古明地さとりのΨ難   作:きのこ狩り

14 / 19
現在は最低でも月に1〜2Χのペースで書いていますが、四月以降はもっと書くのが難しくなると思います…
マジで新生活がやって来てしまうので…
まぁ、それでも書くことは確定ですが


古明地一家 日常のΨ難編
第13Χ 相性Ψ◯!? 完璧美少女と覚少女


"美少女…類い稀なるルックスを持つ少女の事

そしてそれを体現する美少女が、このPK学園にいる"

 

【♪いつものbgm♪】

 

「はぁ、今日も照橋さん綺麗だなぁ…」

「見てるだけで負の感情が消えてくよ…」

 

"男達の小さな(つもりの)羨望の声…そしてその声の先には一人の美少女がいた"

 

(はぁ、もうちょっと離れたところで言いなさい。聞こえないふりするのも大変なんだから。それにジロジロとチラチラと見るのもいるし…まぁ言いたくなるのも見つめたくなるのも分かるわ。なんたって私は完璧美少女なんだもの。それにしても斉木君、全く私を見もしないわね…)

 

やれやれ、今日も照橋さんは羨望の的だな。僕はそんな生き方はまっぴらごめんだが。

照橋心美…この通り自他共に認める完璧美少女だ。何故かはわからないが、彼女は僕に好意を抱いている。

 

…羨ましいと思ってはいないだろうか。この小説…というより、原作を見てるみんななら分かるはずだ。僕は目立つ事が嫌いだ。目立たない為なら僕は全超能力を使う事を惜しまない。

その為、注目の的である照橋さんは、絶対に関わりたくない相手なのだ。

それに、彼女の本性も戴けない。初期よりは友人も増えた事でマシにはなったそうだが、それでも表に出さない自分中心な本性は心を読める僕には通じない。

 

(もう、相卜さんの占いで斉木君の好きなタイプを知ったのに…あの時はそのまんま私かと思ってたけど、私じゃまだ足りないと言うの?…いや、そんな事はあり得ないわ!だって私は_)

早く諦めて欲しいものだ…

 

ーー

 

「え〜、来週の月曜日の六限目は授業参観です。君達の家族に、自分が頑張る姿を見せてあげましょう」

 

井口先生はそう言ってますが、周りは特にやる気が無いみたいです。

「うわぁ今更授業参観とかなぁ」

「後ろに親がいると全く集中出来ねんだよなぁ」

心の声と普通の声が大体重なってるのを思うに本当に消極的なんですね授業参観…そんな私も余計に人が増えて心がもっと煩くなるので嫌ですが

 

まぁ私には全く関係無いですね。参加についてのプリントは初日に渡されましたが、そもそも私達には親がいないので。妹はいますが

常識を持ってるとはいえ流石にお燐を行かせるわけにはいきませんし…

 

 

放課後…

 

さてと、帰りますか…

 

私は持ち物を整理し終えて教室を出て考え事をしてました。

 

喫茶店で知り合って以降、私は彼…斉木楠雄と話していません。一応なにか私に聞こうとしているような思考が読めるのですが、なにを警戒してるのか肝心の内容は閉ざされてて分かりません

…いや、他人の心を読める能力を持つ存在が身近に居ればそりゃ警戒しますね。実際に他人の心を読めて且つ危険性をよく知る者なら尚更…え?私は警戒しないのかですか?私の考えている事は彼には聞こえないようなので必要はありませんね

それに心を読める能力を使える人間が他にもわんさか居たとしても私にはまず敵いませんし敵うとも思っていません

 

(相変わらずの自画自賛だな古明地。現在僕は千里眼を使用して古明地を観察している。何故か、答えは単純だ。あいつの心が読めない以上、先日の会話だけでは信用出来ない。もっと具体的に観察する必要があるし、もし大噴火に関わるのならば気をつけなくてはいけない。因みに、心は読めないというのに何故古明地の地の文は読めているのかというと、それは説明が長くなるのでまたの機会だ)

もういっそこちらから聞いた方が良いかなぁ…でも多分私とは関わりたくないでしょうね。

 

さてと、今日の買い出しは…昨日のカレーの残りでいいか、ペット達の餌も残って_

(あ、おいそこバナナ_)

【つるっ】

 

…つるっ???

