ソードアート・オンライン NEOプログレッシブ 作:ネコ耳パーカー
すみません。
モチベが中々上がらなくて…。
でも再び頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
side優月
しっかりと休息を取った俺たちは、旧山道を進みながら、サスティナの村を目指した。
旧山道と言うだけあって、整備がされておらずかなり進みにくい道だが、何とか砂漠地帯に差し掛かった。
「さて…各自砂よけはつけたな?それと、砂漠地帯にあるサボテンは、貴重な水分になるが、それに擬態した魔獣もいるから、気をつけろよ」
旅の記憶を掘り起こして、注意点をまとめながら、俺たちは砂漠を進む。
最悪神聖術で水は出せるが、あまり美味しくない。
「くっ…足元が…!?」
「砂に持ってかれるわね…弓を引くのは難しそう…」
「神聖術で何とかならないのかな…?」
「うわぁ!?うぅ…砂まみれ〜…」
「仕方ないわね…後で洗ってあげるわよ」
「ひゃ!?うぅ…ペッ!ペッ!…私もです…」
「シリカちゃんは私が洗ってあげるね」
後ろの方で女性陣が苦戦してる中、旅慣れしている俺たちは、俺を先頭にキリトとユージオの男組と、その間にアリスとメディナの2人という形で、道を作る。
「あっつい…」
「キリトは真っ黒だしね」
「アリス、その甲冑脱いでくれよ。見てるだけで暑い…」
「なぜそのような理由で、私が脱がないといけないのです」
「アリス様。ですがこの暑さでは、脱いだ方がいいのでは…?」
そんなふうにおしゃべりしてる理由があるのは、今ちょうど砂嵐が起きてないからだ。
この暑さの中、砂嵐まで起きたら、1人くらいは見失ってるだろう。
そう思いながら、俺は砂丘の上に立ち、目的地を視認する。
「みんな!見えたぞ!」
みんなが砂丘に立ったことを確認して、指を指す。
「あれが、オアシスの近くに作られた村、サスティナの村だ」
こうして更に1時間程かけて、やっと着いた村。
しかしそこで言われたのは…
「え?女の子?」
「はい…数日前に保護した女の子なのですが、記憶がないらしく…」
【ベクタの迷子】が行方不明だという話だった。
マジかよ…仕方ねぇな…。
「探してみます」
キリトが安請け負いするし、捜索することに。
背格好はメディナに近いとのこと。
この女の子、案外早く見つかった。
「まずい…ゴーレムだ!」
岩のゴーレムに、襲われそうになっていたから。
しかも運の悪いことに
「後ろ!魔獣が…!?」
この辺をうろついている、獣型の魔獣とのバッティング。
明らかに臨戦態勢になっていた。
「クソ…!アスナ先輩、シノン、ミト、シリカはこっち!残りは女の子を!」
素早いこの獣には、速さが売りのアスナ先輩とシリカ、獣に対してバフのかかるシノン、あとはタンクとしてミトを配置。
そのまま両方を相手取ることになった。
outside
「ヤァァァァ!」
「ハァァァァ!」
アスナとシリカが斬りかかるも、直ぐに躱されてしまう。
「速い!」
「うぅ…!?当たりません!」
「足を止めてくれるだけでもいいわ!」
その隙にシノンが狙い撃ちも、それも跳んで躱されてしまい
「「ハァァァァア!」」
その隙をついた優月とミトの一撃も、空中で身を捻るという身軽さで、躱されてしまう。
「今のタイミングで避けるの…!?」
まず狙われたのは…シリカ。
「シリカ!そっち行ったわ!」
「は、はい!…キャア!」
砂に足を取られたシリカは、そのままコケてしまう。
「シリカちゃん!?」
アスナがギリギリで滑り込み、細剣を盾に防ぐも、力負けしそうになっている。
「シッ!」
「フッ!」
優月は直ぐに刀身を伸ばして、貫こうとするも、咄嗟に気付かれてしまい、跳び避けられる。
更にシノンの追撃も、避けて躱す。
「あ、アスナさん!?私…!?」
「大丈夫よ、怪我してないから。気にしないで、シリカちゃん」
「みんな、こいつ…」
「相当頭いいわね…」
「こんな魔獣、初めてだ…」
優月はゴーレムの方を相手しているメンバーを見るが、あっちはあっちで硬さに苦戦しているらしい。
「来るわよ!」
「散開!シノンは俺と!シリカはアスナ先輩と組め!1人で動くな!」
優月が咄嗟にコンビを振り分け、3方向に散らばる。
魔獣が狙うのは…やはりシリカだ。
しかもアスナを無視して、執拗にシリカを狙う。
「な、なんで私ばかり!?」
「この!…クッ!無視なの!?」
「アスナ!スイッチ!」
ミトがアスナと入れ替わり、鎌を使い上手くシリカを守る。
「これはどういうこと!?」
「獣の本能か…あるいは、シリカがあいつを引き寄せる、何らかのものを持ってるか…?」
謎の二択を考えながら、優月達も攻撃を仕掛けるが、中々当たらない。
(一か八か…)
優月は状況を打破すべく、ある作戦を思いつく。
ただし…またみんなに怒られるであろう作戦を。
「ミト!スイッチ!」
