「俺のターン!!」
先行を取ったのは先ほどとは違いNo.20だった。
「俺は手札から永続魔法“未来融合-フューチャー・フュージョン”を発動! 続いて手札の“サイバー・ドラゴン・ネクステア”の効果発動! 手札から“サイバー・ドラゴン”を墓地に送り特殊召喚する! そして! 召喚時効果により墓地の“サイバー・ドラゴン”を特殊召喚する!」
サイバー・ドラゴン・ネクステア(光/機械族 星1)
ATK200 DEF200
サイバー・ドラゴン(光/機械族 星5)
ATK2100 DEF1600
「更に手札から“機械複製術”を発動! デッキから“サイバー・ドラゴン”を2体! 特殊召喚する!」
サイバー・ドラゴン(光/機械族 星5)
ATK2100 DEF1600
「“サイバー・ドラゴン・ネクステア”はフィールド・墓地にいる限り“サイバー・ドラゴン”として扱われる。俺はレベル5の“サイバー・ドラゴン”2体でオーバーレイ!」
「何だと!?」
「いでよ! “サイバー・ドラゴン・ノヴァ”!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ(光/機械族 ランク5)
ATK2100 DEF1600
「更に俺は手札から“融合”を発動! 俺はフィールドの“サイバー・ドラゴン”と“サイバー・ドラゴン・ネクステア”で融合! いでよ! “サイバー・ツイン・ドラゴン”!」
サイバー・ツイン・ドラゴン(光/機械族 星8)
ATK2800 DEF2100
「俺は“サイバー・ドラゴン・ノヴァ”の効果発動! オーバーレイユニットを1つ取り除き墓地から“サイバー・ドラゴン”を特殊召喚する!」
サイバー・ドラゴン・ノヴァ
ORU
2→1
サイバー・ドラゴン(光/機械族 星5)
ATK2100 DEF1600
「そして! 俺は“サイバー・ドラゴン・ノヴァ”の上に“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”を重ねてランクアップ! エクシーズチェンジ!」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(光/機械族 ランク6)
ATK2100 DEF1600
「“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”はこのカードのエクシーズ素材1つに攻撃力を200アップする。エクシーズ素材は“サイバー・ドラゴン”と“サイバー・ドラゴン・ノヴァ”の2体。よって、攻撃力は400アップする」
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
ATK2100→2500
「俺はターンエンドだ」
たった1ターンで攻撃力2000を超えるモンスターを3体並べて見せたNo.20。先程までのデュエルと違い本当に手強くなっていると権現坂は感じるも引く事はしないとデッキに手を置く。
「俺のターン! ドロー!」
GONGENZAKA
手札5枚→6枚
「俺は手札から“超重武者ホラガ-E”を特殊召喚する! このカードは自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない時に特殊召喚出来る!」
超重武者ホラガ-E(地/機械族/チューナー 星2)
ATK300 DEF600
「続けて俺は同じ効果を持つ“超重武者ヒキャ-Q”を特殊召喚する!」
超重武者ヒキャ-Q(地/機械族 星5)
ATK1200 DEF1800
「そしてこの2体のモンスターをリリースする事で“超重武者ビックベン-K”をアドバンス召喚する!」
超重武者ビックベン-K(地/機械族 星8)
ATK1000 DEF3500
「更に! “超重武者ホラガ-E”の効果を発動する! このカードがアドバンス召喚の為にリリースされた時、特殊召喚出来る!」
「ならば俺は“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”の効果を発動する! オーバーレイユニットを1つ取り除く事で相手が発動した効果を無効にして破壊する!」
「何だと!? くっ!」
権現坂の切り札を出すために必要なチューナーモンスターの蘇生は阻止された。先程とは違いシンクロ召喚すら出来ない状況だが権現坂はまだまだ闘志を燃やしていた。
「ならば俺は手札から“超重武者ヌス-10”を特殊召喚する! これも“超重武者ホラガ-E”と同じ効果を持っている」
超重武者ヌス-10(地/機械族 星10)
ATK1000 DEF1000
「そしてそのまま“超重武者ヌス-10”の効果を発動する! このカードをリリースする事により相手の魔法・罠カード1枚を破壊する! 俺は“未来融合-フューチャー・フュージョン”を破壊する!」
「くっ!」
「更にこの効果で破壊したカードを自分フィールドにセットする!」
“未来融合-フューチャー・フュージョン”は発動した場合、とてつもない効果を生み出す。その爆発力は凄まじい為権現坂は真っ先にそれを潰しに来た。
「行くぞ! 俺は“超重武者ビックベン-K”で“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”を攻撃!」
