さとりんとこいしちゃんの種族名は『覚妖怪』で統一します
悟り妖怪などになっていた場合は報告をお願いします
「それじゃあ古明地はここで待ってなさい。僕が入ってって言ったら、中に入って、前に来て自己紹介。緊張しなくても大丈夫だよ?みんな良い子達ばかりだからね」
いやあなたの方が緊張してませんか?
私はあの後、人間の少女の肩を借りてPK学園に入り、保健室で休み、そして遂に転校の自己紹介へ。
それにしても、数分休んだだけで僅かですが良くなるだなんて…
今は2年巛組…3組じゃなくて?の教室の前で担任であろう教師から説明を受けています。
そしてその教師は明らかに頬を紅潮させて鼓動も早い。心の声も緊張で溢れている。
「あぁやっぱり分かっちゃうかな…君は僕がこの学校に来て初めての転校生だから、つい緊張しちゃってね。それに、僕が生徒に話しかけるとみんな警戒しちゃうんだ。なのに古明地は全く警戒しないからね。初めての事だからそういう意味でも緊張しちゃったんだ。」
あぁ成る程…
確かに目の前にいる教師の顔ははっきり言ってスケベと言わざるをえません。だけど彼の心は本物な変態と違って普通の、というより、普通に教師としてまともな心です。
私は内面さえまともであれば外見が悪くてもそこまで気にはしません。世の中外見がよくても内面がギトギトな存在もいますし
(キャピーン☆)
…おえ
「おっと、そろそろ時間だ」
そう言って教師は教室に入りました。そんな熱心な教師である彼には申し訳ありませんが、良い子達ばかりと言っていた生徒の疚しい心の声がバッチリ聞こえます。
(女か…俺は胸が大きい子が)
(俺は尻がでかい子が)
(俺は少し太ってておっとりして上下でかい子が…)
井口先生。貴方はとても良い先生なのでしょうが、このクラスの人間達はとても良い生徒とは思えません。まぁ私の素晴らしいこの力がない限り気付かないとは思いますが。
そして私は教師に入室の許可をもらい、教室の前に立って自己紹介…煩いですね誰が小学五年生ですか
凄い邪な心の声が聞こえて来てつい声に出しそうになります。…耐えろ…耐えろ私!ヘマやらかして制裁をくらうのは絶対嫌だ!
"そんなこんなで特に何事もなく挨拶は終了した。斉木が過去に行ったマインドコントロール(普通はあり得ない髪色に違和感を覚えないどころか普通に存在する)の影響により、古明地の髪の色やサードアイについては全く触れられなかったが、古明地本人がそれに気付くのはもう少し後の事である"
まぁ色々とツッコみたい所はありますが、特に何事もなく入学は出来ましたね…しかし、本当にこの施設の中に時間を巻き戻す力を持つ存在がいるのでしょうか…
「古明地さんよね?また会ったわね。顔色は良くなったけど大丈夫?」
登校中に助けてくれた人間の少女ですか。心の中は普通に心配してはくれてますね…覚妖怪が人間如きに心配されるだなんて
「あ、え、えっと、あの時はありがとうございます『夢原さん』」
まぁでも、あの時は助かりましたしお礼くらいは言った方が良いですよね…あれ?なんで怪訝そうな顔を?
「…私名前言ったっけ?」
あっ…マズイ!
気が緩んだらすぐにこうですか!正体を隠すって難しいですよ…
心の中を読んで人間の少女…夢原知予さんの名前をそのまま言ってしまいました。
流石にこれだけで私の力や正体がバレるとかは起こらないでしょうが、多少は不審に思われるでしょう。普通なら周りから気味悪がられる程度気にする必要は無いですが、調査を円滑に進める為にこの学校の人間とは仲良しごっこをしておいた方が良いですね…どうやって切り抜けるか…
「その…靴箱です。靴箱で覚えました」
「靴箱?…えぇ!?あんなに朦朧としてたのに覚えてたの!?」
これは嘘ではありません。私を運んでる最中、この少女は『夢原』と書かれた靴箱で上履きに履き替えていました。でも流石に不自然だったでしょうか。確かにあの時私は目が霞む程の読心酔いを引き起こしてましたから…
(読心酔い…いっぺんに大量の心の声を聞いた時に起こる、読心持ち特有の酔い。症状は人混み酔いとほぼ一緒)
「あんなに苦しそうだった時の事を覚えてるなんて、古明地さんって記憶力凄いんだね!」
「は、はい、まぁ…」
危なかった…
やっぱり初日とはいえ人間達に溶け込むのは難しいです…ただでさえコミュニケーション最悪の種族なのに…早い所目的の人物を見つけて異変を解決させて地底に帰りたいです…はあ、巻き戻しの犯人どこですか…
"すぐ後ろに居た"
ーーーーーーー
"そして突然だが視点が変わり斉木サイドへ"
「今回の転校生は普通だな、変な目のアクセサリーは気になるが」
「あぁ、確かにな。才虎といい明智といい今まで変な転校生ばかりだったからなぁ」
(いや亜蓮も転校生じゃ…)
夏休み明け…ではなく、春休み明けの新学期にいきなりやって来た転校生イベント。今までの転校生にしてはアクセサリー以外控えめな特徴。周りは特に反応を示さなかった。しかしただ一人、この転校生に多大な興味…というより、警戒を敷いている人物がいる…そう、僕である。
僕は動物を含めた生物の心の中を読み取る事が出来る、そういう能力がある。しかも常時発動の為、僕の意思とは関係なしに読み取ってしまう。しかし、何故か僕の前の席に座る事になったこの女…全く心の中を読み取る事が出来ないのだ。
しかも、虫などの微生物、宇宙一の馬鹿と宇宙一の天才など、テレパシーが効かない存在は割と多いがそいつらとは感覚が違った。
あいつらの場合はそもそもなにも聞こえない。テレビ画面からだと相手の心が読めないなどの感覚と同じだ。しかし、この女の場合は違う。この感覚は、まるでノイズ音
(ザザザーープツッ…ザザ)
正確に言うと、この女が何かを考えていることは分かるのだが、その内容がノイズのようなものに覆われて全く聞き取れないのだ。
初めての感覚だ。ただの声で煩いだけなら慣れたものだが、ノイズ音が直接頭に響くというのは中々キツイものがある。幸い女から目を離せばノイズが消える為そこまで支障は無いが。
周りの奴らはこの女を平凡な転校生に見えているようだが、僕には到底見えない。
もしかすると、僕や相卜と続く新たな超能力者か?となると三人目になるか。もう一人いた気がしないでもないが、うむ、思い出せんな。
もし超能力者であるなら、あの大噴火の再発に関わる者の可能性もあるだろう。
いやしかし、なんの力だ…心の声をノイズで覆う能力なんて限定的過ぎるぞ
…やれやれ、今回の転校生も中々…いや、今までの奴らよりも曲者のようだな
初めての視点変更ですが、読みにくかったりしませんでしたか?それ以外にも
「こうした方が良い、読みやすい」
などがあれば遠慮なく言ってください。可能な限り改善してみます。
楠雄のテレパシーがさとりんには効かない設定は前々から考えてはいましたが、何も読み取れないだけだと燃堂や空助と同じになってしまうので、ノイズということにしてみました