遊戯王ARC-V 黒竜を従えしデュエリスト   作:鈴木颯手

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な、何とか書き上げられた……。
次話の投稿は未定です


第二十八話「覇王眷竜」

YUYA VS No.6

GONGENZAKA VS No.7

SAWATARI VS No.11

 

 一気に3つのデュエルが同時に展開する事となり突然観客と化した囚人たちは一気に盛り上がりを見せた。そんな中で先行を取ったのは全員がリリーサーズの方だった。

 

「……さて、前回はくだらないデッキでのデュエルとなってしまったが今度は本気で挑ませてもらおうか」

 

 No.7はそう言うと左右のNo.11とNo.6に顔を向ける。それぞれが頷き合うとデュエルを始めた。

 

「俺は」

「私は」

「……私は」

「「「“覇(・)王(・)眷(・)竜(・)融(・)合(・)”を発動する!」」」

 

 3人が発動したカードは同じものだった。そのカードの発動と同時に周囲に風が起こり囚人たちの困惑や悲鳴が聞こえてくる。

 

「このカードの発動コストとして俺達はライフを半分、失うがその効果は強力だ」

「本来、融合カードの大半は手札・フィールドから墓地に送るがこのカードは違う」

「融合素材はデッキから選び、融合召喚が可能……」

「何だと!?」

「デッキからだけとは言え……」

 

No.6、No.7、No.11

LP4000→2000

 

 対戦相手である三人はその有用性に気付く。普通は限られた状態からモンスターを融合召喚するがこのカードは無尽蔵と言えるデッキからモンスターを墓地に送って融合召喚出来るのだから。ライフ半分とは言えそれ以上の見返りがあるカードと言えた。

 

「とは言えこのカードで出せるモンスターは決まっているがな。俺は、デッキから“封印されし右腕”、 “封印されし左腕”、 “封印されし右足”、 “封印されし左足”そして! “封印されしエクゾディア”で融合!」

「私はレベル7“超古深海王シーラカンス”とレベル4“ダブルフィン・シャーク”で融合!」

「私は“アンダーエンド・ミラ”3体と“アンダーエンド・マジシャン”1体融合」

「いでよ! “覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス”!」

「降臨せよ! “覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”!」

「召喚、“覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン”」

 

覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス(闇/ドラゴン族 星7)

ATK3600 DEF2200

 

覇王眷竜トリニティ・トリシューラ(水/ドラゴン族 星11)

ATK2700 DEF2000

 

覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン(闇/ドラゴン族 星7)

ATK0 DEF0

 

「覇王、眷竜……!」

 

 遊矢たち3人は現れた3匹の竜に目を見開きおどろいていた。禍々しい姿をした三匹の竜だが何処か物足りなさを感じる。名前の通り眷属と言える竜達だった。

 

「“覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス”はエクゾディアの特殊勝利を消す厄介な効果を持っているがそれだけの見返りのあるモンスターだ」

「エクゾディアの特殊勝利?」

 

 No.7の対戦相手である権現坂はエクゾディアの効果を知らなかったようで眉を顰めている。そんな彼にNo.7は口角を上げて悪意ある笑みを浮かべて言った。

 

「エクゾディアの特殊効果。それは“封印されし右腕”、 “封印されし左腕”、 “封印されし右足”、 “封印されし左足”、“封印されしエクゾディア”が手札にそろった時、デュエルに勝利出来るという物だ」

「何だと!? 特殊勝利モンスターか!」

「その通り。とは言え言った通りこいつがいる限りエクゾディアが手札にそろっても特殊勝利は出来ないがな。俺はカードを三枚伏せてターンエンドだ」

 

 そして、No.7がエンド宣言を行っている横では

 

「私は“覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”の召喚時効果を発動する! ライフを半分払い、相手の手札、墓地、フィールドのいずれかを選びその中からカードを三枚、ゲームから除外する!」

「な!?」

「これは先行1ターン目だ。故にフィールド・墓地にカードは存在しない。故に、俺が選ぶのは手札だ!」

 

No.6

LP2000→1000

YUYA

手札5枚→2枚

 

