ソードアート・オンライン NEOプログレッシブ   作:ネコ耳パーカー

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お久しぶりです。
リコリコ…沼ってます。
一日何回見返してるのやら…。
それではよろしくお願いします。


54話

sideアスナ

 

私は翌日、ギルド【スリーピング·ナイツ】のメンバーと一緒に、ボス攻略の会議をしていた。

ユウキからのお願いとは、27層のボスを自分たちのだけで撃破したい、という内容だった。

正直、無理な話だ。

本来は7人ギルド×7組の49人レイドで挑むもの。

それを1ギルドだけでなんて…そう思っていた。

 

「私達が集まれるのは、今年の春までなんです。だからその前に、何が思い出を作ろうと…それが、ボス攻略なんです。私たちの名前を、はじまりの街にある剣士の碑にどうしても、名前を刻みたいんです」

 

メイジの【シウネー】にそう言われて、私はあることに気付いた。

私は安全マージンとか勝算とかに、縛られていたことに。

ユウキたちは、知ってるんだね…ゲームの醍醐味は、そこだけじゃないんだって。

 

「…私でよければ」

 

こうして私は、【スリーピング·ナイツ】のメンバーになった。

 

「アスナ?」

 

「ヒャッ!?」

 

「顔真っ赤だったけど、大丈夫?」

 

どうやら別のことを考えてたらしい。

らしいというか…頭の中が、昨日のキスでいっぱいだ。

 

「だ、大丈夫だよ!?///別に昨日の優月君のキスが甘々ですごく優しくてフワフワしたな〜とかそんなこと全然考えてないから!!///」

 

「「「「「「…」」」」」」

 

「…あ」

 

一息に言い切って、私はとんでもない失言をしたと気がついた。

これは…マズイかも…。

 

「「アスナ(さん)!」」

 

「は、はい!?」

 

食いついたのは、シウネーと、ハンマー使いの【ノリ】だ。

 

「その話…」

 

「詳しく!」

 

「え〜と…///」

 

こうしてボスの下見は、だいぶ遅れてスタートしたのだった。

 

outside

 

1回目の攻略は失敗。

まあ、当然ではあるのだが。

前衛にアタッカーのユウキと、大剣使いの【ジュン】と、タンクの【テッチ】。

中距離にノリと、槍使いの【タルケン】。

そして後衛にシウネーとアスナが控えていた。

それぞれが感想を言う中、アスナだけは険しい顔のまま

 

「みんな集まって!のんびりしてる暇はないわよ!」

 

あまりにも真剣な顔と声に、自然とメンバーにも緊張感が走る。

 

「始まる前、3人のプレイヤーにあったでしょ?」

 

彼女達がボス部屋に入る前、その近くで隠れていた3人のプレイヤーに会った。

 

「彼らはボス討伐専門ギルドよ。その斥候隊。同盟ギルド以外のギルドが、挑むのを見てるのよ」

 

「全く気付きませんでした…」

 

「多分目的は、情報収集。みんなは25,26層のボスにも挑戦したと言ってたけど、多分それも見られてたはずよ」

 

「で、でも!私たちが入った後、扉は直ぐに閉まりましたよ?どうやって見たんですか?」

 

「これは私のミスだけど、終盤になってジュンの足元を、小さいトカゲがチョロチョロしてるのに気づいたの。あれはピーピングだわ」

 

他のプレイヤーに使い魔をつけて、その視界を盗む闇魔法の1つだ。

 

「ということはもしかして…ボクたちの後すぐに、ボスが攻略されたのは、偶然じゃないってこと!?」

 

そしてそれは、1度や2度ではないかもしれない、という点に気付いてしまったユウキ。

 

「…大丈夫、まだ間に合うわ。まだ数を集めるのに、1時間はかかるわ」

 

その為、5分でミーティングを終え、30分でボス部屋まで進むことに。

なのだが…

 

「もうこんなに!?」

 

「大丈夫、20人くらいだから、1回なら出来るはず」

 

そう言ってアスナは交渉するのだが

 

「悪いね。ウチのギルドが先なんだ。あと1時間位で用意が終わるから待っててくれ」

 

なんとも無茶な要求を、吹っ掛けられてしまった。

 

「1時間!?そんなに待てないわよ!」

 

「文句ならギルド本部に言ってくれ。ユグシティにあるからさ」

 

「それこそ1時間かかるじゃない!」

 

アスナたちの話し合いが平行線になり、ピリピリしだした時

 

「ねぇ」

 

後ろからユウキが出てきて、アスナと交代した。

 

「これ以上僕たちがお願いしても、君たちはどいてくれないってことだよね?」

 

「まあ…まあな…」

 

「そっか、じゃあ仕方ないね」

 

そう言ったユウキの次の行動は…剣を抜くことだった。

 

「戦おっか♪」

 

「なっ!?」

 

目の前の男だけだではなく、その後ろの仲間達や、アスナをも驚かせた。

 

「アスナ、ぶつからないと伝わらないこともあるよ。例えば…」

 

振り返ったユウキの目を見たアスナは、息を飲んだ。

 

「自分がどれだけ真剣なのか…とかね!」

 

(ああ…そういうことだったんだね、優月君)

 

ユウキの目と、優月の目が被る。

つまり優月が言いたかったのは、ぶつかってみろ、そういうことなのだ。

その事に今更ながら、アスナは気が付かされたのだ。

 

「さあ、剣に抜いて」

 

(私は…今までお母さんとぶつかってきた?ちゃんと、私のことをお母さんに伝えてきた?)

 

ちがう、自分がしてきたのは、ただのわがままだった。

自分の気持ち伝えたことは、一度もない。

 

(だから…私も…!)

 

そう決意して、アスナは杖から細剣に持ちかえる。

その時、ついに後続隊に追いつかれてしまった。

 

(クッ!私がクヨクヨ迷ってなかったら!)

 

「ごめんね〜アスナ!ボクのワガママに巻き込んじゃって…でもね、後悔はしてないよ!だってさっきのアスナ、今までで一番いい顔で笑ったもん!」

 

「ユウキ…!私こそ、役に立たなくてごめん!この層は無理かもしれないけど、次の層は必ずみんなで倒そう!」

 

side????

 

「あん?…ケッ、往生際の悪い奴らだ…」

 

後続隊のリーダーが悪態ついた時、突然最後尾を走るプレイヤーが、抜け駆けして、後続隊を追い抜き、立ち塞がる。

その姿は…シルフ特有の金髪だ。

 

「あっぶねぇ…なんだよ、スプリガン以外にも出来るじゃん、【壁走り(ウォール·ラン)】」

 

そう言って、抜いた刀【風断】を地面に突き立てた。

緑の羽織と白い袴を靡かせて、堂々と言い放つ。

 

「悪いな」

 

「っ!?」

 

その声に、アスナが振り向く。

 

「ここは…」

 

「君は…!」

 

アスナにとって、何よりも嬉しい人の声。

その声の主の名は…

 

「通行止めだ」

 

「ツキノワ君!」




それでは失礼します。
ありがとうございました。
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