遊戯王ARC-V 黒竜を従えしデュエリスト   作:鈴木颯手

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三人を相手にするからか長くなった


第十話「1VS3 変則デュエル」

 LDSと遊勝塾によるデュエル対決が始まったがリョーマは開始早々にやる気をなくしていた。理由は単純であまり実力があるとは思えなかったからだ。

 

―エクシーズ、融合、シンクロ……。それぞれのプレイングを極めているのは分かる。……が、まだまだだな

 

 リョーマはそう結論を出すと自分の番が来るまで眠る事にした。その様子に素良を含めて全員が呆れていた。

 

「……この人、なんでこんなに余裕なの?」

「きっと問題ないと判断した結果なんだろうけど……」

「痺れるくらいにマイペースだぜ……」

「何かダサーい」

 

 そんな風に色々と言われ続けたが結局素良の代わりに出場した権現坂が相打ちでデュエルを終わらせるまで起きる事はなかった。そして、遊勝塾をかけた三番勝負は1勝1敗1引き分けという結果で終了した。その結果から柊修造は三番勝負で勝てたらもらうと言っていた事からお引き取りを願おうとしたが赤馬理事長はあくまで決着をつけるべきと言った。

 

「……なんだ。結局勝つことは出来なかったのか」

「リョーマさん!」

「なら、決まりだな。次の俺の試合で俺が勝てば遊勝塾から手を引く。それで良いだろう」

「……良いでしょう。ですが、貴方が負ければ遊勝塾は我らLDSのもの。それでいいですね?」

「ちょ、ちょっと! それだと今までの試合は……!」

「勿論俺は構わない」

「り、リョーマさん! 勝手に決めないでください!」

 

 柚子の制止の言葉も効かずにそのまま赤城リョーマVSLDS三人衆のデュエルとなった。デュエルディスクを起動するリョーマにエクシーズ使いの志島北斗は小馬鹿にしたように言う。

 

「ふん! 少しデュエルの腕に自身があるようだが三人を相手に勝てると思っているのか? 俺達のデュエルでも寝ていたようだしな」

「勝てると判断し、相手の情報を集めるまでもないと判断したから寝ていただけだ」

「なんだと!」

「とは言え流石に三人同時は本気を出さないといけない。負けても文句は言うなよ」

「っ! それはこちらの台詞よ!」

 

 ついに我慢出来なかったのか融合使いの光津真澄が口を挟む。しかし、リョーマは鼻を鳴らすだけで終わった。

 

「……準備は出来た。さっさと始めよう」

『分かった。では、戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが』

「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い」

「フィールド内を駆け巡る!」

「見よこれがデュエルの最終進化系」

「……アクション」

「「「「デュエル!」」」」

 

RYOMA VS HOKUTO/MASUMI/YAIBA

 

「……ねぇ、勝てるよね? リョーマさん」

「勝てると思いたいけど三人相手だしな。それもかなりの強敵の……」

 

 柚子の言葉に遊矢が答えるが当の本人も不安があるようであまり答えになっていたなかった。しかし、権現坂にデュエルを譲りずっと観戦していた素良ははっきりとした口調で言った。

 

「……絶対に勝つよ。リョーマなら」

「え?」

「だってリョーマは僕よりも強いし」

 

 本気でそう思っているのだろう、素良の表情は晴れ晴れとしており柚子と遊矢たちに不思議な安心感を与えていた。そんな話をしている内に四方を海に囲まれたまるで巌流島を思わせるようなフィールドが展開された。

 

「……先行は俺のようだな。俺は手札から“真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)”を発動! この効果によりデッキから“真紅眼(レッドアイズ)の凶星竜メテオ・ドラゴン”と“真紅眼の黒炎竜(レッドアイズ・ブラックフレアドラゴン)”を墓地に送り融合召喚!」

「デッキから!」

「融合!?」

 

 光津真澄が用いた“ジェムナイト・フュージョン”よりもはるかに凶悪と言える融合カードに誰もが驚いていた。

 

「天空より降り注ぐ流星に乗り地上に降臨した破壊の龍よ! 今こそ生きとし生ける者全てを焼き払え! 融合召喚! レベル8! “流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン“!」

 

流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン(闇/ドラゴン族 星8)

ATK3500 DEF2000

 

「“流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”の効果発動! デッキからレッドアイズモンスター一体を墓地に送る事でそのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える! 俺は“レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン”を墓地に送りシンクロ使いに1400のダメージを与える! メテオ・フレア」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

