遊戯王ARC-V 黒竜を従えしデュエリスト   作:鈴木颯手

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第三十五話「捕食植物(プレデター・プランツ)と影依(シャドール)」

「先行は僕のようだね。僕は手札から“捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオ”を召喚!」

 

捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオ(闇/植物族 星3)

ATK1200 DEF800

 

「このカードの召喚時効果により手札から“捕食植物(プレデター・プランツ)コーディセップス”を墓地に送って“捕食植物(プレデター・プランツ)サンデウ・キンジー”をデッキから特殊召喚する」

 

捕食植物(プレデター・プランツ)サンデウ・キンジー(闇/植物族 星2)

ATK600 DEF200

 

「そして僕は“捕食植物(プレデター・プランツ)サンデウ・キンジー”の効果でこのカードと“捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオ”で融合召喚!

魅惑の香りで虫を誘う2輪の美しき花よ! 今ひとつとなりて、その花弁の奥の地獄から、新たな脅威を生み出せ! 融合召喚! 現れろ! “捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア”!」

 

捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア(闇/植物族 星7)

ATK2500 DEF2000

 

「更に僕は永続魔法“捕食惑星(プレデター・プラネット)”を発動。カードを2枚伏せてターンエンドだよ」

「……余のターン、ドロー!」

 

RYOMA

手札5枚→6枚

 

「そう言えば君の一人称ってそんな感じだったっけ? なんかすごく偉そうで気分が悪くなるんだけど」

「そうか。余は手札から“影依融合(シャドール・フュージョン)”を発動する!」

「無視かよ」

 

 リョーマは返事こそしたが治す事はせずにデュエルを続けた。それが癇に障ったのかユーリは眉を顰めて不機嫌そうにしている。

 

「相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、デッキから融合素材を墓地に送る事が出来る。余は“シャドール・ビースト”と“シャドール・ドラゴン”で融合!

闇が二つ重なりし時、影依(シャドール)は新たな境地に至る! 融合召喚! レベル5!“エルシャドール・ミドラーシュ”!」

 

エルシャドール・ミドラーシュ(闇/魔法使い族 星5)

ATK2200 DEF800

 

「“シャドール・ビースト”の効果発動。墓地に送られたためデッキから1枚ドローする」

 

RYOMA

手札5枚→6枚

 

「次に“シャドール・ドラゴン”の効果により“捕食惑星(プレデター・プラネット)”を破壊する」

「あらら。使えなかったか」

 

 “捕食惑星(プレデター・プラネット)”は捕食カウンターを乗せたカードがフィールドを離れた際にデッキから捕食植物(プレデター・プランツ)モンスターを手札に加える事が出来るカードだ。次につなげられるカードを破壊されたにも関わらずユーリは特に反応を示す事は無かった。

 

「余はカードを3枚伏せてターンエンドだ」

「それじゃ僕はエンドフェイズに“捕食計画(プレデター・プランニング)”を発動するよ。デッキから“捕食植物(プレデター・プランツ)ビブリスプ”を墓地に送ってフィールドの表側表示モンスター全てに捕食カウンターを置くよ。このカードの効果で捕食カウンターが置かれたモンスターのレベルは全て1になるよ」

 

捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア

捕食カウンター

0→1

レベル7→1

 

エルシャドール・ミドラーシュ

捕食カウンター

0→1

レベル5→1

 

「そして“捕食植物(プレデター・プランツ)ビブリスプ”の効果発動。デッキからこのカード以外の捕食植物(プレデター・プランツ)モンスターを手札に加える。僕は加えるのはんー、そうだな……。僕は“捕食植物(プレデター・プランツ)ドロソフィルム・ヒドラ”を手札に加えるよ」

 

 

JOERI LP4000

手札1枚

モンスター

捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア(攻撃表示)

魔法・罠

セット

 

RYOMA LP4000

手札3枚

モンスター

エルシャドール・ミドラーシュ(攻撃表示)

魔法・罠

セット

セット

セット

 

 

「それじゃ、僕のターン」

 

JOERI

手札1枚→2枚

 

「僕は手札から“プレデター・プライム・フュージョン”を発動するよ。これにより僕は君の“エルシャドール・ミドラーシュ”と僕の“捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア”で融合!

