あと参考のために原作斉木楠雄見直してるけどやっぱり面白い
私の名前は古明地さとり、地霊殿の主…だったのですが、おんどれ隙間妖怪に日本に追い出された幸薄のさとり妖怪です。
目を覚ましたらベッドの上で寝ていました。地霊殿の私の部屋と同じ間取りと家具の位置で最初はただの夢落ちかと思ったのですが、起きて0.3106秒…サトリ秒で理解しました
そこには、地霊殿にはなかった普通の窓…そして窓の外には、地底では絶対にない筈の青い空と朝日が私を照らしていたのです。そして私は理解しました、ここは外の世界であると!
「ってふざけんな!認められるかーーー!!」
っと叫んでみたは良いけど…幻想郷ではないですねここ…窓の外には自然に囲まれた幻想郷とは違って周りには変な灰色のタイルが地面に貼られていて妙な形の家がたくさん建っている…
それにさっきの叫びでペット達が誰もここに来ないという事は、この家にいるのは私一人だけみたいです。
まさか一人暮らしをしろとか言いませんよね?
もう一度言うけど私に死ねと!?
「グッモーニンさとりんごきげん…ではないわね」
何を考えてるんだこの妖怪は!
逆さで出てきた隙間妖怪が苦笑いで話しかけてるが、今起きて最初に見るには刺激が強過ぎる。
あぁ〜ダメだ…我慢できない!
「想起『ラストジャッジメント』!!」
「ちょちょっと!?なんで映姫ちゃんのスペカ使うの!?」
打ち出した弾幕はスキマに吸い込まれて余裕で躱されたが…慌てるのも当たり前だ。わざわざ相性の悪い人物のスペルカードを想起したのだからな!
「もうごめんなさいってばぁ…」
申し訳なく思ってるなら早く地霊殿に帰してください!
「大丈夫、異変の手掛かりを掴める事が出来たらちゃんと帰すわよ」
大体何で私が異変の調査をしなきゃいけないんですか…
博麗の巫女や人形を使うシーフじゃダメなんですか?
「だって…幻想郷の外で異変が起こっているのよ?霊夢を幻想郷から出すのは論外だし、魔理沙みたいに力押しでどうにかなる問題でもないし、私が対処するのは良いけどそれだと根本的な解決にはならないのよねぇ」
そう言ってお手上げですという表情で説明してくる。巫女とシーフが駄目なのはわかったけど、それでも私である必要なんて…
「ふふふ…これは貴女の為でもあるのよ?」
私の?
「だってさとりんずっと地霊殿に引っ込みぱなしじゃない?少しはコミュニケーションをとらないと不安なのよ〜」
余計なお世話だ!大体私は何か忘れてるのかこいつは!
私は覚妖怪ですよ!人間と仲良くなれる訳ないじゃないですか!!
覚妖怪はいわばテレパシー使いです。私の胸元にある『第三の目(サードアイ)』で相手の心を読む。つまり、「二人だけの秘密ね」とか「さあ?知らない(本当は知ってる)」とかも読心してしまう。プライバシーもへったくれもない妖怪なのです。そのせいで里の人間は勿論地上の妖怪にも嫌われ、地底の妖怪達は嫌ってると同時に恐れています。まぁ地底に関しては私が地底のボスだというのもあるかもだけど。
そのおかげで妹のこいしは『目』を閉じるという事をしてしまったし…
とにかく!私が人間と仲良くなれる筈がないんですよ!
というかこいつ(紫)は絶対分かっている筈!なんだって私を地底のボスに任命したのはこいつなのだから!
「大丈夫よ。覚妖怪なのを隠していればどうとでもなるわ。ここは普通の外界とは違うのよ。」
そんな都合のいい外界があるわけ…大体バレたらどうするんですか。それに外界の人間達は髪はピンクの奴なんていないし、目の色がピンクなのもいるはずがない。嫌われるならともかく、残念な娘扱いされるのは我慢ならないですよ!?
「まぁ、仮にバレても大丈夫かもしれないけど…まぁ、百聞は一見にしかず。それじゃあ一週間だけでいいわ。どうしても無理なら幻想郷に帰してあげるし、大丈夫そうなら続けるという事で」
絶対無理だ…一日でギブアップするのは目に見えてる
…そういえば、ペット達は?お燐とお空と妹のこいしは!?
「あぁ大丈夫。連れて行けそうなペットは少しずつ送るわ。無理そうなのは藍達が面倒を見てくれるし。あと火車の子と八咫烏の子と妹ちゃんは…」
別の隙間に顔を突っ込んでた大妖怪は、いきなり隙間を閉じて真顔で私を見ます。
…まさか
「…てへっ」
うぉい!!なんて事してんだこの覗き魔!!お燐はともかくお空とこいしが外界で一人だと大変な事が起こるのはわかるだろうが!!特にお空はこの外界を焼却しかねないよ!?
