前回までのあらすじ
"遂に打ち明ける事にした斉木に突如乱入した鳥束と相卜。今PK学園サイキッカーズが集結する"
ーー
「はぁ~!?なんでこの子に能力の事言っちゃったんスか~!?ってかこの子昨日の転校生の古明地さとりちゃんっスよね!?」
(うるさい。それとなんでコイツの名前既に知ってるんだ)
私は今困惑の中にいました。いきなりやって来た相卜さんと見知らぬ男子が斉木さんの前で騒いで…いや相卜さんは理解出来たのか落ち着いてます
「あ~やっぱ身バレしたか…問い詰められてゲロるしかなかった的な?」
(まぁな。一応僕が超能力者である事を隠してるのは理解してるようだが)
いや問いはしましたが詰めてはいませんよ
「くっ…楠雄の秘密を知ってる唯一女子ポジが…」
(それはどうでもいい)
心底残念そうに諦観している相卜さんでしたが、その横でクズと呼ばれた男子が…
「え?どういう事っスか?(なんで斉木さんはともかくあのおっぱいねえちゃんもこの子の事を知ってるように話してんスか?)」
「そういや楠雄、あのいけ好かねぇぱっつんは一緒じゃねぇの?一応アイツも知ってるんじゃね?」
(さあな。まぁアイツがいると更にややこしくなるから来ない方が良いが)
「いやちょっと待ってください!?どういう事っスか!?(アイツって誰っスか?なんでそのアイツも知ってるのに俺は知らされてないんスか!?)」
もしかしてこの男子にはなにも知らされてないとか?斉木さんと相卜さんは私の力を知っていて彼だけ何も知らないって、もしかしてそういう事?
ですが彼の叫びを無視する様に相卜さんは私に謎の勧誘をしてきます
「そんなことよりさぽりんりん。あんたはウチの『ダ』の正体に気付いたっぽいけど、どうやって気付いたの?やっぱり心を読んだ系?うちらPK学園サイキッカーズに入ってみない?」
(ダじゃない)
「一瞬で否定されてますけど。それにPK学園サイキッカーズってなんですか?情報が錯綜してるのですが」
「だぁもう!無視しないでくださいよ!どういう事っすか!?この子は斉木さんの知り合いなんスか!?」
(やれやれ、こいつに態々教える義務なんて無いんだがな。一応聞くが、説明しても良いか?)
「えぇ、良いですけど、私にも説明して下さい」
(超能力者説明中…)
「成る程、貴方達二人と此処にはいないもう一人は何かしらの能力を持ってて、同時に斉木さんの正体を知っている方達と言う訳ですか。大体理解出来ました。」
(まぁ正確にはもう一人は超能力者ではないがな)
私の向かいの席に右から相卜さん、斉木さん、仲間はずれの鳥束零太さんの順番で座ってます
「それにしても思ったより知っている人間は多いんですね。それに相卜さんは斉木さんの協力者なのも気付いてはいましたが、思ってたより仲も良いようで…」
「ふっふっふ、協力関係?バカ言うんじゃないし。あたしと楠雄は運命の相手どうし_」
(違う)
「違うみたいですけど」
成る程、何かしら能力を持ってる人って個性的な方達が集まるのでしょうね。
「…なんでっスか」
え?
「なんで俺だけなんも知らされてないんすか!?斉木さんとこのおっぱいねえちゃんはわかるっスけどあのクソガキまで知ってんのに!!」
(何を言ってるんだ?お前に知らせる必要が無かっただけだというのに何故そこまで怒る?)
…もしかして、斉木さんって嫌いな相手には結構酷い人間?彼の心の中でこの二人の評価が月とスッポンなんですが、何故そこまで嫌って…
「そりゃ怒るっすよ!斉木さんの正体を知る第一人者の俺にだけ知らされてないなんておかしいじゃないスか!!それにこんな可愛い子と知り合いなのになんで俺に紹介してくれなかったんですか!?(くそうおっぱいはちっちゃいし暗そうだけど結構可愛いし一応口説いてみたかったのに!!)」
(知らねえよ。そして今の発言と思考で古明地のお前に対する好感度は地の底に落ちたぞ)
成る程、斉木さんがこいつを嫌う理由がわかりました。可愛いって心の底から言われたのにここまで嬉しくないどころか吐き気がしたのは初めてですよ。
「そんな事はどうでもいいっす!」
(よくは無いな)
よくはありませんね。
「なんで俺には知らせなかったんスか!?仲間外れなんて最低っスよ斉木さん!」
(お前に知らせた所で役に立つとは思えなかったからな)
「グッ…!それに他にも文句はあるんすよ!ただでさえおっぱいねえちゃんやクソガキにバレてて俺のキャラ薄くなってんのにそんなペラペラ超能力だなんて喋っちゃいけませんよ!もしこの暗子ちゃんが斉木さんが超能力者だって事をペラペラ喋ったら」
(一番ペラペラ喋ってんのお前だよ)
誰が暗子ですかこの人間。それに彼の言う通り貴方の方が喋ってますよね?
