暗殺教室*君に好きって言わせたい   作:らふ

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Act5

2ー2

 

「おーい、八幡。お前の八つ橋勝手に食うぞ〜」

 

「おい、隼人!!てめぇ!!?」

 

無数の箱は、全部八つ橋の箱だったようで、様々な種類があった。メンドくさいし、何より、今は目が離せないから説明は省く。

 

比企谷君が、白王子に殴りかかって、白王子はそれを躱した。

 

「ね、猫……」

 

「ってか、買いすぎだ。生八ツ橋が沢山買えるからって何個も何個も買うな」

 

「あぁ?!見て回ってたらネット通販で売ってないのがあって、残ってるの全部買ってたらこうなってたんだよ!悪いか?!」

 

「夜に、買い歩くなよ………」

 

「それは、悪かった」

 

「ね、猫……」

こっち来ないかな〜偶々こっちにきたら、なでなでしてあげるよ??

 

こっち、こっちと、手でひらひらさせていると、私の頭に何か乗った。

 

「ってか、連れてきたの?」

 

「あぁ。偶々声をかけられてね。八幡も隅に置けないやつだな」

 

「ね、猫が、私の頭に乗ってる♡」

 

どうすればいいのかわかんない。撫でればいいの?それとも、この幸せを噛み締めればいいの??

 

「うっせ。ちゃんとマッ缶買ってきたのか?」

 

「売ってるわけないだろ。ここ、京都だぞ?」

 

「そうだったな。早く入れよ。そんなとこじゃ寒いだろ」

 

「お邪魔しまーす」

 

白王子は気軽に入っていったけど、私はまだちょっとだけ緊張している。

 

頭の上に乗った猫をどうしようか迷ってると比企谷くんが、私の手を引っ張った。

 

「はやく、はいれ。人をずっと玄関で待たすとか、悪いから」

 

彼の手に触れて、すっかり冷えた指先に熱が籠った。相変わらず、彼はあったかい。

 

「う、うん。ありがと」

 

「いいから、こい。隼人は八つ橋を整理しとけ。全部は持ち帰れないからな」

 

「え??じゃあ、なんであんなに買ったの?」

 

全部持って帰らないのに.なんで買ったんだろ

 

「そりゃ…………なんでだ?」

 

「俺に聞くなよ。理由もなく爆買いすんな」

 

白王子に叱られて、比企谷くんがしゅんとする。可愛い。

 

「いいだろ……若気の至りじゃん……」

 

「白王子くん!部屋の掃除するよ」

 

「いや、さっき名前教えたよな?まさか、もう忘れた?!だから、俺の名前ははや「ひゅー、しろおうじー」」

 

さっきまでしゅんとなってた比企谷くんが今度は白王子を煽る。比企谷くん楽しそう……

 

「俺の名前は「しーろーおーじー」」

 

「八幡…………てめぇぇぇぇぇぇぇ!!だいたい、白王子は君だろうが!!」

 

「なんだと?!白王子なんて呼ばれる奴は隼人くらいしか見当たらないが……はて、じゃ、一体誰のことなんだ?」

 

「て・め・ぇだ!八幡!!」

 

あーあ、喧嘩してる。私、とめないからね。猫ちゃん、かわいい♥

 

「あぁん?大体俺は王子なんて柄じゃねぇんだよ!!王子はてめぇだろうが、皆の葉山くん?!」

 

「き、君という奴は………どちらが白王子か、決着はトランプで晴らす!!」

 

「上等だ。俺もてめぇの透かした面が前から気に食わなかったんだよ。負けづらを待受にして毎日拝んでやるよ、コノヤロウ」

 

「…………」

 

男子って、馬鹿だなぁ。こんなに愛しい存在が目の前にいても変わらず喧嘩するんだもん。私は頭に乗った猫をぽふぽふして、掃除をしながら彼等を眺める。

 

「よし、負けたヤツは、勝った奴に命令できる。ただし、行き過ぎた命令はできない。で、いいな」

 

「あぁ。勝負は何にする?」

 

「王道のババ抜きでいいんじゃないか?」

 

「ほう。それでいいのか。負けても知らんぞ?」

 

比企谷くんがメンチを切って

 

「覚えてないのか。君はババ抜きで俺に勝った事がないだろ?」

 

白王子は余裕そうだ。白王子は比企谷くんのバックからトランプを取り出してカードをくり始めた。

 

「よし。速水も掃除とかしてないでババ抜きするぞ」

 

「え?2人でするんじゃないの?」

 

2人の喧嘩に混ざりたくないというか、そもそも、私はなんでここに来たんだっけ??

 

でも、こんな比企谷くんも、悪くない、な。私といる時は表情1つ変えなかったから、新鮮。

 

「八幡、速水さんに変な命令するなよ?」

 

「するかよ。つか、お前が勝ったら何命令するんだよ」

 

「俺が勝ったら……そうだな。速水さんに告白するとか、どうだ?」

 

あの、聞こえてるんですけど……私、白王子に告白されるの??

 

私は、どう反応していいのか分からず、視線が彷徨う。白王子がカードを配り始めたから、そちらへ視線を送った。

 

「馬鹿言うな。それ、命令じゃねぇし。お前が勝つなんて、有り得ねぇ。あと、簡単に告白とか言うな」

 

「へー、言ったね。じゃ、速水さんは勝ったら誰に何を命令する?」

 

「わ、私?私は………」

 

比企谷くんに何を命令したいか考える。彼にしてほしいこと……うーん。

 

「比企谷くんにまた、手、握ってほしい、かな」

 

別にして欲しいことなんてないし。…………………あれ?考えてる事と逆のこと言った?!

 

「…………だってよ、八幡。あれ?赤くなってるな。どうしたどうした?ん?」

 

白王子が比企谷くんを煽る。何とか言えよと白王子が言って、比企谷は呆れたように言った。

 

「………お前ってこんなうざキャラだったか?」

 

は、恥ずかしい…………頬が熱くて顔を覆った。ん〜!!

 

「さ、始めようか」

 

「流した?!」

 

トランプのカードを配り終わり、初ギリを終えてゲームが始まる。帰ったら布団に潜ろう。ちょっと、今日ははしゃぎ過ぎだ……

 

 

 

 

 

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