伏せる。
そんな彼女を見て、松衛門は彼女を肩を抱いて抱き寄せた。
「心配は要らない。たとえ庭先足り得る技量がないとしても、あの子はここでの修練をこなしてはいる。身一つで外に放り出されても野垂れ死ぬことはないだろう。あの子は戦う力は我ら庭先に及んでいないとしても、生き残る力だけで言えば、庭先として恥じることはない物だ。...まぁ、我ら一族の中では戦う力がなければまったく使い物にならない無能に違いないのだが。」
外から来た子供。
どんなに自分の愛するあの人の子供だとしてもそれを可愛がり、寵愛の姿勢をあからさまに見せるわけにはいかない。
他の頭領たちの目があるから。
他の頭領たちの手前、庭先の血を引かない彼には庭先としてのちゃんとした名前が付けられない。
それでも、あの人の子供たるあの子へ祈りを込めて名前を付けたのだ。
どんなに折れ、踏みにじられようとも力強く根を下ろして生き残る不屈、それを兼ね備えた男に育って欲しい。
それが庭先雑草の名前の由来だった。
「それに、幕府は本腰を入れて本流猛忌八支刀の蒐集を行うつもりらしい。我らにも報せが来た。」
本流猛忌八支刀。
それは今よりも昔、退治されたという八岐大蛇。
その頭骨などの遺骸が出土した際に、時の朝廷に仕えていたという鍛冶師の一人、梶月読御造国が作り上げた八本の刀。
それは製造の過程で他の並一般の刀からは酷く乖離した奇特な形、性質を持った特殊な刀となった。
どれもが天下一本、唯一無二と言える業物。
それによってさらに時の朝廷は権勢を増したが、持ち出されて散り散りになってしまった。
その後も、朝廷の権勢が著しく落ちぶれて武士が台頭したことで梶の家の人間が同じく要望に応えて作ったものが複製錬忌数多刀。
しかし、それは全くと言っても良いほどに八支刀には及ばない普通の刀に毛が生えたようなものだ。
だからこそ、朝廷の一族に族滅を成功させた幕府は我らに探させて集めようというのだろう。
「そう....八支刀はその一本で国と秤に賭けられる。既に誰かが八支刀を持っていれば渡す可能性は低い。...争いになるわね。」
柊の表情が引き締まる。
そんな彼女の言葉に厳粛に頷いた。
「あぁ。我ら忍としてこれ以上にない程に望ましいことではある。....だが、庭先の血を引いていない彼は別だ。あの人の子供を戦いに巻き込むわけにはいかない。争いから遠ざけるというのは庭先であることをやめられぬ私のせめてもの親心....ではある。この形なら、他の頭領連中が口挟むこともないだろうしな。」
「そう....それなら、もう何も言わないわ。」
柊は松衛門の言葉を聞くと、彼の肩に頭を預ける。
そんな妻の髪を撫でながらも、松衛門は訥々と言葉を漏らす。
「私は....あの子を引き取った時、不安だった。...私達が恋し、主と見定めた女とそんな女を奪った男。少しでもあの男の片鱗を見てしまえば、私は...俺は平静を保てるのか、それが不安だった。」
あの人の顔を思い浮かべる。
そして、今まで共に過ごしてきた雑草の顔を。
あの人によく似た顔つき。
しかし、それだけがあの人じゃない。
「でも、それは杞憂だった。あの人は、彼の中に確かに居た。あの子は確かにあの人の子供だった。そして、あそこまで育てられた。それなら、烏滸がましいかもしれないが俺にとっては...息子だと思ってていても良いのだろうか....?」
彼の肩を外し、腕を折った。
井戸に投げたことがあった。
それでも彼は続けていた。
思えば彼女も幼い頃に途中でやめれば負けだと言っていたな。
自分の娘と話す時、とても和やかで良い兄貴分で在り続けていた。
彼女は自分よりも下の子に対しての柔和であった。
一挙一投足にあの人を見た。
そんな彼はここにはもう居ない。
だからこそ、今まで思っていたことを吐露したのだ。
「私は....良いと思うわ。えぇ。でも、それでも不安なら...いづれあの人に...ろーちゃんにまた会って聞いてみましょう。」
柊の言葉を聞いて、松衛門が彼女を見る。
それは最早あの人が生きているかどうか怪しいからであって、それは柊も分かっている。
松衛門の視界の中の柊は優しく笑った。
その笑みの意図を察すると、松衛門も笑みを見せたのだ。
「...是非ともそうしたい...な。」
暗く虫の鳴き声だけが響く夜。
二人だけの時間が流れる。
そんな一室の襖、その向こう側。
冷えた廊下に座り込んで襖に背を預けて口元を抑える少女。
(雑草のお兄ちゃん....血が、繋がっていないんだ...やっぱり....。通りでみんな、お兄ちゃんに対しておかしいと思ってたんだ....。)
何とはなしに感じていた違和感。
同じ子供で、兄であるにも関わらずこの家だけでなく一族内でも冷遇される自分の兄の姿。
それは見ていてとても心苦しい物だった。
なまじ、私が良く術とかできるからみんなに虐められているんじゃないかと思う時もあった。
でも、そもそも前提として、間違いだったのだ。
可哀想なお兄ちゃん....この家の子供でもないのに厳しい訓練を頑張っていたのに追い出されるなんて....。
お父さんやお母さんにも何か考えがあったみたいだけど、それでも私は納得できない。
里を追い出されて庭先...家族じゃなくなったお兄ちゃん。
お兄ちゃんはその....弱いから、一人で放り出されて怖くて震えてるかもしれない。
それでも頑張って生きているかも。
それを考えると...居ても立ってもいられなくなる。
血が繋がっていない。
それは逆に言えば....。
「私とお兄ちゃんが結婚したら、お兄ちゃんは正真正銘家族になれるってことだよね....。」
そうすれば、みんな文句ないはずだ。
私が...お兄ちゃんを里に連れ戻すんだ。
そうすれば、お兄ちゃんを助けることが出来るはず....っ!
暗い廊下、月光だけが差し込む夜。
一人の少女が立ち上がると、音もなくその場から消える。
一つの決意を胸に抱いて。
親に好きな人が似たんですかね?
次回は視点が変わるので、サブタイの方式が変わります。