ミトと入れ替わった優月は、シリカに襲いかかろうとする魔獣の目の前に立ち、自分に噛みつかせた。
「ぐぅぅぅぅ!?」
「「「「優月(さん)(君)!?」」」」
「…ザァ!」
そのまま刀身を短くした神器を、喉元に突き刺して、思いっきり横にかっ捌いた。
それにより、やっと大人しくなった魔獣をどかして、肩に仕込んでいた鉄板を取り出す。
「いてて…やっぱ神聖術の急拵えじゃ、ダメだったか…」
その鉄板には穴が空いており、優月の肩には血が滲んでいた。
「ゆ、優月君!大丈夫!?」
「うん。見た目より浅いから、それに…ほら」
優月の傷口は、みるみるうちに塞がっていく。
それを見たアスナは、唖然とした顔で、その様子を見ていた。
「【桜刀:舞姫】の特性の一つ、【無限再生】。天命の自動回復が、持ち主にも適応されるんですよ」
「「「「…そういうことは、先に言って!」」」」
「すみません…」
案の定、しっかり怒られた優月は、かなり暑い砂漠の上で、正座させられるのだった。
「キリト、なんだいあれは?」
「…拷問…かな?」
「自業自得だと思うよ、私は」
その後、助けた少女を連れて、村に戻った彼らは、そのまま村で一泊することに。
(随分とカラントを斬ってきたが、一向に魔獣の数が減らない…)
優月は1人、ベッドに寝っ転がって月を見ながら、ぼんやりと考え事をしていた。
このまま進んでも、効率が悪い。
何か手は無いのだろうかと考えながら、優月は少しずつ眠りに落ちるのだった。
side優月
翌日、村を出た俺たちに
「私に提案がある。気になる場所があるんだ、いいか?」
メディナの意見に従い、かなり奥の方まで進む。
そこには
「あったぞ」
「嘘だろ…」
カラントがあった。
こんな奥地にあるの見つけたなんて…どういうことだ?
しかも、ここまで迷った素振りは見せなかったぞ?
「メディナ、どうしてここが?」
「…勘だ」
キリトの問いに、ただ一言答えるメディナ。
…怪しい。
キリトたちには申し訳ないが、メディナという人間を知れば知るほど、信用が出来ない。
どうもこいつを見ていると、コーバッツがよぎるのだ。
「…優月君、大丈夫だよ」
「アスナ先輩…ありがとう」
その後も次々とカラントを見つけるメディナに、俺はどうにも不信感が募って仕方ない。
こいつを信じていいのだろうか…?
そう思いながらカラントを見ていると、ふとある事に気が付いた。
「…この根っこ、どこまで伸びてるんだ?」
「たしかにそうですね…少し追いかけてみますか?」
「だな…キリト!少し離れるわ!」
俺は近くにいたリーファと一緒に、根っこの伸びてる先を探しに移動する。
しばらく進みそして…
「な、なんですかこれ!?」
「デカい…カラント…!?」
俺たちが見つけたのは、バカデカいカラントだ。
なんだこれ…まさか…カラントの大元か!?
「…リーファ、みんなを呼んできてくれ」
「わ、分かりました!」
走り出すリーファを見送り、俺はそのカラントを見つめる。
アドミニストレータ…何を企んでる!?
その後全員で確認したこれを、【カラミティ·プラント·クラスタ】…通称【カラント·クラスタ】と名付けた俺たちは、一度央都に戻り、このことをおっさんに報告した。
「そうか…。お前さんたち、ご苦労だった。ユヅキ、よく見つけてくれた」
「いえ、これを発見に至ったのは、メディナ·オルティナノス殿が、カラントを複数見つけてくださったおかげです。賞賛されるべきは、メディナ殿でしょう」
一応俺とて、時と場合を弁えている。
真面目で公的な場では、敬語とか普通に使う。
「そうか…メディナ、よくやった」
「あ、ありがとうございます!このメディナ=オルティナノス!人外の平穏のため、奮戦する所存です!」
俺たちは報告後、一度解散したのだが
「【南の回廊】?」
南帝国最南端、
「坊主と嬢ちゃんは、戻ったばかりだしな…エルドリエ、お前さんに任せたぞ」
「は!」
こうしてエルドリエが出立してから数日後、俺達も南帝国に戻った。
そこで聞いたのは…
「巨人が出た!?」
「ああ!身長は俺達の比じゃねぇし、持ってる武器が俺たちぐらいあった!全身硬そうな筋肉に覆われていて、あちらこちらに刺青があったんだよ!」
…マジか…信じらんねぇ…!?
「お、おい!行商人!」
「その巨人は、どこで見たのですか!?」
俺とアリスで、そう叫ぶ行商人から情報を聞き出して、直ぐに出立の用意を整える。
「ちょ、ちょっと待ちなさい!優月!」
「アリス!なぜそんなに急いでいるんだい!?」
ミトとユージオが、俺たちを止める。
たしかに…冷静じゃなかったな…。
「…私たちは、その特徴を知っているのです。私は見習い時代に、そしてユヅキには、私が教えました」
「その巨人は…
暗黒界からの侵攻…そう思わざるを得ない状況に、俺たちの緊張感が高まるのだった。
それでは失礼します。
ありがとうございました。