ジャンプⅠ:初めの一翔
「・・・まさか手に入るとは思わなかった。」
俺の名は
俺が転生したこの世界には、なんとFFそのものがなかったのだ。当然俺が魅了されたあの技やそれに似た動きも認知されておらず、せめてもの慰めで棒高跳びの記録にすら挑戦する始末であったが・・・。
「これなら、このゲームならできるハズ・・・!」
そんなある日、たまたま映っていたテレビから流れてきた情報に、俺は衝撃を受けた。ソードアート・オンライン、通称SAO。なんとそのゲームは、この機械工学がより発達している中で初のフルダイブ型のVRゲームだったのだ。つまりどういうことかというと—。
「あの動きはまだハッキリ覚えてる。絶対に再現してやるぞ、ジャンプ!!」
この世界にないならば俺が第一人者になる!そう決意した俺はSAO及びそれをプレイするための筐体・ナーヴギアを・・・買えなかった。なんせ世界初のジャンルのゲームである。日本はおろか、海外のゲームファンも求めること間違いなし。そんなゲームなため近場の穴場であろうと売り切れていたのでもう手の出しようがなかったのだが、なんと父がツテで貰ってきたというのだ!
「再入荷は未定とのことらしいけど、それまでにはジャンプをマスターして父さんを驚かせてやろう。と、説明書は・・・。」
ナーヴギアに付属されていた説明書通りにし、ベッドに横になった俺は、合言葉を呟く。
「・・・リンク、スタート。」
瞬間、視界が切り替わり、正に電脳空間といった風景が目に映し出された。いや、詳しくは脳がそう認識しているのだそうが、細かいことはどうでもいい。あ、そうそう、お決まりのプレイヤーネームだが、俺はハイウインドと入力した。ジャンプを極めるならこの名前で決まりだろう。
処理が終わったのか、次に目に映ったのは石造りの建物と地面だった。
「お、おお!これが、SAO・・・!肌の質感とか本物にしか思えないな・・・。」
まず自分の身体となっているアバターの皮膚をプニプニしてみたが、現実世界で感じるものと・・・いや若干すべすべしているがあまり変わらない。
次にメニューを開いて持ち物を確認した。
「・・・な、初期武器が剣しかない、だと・・・。」
これはいけない。俺はここにジャンプをしに来たんだ!使う武器は当然槍だ。所持金も最初から幾らか持っているが、この量で武器が買えるとは思えない。と、ここである問題に気づく。
「あ、そうだ。俺完全初見だ。パッケージとか説明書で一通り見たとはいえ、このまま進めるのは・・・。」
よし、と決意した俺は、近くにいた人物に声をかけた。
「あ、すいません!初見なんですが、どうかレクチャーお願いしてもよろしいでしょうか!」
「お、おぉ!?・・・あー、その、すまないが、オレも初見なんだ。」
なん・・・だと・・・。初心者同士でこのやりとりは側から見れば面白いが、当事者である俺からしたら恥ずかしすぎる。
内心悶えてる俺であったが、その相手がまさかの提案をしてきたのだ。
「な、なぁ、実はオレ、ベータテスターからレクチャーしてもらえることになってよ。オレからも頼んでみるから、一緒しねぇか?」
神はここにいた(確信)。もちろん俺は二つ返事で了承し、そのベータテスターが来るのを待った。
「待たせたな、クライン。・・・ん?そっちは・・・。」
「あぁ、キリト。その、だな。よければコイツにもレクチャーしてやってくれねぇか?その分いつか返すからよ。」
「・・・まぁ、別に一人ぐらい増えてもな。いいぜ。」
「ありがとう。確か、キリトにクライン、で合ってるか?迷惑をかける。」
「気にすんな、同じゲーマーだろ。・・・ところで、お前はなんて言うんだ?」
「あぁ、失礼。ハイウインドだ。」
「ハイ、ウインドか。いい名前だな。」
「褒め言葉は嬉しいが、できればハイとウインドの間は区切らず言い切ってほしい。」
「あぁ悪かった。じゃあ、とりあえずフィールドに出るぞ。着いてこいよクライン、ハイウインド。」
「おうよ!いいヤツで助かったぜ!」
「同感だ。最初に会えたのがアンタ達でよかった。」
「お、おいおい、そりゃ照れるぜ・・・。」
「何してんだー?置いてくぞー。」
キリトが呼びかけに応えてクラインと共にキリトのついていく。・・・と、ここで重要な問題を思い出したので更にスピードを上げてキリトに並ぶ。
「?どうした。」
「すまない、武器のことなんだが—。」
と、いうわけで槍を持ってキリト達と共にフィールドに出た。そこにら冒険の最初に相応しい緑一面の平原が広がっていた。
ちなみに槍だが、武具店で買う分には少々値が張っていたので、キリトとクラインがそれぞれ値段の三分の一ずつ出してくれた。この恩は忘れない。
「どわぁあ!?」
「クライン!大丈夫か!?」
「あぁ、なんともないぜ。ありゃ強敵だな・・・。」
そういうクラインの向いた方向には、イノシシ型のモンスター『フレンジーボア』が鼻息を荒くしてこちらを見つめていた。・・・クラインは強敵といったが、どう見ても雑魚敵にしか見えないのは俺だけだろうか?