YAIBA

LP4000→2600

 

「ぐっ! 先行でいきなりダメージを与えるとは……! この礼は俺のターンで……!」

「魔法カード“黒炎弾”を発動! 自分フィールドの“真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)”の攻撃を封じる代わりにその元々の攻撃力分のダメージを与える!」

「はぁっ!? お前は馬鹿なのか!?」

「その通りよ。貴方の場にいるのは“流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”」

「対象モンスターは存在していないぞ」

 

 プレイングミスとも取れる魔法カードの発動に失笑が起きるが次のリョーマの言葉でそれは一気に固まった。

 

「……“真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)”で特殊召喚されたモンスターはフィールドに存在する限り“真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)”として扱われる」

「っ!? それってつまり……」

「“流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”の攻撃力3500の」

「バーンダメージという事か!?」

「その通り! “流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”! シンクロ使いに発射!」

「え!? またおr……!」

 

YAIBA

LP2600→0

 

 シンクロ使い、刀堂刃は権現坂とのデュエルの様な動きを見せるどころか自身のターンすら回る事無く敗北した。その事に残りの志島北斗と光津真澄はリョーマを馬鹿にすることを止めて警戒を最大限に引き上げた。そんな二人を鼻で笑いリョーマはプレイを続ける。

 

「俺は通常魔法“紅蓮のクリムゾンバースト”を発動! “流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”の攻撃力の半分のダメージをエクシーズ使いに与える!」

「今度は俺か! ……ぐぅっ!」

 

HOKUTO

LP4000→2250

 

「俺はカードを二枚伏せてターンエンドだ」

 

 たった1ターン目にしてリョーマは場を圧倒して見せた。有利と思われていたLDS三人組は一人が脱落し一人が半分近くのライフを失っていた。その事実は観客たちをも驚かせていた。しかし、素良だけは当然と言ったような表情で眺めていたが。

 

「わ、私のターン! ドロー!」

 

MASUMI

手札5枚→6枚

 

 先行ワンキルを決めてく相手に挑むのはプレッシャーがあるのかドローする真澄は少し震えていた。しかし、それを振り切るように自分のデュエルを始める。

 

「私は手札から“ジェムナイト・フュージョン”を発動!」

「リバースカードオープン! “真紅眼の咆哮(レッドアイズ・ハウリング)”! 魔法・罠の発動を無効にして破壊する」

「そんな!?」

「だがその代わりにライフを1000回復するがな」

 

MASUMI

LP4000→5000

 

 本来ならライフの回復は忌避すべき事だがリョーマはよほどの自身があるようでライフを回復させてまで相手の動きを止めてきた。

 

「くっ! 私はモンスターをセットしてカードを一枚伏せてターンエンドよ」

「僕のターン! ドロー!」

 

HOKUTO

手札5枚→6枚

 

 真澄のエンド宣言を聞くとすぐに志島北斗が動いた。ライフを削られた事に対する怒りからかその目はリョーマを睨んでいた。

 

「僕は“セイグリッド・グレディ”を召喚!」

 

セイグリッド・グレディ(光/魔法使い族 星4)

ATK1600 DEF1400

 

「そして“セイグリッド・グレディ”の効果で手札から“セイグリッド・カウスト”を特殊召喚!」

 

セイグリッド・カウスト(光/獣戦士族 星4)

ATK1800 DEF700

 

「そして“セイグリッド・カウスト”の効果発動! このカードと“セイグリッド・グレディ”のレベルを一つ上げる!」

 

セイグリッド・カウスト

セイグリッド・グレディ

星4→5

 

「そしてレベル5となった二体のモンスターでオーバレイ!

星々の光よ! 今大地を震わせ降臨せよ! エクシーズ召喚! ランク5! “セイグリッド・プレアデス”!」

 

セイグリッド・プレアデス(光/戦士族 ランク5)

ATK2500 DEF1500

 

「“セイグリッド・プレアデス”の効果発動! X素材を一つ取り除く事でフィールドのカード一枚を持ち主の手札に戻す! 僕が選択するのは“流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”!」

 

 “セイグリッド・プレアデス”の効果で“流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン”は悲し気な咆哮と共に消え去った。自身の効果すら使えないバウンスに呆気なく退場するがリョーマは次の手を打った。

 

「リバースカードオープン! “レッドアイズ・トライアル”! この効果により俺はデッキから二枚ドローし、手札を一枚墓地に送る」

「手札回復か。だがそれを行ったところで貴様の場ががら空きなのは変わらないぞ!」

「……問題ない。丁度良いカードを引いた。俺は“レッドアイズ・トライアル”の効果で“真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト”を墓地に送る。そして、このカードは手札から墓地に送られた時、特殊召喚出来る。現れろ! “真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト”!」

