変身とメビウスの輪   作:スカルT

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皆様、大変お待たせしました
失踪してしまってすみませんでした
更新は不定期となりますがそれでも読んでいただける方が居れば嬉しいです

それでは、どうぞ



第四層:何者(前)

H A C K I N G  S T A R T

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

H A C K I N G  C O M P L E T E


 

 

 

 

 

L O A D I N G -システム ()()中……

 システムチェック開始

 メモリーチェック:グリーン

 戦闘ログ:初期化

 地形データ:ロード開始

 バイタルチェック:グリーン

 MP残量チェック:100%

 ブラックボックス温度:適正

 ブラックボックス内圧力正常

 IFF起動()()()()

 FCF起動()()()()

 ポッド通信接続不能・遮断済

 DBUセットアップ

 慣性制御システム起動()()()()

 環境センサー起動()()()()

 装備認証:()()・認証可能装備所在不明

 装備状態チェック:()()

 システム:オールグリーン

 義体防衛プログラム再構築

 戦闘準備完了

 

()()()()()()()()()

 

 

 ◇◇◇◆◆◆

 

 

深 海 秘 密 基 地

                

 

 

『ふう、やっと辿り着いた』

 

 秘密の入り口を見つけ、更に小型潜水艦の停泊ポイントまで赴いてエンジンを噴かせ、漸く深海にある秘密基地の中へと辿り着いたカフカ。

 

『おう、遅かっだべリーダー』

 

 一足先に到着していた彼の仲間たちが出迎えてくれていた。

 

『ああ、遅くなっちまったな。患者を運び込む。そちらの方はどうだ』

『現在、例のアイマスクと冷凍棺によって無事凍結されているでござる』

『良し……集合! 集合!』

 

 声を張り上げて仲間へ召集を掛け、仲間たちをかき集める

 

『例のアイマスクと冷凍棺による応急処置でウイルスの進行はほぼ止まっているが、予断を許さない事態であることには変わらない! 元より時間経過で思っていたよりも危篤である可能性は十分にあり得る! 焦らず、そして迅速な処置を実行する! 現在、243次降下作戦開始から約7時間が経過! これよりヨルハ機体のオペを開始する!』

『『『『「「了解」」』』』』

『俺はこれから()()()()しに行ってくる! 後は頼んだ!』

 

 機械生命体達と赤髪の双子による治療が始まった……

 


 

 一方その頃……レジスタンスキャンプに到着した2Bと9Sは、施設内を回って説明を受けていた。

 その際武器屋と道具屋の依頼を受けて、必要な部品を回収しこなした直後のことだった。

 

「そういえば、今まで気付いていませんでしたが……あのコンテナについても説明を聞いてみましょう」

「私も、それは少し気になっていた」

 

 キャンプの奥で見た、ただ物資を保管するという使い方ではなくアンドロイドが出入りするような(開閉出来るドアがあった)様相をしているコンテナが目に付いた9Sが2Bに提案をしてきた。

 近くに居たレジスタンス達に話を聞いてみる。

 

「ああ、あれは()()()()だよ」

「回復部屋?」

「どんな技術を使っているかは知らんが、義体の損傷は大抵治っちまうんだ」

「普通なら薬品とか使うだろうに、これが何の仕掛けも無さそうでさ。普通のコンテナにしか見えないのに、これまた不思議で入ったらたちまち……な」

「回復部屋様々だよ。御蔭で最近はだいぶ楽になった。犠牲者も減ったし」

「それは、いつからここに?」

「ん~……いつからだっけな?」

「一年前くらいだったかな?」

「そもそもこんな凄い技術が使われていそうなこの施設……一体どうやって建造したんです?」

「ああ……それは」

「……ここだけの話、レジスタンスと交流している機械生命体の村から逐一部品が送られてきたんだ」

「機械生命体から!?」

 

 予想だにもしなかった答えを知った2Bと9Sは驚いた。

 

