『読心ヴォイドを打ち破れ!』 武装少女RPGプリンセスウイング・リプレイ 作:りょーさん
GM:
次、シャーロットのシーン、2回目ですね。
シャーロット:
引き続き、『②無我の境地』のタグ獲得を目指しましょう。6のカードを使いたいので、委員会活動にします。風紀委員ですね。
GM:
OK、場所とかはどんな感じ?
シャーロット:
ルールブックにある学内ロケーションの番号からランダムで。(コロコロ)駐車場ですね。
GM:
(ルルブを読む)へー、深夜は外周部がレース場になってるのか。
では、時刻は深夜。ギリギリの競り合いに魅入られたプリンセスたちが、今日も最速を求めてトバしあいをしています。
「ヒィーーーヤッハアアア! 夜露死苦ぅ!」
「次の急カーブで、攻める……!」
シャーロット:
それを、学園中央・スパイラルタワーの頂上から狙撃する。弾丸はプリンセス用の超強力なトリモチだよ。安全だけど、当たってしまえば朝までさらし者ってわけ。
「コーナーで減速したところを……」
月を背に、先頭レーサーに命中。だけど、狙われていることを理解した他のレーサーたちは、ジグザグ移動で回避行動をとり始める。
GM/レーサーたち:
「う、うああああああ!」
「ち、ハンターか。だが……狂気の沙汰こそ、面白い」
恐れを知らないレーサーたちは、回避運動を取りながら地獄のイロハ坂へと突入していく。
シャーロット:
「ああもう、みんな慣れちゃって!」
「先頭は赤木先輩、その後ろに藤原先輩か……めんどくさいなあもう」
そう、アカギは、時にレースのセオリーを無視した恐るべき直感でいつの間にか逆転をもぎ取る天才。一方の藤原は、魔の急カーブで自身の片足を排水溝に突っ込んむ事で減速せずに曲がり切るなどいかれたテクニックを使う別の種類の天才である
みそら:
フェアリーテイルでは毎夜、走り屋の皆様が絶えずデットヒートを繰り返すのですわね。知りませんでした。
GM:
私も知りませんでした。
シャーロット:
「ああいう人たち相手にラッキーは通らない。でも、私はあの人たちみたいな天才じゃない……」
すぅーはぁーと深呼吸して。
「でも、だからって銃弾より早く動けるわけじゃない、なら……いまだけは、こっちが有利」
引き金を絞る。直感のままに発射した銃弾は一発、二発と外れますが、三発目で藤原の足を止めた。そして道路にばらまかれたトリモチは、後続のレーサーたちを絡めとることに成功します。
GM:
えーと、ここまででタグ獲得のための演出は成功、と前置いてから。
GM/アカギ:
最後に残ったプリンセスレーサー・アカギ。
「残ったのは、オレひとりか……こうなってしまえば、あとはタワーのテッペンにいるアイツとの勝負。ならば。オレは魔法をかけよう」
少しだけ、走行スタイルが変わる。ベストルートを丁寧になぞる、お手本のような読みやすいコーナリング。
みそら:
なんなんこれ?
シャーロット:
プリンセスウイングだよ。
GM:
だよねぇ(目ごしごし)
シャーロット:
「乗せられない、乗せられない。相手を見て動きを読むんじゃなくて、ここだってタイミングで撃つ……」
「考えるな、感じろ……!」
勘、つまり経験と反射神経の集合知により放たれる一射。これすなわち、無我の境地である。
GM/アカギ:
その弾丸は、最後の最後にセオリーを破ってコーナリングしたアカギを、見事に捉えた。
「……」
静かに、敗北を認めるアカギ。
シャーロット:
「……うそ」
「あたっ………たぁーーーーーー!!」
初めてアカギを捉えた興奮から、タワーの頂上で飛びはねます。タグ『無我の境地』を獲得です。
GM/アカギ:
「……ふっ」
トリモチで動けないまま、アカギは静かに笑う。それこそが、シャーロットへの最大の称賛。そして、シャーロットが無我の境地を会得した証であった。
GM:
では、無事ふたりともタグをゲットしたので、調査パート終了。インタールードに移ります。
インタールードでは、ここまでの展開を卓全員で振り返った後、みそらとシャーロットが手札を調整。万全の状態で、プリンセスふたりは決戦へ挑む。