 No.6はそう言うと遊矢の手札の5枚の内、中央の3枚をゲームから除外した。いきなりのハンデス効果に遊矢は驚き、何も出来なかった。

 

「私は永続魔法“白の救済(ホワイト・サルベージ)”を発動する! この効果により先ほど融合素材となった“超古深海王シーラカンス”を手札に戻す」

 

No.6

手札3枚→4枚

 

「私はカードを3枚伏せてターンエンドだ」

 

 No.6も1ターン目を終了した。

 

「私は“アンダーエンド・プロローグ”を発動。デッキの上から5枚めくりその中のアンダーエンド魔法・罠カード1枚を手札に加える。私が手札に加えるのは通常罠“アンダーエンド・ポップコーン”」

「名前に反して随分と可愛らしい名前だな」

「……私は永続魔法“上と下”を発動。更に永続魔法“右と左”を発動。私はカードを1枚伏せてターンエンド」

「漸く俺達の番だな。行くぞ!」

 

 序盤から驚きの動きを見せたリリーサーズの面々のターンが終わり遊矢たちの番となった。

 

GONGENZAKA

手札5枚→6枚

 

YUYA

手札2枚→3枚

 

SAWATARI

手札5枚→6枚

 

「……俺は“超重武者ジシャ-Q”を召喚!」

 

超重武者ジシャ-Q(地/機械族 星4)

ATK900 DEF1900

 

「“超重武者ジシャ-Q”の召喚時効果発動! 手札からレベル4以下の超重武者モンスター1体を特殊召喚出来る! 俺が召喚するのは“超重武者カゲボウ-C”!」

 

超重武者カゲボウ-C(地/機械族 星3)

ATK500 DEF1000

 

「“超重武者カゲボウ-C”の効果発動! このカードをリリースする事で手札から超重武者モンスター1体を特殊召喚出来る! いでよ! “超重武者ビックベン-K”!」

 

超重武者ビックベン-K(地/機械族 星8)

ATK1000 DEF3500

 

「更に俺は手札の“超重武者ホラガ-E”の効果発動! 自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合、このカードを手札から特殊召喚する!」

「魔法・罠カードがない場合……。成程。そう言う条件があるデッキという事か」

 

超重武者ホラガ-E(地/機械族/チューナー 星2)

ATK300 DEF600

 

 No.7は特殊召喚の条件を聞き権現坂がどういったデッキなのかをある程度把握した。それにより今後どのように動くかを脳内で組み立てていくがそうしている間に権現坂は次の一手を打った。

 

「俺はレベル8の“超重武者ビックベン-K”にレベル2“超重武者ホラガ-E”をチューニング! 

荒ぶる神よ、千の刃の咆哮と共に砂塵渦巻く戦場に現れよ! シンクロ召喚! いざ出陣! レベル10! “超重荒神スサノ-O”!」

 

超重荒神スサノ-O(地/機械族 星10)

ATK2400 DEF3800

 

「……成程、強そうなモンスターだが攻撃力は僅か2400。隊長の“真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)”と同じ攻撃力しかない。しかも守備表示。それで俺に勝てるとでも?」

「愚かな。俺の超重武者たちは守備表示でこそ真価を発揮するモンスターだ! “超重荒神スサノ-O”は守備表示のまま攻撃を行う事が出来る! その際、守備力を攻撃力として扱う事が出来る!」

「っ!? つまり事実上攻撃力3800!? 俺のエクゾディアを超えているな」

「その通りだ! 行くぞ! “超重荒神スサノ-O”で攻撃! クサナギソード・斬(ZAN)!」

「確かに強力なカードだが方法はいくらでもあるぜ! 俺はリバースカードオープン! “補充要員”! 墓地にモンスターが5体以上いる場合、墓地の攻撃力1500以下の通常モンスターを3体まで手札に戻す。俺の墓地には“覇王眷竜融合”で墓地に送られたエクゾディアパーツが5種類ある。よって俺が手札に戻すのは“封印されし右腕”、“封印されし左腕”、“封印されし右足”だ」

 

No.7

手札1枚→4枚

 