「機械生命体は敵の筈じゃ……」

「まぁ、そうなるよな……リーダー曰く平和主義者の村らしいが」

「敵に塩を送る、みたいだよな」

「どーなんだか……機械生命体の考えることはやっぱり良く分かんねぇ」

「複雑だよな……俺たちも一枚岩じゃない。別に気にしないやつとか、機械生命体だから信用出来ないとかで意見が割れている」

「そうなんですね……」

 

 兎に角とんでもない施設だと9Sが驚いていると────―

 

「お、今日は久々に風呂の日か」

「風呂の日?」

「ああ……たま~に地下浴場を開放するんだよな」

「資源カツカツだし、贅沢はあまり出来ないから本当たま~にだけどな」

「娯楽が少ないから本当助かるよな」

「俺たちアンドロイドは機械だから別にそんなの要らないと思うんだけどな」

「気分だよ、気分。そういうもんだろ」

「旧世界の文献にあった公共浴場……まさか再現されているなんて」

「そしてこの浴場の製造元も恐らく例の機械生命体の村かららしいぞ」

「なっ……!?」

「あくまで噂だけどな」

「その村、ホント凄いですね……」

 

 

 温泉マークが描かれた暖簾を持ち、地下に降りていくレジスタンスの姿を見て、話が膨らんでいた。一瞬宇宙ねk……もとい、2Bと9Sの思考回路がショートしかけたのはここだけの話。

 

 


 

 

「あれ……どうして、わたし……」

 

 所変わって深海秘密基地。無事論理ウイルスが除去された11Bが目覚めると、グレー色の個室の中であった。

 てっきり自分は破壊されたのだと思っていた彼女は驚いていた。

 しかし、それは直ぐに怯えた表情に変わる。意識を失う刹那に見た変わった機械生命体。その機械生命体がここに運んだのだろうか? その機械生命体は、自分をどうしたいのか? 11Bは脱走前とは異なる怖さに怯えていた。

 

「あら、気が付いたのね」

 

 声のした方向に顔を向けると、そこには赤髪のアンドロイドが居た。

 

「アナタは……?」

「私はポポル。アンドロイドよ」

「アンド……ロイド?」

「ええ」

 

 機械生命体のアジトだとばっかり思っていたのに、どうしてアンドロイドがここに居るのか訳が分からなかった。

 

「大方、部隊から逃げ出してきたのかしら?」

「どうして、それを」

「ここに来る子達は、大体そうだから」

「私以外にも……脱走者が」

「さぞかし……辛かったでしょうね」

「……計画まで立てたのに、結局失敗してしまって、怖くて」

「貴女の身体を巣くっていた論理ウイルスは除去されたわ。もう大丈夫よ」

「あ、あぁ……っ」

 

 不安と安堵が折り混じり、ワタシは思い切り泣いていた。

 

「今はそうすると良いわ。思う存分、ね」

 

 ポポルは11Bの背中に優しく触れた。11Bにとってそれは暖かい感触だった。

 


■ S Y S T E M M E S S A G E

  記録を閲覧しますか?  

 

 ▶ ■ はい    ■ いいえ 


■あるヨルハ機体のログ

今日は243次降下作戦決行日だ。飛行ユニット(いつもの手段)を使い、いつも通り機械生命体を殲滅して活路を切り開く。前線に出るのは本来B型等戦闘モデルの仕事だが、私の仕事もまた()()()そうだったので参加することになった。

 周りからは()()()()()()と、良く云われるし自分でもそう思ってはいるが……組織全体の為だ、()()()()()()()()()()()()()()。そう言い聞かせてきた。私には機械生命体の殲滅とはまた別に、『()()()()()()()()()()()()()()()()()()』という任務が課せられていた。それが私の、()()()使()()……()()なのだ、と。私にはこの道しか無いのだから……

 来る出撃の日。

 私は、敢え無く撃墜された。機体がもろにレーザーへ当たってしまったことに気が付いたがもう遅かった。私は……飛行ユニットごと海中へと沈んでいった。

 


 

 

「ん……ここは一体……」

 