 

【ドデ〜ン!!】

(転び方がサマーソルトキックを放ったかのようだ)

数秒後…

 

「イッダァ…」

 

一瞬頭が真っ白になって覚醒した私は、天井を見ながら頭と背中からの痛みに呻いていました…

 

な、何で床が滑って…それに一瞬上下が逆になったような…

起き上がって未だに痛む後頭部と背中を摩りながら原因を探して…ありました

 

バナナの皮…ふざけんな!こんな古臭い方法でなんの脈略も無く私を転ばせんじゃないですよ作者!!というか、こんなこと前もあったような…

 

皮肉でも何でもない正真正銘のデジャブを感じながら、こんな廊下にこんな物を捨てた犯人を探そうと決めていました。何故か確証は無いのに咄嗟に浮かんだ唇アフロのモブ男の顔を振り払って顔を顰めて立とうとすると…手?

「古明地さん、大丈夫?」

「……」

 

目の前には、先日の朝はちょっとしか見る事が出来なかった、もはや天使、女神と言っても過言ではない美少女…

 

 

 

 

 

の皮を被った自尊心の塊で構成された絶対に関わりたくない女が私に手を差し伸べました。

(見事な辛口評価)

身体を痛めてて本当によかった…何故なら彼女の心を読んだ一瞬、私の顔は嫌悪感満載だったのですから

 

「あ、ありがとう。大丈夫です。立てます。」

本能か故意か何故か彼女の手を借りずに立ち上がった私は、目の前にいる彼女の顔…というより心を読む

 

「(私の手を掴まないなんて…まぁ女の子だからかな。もし男子だったら私の手を掴む事に感激したんだけど…)あぁ、良かった」

 

いやいくら自尊心高いからってそれは過剰過ぎませんか…

(残念ながらあり得る。そしてそいつは感激のあまり二度とその手を洗わなくなるだろう。何故断言してるのかだと?前例があった。それだけだ)

 

「照橋心美です。挨拶が遅れてごめんね古明地さとりさん(フフ、緊張してるのね?でも恥ずべき事じゃないわ。貴女も中々の美少女だけど、残念ながら私は美少女という概念の元生まれたような存在だもの。自信があったのなら悪い事しちゃった)」

 

サラッと「上げて落とす」をくらったんですが!?

(原作よりも自己評価が過大になってないか?)

 

ここまで自己評価高いと清々しさすら感じる嫌悪を必死に隠してお礼を言います。

(お前の能力に対する自己評価も大体そんな感じだろ)

なんだか癇に障るツッコミが聞こえた気がしましたが、

「アァ…ハイ…ヨロシク…」

 

カタコトにはなりましたが幸いな事に緊張故と受け取ってくれました。

(凄いな、僕でもここまで嫌悪を抱く事は無かったぞ。やはり同性となると受け取り方は違う物なのか)

 

それにしても、さっきは流しましたが…

「私の名前、私と何処かで会ったりしました?」

「え?ううん、新しいクラスの友達だから。覚えてないと失礼だって思ったの。良い名前ね(フフ、完璧美少女がクラスメイトの名前を知らないなんてことあってはならないわ。男子達だけじゃなくて女子達の名前もしっかり記憶してるのよ。それにしても変わった苗字で覚えやすくて良かったわ)」

 

覚えやすいから良い名前って貶してますよね?自尊心の塊どころか腹黒ですか…いや待ってください?今サラッととんでもない事言いませんでした?