「手札を増やしたか。だが! それでは我が“超重荒神スサノ-O”の攻撃を防ぐことは出来ないぞ!」

「それはそうだ。だが、弾がなければ砲撃も出来ないだろ! 更にリバースカードオープン! “魔神火炎砲(エグゾード・フレイム)”! 手札の“封印されし右足”を墓地に送り“超重荒神スサノ-O”を手札に戻す!」

「何だと!?」

 

 このカードがオープンになると“覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス”の両腕に炎の球体が出来るとそれを“超重荒神スサノ-O”にぶつけた。“超重荒神スサノ-O”は胡坐をかき直ぐに動ける状態ではなく避ける事も出来ずに球体を受けた。“超重荒神スサノ-O”はうめき声を上げながら炎に包まれ消えていった。

 

「“超重荒神スサノ-O”はシンクロモンスター。故に手札には戻らずにエクストラデッキに戻る。そして、“魔神火炎砲(エグゾード・フレイム)”は1ターンに1度のみしか発動できないが手札に封印されしモンスターやエクゾディアカードがある限り使用する事が出来る」

「という事は“補充要員”で戻した数、後2回発動できるという事か……」

「そう言う事だ。で? どうする? ターンエンドか?」

「くっ……。俺はターンエンドだ」

 

 自身のエースモンスターをあっさりと対応された権現坂は悔しそうにターン終了の宣言を行った。そして、その隣では遊矢が自分のターンを迎えていた。しかし、本人の表情は硬く、明らかに劣勢であることがうかがえた。前のターンにていきなり3枚の手札を失ったために得意のペンデュラム召喚を行う事が出来なかった。

 

「……俺は“EMウィップ・バイパー”を召喚!」

 

EMウィップ・バイパー(地/爬虫類族 星4)

ATK1700 DEF

 

「“EMウィップ・バイパー”の効果発動! モンスター1体の攻撃力と守備力を入れ替える! 入れ替えるのは“覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”だ!」

「ほう?」

 

覇王眷竜トリニティ・トリシューラ

ATK2700→2000

DEF2000→2700

 

「だがそれでも“覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”の方が攻撃力は上だ。どうする?」

「勿論、こうするのさ!」

 

 そう言うと遊矢は空中に形成された足場を巧みに登っていく。そして、一番上に落ちていたカードを見つけるとそれを拾いNo.6に見せた。

 

「俺はアクション魔法“ハイダイブ”を発動! “EMウィップ・バイパー”の攻撃力を1000アップする!」

 

EMウィップ・バイパー

ATK1700→2700

 

「行け! “EMウィップ・バイパー”で“覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”を攻撃!」

 

 “EMウィップ・バイパー”は体をバネの様に縮めると一気に“覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”に襲いかかった。ぶつかった両者の間に煙が発生するがその場から出てきたのは“EMウィップ・バイパー”だけだった。

 

No.6

LP1000→300

 

「よし!」

「愚かな。この程度で喜ぶようでは私には勝てないぞ! 私は“覇王眷竜トリニティ・トリシューラ”の効果発動! エクストラデッキより、ドラゴン族氷結界シンクロモンスター1体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚する! いでよ! 我が魂! “氷結界の龍トリシューラ”!」

 

氷結界の龍トリシューラ(水/ドラゴン族 星9)

ATK2700 DEF2000

 

「“氷結界の龍トリシューラ”の効果発動! 相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚ずつ除外する!」

「ま、また除外か!?」

「俺は貴様のフィールドの“EMウィップ・バイパー”と右の手札を除外させてもらおう」

 

 厄介な効果を持っていたモンスターを破壊できたと思ったら更に似た効果を持つ新たな敵を生み出す事になり遊矢の展開能力は大きく制限される事になった。

 

「さぁ、どうする? まだ貴様のターンだぞ」

「……俺は、カードを1枚伏せてターンエンドだ」

「ふん」

 

 遊矢は何も出来ずにターンを終え、それを見たNo.6は鼻を鳴らして見下すように遊矢を見た。そして、No.11と沢渡シンゴのデュエルは

 