 撃墜された筈の7()E()が目覚めると、そこは11Bが目覚めた部屋とは別の個室の中であった。彼女は残っていた記憶を辿る。

 私は……私は7E。ヨルハ機体7号E型。243次降下作戦において出撃し、敢え無く撃墜。海に落ちていった。

 そうだ。確か私は撃墜された後、何故か水中でも平気で活動していた機械生命体に……

 ということはここは敵のアジト……私は攫われたということになる。でも、どうしてわざわざ? 攫わなくとも数の暴力なり何なりで直ぐに私を破壊すれば良いはずだ……

 機械生命体の考えることは良く分からない。

 そう彼女が考えていると……

 

「おう、起きたのか」

 

 気が付くと、そこには赤髪のアンドロイドが居た。

 

「貴女は……」

 

 何故機械生命体のアジトにアンドロイドが居るのだろう。7Eは分からなくなった。自分と同じく攫われたのだろうか? それとも機械生命体を手なずけているのだろうか、それともアンドロイドを模倣した……

 

「私はデボル。正真正銘のアンドロイドだ」

「アンドロイド……ですって?」

「ああ、訳あってここに居させてもらってる。今回もヨルハなんだな……」

「どういうこと、私以外にもヨルハが居るというの!?」

「ああ、主に脱走兵や僻地に飛ばされた者で死にかけた奴等を中心に、レジスタンスも同様にな。数が必要なんだと、彼奴が言ってた」

「彼奴? きっと機械生命体でしょう!? どうしてアンドロイドである貴女が従っているの!」

「彼奴は……罪人である私たち姉妹に対して、真っ直ぐな眼を向けてくれた。本来なら冷遇されて然るべきところを、対等な仲間として扱ってくれたんだ」

「罪人……? 私たち……?」

「そのことは追々、な」

 

 7Eがデボルに対して不思議に思ったその時、コンコンコンと扉を叩く音が聞こえてきた。

 

「もう帰ってきたのか。入って良いぞ」

 

 扉が開くと、7Eは絶句していた。

 その目には、()()()()()()()()()()()()姿()()()が映っていた。

 

『初めまして……というべきかな。俺はカフカ。ここの長をしている』

 




・回復部屋(宿屋とか入ると体力全快になる所)
オートマタ本編どころかレプリカント時代もありそうで無かったもの。思えば治療モデルのデボル・ポポルに話し掛ければ体力回復出来そうなのに出来ない謎(敵対・退場するから敢えてそうしなかったのだろうか)
回復薬の方が手っ取り早いし加工だけで済むからわざわざ医療器具を造る手間とコスト・資源問題を鑑みて造られなかったのだろう。
大体のRPGには宿屋等の名目で存在するのでその有り難みを実感する。
……え?しない?

・銭湯
オートマタ本編には無かったもの。レプリカント時代は不明。
強いて言えば人類軍所有の空母ミサイル護衛任務の時に9Sが「さっさと敵を倒して風呂に入ろう」とか言ってたくらい。銭湯の「せ」の字も無い……
機械は人間と違ってそんな洗う必要ないし、防水対策も完全にしないと駄目!
温度・湿度の問題と盛り沢山!ホント機械にとっては相性悪いネ!
でも何故かあった。物好きも居るモノだね!資源の関係で不定期開催

・回復部屋と銭湯建築資材の提供者
平和主義者な機械生命体の村といえば、もうお分かりだと思うがあの村である。
取引をしている以上レジキャンの皆は知っているだろうと思い、早めに示唆。
でもおかしいな~レジキャンとの交易と云っても何かしらの物々交換をするくらいに留めておくだろうに、何か()()ですねぇ……

という訳で、やっとオリ主であるカフカ氏のアンドロイド形態お披露目です
イメージとしては黒髪短髪の長身眼鏡男ですね
勿論服はちゃんと着ています

何故レジスタンスキャンプに回復部屋や浴場というものがあるのかは
また追々

そしてデボポポ。本来はレジスタンスキャンプに居る筈なのに何故機械生命体に協力しているかも…また追々

仲間の紹介は次回になりそうです

そのうち設定集も入れる予定です

どうぞ次回もお楽しみに
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