遊戯王ARC-V 黒竜を従えしデュエリスト   作:鈴木颯手

26 / 42
カードの効果ミスや展開が上手く行かずに3回書き直した。めっちゃ疲れた……


第二十六話「No.4」

「それじゃ俺のターンね。俺は“仮面魔獣ハザ”を召喚する」

 

仮面魔獣ハザ(闇/悪魔族 星4)

ATK1800 DEF0

 

「そして、自分フィールドに仮面魔獣モンスターが存在する時、1ターンに1度手札から“仮面魔獣ザンダエル”は特殊召喚出来る。俺は守備表示で特殊召喚する」

 

仮面魔獣ザンダエル(闇/悪魔族 星4)

ATK0 DEF1800

 

「そして! この2体の仮面魔獣モンスターをリリースする事により“仮面魔獣デス・ガミジアル”を特殊召喚する!」

 

仮面魔獣デス・ガミジアル(闇/悪魔族 星8)

ATK3500 DEF2000

 

「攻撃力3500……」

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 1ターン目に3000を超える攻撃力を持つモンスターを繰り出したNo.4。それだけで実力の高さがうかがえるがそれでもセレナに焦りはなかった。冷静に、だが心は暑くデュエルを行う。

 

「私のターン!」

 

SERENA

手札5枚→6枚

 

「私は手札から“融合”を発動する! 私は手札の“月光翠鳥(ムーンライト・エメラルド・バード)”と“月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)”で融合召喚!

紅き魂を宿す狐よ! 翡翠の翼で舞う鳥よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん! 融合召喚! 現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣! “月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)”!」

 

月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)(闇/獣戦士族 星7)

ATK2400 DEF2000

 

「へぇ、ステータスは隊長の“真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)”と一緒か。だけど、その程度の攻撃力じゃ俺のモンスターを倒す事は出来ないよ?」

「ふ、それはどうかな? 私は融合素材となった“月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)”の効果を発動する! このカードが効果で墓地に送られたため貴様の“仮面魔獣デス・ガミジアル”の攻撃力をターン終了時まで0にする!」

「そんな!? ……なんてね」

 

 一瞬絶望した表情を浮かべたNo.4だが直ぐにゲスイ顔をする。

 

「残念だけど“仮面魔獣デス・ガミジアル”は相手のモンスター効果を受けない。よって、攻撃力が0になる事はないよ!」

「……めんどくさい能力だ」

「それはこっちも同じだよ」

「ならば、私は墓地に送られた“月光翠鳥(ムーンライト・エメラルド・バード)”の効果発動! このカードが効果で墓地に送られたため“月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)”を墓地から守備表示で特殊召喚する! ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される」

 

月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)(闇/獣戦士族 星4)

ATK1800 DEF600

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンドだ」

「壁を増やしたって感じかな?」

 

 

No.4 LP4000

手札1枚

モンスター

仮面魔獣デス・ガミジアル

魔法・罠

セット

 

SERENA LP4000

手札1枚

モンスター

月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)

月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)

魔法・罠

セット

セット

 

 

「それじゃ俺のターン!」

 

No.4

手札1枚→2枚

 

「俺はこのままバトルを行おうかな。“月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)”は戦闘では破壊されないみたいだし攻撃するのは効果を無効化された哀れな“月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)”だ! 行け! “仮面魔獣デス・ガミジアル”!」

「くっ!」

 

 セレナの“月光紅狐(ムーンライト・クリムゾン・フォックス)”は呆気なく叩き潰されるがセレナは黙ってモンスターの破壊を受け入れるような女性ではなかった。直ぐに次の一手を放つ。

 

「私は罠カード“月光輪廻舞踊(ムーンライト・リンカネーション・ダンス)”を発動! 自分の月光(ムーンライト)モンスターが戦闘・効果で破壊されたためデッキから月光(ムーンライト)モンスター2体を手札に加える! 私が手札に加えるのは“月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)”と“月光白兎(ムーンライト・ホワイト・ラビット)”だ!」

「マジかよ。破壊が仇になったか……」

 

 No.4は厄介な事になりそうだと思いつつカードを一枚伏せてターンを終了した。そして、セレナはこのターンで決着をつけてやると心の中で叫んだ。

 

「私のターン!」

 

SERENA

手札3枚→4枚

 

「……私は手札の“月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)”の効果発動! このカードを墓地に送る事でデッキから“融合”を手札に加える!」

「っ! マジか……!」

「更に、私は手札から“月光白兎(ムーンライト・ホワイト・ラビット)”を召喚する。このカードの召喚時効果により墓地から“月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)”を特殊召喚する!」

 

月光白兎(ムーンライト・ホワイト・ラビット)(闇/獣戦士族 星2)

ATK800 DEF800

 

月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)(闇/獣戦士族 星2)

ATK100 DEF600

 

「更に! 私はこのカードの効果で自身以外の月光(ムーンライト)モンスターの数だけ相手の魔法・罠カードを手札に戻す! 私の場には“月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)”がいる。よって、私は貴様のセットカードを手札にもどす」

「マジかよ……!」

 

 あっという間にセレナのコンボの準備が終わりつつNo.4の妨害まで行ってくる。隊長と引き分けた実力は本物だとNo.4は思った。

 

「私は! 手札から“融合”を発動する! 私はフィールドにの“月光舞猫姫(ムーンライト・キャット・ダンサー)”と “月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)”で融合!