 

真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト(闇/戦士族 星4)

ATK1500 DEF1300

 

「そんなモンスターをだして何になると言うんだ! 俺は“セイグリッド・プレアデス”で“真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト“を攻撃!」

 

 守備表示で出していたためダメージは免れたが再びリョーマのフィールドはがら空きとなってしまった。

 

「“真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト”の効果発動! このカードを破壊したモンスターの装備カードとなり攻撃力を500下げる!」

「なんだと!?」

 

セイグリッド・プレアデス

ATK2500→2000

 

「“真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト”を装備したモンスターは攻撃宣言する際に攻撃力を更に500下げられる。気を付ける事だ」

「くっ! 僕はこれでターンエンドだ……」

 

 本来なら三人目の刀堂刃のターンとなる筈だが既に敗北しておりリョーマのターンとなる。

 

RYOMA LP4000

手札1枚

モンスター

なし

魔法・罠

なし

 

MASUMI LP5000

手札3枚

モンスター

セット

魔法・罠

セット

 

HOKUTO LP2250

手札4枚

モンスター

セイグリッド・プレアデス(真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイトを装備中)

魔法・罠

なし

 

「俺のターン! ドロー!」

 

RYOMA

手札1枚→2枚

 

 盤面だけを見れば互角かリョーマの劣勢と見えるが真澄と志島北斗は自分たちがおされていると感じていた。そして、このターン次第で勝敗が決まるという予想も。

 

「俺は手札から“レッドアイズ・インサイト”を発動! デッキから“真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)”を墓地に送りデッキから“真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)”を手札に加える!」

「また融合を行うつもりか。だけど“セイグリッド・プレアデス”のモンスター効果はまだ使う事が出来る! 出してもすぐにデッキに戻してやるさ!」

「だろうな。故に俺はこれを発動する。通常魔法“ブラックホール”!」

「「はっ!?」」

「フィールドの全てのモンスターを破壊する」

 

 突如出してきたパワーカードにその場の誰もが驚きで固まるがそうしている間にフィールドにブラックホールが発生してすべてのモンスターを飲み込んでいった。

 

「嘘……」

「これで問題なく融合が出来るな。俺は“真紅眼融合(レッドアイズ・フュージョン)”を発動! デッキの“真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラック・ドラゴン)”と“真紅眼の鉄騎士(レッドアイズ・メタルナイト)-ギア・フリート”を墓地に送り融合!

深紅の瞳を持つ黒竜よ! 紅き瞳を光らせる鉄騎士よ! 一つとなりて全てを切り裂く刃となれ! 融合召喚! 現れろ! レベル7! “真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)”!」

 

真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)(闇/ドラゴン族 星7)

ATK2800 DEF2400

 

「バトル! “真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)”でエクシーズ使いを攻撃! 攻撃時! 墓地の戦士族モンスター一体をこのカードの装備カードとする! これにより攻撃力は200アップする!」

 

真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)

ATK2800→3000

 

「攻撃力、3000!?」

「伏せカードもない貴様にこれを防げるか? 行け! 黒剣斬!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

HOKUTO

LP2250→0

 

 刀堂刃に続き志島北斗もやられ残るは光津真澄のみだった。しかし、ライフは5000もある上に手札は3枚にセットカードが一枚。手札次第ではリョーマを圧倒できる状況ではあった。

 

「……どうやら最後に残ったのは私だけの様ね。だけどそう簡単には負ける訳にはいかないわ!」

「……そうか。それと本来ならこれで終わりだが、実は良いカードを拾っている」

 

 そう言って真澄に見せたのは裏面がAと描かれたカード。フィールド魔法によって各所に散りばめられていたアクションカードの一つだった。

 

「いつの間に!?」

「先ほどの攻撃で落ちてきた。どうやら波打ち際に落ちていた様でな。では発動する。アクション魔法“つばめ返し”! これにより俺はこのターンの間モンスター一体を対象に1000攻撃力を下げる事でもう一度攻撃できる。俺は“真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)”の攻撃力を1000下げる事で二回目の攻撃を融合使いに行う! 黒剣斬! 更に効果で戦士族モンスターを装備! 攻撃力は200アップ!」

 

真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)

ATK3000→2000→2200

 

「くっ! ううぅぅぅっ!!!」

 

