攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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おめでとう!ミュトスは使徒に内定したぞ!

 ついにやってきたミュトスが、現状を把握してすぐに香苗さんのところへ向かう。ここからは彼女がウーロゴスに相対することになるね。

 一方でこっちはヴァールが、ミュトスの空からの来訪を見て驚きに驚きまくっていたこの場にいる人々へと説明していた……無論、ソフィアさんムーヴをしながらだ。

 

「みなさま、お騒がせしております。先程の彼女も探査者でして、今回の警備にあたり協力を申し出てくれた方です。とてもレアなスキルを持っているため、驚かれた方も多いかと思いますが大丈夫、味方ですよ」

「おお、さすがはWSOだ……あのような美しく楚々とした、しかし心強くも頼れる探査者とも縁を持つとは」

「日本人ではなさそうですな……シャイニング山形くんともども、日本が誇る新進気鋭の新人ということで諸外国にアピールできれば良かったのですが」

「しかし知り合いではあるようでしたな、様付けなどして。まさか彼女もあの、あちらの伝道師よろしく信者だったりするのでは?」

「やはりハーレム救世主……」

 

 怖ぁ……最終的に話を俺への謂れなき誹謗に着地させるの止めてくださいよ、お偉方の先生さん達。

 WSO統括理事直々の説明に納得して話し合う彼ら彼女らVIPだけど、なんか俺を絡めて話すから変な方向にいくよね。

 

 俺をなんぞ、海外へのアピールに使いたい感じの発言もうっすら聞いちゃったし。やだよーこれ以上の悪目立ちー。

 ただでさえすっかり公的な呼ばれ方がシャイニング山形になりつつあって遺憾なのだ、海外の方にまでHAHAHAシャイニングボーイとか言われだしたら毎秒瞑想しちゃいかねないよ。

 

 自分でもとことん嫌な未来予想図に戦々恐々としつつも俺は、現実から目を背けるように香苗さんとミュトスを見る。

 ついに出会った二人。伝道師とシステム領域最新にしてシャーリヒッタにも並ぶ最強の精霊知能。そんな内情を知らずとも目が覚めるような美女二人のツーショット。

 ある意味記念的な初対面である。俺も、事情を知る周囲も知らない人達も自然と彼女達に視線を集中させるのだった。

 

「はろはろにゃちわ〜ミュトスですー! 御堂香苗さんですね、はじめましてー! ウーロゴスの足止めありがとうございました、ここからは不肖私めが受け持ちますのであとはお任せあれー!」

「来ましたね新たなる使徒、その名もミュトス!! 待ち侘びていましたよこの時を、あなたを迎え入れるこの記念すべき瞬間を!!」

「…………ほわーっつ?」

「えぇ……?」

 

 なんてこった伝道スイッチがオン! というかすでにミュトスが使徒にカウントされている、入信不可避だこれー!

 めっちゃ陽キャチックに挨拶していったのが、一瞬でアメリカンな感じの硬直ぶりに変わっちゃったのがすべてを物語っているよ。

 

 エヴァンジェリスターを維持し、ウーロゴスを取り押さえながらもミュトスに向き直る香苗さん。

 その瞳は爛々と煌めき、心の底から新たなる使徒との邂逅を待ち望んでいたのが分かってしまう。

 ああ、これ飛ぶな……句読点さん。

 

「いかにも私が伝道師こといつもいつでもこの世を救う救世主山形公平様を崇め敬い奉る御堂香苗ですはじめまして使徒ミュトスあなたのことは救世主様から聞いておりましたがやはり使徒として迎え入れるにふさわしい人物ですね私の目に狂いはありませんでした来歴も言動も何より救世主様への言動もすべてが信仰の原石ともいうべき素質に溢れていますなんという伝道しがいのある方でしょうこのような逸材がまだまだ世界にはたくさんいるのだと思うと私もこれまで以上に熱意と信仰と使命感を胸にあまねく世に救世主信仰を広めねばならないと決意を新たにする想いですさしあたってはミュトスあなたにも素晴らしい救世の光に身を投じていただきそのことを通して世界をより良くするためにともに手を取りともに救世主様を讃えそしてともに明るい未来素敵な明日美しい世界を実現していきたいのですそれこそがこの世をより良くするのですそうつまりは救世主山形公平様を信じることでこそ世界は愛と理想に包まれると言っても過言ではないのです分かりますか分かりますね分かってくださって嬉しいです使徒ミュトス!!」

「うっ、えっ、あ!? え、あ、はいいっ!?」

「スゥー……それではウーロゴスのお相手をお願いします。あちらの"伝道虹彩"プリズムアーク・エヴァンジェリスターを解除しますので後はご自由に。救世主様も認めるあなたの実力、勉強させていただきますよ使徒ミュトス」

「怖ぁ……」

 

 やっぱり飛んだよ句読点さん。唐突に始まったいつものやつに、初めてでしかも至近距離かつドストレートに直撃を食らったミュトスが慌てふためき動揺しているよ。分かるー。

 しかもそこからスンッ……てなるもんだから余計に温度差が激しい。風邪引きそうだよ。

 

 俺も含めた周囲がドン引きする中、しれっと探査者の顔に戻ってエヴァンジェリスターを解除する香苗さん。

 完全に圧倒されつつもそれでも自分のやるべきことを見失わない、とても立派な精霊知能ミュトスちゃんが面食らいつつ、気を取り直してウーロゴスに向き直った。

 

「よ……よ、よーしよしよしよござんす! 使徒だかなんだかアレですがとにもかくにもそれはそれ、私は私で使命を果たします! ──《イミタティオ・トリニタス・コスモス》ッ!!」

 

 動揺しつつもスキルを放つ。三界機構の力をその身に降ろす、彼女だけの超特例強力スキルの発動だ。

 青い光に包まれて、三体のうちなんらかの力を借り受けて……姿が変わっていきながらも、ミュトスはもう一度天高くへと飛翔した。




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