「行くぜ! 俺のターンだ!」

「永続魔法“上と下”を発動。ナルシスト、お前はコイントスを1回行え」

「誰がナルシストだ! 誰が!」

「そして、裏か表を当て当てた場合カードを2枚ドローし、はずした場合私はカードを2枚ドローする」

「“カップ・オブ・エース”の永続版か。良いだろう! この俺様の運を見せてやる! 俺様は表を選択する」

 

 永続魔法より出て来たコインを受け取った沢渡シンゴはコイントスを行った。10回近い回転を行ったコインは地面に落ち、表側の面を二人に晒した。

 

「よし! どうやら俺様にドローさせる手伝いをしてしまったようだな!」

 

SAWATARI

手札6枚→8枚

 

「永続魔法“右と左”の効果発動。相手がドローフェイズ以外でカードをドローした場合、引いたカード1枚に付き自分フィールドのモンスターにアンダーエンド・カウンターを置く」

「アンダーエンド・カウンター?」

「私はフィールドの“覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン”に2つ、置く」

 

覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン

AEC(アンダーエンド・カウンター)

0→2

 

「更に手札の“アンダーエンド・サーチャー”の効果発動。ドローフェイズ以外で相手がカードをドローした時、このカードを手札から特殊召喚する」

 

アンダーエンド・サーチャー(地/戦士族 星3)

ATK0 DEF0

 

「“アンダーエンド・サーチャー”が自身の効果で特殊召喚された場合、相手はこのターンの間特殊召喚を行えない」

「は!? 何だと!?」

 

 特殊召喚を封じる。それは沢渡シンゴが得意とするペンデュラム召喚を封じられる事と同じだった。ペンデュラム召喚とはモンスターを1体乃至複数体を同時に特(・)殊(・)召(・)喚(・)する召喚方法であるため特殊召喚を行えなければ意味がなかった。

 

「“覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン”はフィールドのアンダーエンド・カウンター1つに付き攻撃力・守備力を500アップする」

 

覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン

ATK0→1000

DEF0→1000

 

「それはつまりカウンターが増えれば増える程そいつは強く成るって事か……」

 

 沢渡シンゴは自身の手札を確認する。計8枚となった沢渡シンゴの手札には特殊召喚を封じられたせいで手札に溜まったモンスターたちがいた。とは言えそれをこのターンでどうにかする事は不可能であったがそれでも打開はあると考え行動に移す。

 

「俺は手札からスケール2の“魔界劇団-ワイルド・ホープ”とスケール2の“魔界劇団-プリティ・ヒロイン”でペンデュラムスケールをセッティング!」

 

 沢渡シンゴの両脇に2つの柱が誕生する。本来ならここからペンデュラム召喚を行うのだが今の沢渡シンゴはペンデュラム召喚を行う事が出来なかった。

 

「態々フィールドに展開して何の真似だ? それも両方ともスケール2。ペンデュラム召喚すら出来ない」

「これは後からのお楽しみさ。俺は“魔界劇団カーテン・ライザー”を召喚!」

 

魔界劇団カーテン・ライザー(闇/悪魔族 星4)

ATK1100 DEF1000

 

「“魔界劇団カーテン・ライザー”は自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合、攻撃力を1100アップする!」

 

魔界劇団カーテン・ライザー

ATK1100→2200

 

「リバースカードオープン。“アンダーエンド・ポップコーン”を発動。相手フィールドの表側表示で存在するカードすべてにアンダーエンド・カウンターを1つずつ置く」

「俺の場のカードにもだと!?」

「これにより“覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン”の攻撃力・守備力もアップする」

 

魔界劇団カーテン・ライザー

AEC

0→1

 

魔界劇団-ワイルド・ホープ

AEC

0→1

 

魔界劇団-プリティ・ヒロイン

AEC

0→1

 

覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン

ATK1000→2500

DEF1000→2500

 

「……なら俺は“アンダーエンド・サーチャー”に攻撃だ! 守備表示だからダメージはないがフィールドにいられるよりはいい!」

 

 “魔界劇団カーテン・ライザー”が虹色に光半透明のビームを繰り出し守備表示だった“アンダーエンド・サーチャー”を破壊した。攻守0であるためまともな反抗すら出来なかった。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

 

No.7 LP2000

手札3枚

モンスター

覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス(攻撃表示)