「そんな怒らないで探すから!」
そして疫病妖怪は隙間の中へと消える。
もしこれで被害が起こったら私のせいになるのか?いやいやないでしょう…いや、でも火の粉が降りかかる事も…よし!もし被害が出てきて私に火の粉が掛かったら打倒隙間妖怪同盟軍でも作ろう!
そして、現在行方不明となった三人の安全が確認出来、現在は然るべき場所で休養をとっている事を伝えられました。
…十数分後
安心と不安を抱えながら、あの隙間妖怪からの支給品の一つ『パソコン』を使い、私が入学する学校のブログというのを見ています。
PK学園
開校20年以上の私立高校。全校生徒数は542名。男子は白いカッターシャツと緑の上着とズボン、女子は緑の襟がついた白いシャツ(冬には上着を着ている生徒もいる)にスカートが制服となっている。(Wik○pe○ia引用)
いや、あの作者なにまた引用してるんですか。
まぁ、それは置いといて、
隙間妖怪曰く、時間を巻き戻している存在はこの高校に通っているようですが…
高校生が?時間を巻き戻すなんて、冷静に考えると人間どころか強大な妖怪すら簡単に出来る事じゃありません。
こいしの友達の家には時間を自由に操る人間がいるらしいですが、巻き戻す事は出来ないと聞いています…人間が時を止めたり早めたり遅くしたり出来る時点で色々おかしいですが
この学園に地球ごと時間を巻き戻している元凶がいるなら、得意の神隠しで排除すれば良いじゃないですか。貴女なら何の問題もなく最も簡単にそれが出来る筈。
そう念じながら私の後ろで地霊殿から連れてきた一部の常識サイズ枠のペット数匹と戯れあっている隙間妖怪に問いかけ…みんな威嚇してるじゃないですか。そこの猫なんて全身の毛が逆立ってますよ
「私も見つけた時はそうしようと思ったのよ。永い時を生きる私達妖怪にとって、同じ一年が繰り返されるなんて恐ろしいわ。どんな影響が出るかもわからないし」
でも未だに排除に至っていない。巻き戻している理由があると言う事ですか?
「そういう事。これまで巻き戻った回数は7回、里の人間達や妖怪達も認知し始めたわ。10回超えとかになったら力尽くで対処するけど、何かしらの理由があるというのならそうなる前にこっちも人材を派遣して動こうと思うのよ」
成る程、でも何で私が派遣されたのか理由が未だに分からないのですが…
「別にさとりんじゃないと駄目って事ではないわ。本当は藍を派遣しようと思ってたけど…気まぐれってやつかしら?…ごめんごめん睨まないで。ちゃんとバックアップもするから…」
気まぐれ…もう怒るのにも疲れましたよ
移住生活初日の朝方から疲れ果てた私は、隙間妖怪が支給した制服を着る。緑の襟の学校シャツって珍しいですね。
「似合ってるわよさとりん!PK学園二年生16歳。完璧じゃないの!あとはいこれ、学生証ね。」
手渡されたカードを見て…いつの間にこんなの作ってたんですか…
「この世界のお金や必要な物はこのカバンの中よ。必要になったら言ってね?あと、火車の子なら割と早く合流出来ると思うから、安心して新生活を楽しんでね。あ、あとこれを使えば、いつでも可愛いゆかりんの顔が見られるわよ?」
そう言っておんどれ隙間妖怪から、カバンと押すタイプのベルを預かって…いやこれカバンというよりリュックサックじゃないですか?しかもギャグ漫画でよく見るどう見ても人間用じゃない大きさの…
そして妖怪は地面に隙間を出して消えていきました。
と思ったらまた床から顔がニョキっと…びっくりするのでやめて欲しいのですが
「そうそう、忘れてたわ。はいこれ。」
そう言って渡されたのは…指輪?一見ただの指輪にしか見えません。
「いきなり地上の人間達の心の声をいっぺんに聴くとさとりんは耐えられないと思うから、このゲルマニウムって素材の指輪を付けて外出しなさい。原理とか分からないけど、ほんの少しだけ読心能力を下げられるわ」
え?なにそれ?そんなのがあるの?というか、それって覚妖怪にとって猛毒なのでは?
「大丈夫よ。さとりんがグッスリ寝てる間に確かめたから安全ではあるわ」
へぇ、大丈夫だったんです…って人が寝てる時に検証してんじゃねえぞドグサレ隙間!!
「今のさとりんは能力が強まってる反面メンタルが弱くなってるし、これを付けないと大変な事になると思うから気を付けてね。それじゃあ頑張ってね〜」
おい待て隙間妖怪ババア!!
"古明地さとりの学校生活。果たしてどうなるのか"
ゲルマニウムリング登場
楠雄のテレパシーを完封する道具で本作では覚妖怪にも効きます。
果たしてさとりんはこれを付けるのか…