現れろ! “捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタぺリア”!」

 

捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタぺリア(闇/植物族 星8)

ATK2700 DEF1900

 

「どうだい? 君の“エルシャドール・ミドラーシュ”は確か特殊召喚を制限する効果を持ってたよね? これで僕はもっと動けるわけだ」

「……“エルシャドール・ミドラーシュ”の効果を発動する。デッキより“影依融合(シャドール・フュージョン)”を手札に加える」

「あれ? もっと効果があったのか。失敗したかな。まぁ、いいか。僕は“捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタぺリア”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

「……リバースカードオープン! “影光の聖選士(レーシャドール・インカーネーション)”! これにより墓地より“シャドール・ビースト”を裏側守備表示で特殊召喚する!」

 

シャドール・ビースト(闇/魔法使い族 星5)

ATK2200 DEF1700

 

「うーん、またドローされちゃうけど攻撃しとかないと後が大変だよね。僕は“シャドール・ビースト”に攻撃!」

「“シャドール・ビースト”のリバース効果を発動する。デッキから2枚ドローして1枚を墓地に送る。余が墓地に送るカードは“影依の巫女(ノェルシャドール)エリアル”だ」

 

RYOMA

手札4枚→6枚→5枚

 

「“影依の巫女(ノェルシャドール)エリアル”の効果により貴様の墓地の“捕食植物(プレデター・プランツ)コーディセップス”、“捕食植物(プレデター・プランツ)オフリス・スコーピオ”そして、“捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア”を除外する」

「っ! 厄介な効果だね」

 

 “エルシャドール・ミドラーシュ”の効果で断念していた“捕食植物(プレデター・プランツ)コーディセップス”の効果を次のターンで使おうと思っていたユーリの顔は歪むもすぐに気を取り直す。

 

「でもこれで君のフィールドはがら空きだね。僕はターンエンドだよ」

「余のターン」

 

RYOMA

手札5枚→6枚

 

「ここで“捕食植物(プレデター・プランツ)キメラフレシア”の効果を発動するよ。このカードの効果によりデッキから“プレデター・プライム・フュージョン”を手札に加える」

「そうか……。そのカードが使えれば良いがな。俺は手札から“影依融合(シャドール・フュージョン)”を発動する! 相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいる為デッキのモンスターも融合素材に出来る。余は“星なる影(ネフシャドール)ゲニウス”と“シャドール・ハウンド”で融合!

闇の人形よ、大地を吸収し新たな影依(シャドール)となれ! 融合召喚! “エルシャドール・シェキナーガ”!」

 

エルシャドール・シェキナーガ(地/機械族 星10)

ATK2600 DEF3000

 

「厄介そうなカードだね。じゃぁ僕は“捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタぺリア”の効果でそのモンスターに捕食カウンターを置くよ。あ、因みに捕食カウンターが置かれた君のモンスターの効果発動は無効にされるからね」

「“エルシャドール・シェキナーガ”の効果発動。その発動を無効にして破壊する」

「なっ!?」

「エルシャドールモンスターは何かしらの行動を封じる効果を持つ。このモンスターは特殊召喚されたモンスターの効果発動を無効にして破壊できる」

 

 “捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタぺリア”は返り討ちに遭い破壊される。シャドールの事を詳しく知らなかったユーリにとっては最悪の事態を引き起こす原因となってしまった。

 

「そして、“シャドール・ハウンド”の効果で守備表示の“捕食植物(プレデター・プランツ)ドロソフィルム・ヒドラ”を攻撃表示にする」

 

捕食植物(プレデター・プランツ)ドロソフィルム・ヒドラ

DEF→ATK

 

