〜千年女王〜   作:ローゼンリッター

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第十五話 盗賊団

いよいよ出発の朝、商隊の長となった3人は自分の隊の部下を従えて長く続く隊列の警備にあたった。

目的地はジャバリャンカという街であった。ジャバリャンカ迄の旅程は役6日。セロケッティアよりも大きな街でこの国の中心部に位置するということである。

この商隊は大小様々な商人達が集まり護衛の用心棒を雇っているのだ。その中でも中心となる大商人はゼバーノンという男であった。40代くらいの男で背が高く色が黒い。

商人で無ければ護衛としても役に立ちそうな偉丈夫であった。シャズナ達3人は出立前の打合せでゼバーノンには会っている。

今回の荷の中には王宮に献上する品物が入っていると言うことなので、何としても無事にジャバリャンカにたどり着きたいということであった。

そしてこの打合せで会ったのがもう1つの“軽業部門”商隊長のゲッティアであった。ゲッティアは軽業部門で隊長になっただけあり、すばしっこそうな男だった。

ゼバーノンの言うことには、盗賊団から積み荷を守るためには護衛を4つの部門分けにするのが最善策だというのだ。

先ずは軽業部隊が周囲の偵察をして敵襲を早めに察知する。そして剣士部隊が盗賊団に応戦。魔法部隊は剣士部隊のサポート役。闘士部隊は接近して肉弾戦になったときに備える。と言うことである。確かにこれだけの人数であれば、迂闊に盗賊団も手が出せないはずである。

 

もちろんシャズナ達3人だけでも盗賊団等は相手が人間である以上は100人来ても大丈夫なのである。

シャズナの呪術は天候を自在に操れる力を持ち、精霊を操る力を持っている。

そしてサーガは獣人族の力で20人程度と戦える。その上サーガは魔法が使えるのだ。サーガがその気になれば一度に30人以上は相手に出来るであろう。

そしてユースであるが、剣士としては15人程度とは一度に戦える。その上ユースの剣は火の竜を宿した火竜の剣なのである。

50人は剣の力で相手を出来る。3人が力を合わせると100人以上とは戦えるはずである。

そんな3人だが、大人数での行動は、あまり経験がない。商隊の荷馬車に歩調を合わせるので、かなりゆっくりとした旅程であった。

護衛隊の仕事は盗賊団が襲ってこない限りは何もない。隊列こそ崩さないが、隣のものと話をしながら歩いていた。ただし、軽業部隊だけは索敵のために四方に散らばって盗賊団の奇襲に備えているのだった。

そして何事もなく5日が過ぎた昼下がり、軽業部隊の一人が慌てた様子でかけ戻ってきた。

「とと、盗賊団が出たぞ️ここから30分ほど進んだ処に隠れている️」

「盗賊団の人数は?」ユースが聞いた。

「約200人ほどです。」

「こちらの倍か。結構な人数だな・・サーガ、シャズナ、ゲッティアどの。用意は良いか?」

「おうよ!いつでも来いってんだ!」

 

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