処女作ですので温かく見守っていてください
「おい!一旦引き上げるぞ!」
「…!…………!」
なんの見栄えも無い住宅街に似つかわしくない集団
見慣れたヤクザとギャング…だろうか
静かに帰りたいのに迷惑極まりない
「他所でやってくれよ…」(ボソッ
頭に響く叫び声に溜息を漏らす
僕、秋野小雨はこの春から高校に通う
クラスに1人は居る自称「地味な高校生」だ
ジャンケンに負けて行かされた買い物を終わらせた帰り道にヤクザ+αに出くわすとはつくづくツイてない
しかも…
「そこの少年」
「……はい」
「この顔を知らないか?」
見慣れたヤクザとはまた違う白いスーツにキレイな顔立ちをしたメガネがよく似合う、おそらくギャングであろう人物に声を掛けられる始末だ
そしてこの写真、幼少時代からの付き合いである一条楽に間違いない…が
「すいません、知らない顔です」
「そうか、時間を取らせてすまなかった」
「いえ、こちらこそ力になれず申し訳無いです」
では、と挨拶を済まして別れることにした
申し訳ないとは思うが面倒事は嫌いだからな
お得意の嘘を使わせてもらうことにした
しかし外見とは裏腹に律儀な日本語だったな
案外良い人だったのかもしれない
「まずい、肉が痛む」
買い物の途中だったのを思い出したため、考えるのをやめて早歩きをすることにした
「…あの男ですか?」
「あぁ、間違いない」
「とても、組織の壊滅に協力してくれた人物とは思えないのですが…」
「そう、今のあの男には組織の壊滅を協力したという記憶は無い」
「それはつまり…」
「我々が記憶を消したのだ」
「一体なぜ…」
「………」
「…!申し訳ありません!」
「いや、大丈夫だ」
「ただいま」
「ぁ、おかえりなさーい!」
「小雪、良い子にしてたか?」
「うん!食器洗いを手伝ったよ!」
「お、偉いじゃないか」
「なでなでして!いつもの!」
「よしよし、良い子だ」
「えへへー」
やはり素直な幼女は素晴らしい
それ故、歳を重ねると冷たくなるのがホント怖い
…いかんいかん
こういうのは考えないのが1番だ
「相変わらずべったりね」
「ぁ、お母さんただいま」
「おかえりなさい、早めに料理作っちゃいなさいな」
「おっと、了解」
最近は家に帰っても親が居ない場合が多い
まだ慣れてはいないがいずれ一人暮らしのために自炊をするようになった
今日は…肉じゃがだな
人物紹介
秋野小雨(あきのこさめ)
年齢:15歳
誕生日:10月28日
楽とは幼少時代からの幼馴染み
目立つことを嫌うため楽とも絡みが少ない
過去にギャングと関わっていたが任務遂行後に記憶を消されているため現在は一般人と変わりない
重度のシスコン
秋野小雪(あきのこゆき)
年齢:5歳
誕生日:10月28日
小雨の妹で癒やし役
楽とは絡みが少なく、集との絡みが多い