「さぽりんりん一応忠告しとくけどこいつがちでヤバいから関わらない方がいいよ」
「大丈夫です。もう既に関わりたくありませんので」
「ふん!そんな事より、俺達PK学園サイキッカーズの事を知ったからには、オーディションを受けて貰うしかないっすねぇ!俺達PK学園サイキッカーズの門は狭いっスよぉ~?」
…は?オーディション?
いきなり訳の分からない事を言い出したこの人間に続いて相卜さんも…
「まぁそれには同意だわぁ、うちらはさぽりんりんの能力詳しくは知らないし。こればっかりはテストするしかないっしょ?」
「ふふふ、さあ見せてみろっスよぉ?あんたの超能力をよぉ~?」
(ノリノリだな)
え?何これ、なんの茶番?
ーー
という訳で始まったPK学園サイキッカーズのオーディション。僕はもう帰っていいか?
「駄目ですよ助けてください!」
やれやれ、まぁ僕も古明地の能力については詳しく知りたかったし別に良いか。
「まず最初に聞くけど、あんたの能力は楠雄と被ってるのはマジ?」
「え!?そうなんすか!?PK学園サイキッカーズにようこそっす!」
決めるのが早い。早すぎて古明地が困惑してるぞ
「いやどういう事ですか?」
「合格っすよ!斉木さんと同じ超能力を使えるとか、PK学園サイキッカーズとしては無視出来ない人材っす!」
お前は黙ってろ。
しかし、実際はどうなんだ?テレパシー以外で使える超能力を持ってるのか?
「いや、流石になんでも出来たりしません。私が出来るのは心を読む事とちょっとしたことくらいですよ」
ちょっとした事ってなんだよ
「え?さぽりんりんがあたし達の考えてる事分かるのは知ってたけど…テレパシーだっけ?それだけしか使えないの?」
いやテレパシーを使えるだけでも相当だろ、僕基準で考えるな
でも確かに、テレパシー以外の超能力を持たないというのは不便としか思えないな。相当神経が図太い鋼メンタルでなければ耐えられないぞ…ただまぁサイコメトリーだけしか使えないよりは遥かにマシだが。あれは僕からして最もいらない最低最悪の能力だ。
ん?なんだ?急に不貞腐れたぞ
「む、それだけとは失礼ですね。こんな素晴らしい力は中々無いじゃないですか。どんな相手にも通用する無敵の力、10点中11点に値する最高の力」
自己評価クッソ高いなコイツ
「この力を馬鹿にするのなら流石に怒りますよ?」
「あー…ごめん(何故そんなに自信に溢れてんのか分かんねーけど)」
確かに、僕とは全く違う考えだな。僕のように仕方なく受け入れてる訳じゃなく、自らの誇りとしている。やはり…
「うわ~何それ?全然使えないじゃないっすか斉木さんのクソな所しか持ってねぇじゃないっすかうわカス~斉木さ~んコイツマジで欠点しかないっすよ~喋る前に消した方が良くないっすか~」
「……あ゛?」
女の子が出して良い声じゃない
しかし、鳥束の言い分も一理あるな。そうだな、消すとしよう。貴様をだがな…!
パイロキネシスを応用して塵一つ残さず消滅させてやる
それを聞いた相卜は至極真面目な顔で
「いやどう考えてもあんたのオワ能よりは全然使えるっしょ」
そうだな、殆どが死にスキルなお前よりは普通に強力だろう
「いやなんで俺が貶されるんスか!?よく考えて下さいよ!使えないだけじゃなくて大体斉木さんと能力もキャラも被ってるじゃないっスか」
被ってないな
「目新しさに欠けるんスよ!ま、そういう訳でアンタは不採用っスよ根暗子ちゃん。どうしても採用して欲しいなら他にも能力をつけるっスよ~」
別に採用されたくは無いと思うが…まぁ恐らくだが、ただ心が読めるだけでは無いだろう。少なくとも、テレパシーに関しては僕の上を行くんだ。それにあの確固たる能力への自信…応用技を持っている。
「鋭いですね斉木さん…その通りです。今からちょっと実践しますね?ただ、割と危険な為斉木さんと相卜さんには使えませんので口で説明するしかありませんが」
「(うわーさぽりんりんガチでキレてるわ、次いでに幽霊ヤロー精神的苦痛の相出てんだけど…って楠雄何その激レアワクワクスマイル!?)」
驚く事か?ただ楽しみなだけだが
「ふん、これまで数多の斉木さんの制裁を受けて来た俺に怖いものなんてないっスよ」
制裁の自覚があるのなら直せ変態クソ野郎
「へぇ、そんなに怖いのですね斉木さんの制裁って…良い情報です」
すると、人では出せない怪しげな笑みを浮かべた古明地は、目玉のアクセサリーを鳥束に向け、
「さあ早くしてみろっスよ!まぁどうせ被り能力の応用技なんて大した事ないっしょ_」
こいつの挑発を遮るように応用技を高らかに、宣言するようにそれを口にした
「『想起 恐怖催眠術』!!」
僕は一つの確信を得た。コイツを怒らせてはいけないと
遂に初のスペルカード宣言!(強化版なのはお察しを)
ですが弾幕を出すのではなく、サードアイから不安を煽るような光を発してトラウマを思い出させるという催眠術の様なものです。
宣言は幻想郷出身者共通の癖という事で…