MASUMI

LP5000→2800

 

「そして“つばめ返し”は後一度、攻撃を行える! “真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)”の攻撃力を更に1000下げて三回目の攻撃! 黒剣斬!」

「っ!!!」

 

真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)

ATK2200→1200

 

MASUMI

LP2800→1600

 

一気に3400ものダメージを与え真澄を追い込むリョーマ。最初に言っていた通り三人相手でも問題なく戦えており彼の言葉が真実でありそれを宣言できるだけの実力を兼ね備えている事が分かる。

 

「まさかここまでして来るなんて……!」

「俺はターンエンドだ。精々足掻いて見せろ。どうせ敗北は決まっているんだからな」

「っ! デュエルはまだ終わってないわよ! 私のターン! ドロー!」

 

真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)

ATK1200→3200

 

MASUMI

手札3枚→4枚

 

「私は墓地の“ジェムナイト・フュージョン”の効果を発動! 墓地のジェムナイトモンスターをゲームから除外する事でこのカードを手札に加える! そして手札から“ジェムナイト・フュージョン”を発動! 手札の“ジェムナイト・ガネット”と“ジェムナイト・オブシディア”で融合召喚! “ジェムナイト・ルビーズ”を特殊召喚!」

 

ジェムナイト・ルビーズ(地/炎族 星6)

ATK2500 DEF1300

 

「そして! 融合素材として墓地に送られた“ジェムナイト・オブシディア”の効果発動! 墓地のジェムナイト通常モンスター一体を特殊召喚する! いでよ! “ジェムナイト・ガネット”!」

 

ジェムナイト・ガネット(地/炎族 星4)

ATK1900 DEF0

 

「更に私は手札から“ジェムナイト・エメラル”を通常召喚!」

 

ジェムナイト・エメラル(地/岩石族 星4)

ATK1800 DEF800

 

 まさに怒涛の展開と言えた。真澄は自分フィールドになにもいない状態から三体のモンスターを並べるにいたった。

 

「まだよ! “ジェムナイト・ルビーズ”の効果発動! “ジェムナイト・ガネット”をリリースする事でターン終了時までその攻撃力分アップする!」

 

ジェムナイト・ルビーズ

ATK2500→4400

 

「更にリバースカードオープン! “廃石融合(ダブレット・フュージョン)”! これにより墓地の“ジェムナイト・ガネット”、“ジェムナイト・オブシディア”をゲームから除外して二体目の“ジェムナイト・ルビーズ”を融合召喚!」

「……成程な」

 

 攻撃力を上げると同時に次のモンスター召喚につなげるテクニックにリョーマは素直に感心する。この攻撃が全て通ればリョーマの敗北は決定だった。それが分かるだけに観戦している者達の注目も高まっている。

 

「バトル! 攻撃力が上がった“ジェムナイト・ルビーズ”で攻撃!」

「くっ!」

 

RYOMA

LP4000→2600

 

遂にリョーマにもダメージが入り誰もが息をのむ。ここまでノーダメージで行ってきただけに1000を超えるダメージは強烈だった。

 

「“真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)”の効果発動! このカードが破壊された時、装備されていたモンスターを可能な限り特殊召喚する!」

「何ですって!? それじゃ……」

「このターンで決める事は出来ないな」

 

真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト(闇/戦士族 星4)

ATK1500 DEF1300

 

真紅眼の鉄騎士(レッドアイズ・メタルナイト)-ギア・フリート(闇/戦士族 星4)

ATK1800 DEF1600

 

「……っ! まだよ! なら厄介なモンスターを消し去るまで! 私は二体目の“ジェムナイト・ルビーズ”で“真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト”を攻撃!」

「っ! ……このカードが破壊された事により“ジェムナイト・ルビーズ”の装備カードとなり攻撃力を500ダウンさせる」

 

ジェムナイト・ルビーズ(二体目)

ATK2500→2000

 

「……私はターンエンドよ。この瞬間、一体目の“ジェムナイト・ルビーズ”の攻撃力は元に戻り二体目の“ジェムナイト・ルビーズ”は“廃石融合(ダブレット・フュージョン)”の効果で破壊される」

「“真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト“は再び墓地か……」

 

RYOMA LP2600

手札0枚

モンスター

真紅眼の鉄騎士(レッドアイズ・メタルナイト)-ギア・フリート

魔法・罠

なし

 

MASUMI LP1600

手札0枚

ジェムナイト・ルビーズ

ジェムナイト・エメラル

魔法・罠

なし

 

