古明地さとりのΨ難   作:きのこ狩り

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あるキャラを入れたせいで文字数が今までの二倍になってしまいました…
殆ど今まで以上の書き殴りなので、訂正箇所や至らぬ点があったら報告お願いします。


第8Χ 主人公のΨ疑(後編)

"昼休みの続き"

 

図書室に本を返して教室に戻る途中、僕は聞き覚えのある声に呼び止められた。

 

「おーい楠雄ー。」

 

相卜命。この女は僕の正体を知る者の一人であり、占いを駆使する二人目の超能力者だ。そして僕の協力者でもある。

 

何のようだ?昼食ならもう食したぞ

「あぁ、いや誘いとかそういうんじゃなくて、今日転校して来たさぽりんりんについて気になる事があってさ。」

酷い渾名だな

 

しかし、古明地さとりか。前々回を読んでくれればわかるが、奴は燃堂や兄とは違う形で僕のテレパシーが通じなかった、超能力者かもしれない女である。

どのような能力なのかを調べる為に、さっきまで千里眼で観察をしていた所だ。僕は寄り目にする事で、離れたところにいる対象やその身の回りの出来事などを観察できる。 流石に千里眼を察知出来る力は持っていないようだったな。

 

それで、気になる事とはなんだ

 

「うん、その前にちょっち聞きたいんだけどさぁ…楠雄ついさっきオーラ消してた?」

…?消していないが、なんの事だ?もしかして今オーラが見えるのか?

 

「あぁ、いや…そうじゃなくて…あんまし驚かんといてね?」

どうした?珍しく歯切れ悪いな

 

「見えたんだわ…さぽりんりんのオーラ。」

そうか。僕のオーラに覆われているのに見えるのか。珍しい事もあるのだな

 

 

 

 

 

 

なんだと!?

「いや遅えし!確かにかなりヤバ目な事だけど理解すんのに六行も掛かんのかよ!!」

寧ろ六行で済んだ事が奇跡だと思え。これはかなり異常な事態だぞ。

 

相卜は占いや予知の他に、その人物の過去や現在の性格、また、運気や才能や能力をオーラとして見ることが出来る。

ただこの能力は、相卜が僕の半径200メートル以内にいると使用不能となる。簡単に言うと、僕のオーラが大き過ぎて濃すぎる為、周りの人物のオーラが覆われて見えなくなるのだ。

それなのに見えるという事は、奴のオーラは僕よりも濃い事になる筈だ。こればっかりは門外漢だから分からないが、恐らく僕よりも強い能力を持っている可能性がある。

 

因みに、どんなオーラだった?

 

「あ、うん、なんていうか、最初見た時は洞窟っつーか地の底っつーかそんな感じの暗めのオーラだったんだけど、よく見たら王様みたいな強い光も放ってたし、しかも暗闇の中にはうっすらと目玉みたいなのがいくつも見えて、なんか心の中まで読まれてそうでめっちゃキモかったわ。もしこの世のバケモンのラスボスとかがいたらこんなオーラしてんだろうなぁってマジで思ったし…」

どんなのか寧ろ見てみたいぞ。

 

…しかし、相卜のオーラ診断は相手のことを知るのにとても便利な能力だ。だがまだ分からない事が多い。仕方ない。かなり文字数が増えてしまうが奴の力を借りるしかない

 

ーーー

 

おい聞こえるな?あの女が持つ能力を推理出来るか?

 

(ええ推理は出来ます。ただ普通では有り得ない事だらけなので断言は出来ませんし確実性はありませんが、それでも?)

 

ああ、予想を立てられるのは良い。奴に対して何も分かっていないからな

 

(分かりました、楠雄君のお役に立てる様に頑張りましょう。では軽く推理を…)

 

『まず楠雄君はテレパシー能力が効かないと言っていました。それ自体は今までで何度もあったようですが彼女の場合はいつもと違うという楠雄君の発言からして仕組みが異なるという事が分かります。そしてどう言った所が異なるのか』

 

『恐らくお兄さんや燃堂君のようにテレパシーを防がれる原因が違うのでしょう。燃堂君は恐らく考える事を直ぐに口にするタイプであり無言であれば何も考えていない故にテレパシーが通用しません。』

全然軽くはないな

 

『そしてお兄さんは楠雄君が頭に付けているヘアピンと似たカチューシャのような物も付けていました。お兄さん曰く楠雄君のテレパシーを封じるものである為通用しない事もわかります。』

いつ兄の所に行ったんだコイツは

 

『恐らく楠雄君のテレパシーは受信と送信の2種類がありトランシーバーの様な仕組みなのでしょうが、楠雄君の場合は任意である送信に対して受信は自動的に行われるもので、常にヘッドホンから幾つもの返答が届くような状態なのでしょう。楠雄君が常に騒音に悩まされている人と同じ表情をしている事からすぐに仕組みは分かりました。』

そんな顔出てたか?