「次に“星なる影(ネフシャドール)ゲニウス”の効果で“捕食植物(プレデター・プランツ)ドロソフィルム・ヒドラ”の効果をターン終了時まで無効にする。攻撃力ダウンなどさせる訳がない」

「くっ!」

「続いて“死者転生”を発動する。手札から“神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)”を墓地に送り“シャドール・ドラゴン”を手札に加える」

「? 何をするつもりなんだい? わざわざ融合召喚の魔法カードを捨てるなんて……」

「余は“シャドール・ドラゴン”を召喚」

 

シャドール・ドラゴン(闇/魔法使い族 星4)

ATK1900 DEF0

 

「バトル。“シャドール・ドラゴン”で“捕食植物(プレデター・プランツ)ドロソフィルム・ヒドラ”を攻撃!」

「くっ!」

 

JOERI

LP4000→2900

 

「続けて“エルシャドール・シェキナーガ”で攻撃!」

「うわぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

JOERI

LP2900→300

 

 “エルシャドール・シェキナーガ”の攻撃を受けてボロボロになるユーリ。だがリョーマが攻撃出来るモンスターはこれだけでありまだまだ反撃のチャンスはあると思った時だった。

 

「リバースカードオープン! 速攻魔法“超融合”を発動! 手札より“シャドール・ヘッジホッグ”を墓地に送りフィールドの“エルシャドール・シェキナーガ”、“シャドール・ドラゴン”で融合!

異なる力を持つ影依(シャドール)達よ! 一つとなり、その力を示せ! 融合召喚! “エルシャドール・アプカローネ”!」

 

エルシャドール・アプカローネ(闇/魔法使い族 星6)

ATK2500 DEF2000

 

「ここで新たな、融合モンスターだと!?」

「“エルシャドール・シェキナーガ”の効果により墓地より“神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)”を手札に加える」

「っ! さっき墓地に落とした理由はそれか」

 

 ユーリは悟る。この攻撃を防いでもリョーマは再び融合召喚を行ってモンスターを繰り出すだろう。それだけの連続攻撃に自信は耐えられないと。

 

「(はは、せっかく楽しみも見つけられたのにこれでお終いかぁ……)」

「バトル! “エルシャドール・アプカローネ”で直接攻撃(ダイレクトアタック)!」

「~~~っ!!!」

 

JOERI

LP300→0

 

 ユーリは薄れゆく意識の中でふと思う。

 

「(そう言えば、デュエルで負けたのって何時ぶりだろうかな。もし、次があるのなら今度はもっといろいろと対策を……)」

 

 ユーリはそこまで考えて意識を失う。そして、それを見届けていたかのようなタイミングでユーリが装着したデュエルディスクは壊れ、エクストラデッキからいくつかのカードが飛び出した。

 リョーマは自分の下に向かってくる1枚のカードを掴むとそれを見て目を見開く。

 

「スターヴ・ヴェノム……」

 

 それはユーリを象徴するカードであり強力な力を持った龍。そして、彼の野望には欠かせないカードでもあった。リョーマはそれをデッキホルダーにしまうとダメージを負い、気絶したユーリを肩に担ぎ、その場を後にした。

 

「隊長、お疲れ様です」

 

 そこへ丁度No.1が現れた。彼は敬礼をするとリョーマに報告を行った。

 

「アカデミアの制圧、完了しました。6割を倒し、3割が降伏、残り1割ほど、抵抗を続けていますが間もなく制圧が完了するでしょう」

「そうか。こちらも必要な物は手に入れた。直ぐに準備を始めろ」

「了解しました」

 

 リョーマはNo.1にユーリを預けると彼とは別の方向に進む。一人になった彼の表情は、上手く事が進んでいる事もあり笑みを浮かべていた。しかし、その表情は狂気に満ち溢れており見る者全てを恐怖させるような笑みであった。

 

 翌日、アカデミアは完全に制圧され、赤城リョーマによる新体制へと切り替わる事となる。そして、赤城リョーマは自らの野望の実現の為に最後の仕上げを行っていくことになる。

 

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