月明かりに舞い踊る美しき野獣よ! 漆黒の闇に潜む獣よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん! 融合召喚! 現れ出でよ! 月光の原野で舞い踊るしなやかなる野獣! “月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”!」

 

月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)(闇/獣戦士族 星8)

ATK2800 DEF2500

 

「へぇ、でもまだまだ“仮面魔獣デス・ガミジアル”には届かないよ」

「それは理解している。だが、先ずは融合素材となった“月光黒羊(ムーンライト・ブラック・シープ)”の効果を発動する! このカード以外の墓地の月光(ムーンライト)モンスター1体を手札に戻す! 私が戻すのは“月光翠鳥(ムーンライト・エメラルド・バード)”だ!」

「2800……。だがまだまだ俺のモンスターより攻撃力は低いぞ」

「何を言っている? 私はまだ手を持っている! 私は自分フィールドに融合モンスターが召喚された時、もう1枚の伏せカード“月光小夜曲舞踊(ムーンライト・セレナード・ダンス)”を発動できる! このカードは相手フィールドにムーンライト・トークン一体を特殊召喚するカードだ」

「俺の場に? 一体何を……」

 

ムーンライト・トークン(闇/獣戦士族 星4)

ATK2000 DEF2000

 

「そして、その後相手フィールドのモンスターの数×500の数値だけ融合召喚されたモンスターの攻撃力をアップする!」

「っ! という事は……!」

 

月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)

ATK2800→3800

 

「更に! “月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”の効果発動! このターンの間相手モンスターは1度だけ戦闘では破壊されない。そして、このカードは相手モンスター全てに2回ずつ攻撃できる!」

「それじゃ、俺はライフは……」

「バトル! “月光舞獅子姫(ムーンライト・ライオ・ダンサー)”で“ムーンライト・トークン”を攻撃!」

「くそっ! マジかよ!」

 

 予想通り危機に陥ってしまったNo.4は歯を食いしばり悔しそうにしていた。

 

 ……しかし、

 

「……なーんてな! 俺は手札の“四面の呪像”の効果発動!」

「何だと!?」

「このカードを墓地に送る事でこのターンの間セレナ、お前は俺の仮面魔獣モンスターにしか攻撃できない」

「それでは……!」

「ああ、このターンで決める事は出来ないな」

 

 “仮面魔獣デス・ガミジアル”を攻撃しても与えられるダメージは600。とてもNo.4を倒せる数値ではなかった。

 

「くっ! ならば私は“仮面魔獣デス・ガミジアル”に攻撃だ!」

「ぐっ!」

 

No.4

LP4000→3700

 

 “月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”の効果で破壊は免れたがそれは今の攻撃のみ。“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”はもう1度攻撃が可能でありそれを防ぐ手立てはなかった。

 

「行け! “仮面魔獣デス・ガミジアル”に2回目の攻撃!」

「ぐあぁぁぁぁっ!!!!」

 

No.4

LP3700→3400

 

 No.4はモンスターが破壊された衝撃で吹き飛ばされる。とは言えダメージは大したことはなく戦闘破壊時の衝撃でのみ吹き飛ばされていた。

 しかし、吹き飛ばされたNo.4はにやりと笑みを浮かべる軽やかに立ち上がった。

 

「この瞬間! “仮面魔獣デス・ガミジアル”の効果発動!」

「何!?」

「このカードを破壊したモンスターに“遺言の仮面”を装備する!」

 

 そう言うと破壊され煙で覆われた場所から仮面が飛んできて“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”の顔に張り付いた。突然の事に“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”は剥がそうとするも全くはがれる気配はなかった。

 

「因みに、“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”に装備されたのは“執念の仮面”だ。これは“遺言の仮面”として扱われる。そして、このカードを装備したモンスターのコントロールを得る事が出来る!」

「なっ!?」

 

 No.4がそう言うと同時に“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”の体がびくりと震えそれまでの抵抗が嘘のようにだらんとするが青黒いオーラを発しながら飛び上がりNo.4のフィールドに着地した。そのまま“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”は騎士の様にNo.4に膝を付き、頭を垂れた。そしてセレナの方を向くと敵意を向ける。

 自らのモンスターが奪われた事にセレナは大きなショックを受けており代わりにNo.4が言う。

 

「“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”は優秀なモンスターだな。効果破壊されない上に相手に2回ずつ攻撃できる」

「くっ! 私はターンエンドだ……!」

 

 

No.4 LP3400

手札1枚

モンスター

月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)(コントロール奪取中)

ムーンライト・トークン

魔法・罠

執念の仮面(月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)に装備)

 

SERENA LP4000

手札2枚

モンスター

月光白兎(ムーンライト・ホワイト・ラビット)