(早くも気付いたか、そう…照橋さんの凄いところは高い自尊心じゃない…)

 

「…どうしたの?」

「え?いや、喋った事無かったのに私の名前を覚えていたのに驚いたので」

 

え?待ってください?この人まさか…

「…そうだわ。一緒に帰らない?古明地さんの事もっと知りたいし(完璧美少女として、転校生についても知っていないといけないし、斉木君を探したかったけどこれは良い機会だわ!)」

 

何故に斉木楠雄?…まぁ、ぶっちゃけ私は嫌ですけどちょっと気になるかも…

「はい」

 

ーー

 

「照橋さんさよっふなら!」「おっふ照橋さんまた明日!」「さよっふなら!」「「さよっふなら!!」」

 

…さよっふなら?

「みんな、また明日」

『『さよっふなら!!』』

「(放課後の「おっふ」はこれで95おっふ、いつも通りね)」

 

だから「おっふ」って何ですか!?先日の朝以降毎度聞くおっふに頭を悩ませます。どいつもこいつも心の中までおっふだから毎朝酔いかけますよ。彼女と関わりたくなかった理由の一つがこのおっふです!…まぁこればかりは彼女の所為ではないと思いますが

 

「…どうしたの?具合でも悪いの?」

「いや、『おっふ』ってなんなんだろうと思って…」

「…おっふ?」

 

いやなんで何も知らないフリしてんですか数えてたでしょ!?

「なんでもないです。そういうスタンスなら良いです…」

「そう?(スタンス?)古明地さんはナガノ県から来たのよね?どんな所なの?」

いきなり答え難い質問ですね!?

「どんな所…と言われても辺境というか…ど田舎というか…地の底というか」

(地の底ってなんだ?)「(地の底って何!?…この部分はあんまり詮索しない方が良いのかもしれないわね…完璧美少女は野暮な事を聞いたりしないのよ。例えクラスメイトを知る為だとしてもね)そうなんだ」

 

へぇ、気遣いは出来るのですね。無神経なぶりっ子という訳では無いと…

…まぁ詮索して来ないというのは正直助かります。嘘は吐きたくありませんし、かと言って馬鹿正直に「⬛︎⬛︎⬛︎の⬛︎⬛︎から来ました」とか言って変な奴扱いされるのも困ります。

(おい待て、なんだこの伏字は!?)

 

「それじゃあ、友達とか出来た?」

これまた答え難い…あぁいやそうでもないか

「えぇ、少しですけど…」

「そう!古明地さん可愛いからもっと友達が出来るし、人気者にもなれるよ!」

嫌われ者の私が人気者?ほざきやがれ

あと貴女のような人間に可愛いって言われても嬉しくないし信用出来ません!

…まぁ私の事を知らないからしょうがないと思いますが、逆にこっちから質問してみましょう。

「人気者と言えば…前々から気になってたんですけど、照橋さんって男子達からの人気凄いですよね…何か秘訣とか努力とかあったりします?」

「えぇ、秘訣?そんなの無いよ〜。でも努力か…強いていうなら、みんなの事を大切に思ってる事かなぁ」

(やれやれ、古明地にはそういったあざとさは通用しない。さっきのような嫌悪丸出しの…どうした?愕然とした顔になってるぞ?…あぁ、そういう事か)

 

「(フフッ、秘訣なんてある訳ないわ。私は神に愛されて生まれた存在。努力?笑止ね!私は完璧美少女なのよ。クラスメイトの名前や特徴を覚える事くらい当たり前。大した事じゃないわ)」

やっぱりそうでしたか…大した事あるでしょうよ…

(そう、照橋さんの凄いところはその努力だ。テレパシーレベルの洞察力を持っているという部分もあるが、それを差し引いても照橋さんの努力は並大抵のものではないのだ)

 

そうして話していると、別れ道が

「あぁ、私こっちですので…」

「そうなんだ。また明日ね古明地さん。お話楽しかったよ。(フフッ、これで古明地さんについて幾つか知る事が出来たわ)」

「はい、また明日…あと、最後に一つ聞いて良いですか?」

そう言えば彼について何も聞いてませんでしたね。

(おいやめろ。めんどくさい事になる)

「ん?何?」

斉木楠雄について何か_

「…貴女、疲れたりしてません?今日に限った話ではなく」

 

 

 

「…え?(…え?)」

 

(…え?)

