クワガノンとカントーで生き抜く   作:クワガノンが好きなんだ

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前回のあらすじ
11歳になり旅に出るシロツメ。
ジム挑戦のことを考えつつトキワからさっさと出ようとするもレッドと遭遇しさらにはグリーンと出会う。
レッドとグリーンがバトルする雰囲気になり今のうちに離れようと思っていたがまさかの審判をする羽目に。
一体これからどうなるんだシロツメ!


レッドvsグリーン

「えー、これより、トレーナー・レッドとトレーナー・グリーンのバトルを開始します。ルールは入れ替えありのシングルバトル、両者ポケモンは2体です。バトルスタート」

 

なんでこうなったんだろ…。

 

俺はポケセンの裏にあるバトルフィールドで原作主人公&ライバルのバトルの審判になっている。

 

この世界ではジムバトルのルールと野良バトルのルールがある。

基本的に好まれるのはジムバトルのルールだ。

ジムバトルではジムリーダーとチャレンジャーの不正がないか、どっちのポケモンが戦闘不能かをジャッジする審判役がおり、トレーナーへのダイレクトアタックは法的措置を取る場合もある。そういうルールだ。

では野良バトルのルールはというと審判がおらず不正し放題ダイレクトアタックし放題の無法地帯。仮にダイレクトアタックを受けてもそれは自分の責任であるとされる。

 

まぁ、ポケモンは基本的に平和な世界なのでジムバトルのルールが好まれるというわけである。

 

「…いけ、ポッポ!」

「いけ!ポッポ!」

 

いやポケモン被ってるし!仲良しかお前ら!

いや、わかるよ。序盤鳥ポケは基本的に優秀だしな。

でもそんな、先頭ポケまで被るもんか普通?泥試合なるぞこれ?

 

「なんだよレッド!俺様のこと真似したくなったってか!?」

「…」

 

ほら、なんかレッドさんも気まずそうだよ。明らかにグリーンさんと目線を外そうとしてるよ。

 

「何もしてこねーのか!?なら俺様から行くぜ!ポッポ、すなかけ!」

 

ウッ、ディグダノスナカケノトラウマガッ…!

 

「かぜおこし!」

 

お、かぜおこしですなかけの砂を押し返した。そっか、そういう使い方もあるな。風を利用する技はこういう技に対して戦術的に有利が取りやすくていいな。

 

てか、多分ポッポ両方とも同じレベルだろうなこれ。

改めて思うがレベル上げは大事だよなぁ。

 

「少しはやるようになったなレッド!だけど俺様にはまだ及ばねぇぜ!ポッポ、かぜおこしとすなかけでフィールドの砂巻き上げて相手にぶつけろ!」

 

おおー、簡易的なすなあらし状態か。

 

あ、痛い!砂痛い!ちょ、ポッポ(グリーン)さんこっちまで砂きてる!地味に痛いこれ!

 

「でんこうせっか!」

 

レッドさんのポッポは俺からは見えにくいがすなあらしの風を読んで比較的風が強くない方に進路をとり、グリーンさんのポッポに技を決めたようだ。そのままレッドさんのポッポは距離を取ろうとする。

 

「逃がすか!ポッポ、かぜおこしで叩き落とせ!」

「させない…!ポッポ、でんこうせっか!」

 

その瞬間、さっきまで吹き荒れていたすなあらしが晴れた。先ほどの風の音は嘘のように止み、静寂が訪れる。

 

俺は二人のポッポを確認しようと目を凝らす。

 

「両者共に戦闘不能、ポケモンを入れ替えてください」

 

仲良く重なって目を回していた。

二人はポッポをモンスターボールに戻す。

 

「よく頑張ったなポッポ、あとはゼニガメがお前の仇を打つ」

「…ありがとうポッポ、後はヒトカゲに任せて休んで」

 

二人同時にそう言った。

 

やっぱ似てるけど正反対だな、この二人は。

 

「…いけ、ヒトカゲ!」

「いけ!ゼニガメ!」

 

タイプ的に考えるとゼニガメが有利だけど、どちらがバトルの主導権を戦略で握るかによって勝敗は読めない。さっきのポッポ戦の時はグリーンさんが主導権を握っていたけど、ひこうタイプの鳥ポケモンは風を読み生活しているという点をレッドさんが活かしたことによって引き分けとなった。

 

「…ひのこをゼニガメの周りに撒いて」

「効かねーよんなもん!ヒトカゲの方に跳んでそのままたいあたりだ!」

「受けてそのまま首にひっかく」

 

おお、えげつねぇなレッドさん。グリーンさんも俺もドン引きだよ。

ゼニガメは首を引っかかれ、体勢がよろめいた。ヒトカゲはまだ首に爪をかけたままだ。

 

「ゼニガメ、一旦戻ってこい!仕切り直すぞ!」

「逃さない…そのままひっかく」

 

ゼニガメは逃げようとするもヒトカゲに捕まえられ首をまた引っかかれた。

もう完全にレッドさんとヒトカゲが主導権を握ってるな。これひのこ撒いた時点で予想してたらレッドさん相当な策士だよ。

 

「ゼニガメ!抜け出せ!なんでもいい、抜け出せ!」

「…ひっかく」

 

おお、もう…すごい…。

 

ゼニガメはなんとか抜け出そうと暴れているが、ヒトカゲは完全にゼニガメをホールドしており、容易には抜け出せ無さそうだ。

 

「ゼニガメ、ヒトカゲの顔にあわ!」

「…!」

 

その指示を聞いたゼニガメはヒトカゲの顔に直接あわをぶつけ、驚いたヒトカゲがゼニガメを離しなんとか抜け出し、仕切り直していた。

グリーンさんもさすが最強を名乗るだけのことはある、戦略がうまい。

 

「あわを何発か撃て!狙わなくていい!」

「躱しながら近づく」

 

ゼニガメはあわをフィールド上に何発か撃ち込み続け、ヒトカゲは躱しながらゼニガメにじわりじわりと詰め寄っていく。

 

「ヒトカゲに背を向けて甲羅でたいあたり!」

「躱してひのこで目眩し」

 

ゼニガメは甲羅でヒトカゲにたいあたりをする、避けきれず当たるヒトカゲだがなんとかひのこで目眩しを成功させる。

 

「…ひっかく!」

「ゼニガメ、横に避けろ!」

 

ゼニガメは視界不良ながらなんとか横に避けようとするもヒトカゲのひっかくをまともにくらってしまい、倒れる。

 

「ゼニガメ、戦闘不能!勝者、トレーナー・レッド!」

 

ゼニガメは横に倒れる形で目を回していた。

 

「だーっ!またレッドに負けた!また戦略練り直さねぇとじゃん!ごめんなゼニガメ、ポッポ…」

「…おつかれ、ヒトカゲ、ポッポ」

 

二人がポケモンをモンスターボールに戻すと、俺の方を見る。

 

「シロツメ!いつかバトルしようぜ!」

「…バトル、しよう」

 

俺は笑顔でこう言った。

 

「…いやです!」




バトルシーンはやはり難しいですね…。
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