「……っ!」
“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”に向けて“超重武者ビックベン-K”が放った衝撃波が迫る。しかし、No.20は何かを見つけたようにジャンプし、頭上に形成された足場から何かを掴んだ。
「俺はアクション魔法“奇跡”を発動する! この効果により“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”の破壊を無効にし、受けるダメージを半分にする! くっ!」
No.20
LP4000→3500
No.20は岩の破片が頭に当たりうめき声を上げるが直ぐに権現坂に向き直る。権現坂も“サイバー・ドラゴン・インフィニティ”のみに衝撃が行くように調整したがさすがに破片までは読めなかった。
「俺はこれでターンエンドだ」
No.20 LP3500
手札0枚
モンスター
サイバー・ドラゴン・インフィニティ(攻撃表示)
サイバー・ドラゴン(攻撃表示)
サイバー・ツイン・ドラゴン(攻撃表示)
魔法・罠
なし
GONGENZAKA LP4000
手札2枚
モンスター
超重武者ビックベン-K(守備表示)
魔法・罠
なし
一見、モンスターが並んでいるNo.20が有利に見えるが守備力3500という“超重武者ビックベン-K”が行く手を阻んでいた。それはまさにや魔や壁の如きであったがNo.20は変わらない様子でデュエルを続ける。
「俺のターン! ドロー!」
No.20
手札0枚→1枚
「……俺は“超重武者ビックベン-K”と“サイバー・ドラゴン”を墓地に送る事で“キメラテック・フォートレス・ドラゴン”を特殊召喚する!」
「くっ! やはり来たか……!」
キメラテック・フォートレス・ドラゴン(闇/機械族 星8)
ATK0 DEF0
先ほどとは違い嫌悪感なく召喚するNo.20。その様子に本当に意識を乗っ取られていると改めて自覚する権現坂。そして、自分が不利になっていると歯噛みする。権現坂のデッキは全て機械族モンスターだ。どんなにモンスターを並べてもあのカード1枚で全てをひっくり返されてしまう。
「“キメラテック・フォートレス・ドラゴン”の元々の攻撃力は融合素材モンスターの数×1000の数値となる。よって攻撃力は2000だ」
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
ATK0→2000
融合素材にした“サイバー・ドラゴン”よりも攻撃力は低くなったがその代わりに権現坂のフィールドはがら空きとなった。守備力3500というモンスターを除去できたことを考えればお釣りがくるだろう。
「バトル! “サイバー・ツイン・ドラゴン”で1回目の攻撃!」
「ぐっ!」
GONGENZAKA
LP4000→1200
「続けて“サイバー・ツイン・ドラゴン”で攻撃! 死ね! 我らが隊長に歯向かう羽虫よ!」
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
GONGENZAKA
LP1200→0
権現坂は“サイバー・ツイン・ドラゴン”より放たれた光線を諸に向け吹き飛ぶ。全身を焦がすほどの威力を受け権現坂は体を弱弱しく震わせながら命の灯が消えそうになっていた。
「まさか、ここまでの威力が、ある、とは……」
「……」
「ほっほっほ、意外と呆気なく決着がついたな」
権現坂の様子を見ながらNo.5は嗤う。
「さて、どうやらこちらの兵も大分削られてきている様だしそろそろ撤退するか」
そう言ってNo.5は周囲を確認する。相手の倍以上いたアカデミア生はその半分はやられていた。エド・フェニックスにタイラー姉妹、ランサーズの活躍で予想以上にやられていたのである。これ以上の損耗は良くないと判断したNo.5は直ぐに撤退命令を下す。
「む? どうやら榊遊矢の方も安定してきたようだな」
部屋があった一角、榊遊矢に流れ込むエネルギーの影響で吹き荒れていた風は収まり榊遊矢は肩で息をしつつ意識を取り戻した様だった。
それも確認できたNo.5はこれで十分だと判断してデュエルディスクの転送機能を発動しNo.20と共にその場から転送された。転送される直前、榊遊矢の方を見て彼は笑って言った。
「ズァークの分身体であるあやつの覚醒もあの調子なら直ぐだろうな。そやつの仲間も精々覚醒の為に無駄なあがきをする事だ」
この日を境にアカデミアはエクシーズ次元からの完全撤退を完了した。エクシーズ次元に通じる転送装置は全て破壊され二度と行き来出来ないようにした。それはNo.5が侵攻軍への粛清で行わせていた侵攻軍本部の破壊も合わさりランサーズの面々が融合次元に来る事が難しくなった。
しかし、エド・フェニックスなどの侵攻軍のデュエルディスクを解析し転送座標を割り出す事に成功した。その為、着地地点が分からないものの融合次元へと向かう事が出来るようになった。
そして、ダメージを回復した権現坂やあふれ出そうになるほどのエネルギーをいきなり手に入れ、情緒が少し不安定になってしまった榊遊矢を始めランサーズは融合次元へと向かって行くのだった。
終結の時は近い。