魔法・罠

 

 

 盤面だけを見るのならムーンライトデッキ同士の戦いにも見える。しかし、片方はセレナのモンスターを奪っているという厄介な状況となっていた。

 

「俺のターン!」

 

No.4

手札1枚→2枚

 

「“執念の仮面”の効果発動! このカードが装備カードとして表側表示で存在する場合、相手に500のダメージを与える!」

「くっ!」

 

SERENA

LP4000→3500

 

「続いて俺は永続魔法“仮面舞踏会”を発動する。この効果により次の俺のスタンバイフェイズでお前はフィールドの仮面と名のつく魔法・罠カード1枚に付き500のダメージを受ける」

「くっ!」

「精々自分のモンスターを取り戻せるように頑張る事だな。俺は装備魔法“闇のヴェール”を発動する! 装備対象は“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”だ。このカードを装備したモンスターは相手の効果の対象にならず、戦闘では破壊されないようになる」

 

 仮面を装備した“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”を黒いオーラが包み込む。そして、このカードを装備した事によりどのような事になるのかをセレナは察する。

 

「……つまり」

「元々“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”が持っていた効果破壊を受けない効果と合わせてこのカードは無敵と言える状態になった。このカードを消すのは容易ではないぞ?」

「ふざけるな! 人のモンスターを好き勝手に使うなど……!」

「これが俺のやり方だよ。これだって立派な戦略、戦術さ。君がどう思おうとね。俺は“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”で“月光白兎(ムーンライト・ホワイト・ラビット)”を攻撃! “|月光舞豹姫《ムーンライト・パンサー・ダンサー”の効果で戦闘破壊は去れないが2回目の攻撃はどうかな?」

「ぐっ!」

 

SERENA

LP3500→1500

 

「ほら! これで止めだ! “月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”よ! その哀れな羊を切り刻め!」

「ぐっ、ああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

SERENA

LP1500→0

 

 セレナは自らのモンスターの攻撃を受けその場を大きく吹き飛ばされる。ソリットビジョンが消える寸前、仮面が剥がれ落ちた“月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)”が酷く動揺しているのをニヤニヤとした表情で見送ったNo.4はそのままセレナに近づく。

 

「それでは、こちらの指示に従ってもらいますよ? 安心してください。セレナが従順でいるのなら出番はきちんと用意していますから。勿論、反抗する時はそれ相応の態度を取らせてもらいますかね」

 

 No.4はそう言うと悔し気に睨みつけるセレナを絶たせると目的の場所に向かって歩き始めるのだった。

 




仮面魔獣ハザ(闇/悪魔族 星4)
ATK1800 DEF0
自分フィールドに「仮面」魔法、罠カードが表側表示で存在する場合、このカードは手札から特殊召喚出来る。この効果は自分のメインフェイズに1度発動できる。

仮面魔獣ザンダエル(闇/悪魔族 星4)
ATK0 DEF1800
自分フィールドにレベル4以下の「仮面魔獣」モンスターが存在する時、このカードは手札から特殊召喚出来る。この効果は自分のメインフェイズに1度発動できる。

仮面魔獣デス・ガミジアル(闇/悪魔族 星8)
ATK3500 DEF2000
このカードは通常召喚出来ない。「仮面魔獣」と名のつくモンスターを含む自分フィールドのモンスター2体をリリースした場合に特殊召喚出来る。
①このカードは相手モンスターの効果を受けない。
②このカードがフィールドから墓地に送られた時に相手モンスター一体を対象として発動できる。デッキ、手札から「遺言の仮面」をそのモンスターに装備する。

四面の呪像(闇/悪魔族 星1)
ATK0 DEF0
自分フィールドのモンスターが相手より多い場合に手札からこのカードを捨てて発動できる。
このターンの間相手は「仮面魔獣」モンスター以外に攻撃できない。

執念の仮面(通常魔法)
このカードはルール上「遺言の仮面」として扱う。
①このカードをデッキに戻してシャッフルする。
②このカードが「仮面魔獣」モンスターの効果で相手モンスターに装備された時に発動できる。そのモンスターのコントロールを得る。
③このカードが装備カードとして表側表示で存在する時、自分のスタンバイフェイズに発動できる。相手に500のダメージを与える

仮面舞踏会(永続魔法)
自分フィールドに「仮面舞踏会」以外の「仮面」魔法、罠カードが表側表示で存在する時、自分のメインフェイズに発動できる。自分フィールドの「仮面」魔法、罠カード一枚に付き相手に500のダメージを与える。

闇のヴェール(装備魔法)
表側表示で存在するこのカードは「仮面」魔法カードとして扱う。
自分フィールドに「仮面」魔法・罠カードが存在する場合に闇属性モンスターに装備出来る。
①このカードを装備したモンスターは「仮面魔獣」モンスターとして扱う。
②このカードを装備したモンスターは相手の効果の対象にならず戦闘では破壊されない。

個人的に女性モンスターに仮面をつけてコントロールを奪うという状況がお気に入りになった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。