 お互いに魔法・罠カードはなくモンスターもその気になれば攻撃力を覆せる数値のモンスターばかりお互いにちょっとしたことで決着がつく状態だった。

 

「俺のターン! ドロー!」

 

RYOMA

手札0枚→1枚

 

「……ふ。俺は“真紅眼の鉄騎士(レッドアイズ・メタルナイト)-ギア・フリート”をリリースして“真紅眼の亜黒竜(レッドアイズ・オルタナティブドラゴン)”を特殊召喚!」

 

真紅眼の亜黒竜(レッドアイズ・オルタナティブドラゴン)(闇/ドラゴン族 星7)

ATK2400 DEF2000

 

「バトル! “真紅眼の亜黒竜(レッドアイズ・オルタナティブドラゴン)“で“ジェムナイト・ルビーズ”を攻撃!」

「え!? 何を考えているの!?」

「これで良いのさ」

 

 真澄が驚いたのも無理はなく“真紅眼の亜黒竜(レッドアイズ・オルタナティブドラゴン)“の攻撃力は”ジェムナイト・ルビーズ“に届いていない。このままでは返り討ちに遭ってしまうだろう。そして、真澄の予想した通りに黒き竜は破壊された。

 

RYOMA

LP2600→2500

 

「一体何を狙っているのか分からないけどこれでお終いの様ね」

「ああ、これで終局だ。真紅眼の亜黒竜(レッドアイズ・オルタナティブドラゴン)の効果発動! 墓地のレッドアイズモンスター一体を特殊召喚する!」

「っ! なるほど、これで“真紅眼の黒刃竜(レッドアイズ・スラッシュドラゴン)“を蘇生させるつもりなのね?」

「違うさ。俺が特殊召喚するのは真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)だ!」

 

真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)(闇/ドラゴン族 星7)

ATK2400 DEF2000

 

「……馬鹿にしているの?」

 

 真澄の瞳には憤怒の表情があらわれている。明らかに攻撃力の低いバニラモンスターを出すリョーマに対して怒りと失望の感情があふれ出ていたのだ。しかし、それは彼女の早とちりと言え自らを滅ぼす黒き竜の力に気付いていなかった。

 

「安心しろ。貴様を倒すにはこれで十分だ。この効果で特殊召喚されたモンスターが“真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)”の時、元々の攻撃力は二倍になる!」

「二倍!? それじゃ……」

 

真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)

ATK2400→4800

 

「っ! ……成程ね。私の負けだわ」

 

 真澄は自身の敗北を認めた。この状況ではどちらのジェムナイトモンスターに攻撃しても真澄のライフは0になる。唯一の頼みの綱のアクション魔法も先ほどから激しい攻防によって破れたり消し飛んでいるのが確認できていた。この状況を打開できるカードを拾える可能性は低いだろう。

 

「バトル! “真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)”で“ジェムナイト・ルビーズ”を攻撃! その大いなる力で敵を焼き払え! ダーク・ギガ・フレア!」

「ぐっ、ああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

MASUMI

LP1600→0

 

RYOMA WIN

 

 “真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)“の一撃により”ジェムナイト・ルビーズ“は破壊され真澄は炎を全身に浴びて吹き飛んだ。そしてライフが0になった事でLDS三人衆とのデュエルは赤城リョーマの圧勝と呼べる形で終了したのだった。

 




真紅眼(レッドアイズ)ブースター・ナイト(闇/戦士族 星4)
ATK1500 DEF1300
このカード名による①の特殊召喚は1ターンに1度のみ出来る。
①このカードが手札から墓地に送られた時に発動できる。このカードを特殊召喚する。
②このカードが戦闘で破壊され墓地に送られた時に破壊したモンスターを対象に発動できる。そのモンスターに装備カード扱いで装備する。この効果でこのカードを装備したモンスターの攻撃力は500下がる。更に装備モンスターが攻撃宣言を行う時にターン終了時まで攻撃力を500下げる。


紅蓮のクリムゾンバースト(通常魔法)
第二話参照

レッドアイズ・トライアル(通常罠)
第二話参照

真紅眼の咆哮(レッドアイズ・ハウリング)(カウンター罠)
相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
その後、相手のライフは1000LP回復する。


つばめ返し(アクション魔法)
自分フィールドのモンスター一体を対象に発動できる。バトルフェイズ終了時まで対象となったモンスターはターン終了時まで攻撃力を1000下げる事で続けて攻撃が出来る。この効果は2回まで発動できる。
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