古明地さとりのΨ難   作:きのこ狩り

18 / 19
早く書くと言って最後の投稿から四ヶ月近く経ってるってマジですか?
本当申し訳ありません!!
仕事が忙しかったり、研修が始まってバタバタしてたり、約5回も一から書き直したり、いざ書こうにもただ書いた文を消すだけになってしまったり、気分転換にストックとして別の話を書いてたらそれに没頭してしまったり、とにかく色々ありました…
次の投稿にどれくらい掛かってしまうかわかりませんが、少なくともまだやめる気はありませんので、思い出した時にでも見守ってくれたら幸いです

それと、大量の誤字報告ありがとうございます!自分でも間違い過ぎてびっくりした…


第17Χ 厄Ψアニマルズ、Ψ初の出会い

「おっと、お燐ちゃん!今日は活きの良い生鮭が入ってるよ!…え?背が高くて頭に大きな緑のリボンを付けた黒髪の女の子?見たっけかなぁ…」

 

「あらお燐ちゃん。先日はうちの猫ちゃんを見てくれてありがとうねぇ。ん?大きな白いマントをかけてる大きな女の子?そういえば見た気がするねぇ…」

 

「あ、猫耳のお姉ちゃん!え?おっきな翼を付けたでっかいお姉ちゃん?うーん…見たような気がする。でもお菓子に夢中になっちゃって、あまり覚えてないや」

 

(なんでだよ!大きなリボンと大きなマントはまだ良いとして、背中にでっかい翼が生えてたら嫌でも目立つだろう!?)

 

商店街に着いたあたいは人目のつかない場所で人型へと戻り、お空を探していた。最初は、

「お空の格好で街に入ったら嫌でも目立つだろうし、早く発見出来るかも」

と思ってたけど、買い出しで知り合った人間達に聞いてみた所、出て来た返答が「見た気がするけど覚えてない」というまさかの返答…。

 

あたいがこの世界に放り出されてすぐ救出された時に、あの隙間賢者が言ってた事が蘇る。

 

ーー

「この世界は…なんと言うか、『特徴的な格好』に対する境界が緩いのよ。だから貴女達の格好で外に出ても『そういうファッション』の扱いになるの。さとりんや妹ちゃんのサードアイとか、貴女達の尻尾とか羽とか…。変身するのを見られなければ大丈夫な筈よ」

ーー

人間の邪魔にならないように路地に入り込んだあたいは尻尾をだらりと垂らしながらため息を吐く。

半信半疑…いや、一信⑨疑だったけどマジだったのかい…

 

でもこの格好(人型だがリアルな猫耳と2本の尻尾付き)でジロジロ見られたりしてない時点でそういうことなんだろうし、何度か商店街には行ってるけどみんな割と親切。

なんだかんだで賑やかだし、あたいはこの商店街を気に入っている。例えるなら喧嘩と無法と混沌を抜いた旧都…いやそれ抜いたら逆に何が残ってるの?とか言いたくなるけど気にしてはいけない。

 

しかし、かえって見つかり難いという事態になるとは思わなかったね。それでも聞き込みしか方法は無い訳だけど…

よし、商店街が無事な内にお空を見つけないとね。

 

「それにしても今日は屋台が多いね…ここまで多いとお空もおつかいを忘れて屋台巡りしてそうだし、温泉卵の屋台でもあったら間違いないんだけど…流石にないか」

 

それにしても油揚げフェアって、隙間妖怪の式神さんが喜びそうなイベントだ。別にこの町は油揚げが盛んだという訳ではないのに

卵以外でお空が好物なのは…たしか前さとり様が買ってきてくれたお土産のカスタードシューを凄く喜んでたっけ?それっぽいスイーツの屋台でも…

 

「お?なんだこりゃ?リアルだな」

ニギッ!(ピン!!)

 

「………!!」

 

やらかした後で思ったんだけど、そいつは飾りの付け尻尾だと思ったんだろうねぇ。猫型だったらやらなかっただろうし。でもしょうがないじゃん?尻尾引っ張られたら痛いんだもん…

 

あたいは勢いのまま、尻尾を引っ張った大柄なケツアゴの妖怪?が立っている方を向き、サマーソルトキックを放った。

 

「どぉらあ!!」

「あぐおお!!」

 

自分でもビックリなダミ声で叫びながら放った回転蹴り上げは、ケツアゴにクリーンヒット。幸運だったのは、入り口とはいえ路地だったこともありあたいの蹴り上げを見てる人間はいなかった事と

 

「痛えな何しやがんだ!思いっきり舌噛んじまったじゃねえか!!」

「こっちの台詞だよ!よくもあたいの尻尾思いっきり引っ張ってくれたね!!猫の扱いってのを叩き込んでやるよ!!」

「おおやんのかこら!!」

 

