攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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なお聖剣プランのほうでも1000年くらい頑張れば万一くらいの勝ち目はあった模様

 言ってる間にエレベーターは一階に到着、俺達はロビーへと戻ってきた。ここまで来ると見知った顔もチラホラいて、なんだかホッとする気分だよ。

 エントランスのすぐ近くにいたリーベにヴァール、シャーリヒッタがとことこ歩いてやって来る。

 

「公平さん! お疲れさまですー」

「神奈川やステラと何やら話し込んでいたようだな。勝手に割って入るのもまずいと思い、ここで待っていたぞ」

「なんの話してたんですか公平サン! あとステラにえーっと、神奈川も!」

 

 矢継ぎ早に話しかけてくる精霊知能三姉妹。どうやら俺達を待ってくれていたみたいだ、ありがたいね。

 みんなで会議室に向かいがてら、軽く先程までのやり取りを説明する。

 

 要するに聖剣の無断使用および無断譲渡について謝罪に来た二人と、それに対してワルじゃないからいーよいーよと事後承諾した俺。

 そしてサークル幹部の瀬川某が悪魔から謎チート結界をもらったものの、それが仇となりバトルジャンキー二人から永遠に斬っても壊れない素敵な素敵なサンドバッグ扱いされて泣いちゃってるらしいことまで、大体のことを話す。

 

「かくかくしかじかゆめのしま、という感じの話かな? まあ別段、雑談の域は出なかった感じだよ」

「律儀ですねー神奈川くんもステラちゃんもー。筋を通すからにはたしかに、謝っとかなきゃいけなくはありますけどー」

「オレやヴァールにも出会い頭に謝ってきてたしなァ。それでコマンドプロンプトに謝らないのはたしかにおかしいってやつか」

『うん、そう……現世の総指揮官であるヴァールさんやワールドプロセッサ様の代理人とも言えるシャーリヒッタさん。そしてコマンドプロンプト様。直接会う機会があるこの三人には、どうしても謝らなきゃいけないと思ってたから』

 

 一般の方には相変わらず姿が見えないだろう透明状態から、ステラが気まずげに語る。

 俺、ヴァール、シャーリヒッタ。それぞれコマンドプロンプト、現世の統括役、ワールドプロセッサの代理人ってことでステラにとってはダイレクトに上役にあたる存在だ。それもあって余計、筋を通さなきゃって思ったのかもね。

 

 ちなみにリーベについてはまた毛色が異なるというか、立場的にはステラ同様、割とオンリーワンかつスタンドアローンな立ち位置だったりする。

 聖剣管理もアドミニストレータ計画も、突き詰めれば対邪悪なる思念用のプランなことに違いはないからね。

 

 聖剣のほうは性能が、こう言っちゃなんだけど低すぎるのと異世界からの遺物ということで扱いが難しいから後回しになっただけであり。

 仮にワールドプロセッサが聖剣を使ったプランを先に発動させていたら……邪悪なる思念と先に対峙していたのは、ステラのほうだった可能性まであるのだ。

 

 

『話にならんね。魔天だか断獄だか災海だか知らんけどそのへんから流れ着いた程度の代物……しかも高々概念存在を小突き回す程度のもので僕をどうこうできるものかよ。天地開闢結界も三界機構すらもいらない、普通に端末だけで終わりだったろうさ』

 

 

 と、そんなもしもの話を考えたところ脳内のアルマさんがバッサリ。

 まあ、そりゃね? 現実的にはアドミニストレータ用スキルを使った計画のほうがはるかに勝算が高かったんだから、そりゃそっちのほうを優先したりもするわけでして。

 聖剣じゃ残念ながら言われた通り、邪悪なる思念の端末相手にも惨敗しかねないだろうなーってのは、コマンドプロンプトの見地からしても頷けてしまう話ではあった。

 

「……ここだ、会議室は。本来は宴会や式典用のホールだが今回は完全に対サークル、対ダンジョン聖教過激派用の段取りを打ち合わせるために調整している」

「外からでも見るからに広そうだな……」

 

 さておき、会議室に着く。ヴァールが言うように開かれた大きな扉の中には多数の長机と椅子が設置され、すでに何百人という人々が能力者、非能力者問わずずらりと座っている。

 ドアのすぐ手前に貼られた座席表を見れば、各組織ごとにある程度座る位置は決まっているみたいだ。

 

 WSOからのエージェントに、現地や関西から来た全探組のスタッフや警察の方々、能力者犯罪捜査官。そして各勢力のトップ陣や個人協力の探査者達の一団──神奈川さんを除いて俺達はここになるかな。

 ヴァールが先導して案内してくるのを、俺達もとことこついていく。道中アンジェさんやランレイさんが能力者犯罪捜査官の席にいるのも見かけたぞ。間に合ったんだね、良かったー。

 

「あっ、公平達だ。ランレイ、公平達来たわよ」

「う、うん……あわわわ手とか振っちゃって良いのかな無視とかされたら今後1年くらい引きずっちゃうよはわわわ」

「せめてそこは一か月くらいにしときなさいよ……やっほー公平! リーベも元気ぃ!?」

「えぇ……?」

 

 めっちゃ目立つ感じで声を上げて手を振ってくる、アンジェさんにこっちがビックリだ。隣でランレイさんがぎょっとして震えている。かわいい。

 とりあえず手を振って答える俺とリーベ。ああ、周囲の人達の視線が刺さる。嫉妬じゃなくて困惑というか好奇というか。"学生レベルの場じゃないのに何やってんだ"的な目だよ怖ぁ……




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