攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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いざ、織田家へ出陣!!

 冷たい水で顔を洗って眠気を落として、そしたら朝ごはんだ。今日は慣れないことに長丁場だから、しっかりエネルギーを貯めて頑張るぞ。

 というわけでいつものメニュー、ベーコンエッグにウインナー、生野菜サラダを白米でいただく。うーん、美味しい!

 

「それで公平さん、今日はいつにその、織田のマンションを訪ねるんですかー?」

「っていうかそもそもどこにあるんですか? その織田っての住処は」

 

 同じく朝食に舌鼓を打つリーベ、シャーリヒッタが続けて質問してきた。今日のスケジュールについての話だ、当然気になるよね。

 このへんについては当然ながら俺と織田の間で話がついている。ソフィアさんとの話の前に、結構しっかり打ち合わせたからね。

 食事の傍ら、お茶を飲んで一息ついて。俺は箸を止めて二人に説明した。

 

「織田の現世での住所は隣町、ショッピングモールすぐ近くのマンションだってさ。ほら、こないだ2人が行ったっていう漫画喫茶の近くの」

「あー、あそこらへんですかー。たしかにマンションがたっくさーん! 建ってましたねー」

「で、いつかって話になるけどそこは9時前頃、そのショッピングモール前で落ち合うって話にこちらからしてもらったよ。向こうは家まで出迎えようかって言ってくれたけど、さすがにそれも悪いしな」

「概念存在をこの家まで来させるのもリスクですからね」

 

 シャーリヒッタの言葉に頷く。

 織田としては当初、我らが山形家にまで車で迎えに行く用意があるとは言ってたけどそれは丁重にお断りした。

 そこまでしてもらうのも悪いし、もっと言うと敵性の概念存在がこの近辺をうろついている可能性もなくはないかもしれない昨今だ。なるべく家周りに火種を近づけることはしたくないってのが本音なのよね。

 

 まあ、今のこの地域一帯には常時警護がそこかしこにいるからそこまで気にする話じゃないかも知れないけど。

 さすがにWSO統括理事の本気だ、そりゃもうすごい人員を動員してるみたいで町中あちこちにオペレータの気配を感じるもの。

 

 そのほとんどが能力者犯罪捜査官ないしWSO専属のSPさんとからしいから、相応に強力な探査者が今、関西全域をガッチリ守っているわけだね。

 その他の地域地方にもそれなりに探査者が目を光らせているそうだし、もはや日本全域がWSOによる対概念存在監視網を構築しているとさえ言える。

 

 こうなると多少、概念存在が牙を剥こうがなんの心配もない。

 こないだの妖怪達や織田、あと織田の甥っ子らしい巨大狼の感じからして、どうも一般的な概念存在についてはA級探査者ならどうとでも対処できそうだし。

 

 さすがに織田や甥っ子さんクラスになるとA級上位、たとえばアンジェさんやランレイさんクラスが必要になってきそうだけど……今の段階でそんな格のやつが現世に出向いたら、それはもうシステム領域と織田が頑張って対処するべき案件だからね。

 神も悪魔も現世に直接介入って手段はあまり取りたくなさそうにしていることもあるし、言うほどの危惧は抱いてないのが本音だ。

 

「鬼島の言ってた天罰がどーのこーのも、ぶっちゃけそこまでガッツリスクラム組んで来るのか怪しいし。妖怪が無力化された今、悪魔が勢力を束ねて俺目当てに動くとも考えにくいからね……と。ごちそうさまでーす」

「悪魔自体、割と派閥が分かれてますしねー。ごちそうさまですー! 美味しかったですー」

「そもそも一妖怪の鬼島に、あんなこと断言できる根拠なんてないもんなァ、冷静に考えるとよ……ごちそうさまでした! 最高でした!」

「はいおあがりさん。まあなんにせよ、相手方に失礼のないようにしなさいよ公平。途中で菓子折り買うのも忘れずにね」

「はーい」

 

 鬼島の天罰宣言を警戒して、あと認定式の最中に首都以外の手薄なところめがけて暴れられるのを懸念して防護を固めてもらってるんだけど、そもそも鬼島の物言いからして信用には値しないところはあるからね。

 現状転ばぬ先の杖として、念のため概念存在絡みの事件が解決するまでは日本全土を護ってもらえると良いなあって感じだ。

 

 さてとそんな話はさておきごちそうさまをして、母ちゃんからも粗相のないよう釘を刺されつつも片付けをして歯を磨きにまたぞろ洗面台へ。

 リーベ、シャーリヒッタと並んで3人歯磨きしたら、時刻はそろそろ8時かなってくらい。途中で香苗さんと合流したりコンビニに寄ってお買い物することも考えると、そろそろ出かけといたほうが良さげな頃合いだ。

 

「ってことで行ってくるね。優子にもよろしく言っといて」

「んー、気をつけてねー……優子にも困ったものねえ」

「さすがにちょっと弛みすぎだなあ、父ちゃんも若干心配になってきたぞ。アイツ、ちゃんと二学期からやっていけるんだろうなあ」

「怖ぁ……」

 

 ああ、母上様と父上様が優子ちゃんの最近の生活リズムに言及し始めた。これは妹様、起きぬけにアレコレ言われてしゅんとなるやつだ。

 さすがにあと一週間かそこらで夏休みも終わるし、いつまでもダラダラしてられないってことだね。帰った時に落ち込んでるようならフォローしようかと、連れ立つ精霊知能達とアイコンタクトでやり取りする。

 

 さておき、出発だ。

 目指すは織田──オーディンの現世での住所、隣町のショッピングモール傍のマンションへ!




次話から新エピソード、第二部後日談編最終章になりますー
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