攻略!大ダンジョン時代─俺だけスキルがやたらポエミーなんだけど─   作:てんたくろー

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御堂世代は個性豊かだなァ(白目)

 アンジェさんチームを皮切りにしてその後、続々と人が集まってきた。意外に皆さん、早めに来られるんだなあ。

 おまわりさん達とWSOのスタッフさん達はもちろんのこと、ソフィアさん直属の個人協力者って形の探査者達も割と余裕があるタイミングでやって来る。もちろんそこには俺の仲間もいて、みんな近くの席に座るのだった。

 

「やあやあ、おはよう公平ちゃん、アンジェ。今日はそこまで忙しいかは知らんけどよろしくねえ」

「おはよう、いい朝だなみんな。残り少ない滞在日数だが、それでもできることをしようという気分になれる素晴らしい快晴だ」

「グッドモーニング、エブリワン! 仕事もそこそこにお土産なんかも見て回りたいですねえーハッハッハッハ!」

 

 マリーさん、サウダーデさん、ベナウィさんのS級三師弟がまずは俺達の前に座る。

 アンジェさんチームが人が通れるだけの距離を置いて設置された右隣の席に座ってるから、左隣のシャーリヒッタも合わせてこれで俺ちゃんが包囲されたことになるね。

 

 次いでやって来たのがリンちゃんと香苗さん、そしてセーデルグレンさんだ。入口をちらっと見たら、たまたまその姿を見かけた。

 これまた意外な組み合わせ……なんだけど香苗さんとセーデルグレンさんは元からの知り合いだし、リンちゃんは彼女のことをリスペクトしてるとか以前に聞いた覚えがある。

 憧れのタレントが実は友人の知り合いで、しかも今回近くにいるとなると多少お近付きになるのも無理からぬこと、なのかな?

 

「ああっ! 救世主山形公平様の周囲の席が埋まってしまっています!? くっ……出遅れてしまうとはなんたる失態!! どうしてくれましょうかセーデルグレン、あなたの準備が妙に遅いから伝道師として恥ずべき事態に!」

「私のせいかなマイ・ライバル!? いやまあ愛知くんとの件について師匠やら政府やらと話をつけてたらなんだか遅くなっちゃったのは、私としてもダンジョン探査RTAトップランナーとしての名折れ、リアリスティー・トップスピードの名が泣くけれども! まったく私達は本当にライバルだ、背負った肩書が名折れになるタイミングまで同じとは!!」

「強制的にタイミングを合わせたようなものでしょう今回は! 先に行こうとした私とフェイリンさんを必死にちょっと待って少し待ってと引き留めてこれとは、責任問題ですよセーデルグレン!!」

「えぇ……?」

 

 怖ぁ……香苗さんとセーデルグレンさんが大会議室に入るなりなんか揉めてる。いや察するに俺の周りの席がドンピシャで埋まってることについてだろうけど、それでそんななるか、普通?

 セーデルグレンさんのほうもほうで、どうやら香苗さんとリンちゃんを無理矢理引き留めていたみたいだけどまったく悪びれることなく胸を張っている。うーん堂々とした態度だ、伝道師さん相手にもなんら怯むところがない。

 

 お互い気のおけない態度を取り合っているって意味では、なるほどたしかにライバル感あるよなーって感心はするけども。

 ともかくそんなギャーギャー言い合うお二人と、それに構わずこっちを見つけては瞳輝かせて手を振ってくるリンちゃん達が近づいてきた。

 

「ニーハオみなさん、それに姉ちゃん! 星界拳は"天覇"のシェン・フェイリン! 昨日に引き続き今日もがんばります!」

「おはようございます救世主様、そしてみなさん。いつもいつでも伝道師、御堂香苗が遅ればせながら馳せ参じました救世主様バンザイッ!!」

「人目も憚らず信仰を叫ぶね……こんにちはみなさん、昨日は愛知くんともども世話になりました。今日も最速でことを済ませますのでよろしくトップスピード」

「お、おはようございますみなさん」

「濃いですねー……」

 

 近くのリーベが思わず小声でつぶやくくらい、濃ゆい挨拶が続く。いやリンちゃんは別としてやはり、元トップランカーとトップランナーさんがね。すごいね。

 周囲の人達もいつもの伝道師ムーヴはもちろんのこと、トップランナーさんの自己主張の激しさにもどことなく遠い目をしたり目を逸らしたり笑ったりしている。

 なんなら同世代のアンジェさんとランレイさんが顔に手を当てて嘆いているのすら見えちゃったよ。

 

「おお、なんてこと……世代の顔に、あとなんかよく分かんないけど有名な同世代が揃ってこんなの……」

「す、す、すごいね、アンジェちゃん。やっぱり濃ゆいね、私達も埋もれていかないためにも、もっと個性出していかなきゃ駄目、な、なのかなあ?」

「そ、そうかしら? 個性はそりゃ、大事なことだけどさあ」

「いやお前らはお前らで個性の塊だよ。これ以上濃くなられると組んで行動したくなくなるから頼むから変な影響されないでくれよ、アンジェにランレイ……」

 

 何やら自分達も個性的にいかなきゃ……的なことを仰るランレイさんがアンジェさんとゴニョゴニョ言い合ってるけどそこにすかさず神奈川さんがナイスツッコミ。

 この二人も相当個性の塊だから安心してほしい。もうすでに個性的なのにこれ以上何をどうするつもりなのだろうか。

 

 まかり間違っても使徒とか信者とか方面には行かないでほしいなと、俺も内心でそんなことを祈るばかりだよ。




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