 

「…あ」

 

…やっちまった

 

「何でもないです。野暮でした。さようなら」

「えちょっと古明地さん!?」

 

そうして私は、家まで早歩きで帰り着きました。

(…何を考えているんだ、この女は…やれやれ、最後にとんでもない爆弾を置いていったな)

 

ーー

 

古明地宅

「た、ただいま…」

「あら、さとりんお帰りなさい。…大丈夫?肩で息してるけど」

一難去ってまた一難とはこういう事を言うのでしょうか。ペットで溢れてるリビングで寛いでいる隙間妖怪が…というか、この展開これで3回目ですよ。いい加減私も飽きたんですけど。

 

「まあ良いじゃない。多分これから『日常』になるだろうからこれで最後だと思うわよ多分」

何を言ってるんですか…

 

「それにしても、さとりんが人の事を心配するなんて…それとも、読んでしまった以上口に出さずにはいられなかったとかかしら?」

 

…特に咎めたりはしないのですね。貴女の心からは怒りを感じません。

「まぁはっきり言うと、此処だと能力を知られてもさとりんが動き難くなるだけで特に支障とかはないのよ。それに、今さとりんは人間に近い存在にまで境界を緩めてるし、余程勘が鋭くないと妖怪なんて思われないわ」

おいなんだそれ初めて聞いたぞ?もしかして、周りを混乱させたりしないように能力を隠し通した私の苦労って…

「あぁ…あんまり意味は無かったかなぁ?」

おいこら…

「まぁまぁ怒らないでさとりん。そうだ。一応書いておいたわね」

 

そう言って配られたのは…今日の終礼で配られた授業参観保護者参加申し込み書…

『出席』にチェックが入れられており、保護者との関係は…養母?

そしてそこに書かれている保護者名は…『八雲紫』っておい!?

 

「そんな怖い顔しないでよ。本当なら古明地姓でも良かったのよ?でも私には霊夢がいるし…」

いやそんな事どうでも良いですよ!!それに気持ち悪いから二度と古明地を名乗ろうとしないでください!ってそうじゃなく!なんであんたが私の養母に!?

「あぁそっちね?本当は義姉にしようと思ったんだけど、藍に「やめて差し上げてください本当に」って真面目な顔と声で言われたのよ!?酷くない!?」

藍さんグッジョブ!!

でも出来れば養母もやめさせてほしかった!!

とにかく、私は怒りのままその紙を破り捨てて…

「あぁそれ見せる為のコピーなのよ。本当の紙は随分前に隙間を使って送っちゃった♪」

だろうとは思ったけども…

 

最悪だ…今までの人生で一番の最悪な出来事だ…

 

全く慣れない学校生活五日目

遂に待ちに待った二日の休日が始まりました。

そして、私は。

 

この二日間迫り来る授業参観が行われる月曜日を恨みながら引きこもって過ごす事になったのは、言うまでもありませんね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰り着いた美少女は、彼女に聞かれた事を反芻していた。

 

「(『疲れてる』…なんであの子私が疲れているなんて…確かに、斉木君がいつまでも私におっふしなかったり、最近琴のお稽古でいつもより0.1%だけ調子が出なかったりはしたけど…)…もうちょっと古明地さんの事知るべきね」

 

そして開いた扉…そこには…

 

「心美〜!!来週の授業参観、ロケ抜け出して俺も来るからね!!」

「やめて?それに不参加で提出したから(もしかして今私が疲れてる原因お兄ちゃんなのかも)」




書いてて思ったけど、さとりんと照橋さんは自己評価高い者同士だわ

個人的に照橋さんの事が好きになったのは照橋さんの尋常じゃない努力が映された話ですね

照橋さんの尋常じゃない高さの自己評価を書くのが楽しい反面、さとりんとの絡みが難しい…
ただ、どう言った関係性にしたいかは考えているので、頑張ってみようと思います
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。