 

『燃堂君の場合は本物のトランシーバーを装着して楠雄君に繋げておきながら楠雄君の目の前で話しているようなもの。お兄さんの場合は例えをトランシーバーからメールに変更すればわかりやすいでしょう。通信が届かない壁のようなもので故意に圏外にしている様なものです。圏外であればメールも届きませんし送信も出来ませんからね。』

ややこしいな。

 

『そして問題の彼女です。先程楠雄君は彼女の心の声がノイズに埋もれて聞き取れないと仰っていました。裏を返せば言葉が聞き取れないだけであり受信の妨害はされていません。ここが今までと異なる点です。そして聞き取れない原因のノイズは何処から来るのか。トランシーバーが電波を発している様にテレパシーも同じ様に電波を発しているとして、その電波が混信されていたと考えればどうでしょう。えぇノイズが走って聞き取れなくなってしまいます。』

おい作者、コイツを代弁者にしてないか?

 

『周りくどい補足や説明もここまでにして結論を言いましょう。』

最初から結論を言え

 

『結論からすると彼女は99.9%超能力者です。しかもテレパシー能力に特化した超能力者。恐らくですが彼女のテレパシーは楠雄君よりも強力である為彼女の声を拾えずノイズを起こしたのでしょう。少し話は変わりますが自己紹介の時はかなり具合が悪そうにしていたので外には慣れておらず昔は家に引きこもっていた可能性があります。何故家を出てここに転校しに来たかの理由は分かりませんが_』

長いもういい充分助かった

 

(おやもう良いのですか?これから彼女がテレパシー以外に使える可能性のある力を推理するのですが_)

それは自分で確かめる

 

ーーー

 

僕のテレパシーが効かない理由と何故ノイズなのかは分かった。かなり長かったがな。

 

しかし、僕よりも強大なテレパシーを使う超能力者か。最も苦労する能力だというのに、それよりも強力なのはいくら僕でも耐え切れないぞ。

 

他の能力も使えるのか気にはなるが、これはひとまず保留にしておくべきだな。

そして奴の近くにいる時は基本無の状態でいなければならないな。テレパシーが僕よりも強力ならば、僕の心まで読まれる可能性も

 

「それともう一つ。さぽりんりんがこっちに来た理由だけど、楠雄あんただわ。誰か解らない誰かを探しているって言ってたけど、出て来た特徴があたしと全く一緒だったわ。」

そうか、相卜とほぼ同じ目的で転校して来たのか。あの女は僕に用事があると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだってぇ!?

「いやまたかよ!しかもさっきより四行増えてんだけど!…それにしてもまさかさぽりんりん、楠雄が目当てだったとか、運命の相手とはちょっち違う気がするけど奇跡通り越して怖いわ…」

いや違うそこじゃない!いやそこも確かに驚くべき事だが、問題は別の所だ!

「…え?」

 

 

"楠雄説明中"

 

 

「…はあ!?あいつはもしかしたら心の中を読める能力を持ってるかも知れないしさっきあたしがはぐらかした占いの結果も普通にさぽりんりんにバレてるかもだし楠雄の事も鬼バレたかも知れない!?」

ご丁寧に説明ありがとう。つまりそういう事だ

 

…ん?いきなり正座してどうした?