魔法・罠

魔人火炎砲(エグゾード・フレイム)(永続罠)

セット

 

 

No.6 LP300

手札1枚

モンスター

氷結界の龍トリシューラ(攻撃表示)

魔法・罠

白の救済(ホワイト・サルベージ)(永続魔法)

セット

セット

セット

 

 

No.11 LP2000

手札0枚

モンスター

覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン(攻撃表示)

魔法・罠

上と下(永続魔法)

右と左(永続魔法)

 

 

GONGENZAKA LP4000

手札3枚

モンスター

超重武者ジシャ-Q(攻撃表示)

魔法・罠

なし

 

 

YUYA LP4000

手札0枚

モンスター

なし

魔法・罠

セット

 

 

SAWATARI LP4000

手札4枚

モンスター

魔界劇団カーテン・ライザー(攻撃表示)

魔法・罠

セット

ペンデュラム

魔界劇団-ワイルド・ホープ(スケール2)

魔界劇団-プリティ・ヒロイン(スケール2)

 

 

 全員の1巡を終えたが榊遊矢は既に窮地に立たされていた。この1巡で計4枚の手札を失い合計では5枚ものカードを除外されていた。現状ではリリーサーズの盤面はNo.11を除いて優勢と言える状況であり最悪の場合、次のNo.6の動き次第で遊矢の敗北すらあり得る状況と言えた。

 

「……どうやらこのターンで決着がつく奴もいるようだな」

「ッ! 勝敗は最後まで……!」

「小さな光すら与えない程圧倒的力で叩き潰してやるよ」

 

 No.7の言葉に反論した遊矢にNo.6は死刑宣告の如き言葉を放ち自らのターンを開始した。

 

No.7

手札3枚→4枚

 

No.6

手札1枚→2枚

 

No.11

手札0枚→1枚

 

「俺は魔人火炎砲(エグゾード・フレイム)の効果を発動する。手札の“封印されし左腕”を墓地に送り“超重武者ジシャ-Q”を手札に戻す!」

「くっ!」

 

 2度目の発動により権現坂のフィールドからモンスターは一掃された。

 

「行くぞ! 俺は“覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

「ぐっ! おおぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

GONGENZAKA

LP4000→400

 

 権現坂のライフは一気に10分の1にまで減り体中に大小さまざまな傷を受けた。そんな権現坂を見てNo.7は楽しそうに言う。

 

「おっと、一応言っておくが“覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス”は戦闘で相手モンスターを破壊した時、墓地の封印されしモンスター1体に付き200のダメージを与える効果を持っている。精々破壊されないように頑張る事だ。俺はターンエンドだ」

「ぐっ!」

 

 No.7は直ぐに自身のターンを終わらせた。しかし、それでも盤面を圧倒しているのは終始彼の方であり権現坂を僅か2ターン目で窮地に追いやっていた。

 そして、同じように窮地に陥っていると言えた遊矢VSNo.6のデュエルもそれ以上に苛烈に進んでいた。

 

「私は通常魔法“白の水鏡(ホワイト・ミラー)”を発動! これにより墓地の“ダブルフィン・シャーク”を特殊召喚する! 更に、デッキから同名カードを1体特殊召喚する!」

 

ダブルフィン・シャーク(水/魚族 星4)

ATK1000 DEF1200

 

「私はこの2体をリリースし“超古深海王シーラカンス”をアドバンス召喚する!」

 

超古深海王シーラカンス(水/魚族 星7)

ATK2800 DEF2200

 

「“超古深海王シーラカンス”の効果発動! デッキからレベル4以下の魚族モンスターを可能な限り特殊召喚する!」

「何だと!?」

「私はレベル3”貪食魚グリーディス”、レベル3“レフトハンド・シャーク”、レベル4“ライトハンド・シャーク”を特殊召喚する!」

 

貪食魚グリーディス(水/魚族/チューナー 星3)

ATK1000 DEF1000

 

レフトハンド・シャーク(水/魚族 星3)

ATK1300 DEF1500

 

ライトハンド・シャーク(水/魚族 星4)

ATK1500 DEF1300

 

「モンスターが一気に3体も……!」

「ただし、この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化され、攻撃は出来ないがな」

「と言う事は……!」

 

 遊矢はNo.6が行いたい事を理解した。そして、それは的中する。

 

「私はレベル3“レフトハンド・シャーク”にレベル3“貪食魚グリーディス”をチューニング!