この世界にいると、生物の体質が異常になる事だね

 

 

ーー

 

「うえええ…気持ち悪い…」

最悪だ…まさか安全装置(GEリング)を付け忘れるだなんて。

家を飛び出して直ぐにぶっ倒れてペット達が必死になって玄関まで運んでくれたのは本当に嬉しかった。

でも何故かキボウノハナな倒れ方してたという事実に羞恥心でも死になるうえ、うちのペット数匹もノリでやったのか『何やってんだ…ですかだん…さとり様ー!!』って聞こえる始末。まぁ本当に何やってんだろうね私…

ただでさえ精神的に参って憂鬱なのに、今度は身体的にも参る羽目になるとかついてない…いや、この世界に連れてこられた時点でついてなかったわ。

「でも何かしら…お空だけじゃなくてお燐にも大変な事が起きている気がする…」

 

やっぱり行くしかないのだろうか…いやでも安全装置を付けたとしても多少の負荷は掛かってしまう。こんな状態で外に出てもまたキボウノハナになってしまう…

私の体調かお空とお燐かを秤にかければ…簡単に決まった。お空とお燐が優先。

 

『駄目だよさとり様!まだ寝ないと!』

『きっとお燐さんが見つけてくれるよ!』

 

健気に私を心配してくれるペット達に揺らいでしまうが、心体に鞭打つように起き上がって安全装置の着用を…

 

「全く、そんなんだから体を壊すのですよ。気持ちは分かりますが、ペットに余計な心配を掛けさせる飼い主は落第点ですよ」

あ、貴女は…

 

 

 

 

という訳で、私はベッドで横になりながら借り受けた映像投影機能付き陰陽玉でお燐の様子を見ていました。因みにこれはお燐とお空がやっちゃった異変(東方地霊殿より)で使われたのを改良したものだそうです。

元は何かのゲーム機のコントローラーで操作して商店街を見回ります。この画面でも私の能力は健在ですが、結界で守られてるのもあり聞こえるのは今映っている生物のみであるという優れもの。しかし向こうはどうなっているのでしょう?一応ぶつからないようにしてはいますが、いま映っている地点の周囲の人間達は気付いてないようですね…ステルス効果でもあるんでしょうか?

 

そうして操作に慣れながらお燐とお空を探していると…

 

見つけた!お燐!それと…こいつは!

(フシャーー!!)(おいい〜…)

 

確か同じクラスにいた燃堂とかいう不良の見た目をした何も考えてない人間。というかお燐めっちゃ逆立ってる!?

なんてこと…絡まれてるのがお空じゃないだけ良かったと思うべきか、お燐までトラブルに巻き込まれるなんて不幸だと思うべきか…

どうする?お燐の事だから即攻撃に走ったりはしないだろうけど、人間の方が何をするのか分からない。自衛の為とはいえうっかり殺っちゃったら洒落にならんしお燐にテレパシーでも送って救出させるべきか_

「ぷっ…ははははっ!中々話の分かるねーちゃんじゃねえか!」

「アンタも猫というのをよく分かってんじゃん!見直したよ!」

なんで打ち解けてんの?

「いやぁ悪かったなぁいきなり尻尾掴んじまってよぉ。大丈夫かぁ?」

「大丈夫大丈夫、これ付け物だから(何で本当に大丈夫何だろ?)」

猫に何てことしてんだあの人間!尻尾引っ張られて大丈夫な訳…本当に大丈夫そう?

「あたいこそ悪かったねぇ。驚いた拍子とはいえ顎蹴り上げちゃって。舌とか大丈夫かい?」

「おう、痛かったけどよもう治ったぜ」

お燐もお燐で結構な報復をしてたんだ…

 

大騒ぎにならなくて良かったとはいえ面倒なのは変わりませんね…

 

「オウ…ねーちゃん友達とはぐれちまったんかそりゃやべぇな。」

「まぁね…それにあの娘商店街に来るの初めてだからさ、絶対迷ってると思うんだよ…心細くて泣いてないか心配だなぁ」

「だったら俺っちも探すの手伝ってやんよ。どんな奴なんだ?」

「良いのかい?特徴はまぁ分かりやすいよ」

役に立つかは怪しいですが、一応お燐は大丈夫そうですね。さて、問題のお空を探さないと…

そう思って操作しながら探していると、お燐がいる地点から100メートル先に

お空いた!…と、誰かと一緒?

 

…え?