 

「あたしはチャラ男と違ってバラす事は無いと思ってたのにまさかあたしがバラすとは思いませんでしたマジですみませんでした出来れば痛みが無いようにお願いします最期にノストラレベの大予言しても良いっすか命ワンパンになっちゃうからやる気は無かったけど死ぬ時になったらやってみたかったんだよね…」

 

落ち着け悟らんでいいし予言しなくてもいい、殺したりしないから大丈夫だ

「え!?マジ!?だってあたしのせいで…」

 

いや、今回は相卜に非はない。奴が僕より高性能のテレパシーの能力者だとノーヒントで知る事は不可能だ。それに僕は千里眼で覗いていたと言ったが、テレパシーは奴のノイズで機能しなくなるので使えなかったし、相卜に忠告する事も出来なかった。

それにお前が真っ先に僕に報告した事によって、僅かかも知れないが僕が奴について早く知る事が出来た。

 

「く、楠雄ぉ〜…」

 

しかし、僕の存在に奴が気付いたのも事実。恐らく隠し通せるものでは無いだろう。そういう意味では相卜が僕の存在を教えてしまった事は悪い事ばかりでは無い。こちらも聞く必要があるのだ。あの噴火に関わる者なのかという事をな…

 

 

ーーー

 

(学校の終わりのチャイム)

そしていつも通り何故か燃海ドウと共に下校

 

「今日の午後どうしたんだ?なんか上の空だったぞ?」

気にするな。心の中を空っぽにしていただけだ。

 

まぁ奴に僕の正体を明かすのは良いのだが、タイミングを計らなければどんなトラブルが起きるか予想が付かないからな。基本奴が近くにいる時は無の状態だ。

 

「おうラーメン食いに行こうぜー」

「だからなんで毎日毎日ラーメン三昧なんだよお前の中に飲食店はラーメンしかないのか!」

「じゃあ他に何か美味え店あんのかー?」

「んじゃあ今日はあそこ行こうぜ。駅前に新しい店が出来たんだよ。『スヌープ』って名前の店だったか?」

それもラーメンだな(スヌープ=トマトラーメン専門店)

 

…しかし、奴は僕に話しかける素振りはなかったな。一応無の状態でいたとはいえ反応すら示さなかった。僕の存在に気付いているはずだが…何を考えているのか…

 

ーーー

 

多少は慣れてきたけれど地獄の様な帰り道を歩き続けて拠点に帰って来ました。一応今日の成果を大妖怪に報告しましょう。

…それにしてもかなり疲れました…あぁ、癒しが欲しい…

 

「ただいま〜…」

[さとりさまーおかえりー!]

[[おかえりーおかえりー!]]

 

まだ小さい子達ばかりですが可愛らしいペット達がこちらに寄ってくる光景は癒されます。

大妖怪の結界によって静かになりましたし…

 

「おかえりなさーいさぽりんりーん♪」

 

(ゲンナリ…)

何故かソファに座って寛いでいる隙間妖怪…そして渾名…コイツ覗いてたな!!

 

「まぁそんなに怒らないで?良い友達ができたじゃない。これなら大丈夫そうね?」

 

あれの何処が大丈夫なのか詳しく聞きたいですが。まぁ良いです。ひとまず報告ですよ。異変の元凶の可能性がある少年が分かりました。名前は斉木楠雄。

 

「…ふーん。面白そうな子ね…」

 

ですが、結構目敏いですよ?多分ですが私が心を読む能力を持っている事も見抜いています。何かの能力持ちの可能性もありますよ。

 

「へぇ…ますます面白そう」

 

…何故でしょう。今コイツの目は

『幻想郷の敵を見る目』ではなく

『「この子面白そう!気に入ったわ!もっと覗き…オホン、観察してみたい!」な目』になってる気がします…

 

「さぽりんりん。次のやるべき事を伝えるわ」

まずさぽりんりんをやめてもらって良いですか?それと嫌な予感しかし無さそうなので拒否して良いですか?

 

「斉木楠雄…いや、くーちゃんかしら?とにかくくーちゃんと接触しなさい!この子の事を知りたいわ!出来れば後日でも良いから家に招いて!」

 

話聞いてますか?それと本格的に何言ってるんですか!?

 

 

"こうして苦痛の初日は終わりを迎えた。古明地は使命を全うする事が出来るのか!そして彼女達に目を付けられた斉木はの運命はいかに!"

 

いやふざけんな私を殺す気か!!




今回で『転校編』は終わります。
なんとか原作を参考に日常?を書いていこうと思います。

そして中々非道い隙間妖怪については…まぁ、この方もかなり頑張っているとしか擁護出来ません
ああ見えてバックアップはしっかりしています
さとり様の苦労は続くよ何処までも
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