京都聖杯戦争忌憚   作:ゼロっとスパークリング

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完全に更新が送れました データが吹っ飛んだり買ったまんまでほぼ放置されてたメルブラとか月姫とか色々周回して遊んでたらいつの間にかこんな遅くなっちゃいました。
なるべく連投できるよう頑張りますのでお付き合いの方宜しくお願い致しますね


D.逃れられない非日常/始まりの狼煙

「さてと....先ずはあさひ亭に行かないと....」

歩いて軽く数分程度の道のりをぼんやりと思考しながらも歩を進める。何も変わらない夜の街 電灯がやんわりとした光で道を照らし営業を終えた店が暖簾を中にしまった光景は既に多く閉店時刻の15分後を待ち合わせにセッティングしたあたりに相手の密会に対する几帳面さを感じつつもまた店主と口裏合わせて席取ったのかと夜の闇に愚痴を零す。

現在の服は多少ヨレてしまった白地のシャツと長年着込んだフェイクレザーのジャケット カバンは持たない主義という昔からの習慣をなぁなぁで続ければ夜の闇が濃く漂う裏路地へと歩みを進める。

「まったく..... こうなるから嫌なんだけどなぁ.... 」

路地を抜ければ蛍光色のネオンが照る夜の街へとひょっこり顔を出す。 狭い路地に溜まっていた土汚れ等を軽く払えばふらりふらりと散策を開始。独自に作りだしたネットワークを経由して仕事を求める。表の顔は真面目で、親しみやすくこの街に住む人間なら誰だって最初に頼れと他所の人間に進言するであろう人間。それが彼女を 百瀬瑞希という一人の人間を形成している要素の大半だ。表向きは信頼が深くこの街の最後の切り札なんて呼ばれている彼女も裏側に入ってしまえばただのモグリと変わらない。どの勢力に対しても見境なしに仲介体制に入るその姿勢 その割には対価を多く求め手柄を貪り常に獲物の動向に目を向けるその姿勢から私のこっち側での呼び名は「京町祇園の蝗」勢力に関係なくありとあらゆる依頼を受け対価を受け取りそれを拒んだ場合は私に依頼を吹っ掛けた他勢力に全てを食い散らかされるというこの歪んだバランスを保ち続けていることからついてしまった酷い呼び名。

畏怖されているのか信頼されているのか微妙な立ち位置に現在進行形で居られるのには理由がある。1つは裏路地に居場所を作っている者達は表沙汰にしたくない事情持ちの方が多い。彼女が外に出て後述する友人に話してしまえばそれだけで塀の中に連れ込まれる面々がかなり多いから迂闊に手出しができないということ。

2つ目に友人やその関係者に警察の関係者が複数いるということ元々は受け渡しや相談の時に話す程度の関係だったものの幼なじみで十年来の親友が実は解剖医だったという関係性から自然と色々な場所に顔が聞くようになった為半ば後ろ盾のような状態になっているということが主たる理由になっている。だからこそフラフラと見回り気になることがあったら首を突っ込む程度のふわふわした生き方を送る毎日。 思い出さなければならないはずの出来事が喉に引っかかった魚の小骨のように小さく主張を続けるものの其れがなんだったのか結局思い出せないままで飄々と夜の闇を切り裂くように駆け抜ける。

「ていうか.... なんで呼んだのかな私の事.....」

能天気に飄々と学生時代と同じような調子で絡みを続ける友人が久々に連絡してきたと思ったらいきなりの呼び出し 内心戸惑いや困惑を隠せてはいないもののほぼ迷路となり果ててしまった路地裏をパルクールと同じ要領で歩むのを戸惑いそうな道を短縮し進んでいく。

着地したその先で彼女は目にしたのだ。 現実が色を変え牙を剥き獣と変貌し非日常が日常として自身の身体に突きつけられるという忘れていたその瞬間を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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