「よしクライン、次は俺が行こう。」
「おう、気をつけろよ・・・!」
如何にもなセリフを吐くクラインを他所に、俺はフレンジーボアに向かって走り出した。
—遂にこの時が来た。イメージするのはあの竜騎士。時が過ぎ、鮮明にその姿勢を見れた感動は今でも覚えてる。構えろ、これが俺の!!
「ジャンプッ!」
ピョン、ザスッ
「ブモォォォ!」
ドンッ!
「ぐわぁぁぁぁ!!」
「は、ハイウインドー!!」
ふと思い出した。ジャンプは長い年月をかけてようやく身につけることができる技術だと。そりゃそうだ、あんな跳躍が一朝一夕でできるとは到底思えない。俺の初ジャンプは、20cmにすら満たぬ高さに終わった。
・・・それはそうとして、アイツの攻撃痛すぎないか?やはりクラインの言った通り強敵だったか・・・。
「二人ともなってないな。・・・特にハイウインド、せっかくリーチのある武器使ってんだからそれを活かさないと意味ないだろ?」
ごもっともだが、それはジャンプを侮辱していると捉えても?・・・いや、俺がやったのはジャンプを名乗ることすら烏滸がましい醜態晒し。いつか度肝を抜かすようなジャンプに至らないとな。
「ほら、お手本を見せてやる。」
そういってフレンジーボアに立ち向かったキリト。そして、剣を振りかぶったと思えばキリトの持つ剣が光に包まれ、勢いよく振り下ろされた。次の瞬間にはフレンジーボアの身体はポリゴン片となり、辺りに散らばっ・・・って待った。
「・・・なぁクライン。俺の見間違いでなれけば、一発であのフレンジーボアがやられた気がするんだが・・・。」
「安心しろ、ハイウインド。オレもそう見えた。」
・・・もしかしてキリトさん、ケタ違いに強かったりする?
「今やったみたいに、雑魚敵ぐらいなら上手くソードスキルを使えば一撃で屠れるぜ。」
「え、ちょっと待て!今のが、雑魚だって!?オレぁてっきり中ボスぐらいはあるかと・・・。」
「そんなわけないだろ、なぁハイウインド。」
「いや、キリトからしたら雑魚だろうが、俺らからしたら中ボスなんじゃないか?」
「あ、それだ!」
「・・・残念ながら公式認定の雑魚敵だ。」
・・・父さん、俺、今はこんなナリだけど頑張るよ・・・。この後、ソードスキルをレクチャーしてもらった俺とクラインはフレンジーボアを各自一体ずつ倒すことに成功した。ソードスキルつよ、使ってるの槍だけど。
というわけで、SAOの二次創作を書いてみました。他にも色んなネタが思い浮かんでいたのですが、この話が一番書いてて面白そうだったので執筆することと致しました。
タグにもある通り、作者はにわかなので細かい設定すら間違えてる可能性があります。感想・批判などは喜んで受けつけておりますので、何卒よろしくお願いします!
ホロウ・フラグメントに登場したキャラを出すか(リーファやシノンなどはそれぞれALO、GGO編にて登場予定)
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出さない
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シノンやリーファも出して!
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それ以外の作品からも出せ