小さき海の水竜よ! 長き時と共に得た経験で進化せよ! シンクロ召喚! レベル6! “瑚之龍(コーラル・ドラゴン)”!」

 

瑚之龍(コーラル・ドラゴン)(水/ドラゴン族/チューナー 星6)

ATK2400 DEF500

 

「シンクロ、チューナー!?」

「シンクロモンスターなのにチューナーだと!?」

 

 遊矢たちはシンクロモンスターにも関わらずチューナーモンスターであるという事に驚愕していた。赤馬零児がアカデミアに対抗する為に融合・シンクロ・エクシーズをスタンダード次元で広げ始めていたがそれでもまだまだ基礎と言える程度しか行えていなかった。故に、彼らにとってシンクロモンスターでありながらチューナーモンスターであるモンスターを始めてみたのである。とは言えシンクロ次元に置いてもこういったカードはレアカードに分類される傾向が強い。囚人たちも目の前のドラゴンを見て驚いていた。

 

「そして! シンクロ素材として墓地に送られた“レフトハンド・シャーク”の効果を発動する。“ライトハンド・シャーク”がフィールドに存在する時、墓地より蘇生できる! 甦れ! “レフトハンド・シャーク”!」

 

フィールドを離れた事により無効化の効果は消え“レフトハンド・シャーク”は本来の力を取り戻し地面を突き破ってフィールドに舞い戻ってきた。

 

「そして、この効果で特殊召喚されたこのカードはフィールドを離れる時は除外される。更にレベルも4となる」

 

レフトハンド・シャーク

星3→4

 

「そして! レベル4“レフトハンド・シャーク”にレベル6“瑚之龍(コーラル・ドラゴン)”をチューニング!

物の頂に眠りし臥龍! 全知全能の神気を宿し今こそ目覚めよ! シンクロ召喚! 現れろ“白闘気双頭神龍(ホワイト・オーラ・バイファムート)”!」

 

白闘気双頭神龍(ホワイト・オーラ・バイファムート)(水/魚族 星10)

ATK3300 DEF3000

 

「攻撃力、3300!?」

「魚族モンスターの中でも最上位に位置するこのカードの力。その身を以て知るがいい。“白闘気双頭神龍(ホワイト・オーラ・バイファムート)”の効果発動! 召喚時、フィールドに“神龍トークン”を1体、特殊召喚する!」

 

神龍トークン(水/魚族 星10)

ATK3300 DEF3000

 

「もう1体……!」

「さて、こちらの準備は整った。そちらも、敗北の準備は出来たか?」

「っ!」

 

 No.6の場には“氷結界の龍トリシューラ”、“超古深海王シーラカンス”、“ライトハンド・シャーク”、“白闘気双頭神龍(ホワイト・オーラ・バイファムート)”と“神龍トークン”がそろっている。ほぼ攻撃力2500越えのモンスターばかりであり遊矢どころか後方で見守っている囚人たちすらも圧倒していた。

 

「行くぞ! “氷結界の龍トリシューラ”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

「っ! アクション魔法“回避”! “氷結界の龍トリシューラ”の攻撃を無効にする!」

 

 何とかアクション魔法を見つけて攻撃を防いだ遊矢だがまだ相手の場には4体のモンスターがいた。それらを防ぐことが出来ない限り遊矢に勝利はない。

 

「一度目は防いだか。ならば私は“白闘気双頭神龍(ホワイト・オーラ・バイファムート)”で攻撃!」

「っ! リバースカードオープン! 永続罠“EMピンチヘルパー”! これにより“白闘気双頭神龍(ホワイト・オーラ・バイファムート)”の攻撃を無効にしてデッキから“EMハンマーマンモ”を特殊召喚する!」

 

EMハンマーマンモ(地/獣族 星6)

ATK2600 DEF1800

 

