攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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ほうら聞こえてきただろう、筋肉ダルマと星界拳士の雄叫びが……

 二体目のウーロゴスを前にして、ついに現れた精霊知能ミュトス。

 初太刀でやつの頭上にいたスレイブモンスターを仕留め、今では乗っていた召喚スキル保持者を脇に抱えて締め上げている。 

 

 いつものノリで叫んでいるものの、分かたれし己の権能を前に気合十全って感じで空に浮かんで向き合っているね。

 彼女からしても待ちに待ってた出番なわけだし、そりゃ熱も入るってなもんか。

 

「なんだ!? でかいバケモノが二体目来たと思ったら、こんどは流星かよ!?」

「一体目はシャイニング山形がどうにかしてくれたのか!? モンスターの群れも綺麗さっぱり倒されてるし、もうどうなってるんだ!!」

「それでもサークルと過激派の構成員はまだ残ってる!! そっちを叩くぞ、一人も先へ行かせるなー!!」

 

 次から次へと起きる怪奇現象に、地上の探査者達も阿鼻叫喚の様相だ。

 高度を落として行くと見えてくる戦乱、半径1km内のスレイブモンスターは全員始末したから、残る敵側の構成員を相手に攻め込んでいる。

 

 敵側も何が起きたのか理解できていないようで、あからさまに泡を食ってそれでもどうにか抗戦しているな。

 とはいえ……元からしてスレイブモンスターの数に頼っての攻勢だったろうがその前提が崩れたんだ。敵さんの勝ち目はこの時点でほとんど消えたと判断して良いんじゃないかと思うんだけどね、俺は。

 

 無事、町中に降り立つ。あらかじめ一般の方々は退避済みだからか静かな町中に戦闘の叫びと轟音ばかりが響く非日常の光景。

 ちょうど戦線の少し後ろに着陸した俺を見て、敵も味方も揃ってこっちに気を取られるのが遠目からでも見えた。

 どうも、お邪魔してます。

 

「何がっ!? 何が起きた、なぜスレイブモンスターが消え失せたァァァッ!?」

「畜生! あいつだ、シャイニング山形だ!! 俺は見たぞ、やつがなんらかのスキルを発動するところをっ!! あいつ、マジで天才だったってのか!?」

「我らが神が動かないのもやつの仕業か!! もう一人の女ともども神敵である、必ずや殺せぇぇぇっ!!」

「探査者どもに負けるなっ!! まだこちらには後続がいるのだ、援軍の到着まで凌げぇっ!!」

 

 サークルの構成員だろう、私服に申しわけ程度のプロテクターを装着している連中と……こっちはダンジョン聖教過激派だろう、法衣に身を包む連中が何十人といて、地上に降りていく俺を睨んでくる。

 遠目からでも俺がガルーダを始末する際、ついでに地上のスレイブモンスターも巻き込んだのを見ていたのがいるようで即座に俺の仕業だとバレてしまった。まあ隠してたわけでもないしなんでも良いんだけどね。

 

 あとウーロゴスを拘束したのも気に入らないみたいで、ミュトスともども敵視してきている。

 後続というだけあってまだまだスレイブモンスターはいるみたいだけど、そいつらの到着を待ってそれまで持ちこたえるってのはいくらなんでも楽観が過ぎるよ。

 何しろ近くの警護探査者の数もすごいし、周辺の、それこそ援軍とやらを食い止めるために配置された人達だってかなりの数がいるし。

 

 あと、これが一番の理由なんだけど。今俺がいる地点ってば、ちょうど警備範囲のど真ん中。D地区なんだよね。

 そこに配置されたのって、俺もよく知る世界屈指の実力者達なわけだ。彼らが近くにいる時点で、そうそう持ち堪えられるもんじゃないんだよ。

 

 ほら、聞こえてきた。

 戦線をこちらに向けて押し込もうとする敵側の、さらに背後から……それぞれ真っ赤な焔と真っ青な蒼炎とを纏う、当代最高峰の近接格闘探査者二人が!

 

「────サァァァウダァァァァァァデェェェッ!! バァトゥゥゥゥゥゥッファイィィィッ!!」

「当てない、けど生まれる衝撃波で薙ぐっ──真道星界空脚波ァッ!! しぃぃぃぃぃぃっやぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 S級探査者の最強の一角、サウダーデ・風間さんと星界拳正統継承者シェン・フェイリンちゃん。

 俺が知る中でも間違いなくトップクラスの近接格闘戦のエキスパート達が、猛烈な勢いでサークルとダンジョン聖教過激派の背後を突いていく。

 

 さらに続けてその後ろ、サウダーデさんとリンちゃんに合わせて勢いよく上空へと飛び跳ねる二つの影。

 ──こちらもまた押しも押されぬ実力者達だ。それぞれ十八番のスキルを用い、強襲を仕掛けてきていた!

 

「ハッハッハー、《念動力》! 動き止めたよ葵、やっちゃいなさーい!」

「《雷魔導》サンダーブラスト・ピンポインター! はっはっはー、一網打尽でございまーす!!」

「う、うわああああああっ!?」

「な、なんだぁぁぁっ!?」

 

 《念動力》で敵の動きを軒並み拘束し、弟子の《雷魔導》による追撃を補佐する見事なコンビネーション。

 S級探査者エリス・モリガナさんとその弟子、A級探査者早瀬葵さん。能力者犯罪捜査官コンビの堂々たる奇襲だ!

 

 動きを止められ、電撃の雨霰に打たれ。

 さらに格闘王と星界拳正統継承者による追撃を受ければなすすべもなく敵組織構成員達は倒れ、気を失っていく。

 

 さすがの手際だ……割って入ってすぐ、あっけないまでの速さで今この場にいる敵を壊滅させた四人。

 こんなに頼れる人達もそうそういないだろう彼ら彼女らは、そのまま駆け抜けて俺の元に辿り着いてきてくれた。




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