 

ーー

(PM1:36)

 

ふむ、サクサクとした油揚げとバターの風味が別格だ。中々悪く無いぞ油揚げラスク。シュークリームやミルフィーユも美味だったが、シンプルなラスクの方が味もシンプルで好みだ。

 

さて、今僕は空いているベンチに座って油揚げスイーツを食しているが、実際の所のんびりしている場合では無い。

前Χ僕は、今日の午後一時半に突如太陽並の火球が出現。それの爆発によって商店街が壊滅…という夢を見た。僕の夢は全て予知夢、それは白昼夢でも変わらないし、放っておけば現実になる。

原因が全く不明な為、後手に回るしかない。偽太陽が現れた瞬間に対処する。多少の混乱は起こるだろうが、それよりも予知を阻止する事が重要だ。時刻午後一時二十九分、覚悟を決めた僕は太陽を何とかする為に構える。場合によっては制御装置を外す事も視野に入れて

 

そして一時半、予知の通り太陽が…

 

 

 

現れなかった…因みに三分間構えていたが何も起こらなかった

 

僕の予知が外れる事はない。これはつまり、僕が介入した事で未来が変わったという事だ…しかし、どのタイミングで変わった?ただ僕が商店街に来たからという訳ではないだろう。

そんな感じで構えるのをやめてスイーツを食しながら二分くらい考え込んでいたんだが、ちょっと面倒な事が起こった。

 

「お兄さんお兄さん!このお菓子美味しいね!!」

 

何なんだこの女?僕の隣に座ってスイーツを食してる長い黒髪の女に何故か付き纏われている。

 

約六分程前…予知の時間になる五秒前に、油揚げシュークリームを手に持っていたコイツが僕の後ろで転びかけたのをサイコキネシスで浮かせて助けた。

気付かないように一瞬だけに留めたつもりだったが、何故か僕が助けてくれたと思われたらしい

 

大きな緑のリボンや白いマント、なんかデカイ真っ黒な翼が付いてるが、気にしない事にしよう。ツッコんだら負けな気がする。

それにしても身長高いな。窪谷須よりちょっと低いくらいだぞ

因みに頭の中はスイーツで埋まっている。

 

とにかく僕は本当にもうここで爆発が起こらないかを確かめなければならない。ひとまず商店街を周ってみるとしよう

 

「あれ?お兄さんどこ行くの?」

 

 

(五分経過)

 

付いてくる…特に何をしてくる訳ではないがずっと僕の後ろに付いてくる。

 

「そっちに美味しいお菓子があるの?」

やれやれ、僕は早く爆発の原因を見つけなければならないというのに。瞬間移動で逃げる事もできるが、こんな人通りの多い場所でやったら面倒だし、今商店街を離れる訳には行かない。燃堂みたいに邪魔をする訳では無さそうだからそこまで気にする必要は無いか

 

(どん)

イタッ…何にぶつかって

 

「…お?」

「…?どうしたんだい?」

「今誰かにぶつかってよお?相棒だったような気がしたぜ」

「相棒?」

 

 

〈どっかのビルの屋上〉

咄嗟に瞬間移動してしまった。でもまぁ危なかった。まさか燃堂と鉢合わせるとは…周りには見えてないようだが、あの女からは不審がられただろう。まああれは後で対処すれば良い。

燃堂と鉢合わせるのは面倒だし、少々疲れるがここから千里眼とテレパシーを駆使して…

「え?ここ何処?」

…え

「なんで!?さっきまで人混みを歩いてたのに!」

こ、コイツ何でついてきて…はっ!上着の裾!僕の服の裾を掴んでいた事で瞬間移動に巻き込まれて…!

「お兄さん…」

…落ち着け。慌てる事態では無い。寧ろ巻き込まれたのがコイツだけで良かった。

「もしかして、さとり様のお兄さん!?」

…は?

「髪の色が似てるからもしかしてって思ってたけど、凄いや!お空感動したよ!」

 

 

…やれやれ、変に警戒されてしまうかと思っていたが杞憂だったようだ。

この女が古明地の関係者である事は分かっていた。1日に二人も出会うとは思わなかったが。常に何も考えていない燃堂とは違い、普通にテレパシーを出す。そしてこの女は心の中でこう言った。

(さとり様と同じ髪の色…)

だから僕に付いてきている段階で、既に解っていたのだ。だから爆発の一件が終わってから対処しようと思っていたが、余計な手間が省けたな。ただ

 

「私は霊烏路空!みんなからはお空って呼ばれてるよ!よろしく!さとり様のお兄さん」

 

余計な誤解が生まれた。

 

ーー

〈古明地家〉

 

「もう…しーらない…」

 

余計な事案が増えた。




書いてて思ったけど、さとり様視点を書いている時はめっちゃ筆が乗るのに対して、斉木君視点書いている時はめちゃくちゃ悩みます…
あと斉木君の適応能力上、警戒しているとはいえ何度もさとり様関係者と出会ってそう何度も驚く?と思うので、この出会いは悩みました
逆にお燐と燃堂の出会いは、どんなに最悪でもすぐに打ち解けるだろ。という確信がありました。

ここおかしくね?という所がありましたら遠慮なく指摘お願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。