「ほう? 中々に強力なモンスターだがそれで防ぐことは出来ないぞ! “神龍トークン”で“EMハンマーマンモ”を攻撃!」

「永続罠“EMピンチヘルパー”の効果発動! このカードを墓地に送り戦闘ダメージを0にする!」

「だが、モンスターの破壊を防ぐことは出来ないぞ!」

 

 “EMハンマーマンモ”は毅然と立ち向かおうとするも神龍トークンの前に呆気なく破壊された。

 

「続けて! “超古深海王シーラカンス”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

YUYA

LP4000→1200

 

「これで止めだな。“ライトハンド・シャーク”! 榊遊矢に止めを刺せ!」

「……!」

 

YUYA

LP1200→0

 

No.6 WIN

 

 “ライトハンド・シャーク”の突進を受け遊矢は吹き飛ばされた。そして、ライフは0となり遊矢の敗北は決定した。遊矢たちの敗北まであと1敗、勝利まで後2勝。

 




途中の魔人火炎砲(エグゾード・フレイム)でのバウンスでカゲボウ-Cで防げることが書きあがってから分かったけどその辺はミスって事で流してください

No.6のオリカカード
覇王眷竜トリニティ・トリシューラ(水/ドラゴン族 星11)
ATK2700 DEF2000
レベルの合計が11になる水属性効果モンスター2体以上
①このカードが融合召喚に成功した時にLP払い発動できる。相手フィールド・手札・墓地のいずれかを選択しその中からカードを3枚ゲームから除外する。この効果を発動したターンにこのカードは攻撃できない。
②このカードが戦闘・効果によって破壊され墓地に送られた時に発動できる。EXデッキからドラゴン族「氷結界」Sモンスター1体をシンクロ召喚扱いで特殊召喚する。

No.7のオリカカード
覇王眷竜エクゾディア・アポカリプス(闇/ドラゴン族 星7)
ATK3600 DEF2200
「封印されし」通常モンスター×4+「封印されしエクゾディア」
①このカードは上記の融合素材モンスターでのみ融合召喚出来る。
②このカードがフィールドに存在する限り自分は「封印されしエクゾディア」の効果で勝利出来ない。
③このカードは魔法・罠カードの効果を受けずリリース出来ない。
④このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。墓地の「封印されし」モンスター1体に付き相手に200のダメージを与える。

No.11のオリカカード
アンダーエンド・サーチャー(地/戦士族 星3)
ATK0 DEF0
①相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動できる。手札からこのカードを特殊召喚する。
②このカードが①の効果で特殊召喚したターン終了時まで相手はモンスターを特殊召喚出来ない。

アンダーエンド・プロローグ(通常魔法)
このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。
デッキの上から五枚めくりその中の「アンダーエンド」魔法・罠カード一枚を手札に加える。残りはデッキに戻す。

上と下(永続魔法)
お互いのメインフェイズ1開始時に発動する。ターンプレイヤーはコイントスを1回行い裏表を当てる。当たった場合デッキからカードを2枚ドローする。外れた場合、相手はカードを2枚ドローする。

右と左(永続魔法)
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動できる。相手がドローしたカード1枚に付き自分フィールドのカードにアンダーエンド・カウンターを置く。

アンダーエンド・ポップコーン(通常罠)
相手フィールドの表側表示で存在するカード全てにアンダーエンド・カウンターを一つ置く。

覇王眷竜アンダーエンド・フュージョン・ドラゴン(闇/ドラゴン族 星7)
ATK0 DEF0
「アンダーエンド」モンスター×4
①このカードの攻撃力・守備力はフィールドのアンダーエンドカウンター1つに付き500アップする。②このカードにアンダーエンドカウンターが置かれている場合このカードは相手の効果の対象にならず戦闘では破壊されない。③このカードが相手の効果で破壊された時に発動できる。アンダーエンドカウンターが置かれている相手モンスター全てを破壊して破壊したモンスター1体につき自分フィールドのモンスター1体にアンダーエンドカウンターを1つ置く。

No.6はトリニティ・トリシューラ以外はOCGカードを使います。No.7はオリカで強化されたエクゾディアデッキを、No.11はオリカであるアンダーエンドデッキを使います
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